164 / 243
第十章:イチャイチャほのぼの
長谷公子
『VividColors副社長のお声を無断で使用し、淫らな言動を行った事など複数の容疑で逮捕された長谷公子容疑者へ、被害に会われた男性様より情状酌量の余地があるのでないかという嘆願が提出されたと検察庁より発表がありました』
伊吹は智枝を通じ、ハム子の罪に対する減刑を検察へと働き掛けた。
男性保護の観点から、ハム子の犯した罪をなかった事には出来ず、検察が全ての罪を起訴した場合、求刑は無期懲役か、または数十年の実刑を求刑される事になるだろう。
ハム子が伊吹を害した事で、慌てたのはハム子の実の母親であった。ハム子に弟が生まれた事で、ハム子を施設送りにした張本人である。
ハム子の母親は伊吹の影響力を考慮し、長谷家の顧問弁護士を通じて伊吹へと謝罪文を送った。
内容は、自身の娘が迷惑を掛けた事に対する謝罪と、今現在は赤の他人であり、長谷家当主であるハム子の弟はハム子と顔を合わせた事もなく、この子は全く無関係であるという弁明だった。
伊吹はハム子の母親からの謝罪文を目にして、ハム子に対する一定の同情心を覚えた。
例えこの世界の常識であったとしても、あまりにハム子が不憫に感じたのだ。
もしも、ハム子の母親からの手紙の内容が、単なる形式的な謝罪文のみであったなら、伊吹は何も思わなかっただろう。
しかし、手紙の内容の三分の二がハム子の弟は無関係であり、こちらとしても迷惑を被っているのだという主張であり、あんな娘を生んでしまった自分自身も被害者であると、まるで自分も伊吹と同じ立場であると書き記していたのだ。
伊吹はハム子があのような暴挙に出たのは、イサオアールの社員のさらに裏に潜んでいたであろう、他国のスパイのせいであると認識している。
が、ハム子がその他国のスパイに操られる原因を作ったのは、ハム子を捨てた母親であると確信した。
伊吹としては、ハム子がやった事は違法行為であり、自身の権利を傷付けられたのだとしても、伊吹自身は被害に合ったとは全く認識していないし、心に傷を負う事もなかった。
一方、ハム子の母親の行為は著しく伊吹の心に影を落とし、この世界の汚い部分をまざまざと見せつけられる事となった。
そして伊吹は検察に対し、ハム子の減刑の嘆願する事に決めた。
これはハム子に何かを期待している訳ではなく、むしろハム子の母親に対する当てつけであり、そしてこの世界の男子を持つ母親に対する牽制でもある。
男子を身籠ったからという理由で、自分の子供を排除するような事はするな。
これ以上ハム子のような被害者を生み出してはならない。
検察から嘆願があった事を聞いた長谷公子は、呆然とした表情を浮かべ、その日は何を言っても反応を見せなかった、という報告が、伊吹の元へと伝えられた。
伊吹は智枝を通じ、ハム子の罪に対する減刑を検察へと働き掛けた。
男性保護の観点から、ハム子の犯した罪をなかった事には出来ず、検察が全ての罪を起訴した場合、求刑は無期懲役か、または数十年の実刑を求刑される事になるだろう。
ハム子が伊吹を害した事で、慌てたのはハム子の実の母親であった。ハム子に弟が生まれた事で、ハム子を施設送りにした張本人である。
ハム子の母親は伊吹の影響力を考慮し、長谷家の顧問弁護士を通じて伊吹へと謝罪文を送った。
内容は、自身の娘が迷惑を掛けた事に対する謝罪と、今現在は赤の他人であり、長谷家当主であるハム子の弟はハム子と顔を合わせた事もなく、この子は全く無関係であるという弁明だった。
伊吹はハム子の母親からの謝罪文を目にして、ハム子に対する一定の同情心を覚えた。
例えこの世界の常識であったとしても、あまりにハム子が不憫に感じたのだ。
もしも、ハム子の母親からの手紙の内容が、単なる形式的な謝罪文のみであったなら、伊吹は何も思わなかっただろう。
しかし、手紙の内容の三分の二がハム子の弟は無関係であり、こちらとしても迷惑を被っているのだという主張であり、あんな娘を生んでしまった自分自身も被害者であると、まるで自分も伊吹と同じ立場であると書き記していたのだ。
伊吹はハム子があのような暴挙に出たのは、イサオアールの社員のさらに裏に潜んでいたであろう、他国のスパイのせいであると認識している。
が、ハム子がその他国のスパイに操られる原因を作ったのは、ハム子を捨てた母親であると確信した。
伊吹としては、ハム子がやった事は違法行為であり、自身の権利を傷付けられたのだとしても、伊吹自身は被害に合ったとは全く認識していないし、心に傷を負う事もなかった。
一方、ハム子の母親の行為は著しく伊吹の心に影を落とし、この世界の汚い部分をまざまざと見せつけられる事となった。
そして伊吹は検察に対し、ハム子の減刑の嘆願する事に決めた。
これはハム子に何かを期待している訳ではなく、むしろハム子の母親に対する当てつけであり、そしてこの世界の男子を持つ母親に対する牽制でもある。
男子を身籠ったからという理由で、自分の子供を排除するような事はするな。
これ以上ハム子のような被害者を生み出してはならない。
検察から嘆願があった事を聞いた長谷公子は、呆然とした表情を浮かべ、その日は何を言っても反応を見せなかった、という報告が、伊吹の元へと伝えられた。
あなたにおすすめの小説
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
男が少ない世界に転生して
美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです!
旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします!
交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜
まさき
ファンタジー
異世界転生した最強の金持ち嫡男、
専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活
現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。
しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。
彼は大陸一の富を誇る名門貴族――
ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。
カイルに与えられたのは
・世界一とも言える圧倒的な財力
・財力に比例して増大する規格外の魔力
そして何より彼を驚かせたのは――
彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。
献身的なエルフのメイド長リリア。
護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。
さらに個性豊かな巨乳メイドたち。
カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。
すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――
「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」
領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、
時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、
最強の御曹司カイルは
世界一幸せなハーレムを築いていく。
最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!