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第九章:事業拡大
催し内の支払い方法
伊吹と伊吹に抱き着いている乃絵流、いや多恵子のやり取りを眺め、ぶつぶつと独り言を発する美羽。
(ごめん、ちょっと見てられない……!!)
美羽が覚醒するのを危険視し、燈子が伊吹に声を掛けた。
「話が終わったみたいだからお邪魔するよ。
枕カバー用のイラスト原案、こんな感じでどう?」
燈子からイラストのラフが表示されたタブレットが伊吹へと手渡される。
伊吹がタブレットを操作して、複数のイラストを確認していく。
「良いと思う。あとはお願いするイラストレーターさんをどうやって選ぶかだな。
とこちゃんの画風に似てる人をYoungNatterの乃絵流タグから探して声掛ける?」
イラストの受注を受け付けているような、ちゃんとした企業に頼むのも良いのだが、伊吹としてはオタク文化の成長も促したいと考えている。
趣味でイラストを描いている個人に声を掛け、それだけで生活出来るような社会になって行けば、どんどん文化が発展していくはずだ。
「分かった。大変そうだけど何人か候補を挙げてみるから最終的にはお兄さんも確認してね」
伊吹が燈子へタブレットを返し、その後の展開についての考えを伝える。
「了解。あとさ、枕カバーを販売する場所だけど、ネットで専門のサイトを立ち上げるのももちろん必要だけど、どこかの会場を借りて大々的に対面販売したいと思うんだ。
実際に購入者の反応を確認するのも必要だと思うし」
「えっと、同人誌の即売会みたいな?」
この世界にも同人誌即売会はある。ただ、規模は小さくあまり売り上げも多くない。
同好の士で集まってワイワイする程度で留まっている。
「そうそう、何だったら安藤家の同人誌も募集しよう」
「えぇ!? その、安藤家の権利関係はどうするつもり?
あと、すごくいやらしい本とか出て来ると思うけど」
法解釈的には著作権侵害に当たる可能性はあるが、安藤家の権利を所有しているVividColorsが主催する催しなのであれば問題ないだろう。
また、今後VividColorsが主催ではない催しが開かれる可能性もあるが、伊吹の目的であるオタク文化の発展と市場規模の拡大の為であれば黙認する事が出来る。
黙認出来ない範囲を逸脱した者が現れれば個別で対応すればいい。
もしくは、同人誌を発行する人間から二次利用料を請求するのも方法の一つだ。
「催しに参加する売り手からは売上の一割を徴収。買い手からは催し会場への入場料を徴収。
あとは公式として枕カバーやグッズを用意して販売すれば、十分に会場の使用料を賄えるはず」
「売上の一割ってどうやって把握するの?」
燈子が当然の疑問を口にする。
「え、普通に自己申請で良くない?」
伊吹としては、オタク同士信頼関係の上で成り立っている催しで、そんな不正をするのだろうかと疑問に思う。
「絶対に誤魔化す人出てくるよ? それで迷惑するのはお兄さんやVividColorsだけじゃなく、他の真面目にルールを守ってる参加者なんだからね?」
「な、なるほど」
自分が我慢すれば良いという問題ではないと諭され、伊吹は考えを改める。
「会場でのみ使える金券を用意して、それで買い物をしてもらえばいいんじゃないでしょうか?」
やり取りを見守っていた美羽が提案する。
「でも金券を購入する際に並んだり、途中で金券が不足して追加で買いに行くのは面倒ではありませんこと?」
多恵子が美羽に対抗するかのように発言する。
「じゃあ会場だけで使える暗号資産を作ってもらう?」
「お兄さん、暗号資産って何?」
「えーっと……」
催し内での支払い方法については今後改めて考える事になった。
(ごめん、ちょっと見てられない……!!)
美羽が覚醒するのを危険視し、燈子が伊吹に声を掛けた。
「話が終わったみたいだからお邪魔するよ。
枕カバー用のイラスト原案、こんな感じでどう?」
燈子からイラストのラフが表示されたタブレットが伊吹へと手渡される。
伊吹がタブレットを操作して、複数のイラストを確認していく。
「良いと思う。あとはお願いするイラストレーターさんをどうやって選ぶかだな。
とこちゃんの画風に似てる人をYoungNatterの乃絵流タグから探して声掛ける?」
イラストの受注を受け付けているような、ちゃんとした企業に頼むのも良いのだが、伊吹としてはオタク文化の成長も促したいと考えている。
趣味でイラストを描いている個人に声を掛け、それだけで生活出来るような社会になって行けば、どんどん文化が発展していくはずだ。
「分かった。大変そうだけど何人か候補を挙げてみるから最終的にはお兄さんも確認してね」
伊吹が燈子へタブレットを返し、その後の展開についての考えを伝える。
「了解。あとさ、枕カバーを販売する場所だけど、ネットで専門のサイトを立ち上げるのももちろん必要だけど、どこかの会場を借りて大々的に対面販売したいと思うんだ。
実際に購入者の反応を確認するのも必要だと思うし」
「えっと、同人誌の即売会みたいな?」
この世界にも同人誌即売会はある。ただ、規模は小さくあまり売り上げも多くない。
同好の士で集まってワイワイする程度で留まっている。
「そうそう、何だったら安藤家の同人誌も募集しよう」
「えぇ!? その、安藤家の権利関係はどうするつもり?
あと、すごくいやらしい本とか出て来ると思うけど」
法解釈的には著作権侵害に当たる可能性はあるが、安藤家の権利を所有しているVividColorsが主催する催しなのであれば問題ないだろう。
また、今後VividColorsが主催ではない催しが開かれる可能性もあるが、伊吹の目的であるオタク文化の発展と市場規模の拡大の為であれば黙認する事が出来る。
黙認出来ない範囲を逸脱した者が現れれば個別で対応すればいい。
もしくは、同人誌を発行する人間から二次利用料を請求するのも方法の一つだ。
「催しに参加する売り手からは売上の一割を徴収。買い手からは催し会場への入場料を徴収。
あとは公式として枕カバーやグッズを用意して販売すれば、十分に会場の使用料を賄えるはず」
「売上の一割ってどうやって把握するの?」
燈子が当然の疑問を口にする。
「え、普通に自己申請で良くない?」
伊吹としては、オタク同士信頼関係の上で成り立っている催しで、そんな不正をするのだろうかと疑問に思う。
「絶対に誤魔化す人出てくるよ? それで迷惑するのはお兄さんやVividColorsだけじゃなく、他の真面目にルールを守ってる参加者なんだからね?」
「な、なるほど」
自分が我慢すれば良いという問題ではないと諭され、伊吹は考えを改める。
「会場でのみ使える金券を用意して、それで買い物をしてもらえばいいんじゃないでしょうか?」
やり取りを見守っていた美羽が提案する。
「でも金券を購入する際に並んだり、途中で金券が不足して追加で買いに行くのは面倒ではありませんこと?」
多恵子が美羽に対抗するかのように発言する。
「じゃあ会場だけで使える暗号資産を作ってもらう?」
「お兄さん、暗号資産って何?」
「えーっと……」
催し内での支払い方法については今後改めて考える事になった。
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