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第六章:続、Vtunerデビューの準備
キャラ絵完成
伊吹が無事、智枝の執事教育を終わらせた後、事務所へと戻って来た藍子と燈子を含めた八人で昼食を済ませた。
食材については、福乃が気を利かせて業者へと発注し、大量にこのビル内のキッチンスタジオに運び込まれている。
「午前中に何とか完成させたわ」
昼食後、燈子が男性Vtunerのアバターの元となるイラストを伊吹へ見せる。
美子と京香は昼食の後片付けをしており、事務所内には藍子と燈子、美哉と橘香、そして智枝がいる。
午前中に伊吹の絞りたてほやほやの精液を保健所へと提出した美子は、段ボールひと箱分の精液採取器を持って帰って来た。
「へぇ、とこちゃんは手描きしたイラストをパソコンに取り込んでから完成させるんだね」
燈子が見せた完成したイラストは、パソコン画面上に表示されている。
「そそ。ある程度形にしてから、それを元にパソコンで仕上げるの。その方が楽だしね。
今回は四つ子の男性キャラだから、コピー&ペーストでだいぶ作業時間を減らせたよ。
さすがに手描きで四通り用意するのは、一日徹夜したくらいじゃ時間が足りないって」
燈子が眉間を揉みながら伊吹に答える。
「そっか、とこちゃん徹夜したんだったね。今夜はゆっくり寝ないとね」
燈子を労いつつ、伊吹はそれぞれのイメージカラーを基調とした着物姿の安藤四兄弟を眺める。
「んー?」
「どうしたの? 何か変だった?」
燈子が顎に手を当てて考え込んでいる伊吹へ声を掛ける。
「いや、この紫のキャラ。治なんだけどさ。どっかで見覚えあるなぁと思って」
「え? そこまでお兄さんには似せないように描いたつもりだけど」
燈子は伊吹が自分の顔に似ているという意味で言ったのだと受け取ったが、伊吹が否定する。
「いや、そういう意味じゃなくて。何か、どっかで見たような、会った事がある気がするんだよねぇ……」
そんな伊吹の発言を受けて、女性陣は皆、何とも言えない表情で伊吹を見つめている。
そもそも伊吹はこの世界に生まれてから、自分以外の男性と会った事がない事を美哉も橘香も知っている。
「伊吹様、もしかして並行世界の知識ですか?」
「もしそうであれば私達では分かりかねます」
「並行世界……?」
伊吹は二人に対して正直に前世の記憶の事を打ち明けたが、藍子や燈子は半信半疑だ。
そして智枝についてはまだ何も知らされていない。美哉と橘香が小声で智枝に説明をし始める。
「まぁいっか。
で、このイラストを元に河本社長達にアバターの作成依頼をするんだよね?
今から打ち合わせに行ける? もう引っ越し作業終わってるんだよね?」
藍子が午前中に多恵子達に与えられた二階のフロアへ様子を見に行った際、ほぼ引っ越し作業が終わっていた事を確認していた。
しかし、それには智枝からの待ったが掛かった。
「お待ち下さい、ご主人様。
ご主人様が直接お顔を見せられるのはお止め下さい。いくら警備が厳重であったとしても、直接会うのは避けて頂きたいです」
智枝の意見に対し、皆が頷いているのを見て、伊吹は折れる事にした。
「直接会うのは避けてほしいって事は、電話越しの会話なら問題ないって事?」
「そうですね、電話越しであれば危害を加えられる事はないでしょうが……。
ただ、ご主人様が不快な思いをされる可能性は捨てきれません」
(電話越しに不快な思いをさせられる? 何色の下着なのハァハァ、みたいな?)
伊吹は電話越しに不快な思いをする事があったとしても、特に問題ないだろうと判断した。
食材については、福乃が気を利かせて業者へと発注し、大量にこのビル内のキッチンスタジオに運び込まれている。
「午前中に何とか完成させたわ」
昼食後、燈子が男性Vtunerのアバターの元となるイラストを伊吹へ見せる。
美子と京香は昼食の後片付けをしており、事務所内には藍子と燈子、美哉と橘香、そして智枝がいる。
午前中に伊吹の絞りたてほやほやの精液を保健所へと提出した美子は、段ボールひと箱分の精液採取器を持って帰って来た。
「へぇ、とこちゃんは手描きしたイラストをパソコンに取り込んでから完成させるんだね」
燈子が見せた完成したイラストは、パソコン画面上に表示されている。
「そそ。ある程度形にしてから、それを元にパソコンで仕上げるの。その方が楽だしね。
今回は四つ子の男性キャラだから、コピー&ペーストでだいぶ作業時間を減らせたよ。
さすがに手描きで四通り用意するのは、一日徹夜したくらいじゃ時間が足りないって」
燈子が眉間を揉みながら伊吹に答える。
「そっか、とこちゃん徹夜したんだったね。今夜はゆっくり寝ないとね」
燈子を労いつつ、伊吹はそれぞれのイメージカラーを基調とした着物姿の安藤四兄弟を眺める。
「んー?」
「どうしたの? 何か変だった?」
燈子が顎に手を当てて考え込んでいる伊吹へ声を掛ける。
「いや、この紫のキャラ。治なんだけどさ。どっかで見覚えあるなぁと思って」
「え? そこまでお兄さんには似せないように描いたつもりだけど」
燈子は伊吹が自分の顔に似ているという意味で言ったのだと受け取ったが、伊吹が否定する。
「いや、そういう意味じゃなくて。何か、どっかで見たような、会った事がある気がするんだよねぇ……」
そんな伊吹の発言を受けて、女性陣は皆、何とも言えない表情で伊吹を見つめている。
そもそも伊吹はこの世界に生まれてから、自分以外の男性と会った事がない事を美哉も橘香も知っている。
「伊吹様、もしかして並行世界の知識ですか?」
「もしそうであれば私達では分かりかねます」
「並行世界……?」
伊吹は二人に対して正直に前世の記憶の事を打ち明けたが、藍子や燈子は半信半疑だ。
そして智枝についてはまだ何も知らされていない。美哉と橘香が小声で智枝に説明をし始める。
「まぁいっか。
で、このイラストを元に河本社長達にアバターの作成依頼をするんだよね?
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しかし、それには智枝からの待ったが掛かった。
「お待ち下さい、ご主人様。
ご主人様が直接お顔を見せられるのはお止め下さい。いくら警備が厳重であったとしても、直接会うのは避けて頂きたいです」
智枝の意見に対し、皆が頷いているのを見て、伊吹は折れる事にした。
「直接会うのは避けてほしいって事は、電話越しの会話なら問題ないって事?」
「そうですね、電話越しであれば危害を加えられる事はないでしょうが……。
ただ、ご主人様が不快な思いをされる可能性は捨てきれません」
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