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第九章:事業拡大
世界中からの応募
いつも通り、伊吹が美哉と橘香によって搾り取られてシャワーを浴びた後、事務所にて朝食を摂った。
「大丈夫? 疲れてるでしょ」
「生配信で翔太君が呼び掛けた事で、世界中から技術者や事務職や弁護士から言語学者、配管工や傭兵に映画女優まで幅広い応募が来てて対応に追われてるの。正直目を通すだけで精一杯よ。
どの人材がうちにとってより重要な人か判断が難しくって」
朝食後、疲れた表情の藍子が事務所に顔を出した。別室にて徹夜で採用の書類審査をしていたとの事。
イサオアールとのごたごたは落ち着いたが、藍子がまだまだ忙しいようだ。
「そっか、募集するだけしてあーちゃんに投げっぱなしにしてしまってたね。ごめんね。
人材の選別についてはVCスタジオとうたかたラボの手の空いてる技術者に手伝ってもらおうか。
あと、秘書さん達の中から専門知識がある人にも手伝ってもらえないかな。
あと、明らかに関係ない職業の人からの応募もあったよね? 当たり障りのないお祈りメールを考えてもらわないと……」
「お祈りメール……?」
伊吹は藍子の隣に腰を下ろし、藍子の頭へと手を伸ばす。
「やだぁ、ちょと離れて……」
藍子は伊吹が伸ばした手をかわして、身体を反らして距離を取った。
「えっ、何で?」
「だって、私昨日シャワーも浴びれてないし……」
それを聞いた伊吹が、意地悪な表情でじりじりと藍子との距離を詰めていく。
「ダメだって、ね? 止めよ?」
距離が詰められるたびに藍子は奥へとずれて行くが、ついにはソファーの端へと追いやられてしまった。
立ち上がろうとした藍子だが、伊吹はガバっと藍子に抱き着いて、胸に顔を埋めて深く息を吸い込む。
「臭くないよ?」
「そういう問題じゃないよ……」
「大丈夫、あーちゃんは良い匂いだよ。安心するし、ドキドキする。
好きだなぁ、あーちゃんの匂い」
「そんな事言われても……」
なおも嫌がる藍子の膝に頭を乗せ、藍子のお腹側に顔を向けた状態で膝枕をさせる伊吹。
さすがに藍子も抵抗し、膝を揺すってどかせようとするが、伊吹が藍子の腰に手を回して絶対に離れないぞとしがみつく。
「汚いから、恥ずかしいから!」
「じゃあ徹夜なんてしなければ良かったのに」
「それは伊吹さんが何の受け入れ準備もしてないのに生配信で呼び掛けたせいで、あっ……」
藍子は思わず言い返してしまった事を後悔して口に手を当てるが、伊吹は起き上がって笑いながら頭を下げる。
「そうだよ、僕のせい。僕が悪かった時はちゃんと言ってね」
そう言って、藍子にキスをする。藍子はもうどうしたら良いのか分からず無抵抗で受け入れている。
「朝からお熱いこったね」
「おば様!?」
いつからそこにいたのか、と驚く藍子。
向かい側に座る福乃は呆れた表情を浮かべている。
「藍子は安心してドキドキする匂いなんだってね。
その匂いを香水にして売り出してやろうか」
「僕の婚約者をからかわないで頂きたい!」
「おば様! 伊吹さんも!
もう恥ずかしくてお嫁に行けない……」
二人からの悪ふざけを受けて、藍子は両手で顔を隠して泣き真似をする。
「おっと、その嫁入りの話をしに来たんだ。もうすぐ燈子も来るだろうから、今後の話について説明するよ」
「大丈夫? 疲れてるでしょ」
「生配信で翔太君が呼び掛けた事で、世界中から技術者や事務職や弁護士から言語学者、配管工や傭兵に映画女優まで幅広い応募が来てて対応に追われてるの。正直目を通すだけで精一杯よ。
どの人材がうちにとってより重要な人か判断が難しくって」
朝食後、疲れた表情の藍子が事務所に顔を出した。別室にて徹夜で採用の書類審査をしていたとの事。
イサオアールとのごたごたは落ち着いたが、藍子がまだまだ忙しいようだ。
「そっか、募集するだけしてあーちゃんに投げっぱなしにしてしまってたね。ごめんね。
人材の選別についてはVCスタジオとうたかたラボの手の空いてる技術者に手伝ってもらおうか。
あと、秘書さん達の中から専門知識がある人にも手伝ってもらえないかな。
あと、明らかに関係ない職業の人からの応募もあったよね? 当たり障りのないお祈りメールを考えてもらわないと……」
「お祈りメール……?」
伊吹は藍子の隣に腰を下ろし、藍子の頭へと手を伸ばす。
「やだぁ、ちょと離れて……」
藍子は伊吹が伸ばした手をかわして、身体を反らして距離を取った。
「えっ、何で?」
「だって、私昨日シャワーも浴びれてないし……」
それを聞いた伊吹が、意地悪な表情でじりじりと藍子との距離を詰めていく。
「ダメだって、ね? 止めよ?」
距離が詰められるたびに藍子は奥へとずれて行くが、ついにはソファーの端へと追いやられてしまった。
立ち上がろうとした藍子だが、伊吹はガバっと藍子に抱き着いて、胸に顔を埋めて深く息を吸い込む。
「臭くないよ?」
「そういう問題じゃないよ……」
「大丈夫、あーちゃんは良い匂いだよ。安心するし、ドキドキする。
好きだなぁ、あーちゃんの匂い」
「そんな事言われても……」
なおも嫌がる藍子の膝に頭を乗せ、藍子のお腹側に顔を向けた状態で膝枕をさせる伊吹。
さすがに藍子も抵抗し、膝を揺すってどかせようとするが、伊吹が藍子の腰に手を回して絶対に離れないぞとしがみつく。
「汚いから、恥ずかしいから!」
「じゃあ徹夜なんてしなければ良かったのに」
「それは伊吹さんが何の受け入れ準備もしてないのに生配信で呼び掛けたせいで、あっ……」
藍子は思わず言い返してしまった事を後悔して口に手を当てるが、伊吹は起き上がって笑いながら頭を下げる。
「そうだよ、僕のせい。僕が悪かった時はちゃんと言ってね」
そう言って、藍子にキスをする。藍子はもうどうしたら良いのか分からず無抵抗で受け入れている。
「朝からお熱いこったね」
「おば様!?」
いつからそこにいたのか、と驚く藍子。
向かい側に座る福乃は呆れた表情を浮かべている。
「藍子は安心してドキドキする匂いなんだってね。
その匂いを香水にして売り出してやろうか」
「僕の婚約者をからかわないで頂きたい!」
「おば様! 伊吹さんも!
もう恥ずかしくてお嫁に行けない……」
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「おっと、その嫁入りの話をしに来たんだ。もうすぐ燈子も来るだろうから、今後の話について説明するよ」
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