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第九章:事業拡大
藍吹伊通り一丁目
福乃は諸々の説明を終えると事務所を出て行った。伊吹が諸々の件を了承した事を宮坂家へと報告しに行くのだそうだ。
「やっと正式に婚約が成立したね」
ニコニコ顔の伊吹が藍子の髪を撫でる。
「そうだけど、そうなんだけど……」
藍子自身ももちろん喜んではいるが、まだシャワーを浴びていないのを気にしている。
「お兄さん、あんまりあーちゃんをイジメないで。
それに、ほら、私はちゃんとシャワー浴びてから来たし……」
密かにアピールする燈子を抱き寄せ、首筋に顔を埋める伊吹。
二人が正式な婚約者という扱いになり、将来的に結婚するつもりでいる幼馴染がさらに二人いる。そして、その四人以外にいつでも抱く事が出来る女性が四人いる。
(ようやく異世界転生ハーレムの始まりかぁ)
そして膨大な土地と付属する建物を譲り受け、なおかつYourTunesから大金が振り込まれる予定であり、世界中を熱狂させるであろう楽曲作りも進行している。
もう自分はこの世界の神なのかも知れないと、伊吹は有頂天になっている。
「藍子、シャワー浴びてこいよ」
「ひゃっ、ひゃい!!」
勢い良く立ち上がり、藍子が事務所を飛び出て行く。
「今の言い方はちょっとキツいんじゃない?」
燈子が伊吹に対して苦言を呈する。伊吹の意図した事と、燈子の受け取り方とで乖離が生じているようだ。
燈子の耳元に顔を寄せて、囁くように伊吹が話す。
「今からお前を抱くから、シャワー浴びて来いよって意味だよ」
「ぴぃっ!?」
燈子が身体を縮こめて驚いている。視線がぐるぐると空中を彷徨い、そして伊吹へ告げる。
「きょ、今日は今から大学に行かないと……」
「あー、そっか。大学じゃ仕方ないね。
分かった、じゃあ今夜はどう?」
「明日の授業は午後からだから、その、大丈夫」
藍子がどう受け止めてシャワーへ向かったにせよ、藍子だけを先に抱くのは違うかなと伊吹は思い、燈子の予定を確認した上で、今夜に二人を抱くと決める。
「早急に新しい住居を用意しないとですね。
九人が同時に横になれる寝室と、奥様方それぞれの個室。美子さんと京香さんのお部屋に、奥様方のお世話を担当する侍女の待機部屋。
さらには御子がお生まれになった際の子供部屋に、全員で食事が出来る大きな食堂。
使い勝手の良い台所に、お風呂も大きくないとですね」
さらに智枝は以前伊吹が語っていた際にメモをした、欲しい設備を読み上げていく。
「露天風呂と屋上のプールはダメです。警備の都合もありますが、後付けで作れるとは思えません。
屋上でバーベキューが出来る場所を作り、サウナの小屋を建てて、ジャクジーを設置するくらいなら可能かと思います。
ただし、周りを高い壁で囲む事になると思いますが、近くに高いビルがある場合は諦めて下さい。
クレーンゲームやアーケードゲーム機などの開発は紫乃さんの方で進められているそうですし、回転寿司や焼肉テーブルなども翠さんの方で進められています。
琥珀さん、トランポリンという設備についてはどうなりましたか?」
ここぞとばかりに執事らしさをアピールしながら、智枝が尋ねる。
「室内に設置するとなると相当な高さのある部屋を用意しないとダメだという事が分かりました。
例えるならば小学校の体育館相当です」
「トランポリンは諦めて下さい」
そこまで真剣に欲しいと思っていた訳ではない伊吹は、皆のやり取りに苦笑いを浮かべる。
「福乃様から頂いた地図と建物の情報を確認するのに時間が掛かります。
住居とすべき建物をどれにするのか。VividColorsの事務所はここから移動させるのか、それとも住居と同じ建物にするのか。
考えなければならない事が多々ありますので、私の方で一度確認し、条件の良さそうな物件をご主人様へ提出するように致します」
智枝が良さげな物件をある程度選定し、伊吹がその中から決める、という事になった。
「VividColorsの関連会社の従業員達にはこの区画内のマンションへ引っ越してもらうようにしましょう。
三ノ宮家の侍女専用のマンションも考えた方が良いですよね?」
智枝が福乃から渡されたファイルを見ながら話を進める。美子が侍女の人数は十五人ほどだから専用でなくとも問題ない、と答える。
「区画内の食料品店やコンビニや病院、その他生活に必要な店などは関連会社として買収してしまう方が良いでしょうね。
現在は清掃やクリーニングを侍女の方々に手伝ってもらっていますが、今後は手が足りなくなるでしょうし」
智枝としては宮坂家から譲り受けた区画内を伊吹の関係者のみで全て賄えるようにしたいと考えている。上下水道やガス・電気と福利厚生として見れば、警備を必要以上に厳重にするよりかは現実的である。
そして何より、伊吹が外を出歩く際の安全性が増す。
「この区画とか譲り受けた区画とか言いにくいから、この区画を藍吹伊通り一丁目と呼ぼうか。
身内だけの呼び名って事で」
智枝が由来を確認しようとしたところ、濡れた髪をタオルで拭きながら藍子が事務所へ戻って来た。
「た、ただいま戻りました!」
「ごめん、あーちゃん。私今日授業があるから、夜までお預けになっちゃった」
「えっ!? そ、そうなんだ」
ふーん、へー、と冷静を装う藍子を見て、燈子は伊吹がシャワーを浴びるように言った意図を正確に理解していた事を察する。
「まぁまぁ、とりあえずちゃんと髪の毛乾かそうか」
伊吹は自分の隣に藍子を座らせ、メガネを取って、タオルで髪の毛を拭いてやるのだった。
「やっと正式に婚約が成立したね」
ニコニコ顔の伊吹が藍子の髪を撫でる。
「そうだけど、そうなんだけど……」
藍子自身ももちろん喜んではいるが、まだシャワーを浴びていないのを気にしている。
「お兄さん、あんまりあーちゃんをイジメないで。
それに、ほら、私はちゃんとシャワー浴びてから来たし……」
密かにアピールする燈子を抱き寄せ、首筋に顔を埋める伊吹。
二人が正式な婚約者という扱いになり、将来的に結婚するつもりでいる幼馴染がさらに二人いる。そして、その四人以外にいつでも抱く事が出来る女性が四人いる。
(ようやく異世界転生ハーレムの始まりかぁ)
そして膨大な土地と付属する建物を譲り受け、なおかつYourTunesから大金が振り込まれる予定であり、世界中を熱狂させるであろう楽曲作りも進行している。
もう自分はこの世界の神なのかも知れないと、伊吹は有頂天になっている。
「藍子、シャワー浴びてこいよ」
「ひゃっ、ひゃい!!」
勢い良く立ち上がり、藍子が事務所を飛び出て行く。
「今の言い方はちょっとキツいんじゃない?」
燈子が伊吹に対して苦言を呈する。伊吹の意図した事と、燈子の受け取り方とで乖離が生じているようだ。
燈子の耳元に顔を寄せて、囁くように伊吹が話す。
「今からお前を抱くから、シャワー浴びて来いよって意味だよ」
「ぴぃっ!?」
燈子が身体を縮こめて驚いている。視線がぐるぐると空中を彷徨い、そして伊吹へ告げる。
「きょ、今日は今から大学に行かないと……」
「あー、そっか。大学じゃ仕方ないね。
分かった、じゃあ今夜はどう?」
「明日の授業は午後からだから、その、大丈夫」
藍子がどう受け止めてシャワーへ向かったにせよ、藍子だけを先に抱くのは違うかなと伊吹は思い、燈子の予定を確認した上で、今夜に二人を抱くと決める。
「早急に新しい住居を用意しないとですね。
九人が同時に横になれる寝室と、奥様方それぞれの個室。美子さんと京香さんのお部屋に、奥様方のお世話を担当する侍女の待機部屋。
さらには御子がお生まれになった際の子供部屋に、全員で食事が出来る大きな食堂。
使い勝手の良い台所に、お風呂も大きくないとですね」
さらに智枝は以前伊吹が語っていた際にメモをした、欲しい設備を読み上げていく。
「露天風呂と屋上のプールはダメです。警備の都合もありますが、後付けで作れるとは思えません。
屋上でバーベキューが出来る場所を作り、サウナの小屋を建てて、ジャクジーを設置するくらいなら可能かと思います。
ただし、周りを高い壁で囲む事になると思いますが、近くに高いビルがある場合は諦めて下さい。
クレーンゲームやアーケードゲーム機などの開発は紫乃さんの方で進められているそうですし、回転寿司や焼肉テーブルなども翠さんの方で進められています。
琥珀さん、トランポリンという設備についてはどうなりましたか?」
ここぞとばかりに執事らしさをアピールしながら、智枝が尋ねる。
「室内に設置するとなると相当な高さのある部屋を用意しないとダメだという事が分かりました。
例えるならば小学校の体育館相当です」
「トランポリンは諦めて下さい」
そこまで真剣に欲しいと思っていた訳ではない伊吹は、皆のやり取りに苦笑いを浮かべる。
「福乃様から頂いた地図と建物の情報を確認するのに時間が掛かります。
住居とすべき建物をどれにするのか。VividColorsの事務所はここから移動させるのか、それとも住居と同じ建物にするのか。
考えなければならない事が多々ありますので、私の方で一度確認し、条件の良さそうな物件をご主人様へ提出するように致します」
智枝が良さげな物件をある程度選定し、伊吹がその中から決める、という事になった。
「VividColorsの関連会社の従業員達にはこの区画内のマンションへ引っ越してもらうようにしましょう。
三ノ宮家の侍女専用のマンションも考えた方が良いですよね?」
智枝が福乃から渡されたファイルを見ながら話を進める。美子が侍女の人数は十五人ほどだから専用でなくとも問題ない、と答える。
「区画内の食料品店やコンビニや病院、その他生活に必要な店などは関連会社として買収してしまう方が良いでしょうね。
現在は清掃やクリーニングを侍女の方々に手伝ってもらっていますが、今後は手が足りなくなるでしょうし」
智枝としては宮坂家から譲り受けた区画内を伊吹の関係者のみで全て賄えるようにしたいと考えている。上下水道やガス・電気と福利厚生として見れば、警備を必要以上に厳重にするよりかは現実的である。
そして何より、伊吹が外を出歩く際の安全性が増す。
「この区画とか譲り受けた区画とか言いにくいから、この区画を藍吹伊通り一丁目と呼ぼうか。
身内だけの呼び名って事で」
智枝が由来を確認しようとしたところ、濡れた髪をタオルで拭きながら藍子が事務所へ戻って来た。
「た、ただいま戻りました!」
「ごめん、あーちゃん。私今日授業があるから、夜までお預けになっちゃった」
「えっ!? そ、そうなんだ」
ふーん、へー、と冷静を装う藍子を見て、燈子は伊吹がシャワーを浴びるように言った意図を正確に理解していた事を察する。
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