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第六章:続、Vtunerデビューの準備
早とちり
伊吹は顔を上げて、慌てて美子を止める。
「いやいやちょっと待って!」
「分かります、伊吹様のお気持ちはよくよく分かります。
ですが、美子も私もすでに妊娠する事はございません。ですので、娘達の代わりにお使い頂ければ……」
止められた美子に代わり、京香が伊吹を説得しようと口を開く。
「だから違うって! 僕が聞きたかった事はこのビル内の警備をしてくれてる宮坂警備保障への支払いについて!!」
このビルに来る前の喫茶店を出る時から、伊吹は宮坂警備保障という民間の会社に警備をしてもらっている。
元々はこちらから頼んだ訳ではないが、宮坂福乃が親戚だからと伊吹の身を案じて手配してくれたのだ。
二十四時間体制で警備に総勢どれくらいの人数が関わっているのか、伊吹には想像も出来ない。
また、このビルの玄関に警備用の出入り口を後付けするなど工事費用も発生しているので、総額でどれくらいの支払いをすべきなのかを、美子と京香に相談したかったのだ。
「「大変申し訳ございませんでした!!」」
珍しく二人は顔を真っ赤にし、本当に恥ずかしそうに頭を下げている。娘達はその姿に情けなさそうな視線を向けている。
美子と京香は、伊吹が美哉と橘香との性交を求めているという、本人達にとっては嬉しい報告を聞いて、伊吹に早まった事をさせるべきではないと判断し、自分の身をもって何とかしようと早とちりしてしまったのだ。
(この際だから二人へははっきりと自分の口から説明するべきか……)
申し訳なさそうに頭を下げている美子と京香に、伊吹が恥ずかしそうに話し出す。
「いや、いいんだけど。
もう隠す必要ないと思うから言うけど、確かに美哉と橘香とそういう事したいって願望はあるし、将来的には結婚してほしいと思ってる」
「非常に光栄な事と思います」
「ありがとうございます」
美子も京香も、頭を上げて伊吹の言葉に耳を傾ける。
「けど、先に別の人と結婚しなきゃならないって話を二人から聞いたから、それまではダメなんだなってのは理解した。
だから身体を貸してくれるって言うなら遠慮なく……」
「それ以上はダメ」
「やっぱり四回じゃ足りなかった。明日は六回」
「冗談なので許して下さい!」
その後、伊吹が美子と京香に宮坂警備保障への支払いについて確認したところ、福乃から正式に費用負担は不要であると伝えられているとの事だった。
宮坂家にとって、本家筋である三ノ宮家の世話をするのは当然であり、過去に多大なる恩も受けているので、そのお返しをしているだけであると話していたそうだ。
(普通に考えれば裏があるよなぁ)
しかし、今のこの世界の常識、それも女性社会においての義理や人情や縁戚関係の話について、伊吹では判断のしようがない。
その上、最早裏があるから断ろう、という段階にない。
「とりあえず福乃さんとは連絡を密にしておいてほしい。もし何かしら僕に対して要求があったのなら、ちゃんと内容を確認した上で返事するようにするから」
裏があるとすれば、伊吹の身柄と生殖能力、そして先ほど話に出た結婚相手。第一夫人と第二夫人の件である。
宮坂家から二人、いやそれ以上の結婚相手を寄越して、誰か一人でも男子を出産出来れば宮坂家へ迎え入れる事が出来る。三ノ宮の血と宮坂の血は繋がっているのであろうから、それが目的なのではと伊吹は考える。
種馬的な扱いを受けるのであれば伊吹としても思うところもあるが、そういう世界なのだから仕方ない。
美哉と橘香に搾り取られた精液は、美子が提出する為に出掛けて行った。
昨日とは違い、男性保護省ではなく保健所の方へ提出するそうで、昨日ほど時間は掛からないだろうとの事だった。
「いやいやちょっと待って!」
「分かります、伊吹様のお気持ちはよくよく分かります。
ですが、美子も私もすでに妊娠する事はございません。ですので、娘達の代わりにお使い頂ければ……」
止められた美子に代わり、京香が伊吹を説得しようと口を開く。
「だから違うって! 僕が聞きたかった事はこのビル内の警備をしてくれてる宮坂警備保障への支払いについて!!」
このビルに来る前の喫茶店を出る時から、伊吹は宮坂警備保障という民間の会社に警備をしてもらっている。
元々はこちらから頼んだ訳ではないが、宮坂福乃が親戚だからと伊吹の身を案じて手配してくれたのだ。
二十四時間体制で警備に総勢どれくらいの人数が関わっているのか、伊吹には想像も出来ない。
また、このビルの玄関に警備用の出入り口を後付けするなど工事費用も発生しているので、総額でどれくらいの支払いをすべきなのかを、美子と京香に相談したかったのだ。
「「大変申し訳ございませんでした!!」」
珍しく二人は顔を真っ赤にし、本当に恥ずかしそうに頭を下げている。娘達はその姿に情けなさそうな視線を向けている。
美子と京香は、伊吹が美哉と橘香との性交を求めているという、本人達にとっては嬉しい報告を聞いて、伊吹に早まった事をさせるべきではないと判断し、自分の身をもって何とかしようと早とちりしてしまったのだ。
(この際だから二人へははっきりと自分の口から説明するべきか……)
申し訳なさそうに頭を下げている美子と京香に、伊吹が恥ずかしそうに話し出す。
「いや、いいんだけど。
もう隠す必要ないと思うから言うけど、確かに美哉と橘香とそういう事したいって願望はあるし、将来的には結婚してほしいと思ってる」
「非常に光栄な事と思います」
「ありがとうございます」
美子も京香も、頭を上げて伊吹の言葉に耳を傾ける。
「けど、先に別の人と結婚しなきゃならないって話を二人から聞いたから、それまではダメなんだなってのは理解した。
だから身体を貸してくれるって言うなら遠慮なく……」
「それ以上はダメ」
「やっぱり四回じゃ足りなかった。明日は六回」
「冗談なので許して下さい!」
その後、伊吹が美子と京香に宮坂警備保障への支払いについて確認したところ、福乃から正式に費用負担は不要であると伝えられているとの事だった。
宮坂家にとって、本家筋である三ノ宮家の世話をするのは当然であり、過去に多大なる恩も受けているので、そのお返しをしているだけであると話していたそうだ。
(普通に考えれば裏があるよなぁ)
しかし、今のこの世界の常識、それも女性社会においての義理や人情や縁戚関係の話について、伊吹では判断のしようがない。
その上、最早裏があるから断ろう、という段階にない。
「とりあえず福乃さんとは連絡を密にしておいてほしい。もし何かしら僕に対して要求があったのなら、ちゃんと内容を確認した上で返事するようにするから」
裏があるとすれば、伊吹の身柄と生殖能力、そして先ほど話に出た結婚相手。第一夫人と第二夫人の件である。
宮坂家から二人、いやそれ以上の結婚相手を寄越して、誰か一人でも男子を出産出来れば宮坂家へ迎え入れる事が出来る。三ノ宮の血と宮坂の血は繋がっているのであろうから、それが目的なのではと伊吹は考える。
種馬的な扱いを受けるのであれば伊吹としても思うところもあるが、そういう世界なのだから仕方ない。
美哉と橘香に搾り取られた精液は、美子が提出する為に出掛けて行った。
昨日とは違い、男性保護省ではなく保健所の方へ提出するそうで、昨日ほど時間は掛からないだろうとの事だった。
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