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第八章:続、三ノ宮家と宮坂家
イサオアールからの煽り
「お兄さん、ごめんなさい!!」
「いや何があった」
伊吹が宮坂家に対する今後の関わり方、具体的には藍子と燈子と結婚する事が三ノ宮家にとって良い事なのかどうかについて話し合っていると、イサオアールの関係者と会うべく弁護士事務所へ赴いていた藍子と燈子が帰って来た。
藍子と燈子が揃って、伊吹に頭を下げている。伊吹の嫌な予感の通り、イサオアールとの間で何か問題が発生したらしき事を察する。
「とりあえず座って。まずは撮影機材が回収出来たかどうか聞かせてほしいんだけど」
伊吹が二人をソファーへと座らせて、落ち着くよう伝える。本来であればこちらから話したい事があるのだが、伊吹は努めて冷静な振りをしつつ、二人を促す。
「イサオアールが確保していた機材は七セット全て回収出来るよ。業者手配は終わってて、明日このビルに運び込まれる事になったの。
問題なく使えるかどうかの確認が必要だけど、多少の故障は目を瞑る事にする」
藍子としては、これ以上問題を長引かせたくないと思っている。
伊吹としても、藍子さえ納得すればそれで良いと考えている。そして、例え機材が全て故障していたとしても、安藤四兄弟が生配信して得た収益で十分に補填する事が可能だ。
どういった形で返って来るのかは別として、VividColorsからゆめきかくへ移籍し、さらにイサオアールへ移籍した七人のVtunerが持ち出した撮影機材を回収する目処は立った。
残りのうち二人がVividColorsを脱退してから個人で活動を続けており、残りの二人が活動を辞めてしまっている。
個人で活動を続けている二人に関しては、弁護士から所有権がVividColorsにある事を改めて伝え、返却に応じるならそれで良しとする。
活動を辞めた二人に関しては、こちらからの連絡に対する反応を見た上で、対処する事となった。
「撮影機材の件は分かった。
それで、とこちゃんは何をやらかしたの?」
「……弁護士事務所に来たイサオアールの社員が、安藤四兄弟の中身が本当に男な訳ないよねって言われて、安藤さん家の四兄弟チャンネルは男の振りしてバカな女から金を巻き上げる、社会の闇みたいなチャンネルだよねって言われて、頭に来ちゃって……」
(癖がスゴイ奴だな……)
謝罪の場に出て来て、あえて謝罪相手を煽るというイサオアールの社員に対し、伊吹は炎上系配信者の影を感じた。
「それで?」
「お兄さんは本当に男だって、言っちゃって、その……。
生配信でハム子と対談する事に決まっちゃったの。ごめんなさい!!」
伊吹からすれば、男が女から金を巻き上げているのは事実なので、特に思うところはない。
社会の闇かどうかは分からないが、少なくとも伊吹自身は女性を騙して悪い事をしているつもりはない。
「僕がハム子と対談する事で、何がどうなるの?」
「ハム子はお喋りが上手だから、伊吹さんとのお話を通じておかしい点や違和感を炙り出すって話してたんだ。
あ、もちろんハム子は弁護士事務所に来てなかったんだけど、イサオアールの社員は最初からその対談の約束と取り付けるつもりで、謝罪を理由に私達に会ったんだと思う。
それで、私ととこちゃんを焚きつけて……」
まんまと口車に乗せられ、対談する事を約束させられてしまった訳である。
「いや何があった」
伊吹が宮坂家に対する今後の関わり方、具体的には藍子と燈子と結婚する事が三ノ宮家にとって良い事なのかどうかについて話し合っていると、イサオアールの関係者と会うべく弁護士事務所へ赴いていた藍子と燈子が帰って来た。
藍子と燈子が揃って、伊吹に頭を下げている。伊吹の嫌な予感の通り、イサオアールとの間で何か問題が発生したらしき事を察する。
「とりあえず座って。まずは撮影機材が回収出来たかどうか聞かせてほしいんだけど」
伊吹が二人をソファーへと座らせて、落ち着くよう伝える。本来であればこちらから話したい事があるのだが、伊吹は努めて冷静な振りをしつつ、二人を促す。
「イサオアールが確保していた機材は七セット全て回収出来るよ。業者手配は終わってて、明日このビルに運び込まれる事になったの。
問題なく使えるかどうかの確認が必要だけど、多少の故障は目を瞑る事にする」
藍子としては、これ以上問題を長引かせたくないと思っている。
伊吹としても、藍子さえ納得すればそれで良いと考えている。そして、例え機材が全て故障していたとしても、安藤四兄弟が生配信して得た収益で十分に補填する事が可能だ。
どういった形で返って来るのかは別として、VividColorsからゆめきかくへ移籍し、さらにイサオアールへ移籍した七人のVtunerが持ち出した撮影機材を回収する目処は立った。
残りのうち二人がVividColorsを脱退してから個人で活動を続けており、残りの二人が活動を辞めてしまっている。
個人で活動を続けている二人に関しては、弁護士から所有権がVividColorsにある事を改めて伝え、返却に応じるならそれで良しとする。
活動を辞めた二人に関しては、こちらからの連絡に対する反応を見た上で、対処する事となった。
「撮影機材の件は分かった。
それで、とこちゃんは何をやらかしたの?」
「……弁護士事務所に来たイサオアールの社員が、安藤四兄弟の中身が本当に男な訳ないよねって言われて、安藤さん家の四兄弟チャンネルは男の振りしてバカな女から金を巻き上げる、社会の闇みたいなチャンネルだよねって言われて、頭に来ちゃって……」
(癖がスゴイ奴だな……)
謝罪の場に出て来て、あえて謝罪相手を煽るというイサオアールの社員に対し、伊吹は炎上系配信者の影を感じた。
「それで?」
「お兄さんは本当に男だって、言っちゃって、その……。
生配信でハム子と対談する事に決まっちゃったの。ごめんなさい!!」
伊吹からすれば、男が女から金を巻き上げているのは事実なので、特に思うところはない。
社会の闇かどうかは分からないが、少なくとも伊吹自身は女性を騙して悪い事をしているつもりはない。
「僕がハム子と対談する事で、何がどうなるの?」
「ハム子はお喋りが上手だから、伊吹さんとのお話を通じておかしい点や違和感を炙り出すって話してたんだ。
あ、もちろんハム子は弁護士事務所に来てなかったんだけど、イサオアールの社員は最初からその対談の約束と取り付けるつもりで、謝罪を理由に私達に会ったんだと思う。
それで、私ととこちゃんを焚きつけて……」
まんまと口車に乗せられ、対談する事を約束させられてしまった訳である。
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