135 / 243
第九章:事業拡大
悪魔の商売
「あの、YoungNatterで安藤家の抱き枕についての話題で持ちきりなんだけど……」
「あぁ、そうだね。それも進めないとね」
伊吹が大会議室から事務所へ戻って休憩していると、藍子が伊吹に抱き枕について切り出した。
伊吹がねぇちゃんねるの住民に対して明かした安藤家のグッズの構想の一つであり、伊吹は社内でこの構想を口にした事はなかった。
その為、「安藤家の抱き枕」という謎の言葉がYoungNatterのトレンドに入っており、藍子が混乱する事となってしまった。
「これも売れると思うんだ。事前に言っておけば良かったね」
「その抱き枕って、何なの?」
燈子が怪訝な表情で伊吹へ質問する。抱き枕自体は昔から存在する為どんなものか想像出来るが、それと安藤家とがどう結びつくのか想像出来ていないのだ。
「安藤四兄弟の等身大イラストを枕カバーに印刷して販売する。それも複数の種類を用意して」
「……うわぁ。よくそんな事が思い付くわね」
燈子はすぐに抱き枕カバーの価値(攻撃力)を理解した。
「思い付いたのは僕じゃないけどね。彼は勇気ある人物だよ」
安藤四兄弟のイラストは燈子が用意したものだ。従って抱き枕カバーの原画も燈子に用意してもらおうと思っていたのだが、燈子は伊吹へ断りと入れる。
「ラフ画とかイメージ画なら用意するけど、グッズ販売となるならちゃんとした商業イラストレーターを雇いましょう。私もぼちぼち学校が始まるし、何よりプロじゃないもの。
責任感をしっかり持った人と契約して、バンバン描いてもらいましょう」
燈子がそう言うなら、と伊吹は了承する。今後の為にVividColors専属イラストレーターなども雇う必要があるかも知れない。
「抱き枕の枕本体とカバーは宮坂財閥系列の企業に製造を委託しましょう。お館様の身長や胴周りなどを測定して、ちょうど良いサイズ感に仕上げましょう」
紫乃が寝具メーカーとのやり取りを引き受ける。
「で、枕カバーに印刷するイラストってどんなイメージなの?」
「仰向けに寝転んで、手を頭の後ろで組んで『おいで』って言ってそうな表情とか、左手で頭を支えて横向けに寝転んでるところとか、裸で股間に手を当てて隠してるところとか……」
「そんなの発売して大丈夫なの!?」
「え、何か引っ掛かりそうな法律でもある?」
燈子の反応が大きく、とても驚いて見えたので、伊吹が少し不安になる。
「いや、そうじゃなくて伊吹さん的にだよ?」
藍子の補足で、ようやく伊吹にも燈子が何を案じているのか理解する。
「だってVtunerのイラストであって、僕の写真が実写で印刷される訳じゃないし」
それはそうだけど、と納得しきれていない様子の燈子。
「何? 自分の旦那がイラストとはいえ他の女に抱かれるのが嫌だって?」
「もうっ!」
伊吹の腕を取って抱き着く燈子。藍子もつられて反対側から抱き着く。
「……そうだ、悪魔的な商売のやり方があるんだけど、聞く?」
伊吹が口角を上げ、非常にずる賢そうな表情で二人へ尋ねる。
「一応聞きたておきたい」
「抱き枕ってだけで十分悪魔みたいな商売だけど?」
藍子は社長として商売手法としての興味から頷き、燈子は嫌な予感をさせながら伊吹を見つめる。
「イラストの種類を一人につき十種類用意して、それを四兄弟分、合計四十種類用意する。それを中身が見えない袋に入れて、一つ二千円で販売する。
中身が見えないので自分が欲しいキャラの欲しいポーズが出るまで買い続けなければならない。
もしくは、全種類揃えるまで引き続けなければならない。
どう? かなり儲かりそうだけど、かなりの女性が破産しそうでしょ?」
「「悪魔だ……」」
「あぁ、そうだね。それも進めないとね」
伊吹が大会議室から事務所へ戻って休憩していると、藍子が伊吹に抱き枕について切り出した。
伊吹がねぇちゃんねるの住民に対して明かした安藤家のグッズの構想の一つであり、伊吹は社内でこの構想を口にした事はなかった。
その為、「安藤家の抱き枕」という謎の言葉がYoungNatterのトレンドに入っており、藍子が混乱する事となってしまった。
「これも売れると思うんだ。事前に言っておけば良かったね」
「その抱き枕って、何なの?」
燈子が怪訝な表情で伊吹へ質問する。抱き枕自体は昔から存在する為どんなものか想像出来るが、それと安藤家とがどう結びつくのか想像出来ていないのだ。
「安藤四兄弟の等身大イラストを枕カバーに印刷して販売する。それも複数の種類を用意して」
「……うわぁ。よくそんな事が思い付くわね」
燈子はすぐに抱き枕カバーの価値(攻撃力)を理解した。
「思い付いたのは僕じゃないけどね。彼は勇気ある人物だよ」
安藤四兄弟のイラストは燈子が用意したものだ。従って抱き枕カバーの原画も燈子に用意してもらおうと思っていたのだが、燈子は伊吹へ断りと入れる。
「ラフ画とかイメージ画なら用意するけど、グッズ販売となるならちゃんとした商業イラストレーターを雇いましょう。私もぼちぼち学校が始まるし、何よりプロじゃないもの。
責任感をしっかり持った人と契約して、バンバン描いてもらいましょう」
燈子がそう言うなら、と伊吹は了承する。今後の為にVividColors専属イラストレーターなども雇う必要があるかも知れない。
「抱き枕の枕本体とカバーは宮坂財閥系列の企業に製造を委託しましょう。お館様の身長や胴周りなどを測定して、ちょうど良いサイズ感に仕上げましょう」
紫乃が寝具メーカーとのやり取りを引き受ける。
「で、枕カバーに印刷するイラストってどんなイメージなの?」
「仰向けに寝転んで、手を頭の後ろで組んで『おいで』って言ってそうな表情とか、左手で頭を支えて横向けに寝転んでるところとか、裸で股間に手を当てて隠してるところとか……」
「そんなの発売して大丈夫なの!?」
「え、何か引っ掛かりそうな法律でもある?」
燈子の反応が大きく、とても驚いて見えたので、伊吹が少し不安になる。
「いや、そうじゃなくて伊吹さん的にだよ?」
藍子の補足で、ようやく伊吹にも燈子が何を案じているのか理解する。
「だってVtunerのイラストであって、僕の写真が実写で印刷される訳じゃないし」
それはそうだけど、と納得しきれていない様子の燈子。
「何? 自分の旦那がイラストとはいえ他の女に抱かれるのが嫌だって?」
「もうっ!」
伊吹の腕を取って抱き着く燈子。藍子もつられて反対側から抱き着く。
「……そうだ、悪魔的な商売のやり方があるんだけど、聞く?」
伊吹が口角を上げ、非常にずる賢そうな表情で二人へ尋ねる。
「一応聞きたておきたい」
「抱き枕ってだけで十分悪魔みたいな商売だけど?」
藍子は社長として商売手法としての興味から頷き、燈子は嫌な予感をさせながら伊吹を見つめる。
「イラストの種類を一人につき十種類用意して、それを四兄弟分、合計四十種類用意する。それを中身が見えない袋に入れて、一つ二千円で販売する。
中身が見えないので自分が欲しいキャラの欲しいポーズが出るまで買い続けなければならない。
もしくは、全種類揃えるまで引き続けなければならない。
どう? かなり儲かりそうだけど、かなりの女性が破産しそうでしょ?」
「「悪魔だ……」」
あなたにおすすめの小説
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
男が少ない世界に転生して
美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです!
旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします!
交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜
まさき
ファンタジー
異世界転生した最強の金持ち嫡男、
専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活
現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。
しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。
彼は大陸一の富を誇る名門貴族――
ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。
カイルに与えられたのは
・世界一とも言える圧倒的な財力
・財力に比例して増大する規格外の魔力
そして何より彼を驚かせたのは――
彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。
献身的なエルフのメイド長リリア。
護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。
さらに個性豊かな巨乳メイドたち。
カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。
すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――
「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」
領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、
時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、
最強の御曹司カイルは
世界一幸せなハーレムを築いていく。
最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!