転生したら男性が希少な世界だった:オタク文化で並行世界に彩りを

なつのさんち

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第九章:事業拡大

安藤家生配信:VSハム子(後)

『はぁ……。
 えっと、ハム子さん見えてます?』

≪突然の地声w≫
≪鼓膜がイった≫
≪アバター画面が四分割に≫
≪四兄弟全員がダルそうな表情しててワロタ≫

『……はっ!!
 はい、見えてます!!』

≪敬語w≫
≪もうすでに圧倒されてるじゃんw≫
≪分からせ完了してて草≫
≪完全試合だったね≫
≪もう終わったから投げ銭させてよw≫
≪とりま異物を排除しなきゃ≫

『俺に何か聞きたい事があるそうですが、何スか?』

≪あっ、、、≫
≪私の男性様像ってこれだわ……≫
≪変な汗出ちゃう><≫
≪めちゃくちゃ冷たいじゃん;;≫
≪四兄弟との落差があり過ぎる……≫
≪いやこれはハム子が悪い≫

『いえ、えっと、その……。
 あの、あなたのお名前を教えて下さい!』

『はぁ?』

≪何と厚かましい≫
≪こいつ何なんマジで≫
≪ヤバイ、治様の画面見ながら聞いてたら胸を撃ち抜かれた≫
≪ショタきゅん、そんな顔しないで……≫
≪表情がちょっと遅れてるから顔は手動で設定してるっぽい?≫
≪どんだけの技術者が関わってるんだwww≫

『嫌々社長に付き合わされてるんですよね?
 こちらの手元情報だと、VividColorsは倒産寸前だったとか。
 藍子あいこ社長に拝み倒されて仕方なく出演されているんじゃないですか?』

『チッ。
 あんたさぁ、どのツラ下げてそんな事言ってんスか?』

≪舌打ちしたぁぁぁ!!≫
≪ハム子の配信と同時に見てるんだけど汗すごいね≫
≪ハム子めちゃくちゃ動揺してるな≫
≪粘膜の音助かる≫
≪何を根拠にそう言ってんだろ≫
≪いいぞハム子もっとお怒りを賜れハァハァ≫

『どのツラ下げて、とは何を指して仰ってるのでしょうか?』

『VividColorsが倒産寸前になったのは所属YourTunerユアチューナーが脱退したからで、
 その原因を作ったのは元一期生の伊地藤いちふじ玲夢れむですが、
 玲夢は他の元一期生にそそのかされたと証言してます。
 さらにその二人はVividColorsに所属する前からある人物と繋がりがあったとか』

『……へぇ、そうなんですか』

『その人物はVividColorsが用意した最新の撮影機器が目当てだったみたいです。
 まだ市場に出回ってない最先端技術ですから。
 米国かどこかへ流すつもりだったんでしょうけど、
 買い手仲介業者が宮坂財閥を恐れて手を出さなかったんだとか』

『……ほぉ』

≪何か話の流れがおかしくね?≫
≪犯人を追い詰めている?≫
≪その人物がハム子かその関係者なんじゃね?≫
≪あーなるほど≫
≪あなる≫
≪*≫

『ま、輸出する段階で税関で止められていたでしょうが、
 悪い事するもんじゃないっスね。
 あ、ゆめきかくに行った元一期生と元二期生の中から、
 さらにどこかへ移籍したらしいんスけど知りません?』

『さぁ、私は知らない』

『そうですが、社会の闇を暴くハム子さんならご存じかと思いましたが、
 非常に残念です』

≪ハム子が闇を暴かれてるw≫
≪汗が止まらないじゃんwww≫
≪目が泳いでるよ??≫
≪いい気味だわ≫
≪正義の振りして悪なのは一番の悪なのよ≫
≪ハム子のチャンネル登録解除しました≫
 
『ちなみにゆめきかくへ行かず個人でVtunerを続けていた人達からは
 撮影機材を全て返してもらうだけで話を着けました。
 ですが、撮影機材を業者ではなく個人へ売り払った人達は、
 これから社会的制裁を受ける事になる予定です。
 ま、あくまで自分の罪を認めなかった場合、ですがねぇ』

≪これどうなるん??≫
≪藍子社長は全然全く一ミリも悪くなかったって事か≫
≪生配信中に翔太君が撮影機材めちゃんこ高いって言ってたもんね≫
≪先行投資してるから収益配分を多めにしても仕方ないよねぇ≫
≪でも安藤家が所属してくれたからもう元取れてるだろうけどw≫
≪私達の投げ銭で藍子社長を救った訳だ私達偉い!≫

『……それは脅しと受け取っても?』

『脅し? 俺がいつ誰をどのように脅したんスか?
 え、もしかしてハム子さん何か知ってんスか?
 是非とも社会の闇とやらを教えてほしいんスけど』

≪【速報】ハム子自爆する≫
≪闇が深いねぇwww≫
≪ちょっかい掛けなきゃここまでされなかったろうに≫
≪あーあwww≫
≪ハム子も所詮はただの女か≫
≪安藤家を前にすれば全ての女が無力≫

『つまり! あなたは宮坂社長に無理矢理出演させられている訳では
 ないという事ですね!?』

≪無理矢理話変えててワロタ≫
≪つまり! 追い詰められているという事ですね!?≫
≪無意識に敬語を使い続けててワロタ≫
≪何だコイツ≫
≪もう諦めろよ≫
≪しつこいんよ≫

『俺は自分の意思でここにいるんですが、それが何か?』

『少し前に男性の家が襲撃された事件がありました。
 男性保護大臣と警察庁長官が辞任するほどの大きな事件です。
 時を同じくしてあなたがVividColorsからデビューした。
 これは偶然の一致ですか?
 宮坂家から圧力を掛けられたり交換条件を出されたりした結果、
 今そこにおられるのではないですか?』

≪え、あの事件の被害者が中の人って事!?≫
≪でもそれってただの想像じゃね?≫
≪もしそうだとしてもここで公表して良い情報じゃない≫
≪根拠あんのか?≫
≪ちょっと男性保護省に通報して来る≫
≪あ、私もしとこっと≫

『……答え方によっては多方面に迷惑が掛かりそうなので、
 明言はしないでおきます。
 ただ、これだけはお伝えしておきましょう。
 藍子は俺の婚約者だ、傷付ける奴は誰であろうが許さん!』

≪きゃーーーーーーーーーーーーーーー≫
≪え、これって恋愛ドラマだったっけ?≫
≪そんな事言ってくれる男性様が存在するなんて≫
≪こっちの方がよっぽど事件では??≫
≪ハム子って結局人の邪魔しかしてねぇな≫
≪ハム子のチャンネル通報した≫
≪今回はさすがにやり過ぎた≫

『さて、もう時間なので失礼する。

 視聴者の皆さん、つまらないやり取りに付き合わせてしまい
 申し訳ありませんでした。
 次回はいつも通り楽しい配信に出来るよう頑張りますので、
 よろしくお願いしますね』

≪声色が戻った≫
≪今のは旭きゅんの声色!≫
≪謝る必要なんてないですよ!!≫
≪声色ソムリエいて笑うwww≫

『でもその黒子姿じゃ本当に男かどうかなんて
 分からないじゃないか!』

『うっせバーカ、挨拶してんだから黙ってろよカス』

≪辛w辣www≫
≪あぁハム子崩れ落ちたwww≫
≪泣くなら噛み付くなよカスw≫
≪ハム子完全敗北≫
≪これくらい冷たいキャラもう一人作ってくれんかな?≫
≪止めてくれビビカラ、その性癖は私に刺さる……≫

『んんっ、失礼しました。
 そう言えば生配信を終える時にやってる囁きが問題になってたな。
 今回は止めておきましょうか』

≪そんな、私の楽しみが……≫
≪ダメだよぉぉぉ≫
≪ちょっとマスコミに抗議の電話するわ≫
≪許すまじマスコミュニケーション≫

『……なぁんてね、ウソだよ♪
 明日も早いから、夜更かしせずに寝るんだよ?
 お休み、またね』

◇本日の配信は終了しました◇
◇またのお越しをお待ちしております◇
◇VividColors関係者は週刊誌の突撃取材には一切応じません◇
◇特定個人及び関係者の名前を掲載した場合法的手段を取る可能性があります◇
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