転生したら男性が希少な世界だった:オタク文化で並行世界に彩りを

なつのさんち

文字の大きさ
87 / 243
第七章:安藤さん家の四兄弟チャンネル始動

三回目の生配信の成果

 三回目の生配信を終えた翌朝。
 朝食を終えた皆が事務所にて、昨日の生配信についての反省会が行われている。

「核兵器云々の話はちょっと過激だったね」

 藍子あいこが少し困った顔でそう話す。
 伊吹いぶきとしては自分の前世世界の出来事を話しただけのつもりだったが、視聴者の反応があまりに大き過ぎて驚いている。

「伊吹様、皇国と米国の精戦は一旦落ち着いたとはいえ、国民感情として染みついた反米感情は消えてなくなりはしないのです」
「皇国に何十人もの間諜を送り込み、どれだけの被害があったか。伊吹様も心乃春このは様から教わったはずです」

 あまりピンと来ていない伊吹に対して、美哉みや橘香きっかが説明する。
 もちろん伊吹としてもこの世界の歴史は知識として頭に入っているが、元の世界の同盟国、そして文化の発信地としてのアメリカのイメージが強過ぎて、周りとの認識に差が出てしまうのだ。

 一般的な大日本皇国人は愛国心を持ち、この国の未来を真剣に考えている。
 精なる戦争においても、自分達を黄色い猿だとバカにする米国よりも、自国の方が技術的に優れているという事を証明する為に総力を挙げて研究開発に勤しんだという経緯がある。
 優れた研究者を拉致、もしくは殺害しようとする米国を含む他国からのスパイとの攻防は、ドラマや映画にもなるほどの歴史的出来事だ。

 伊吹からすれば、人工授精技術の開発で国同士が争う事について、具体的に想像が出来ないのは仕方がない事だ。

「まぁ、あまり刺激しないように気を付けるよ」

 そもそも伊吹は歴史問題について自ら話し出すような性格ではない。昨日は投げ銭コメントに対して答えただけだ。
 今後はあのような流れにはならないだろう、と伊吹は思っている。

「では、昨夜の配信結果について報告するね。
 投げ銭の合計額が一億円を越えました。
 最高同時接続者数が百四十万人。
 チャンネル登録者数が四百八十万人まで増えました」

(思ったより勢いが落ちないな)

 伊吹はそろそろ勢いが落ち着くだろうと予想していたが、どうやらまだまだ伸び代が残っていたようだ。

「皇国の人口が八千万人だから、ぼちぼち増加は緩やかになっていくでしょうね。同接については仕事をしていて見たくても見れない人もいるだろうし。
 というよりも、これ以上伸ばす事を目標とするんじゃなく、いかに減らさないかに重きを置くべきなのかな」

 燈子とうこの言った通り、いつかは必ず頭打ちになる。勢いが強ければその分、頭打ちになるのも早い。
 一回の生配信で受け取れる投げ銭の額は、もうそれほど増えないだろう。

「というか現状貰い過ぎてビビるくらいだけどね」

 三日間でのVividColorsヴィヴィッドカラーズの収益だけで、ビルの改装工事に掛かった費用とVtunerブイチューナー用に十五セットも配信者へ貸した機材の代金を回収した計算になる。

「応援してくれている視聴者、そしてお金を投げてくれた人達の期待に応えられるよう、今後の活動についてもじっくり考える必要があるね」
感想 23

あなたにおすすめの小説

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?

ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。 それは——男子は女子より立場が弱い 学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。 拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。 「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」 協力者の鹿波だけは知っている。 大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。 勝利200%ラブコメ!? 既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?

男が少ない世界に転生して

美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです! 旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします! 交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜

まさき
ファンタジー
異世界転生した最強の金持ち嫡男、 専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活   現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。   しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。   彼は大陸一の富を誇る名門貴族―― ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。   カイルに与えられたのは ・世界一とも言える圧倒的な財力 ・財力に比例して増大する規格外の魔力   そして何より彼を驚かせたのは――   彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。   献身的なエルフのメイド長リリア。 護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。   さらに個性豊かな巨乳メイドたち。   カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。   すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――   「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」   領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、 時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、   最強の御曹司カイルは 世界一幸せなハーレムを築いていく。 最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。

貞操逆転世界に転生してイチャイチャする話

やまいし
ファンタジー
貞操逆転世界に転生した男が自分の欲望のままに生きる話。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!