174 / 243
第十一章:GoolGoalとのゴタゴタ
取り下げ
『GoolGoalの幹部がYourTunes公式アカウントから生配信を行い、VividColorsに落ち度があるとしたYoungNatterの呟きを正式に取り下げると発表しました。
VividColors副社長の会見配信がもたらす影響を無視出来なかったと思われ、YoungNatterにてVividColorsの手続きに問題があったと公表した幹部を降格させ、別の幹部によって今回の生配信を行われました。
なお、生配信中にVividColorsならびに副社長への謝罪については触れられず……』
(自分に関係する事がテレビで報道されるって、何か不思議な感覚だなぁ)
事務所のテレビにて、伊吹が他人事のように報道番組を眺めている。
「取り下げるだってさ。
まるでこっちが圧力を掛けたみたいな言い方だな」
「掛けたのよ、いっくんが。わざと生配信を切って、さもYourTunesに強制終了させられたかのような演出までしてね」
伊吹は燈子に指摘されながらも、機嫌良さそうに笑顔を見せる。
GoolGoalはVividColorsへの収益支払いの振り込みが遅れたのは、VividColorsの手続きに問題があったとした発言を取り消したが、何故支払いが遅れたかについては調査中としている。
生配信で述べた通り、伊吹はこれ以上追及するつもりはない。向こうから殴り掛かって来たので、ひょいと避けただけだ。
こちらが避けた事で殴り掛かって来た相手が転んで怪我をしようが伊吹には関係のない事である。
「失礼するよ」
「失礼するんやったら帰ってー」
ぎょっと目を見開いて伊吹を見つめる福乃。その場の空気が冷えていくのが伊吹にも分かった。
伊吹は慌てて手を振って釈明する。
「すみません、福乃さん。元いた世界の冗談でして」
「……何だい、驚かせないでおくれよ。ついに伊吹様の本性が出たのかと冷や汗をかいたよ」
(冗談が通じない……)
伊吹はついつい気を抜くと、前世のノリが出てしまう。相手が美哉と橘香であれば問題ないが、福乃くらいの距離感の相手であれば、今のようによろしくない受け取り方をされてしまう恐れがある。
(大喜利だけじゃダメだなぁ)
伊吹は大喜利だけでなく新喜劇や漫才、コントや小演劇なども普及させなくてはならないと思った。しかし伊吹一人でお笑い文化を発展させるのはとても難しい。
その件については改めてゆっくり方針を考える事とし、伊吹は福乃に向き直った。
「儲かりまっか?」
「ん? それも冗談の一つかい?
儲かるどころの話じゃないよ、三十兆円分の大商いだからね。
もちろんうちだけの儲けじゃないが、お金以外にも得るものがあったからね。伊吹様には頭が上がらないよ。
藍吹伊通りの二丁目でも作るかい?」
藍吹伊通り一丁目を広げ過ぎて大通りに面してしまったら、警備の上で手間が掛かるのでこれ以上の拡張は難しい。
もしも土地や建物が必要なのであれば、一丁目から離れた場所で用意する必要がある。
「一丁目の開発でさえまだまだなので、その時に相談に乗って下さい」
「何でも言っておくれよ、ヘリさえあれば区画間の移動は自由だよ。
さて、そろそろ時間だね。藍子、行くよ」
福乃は藍子と紫乃、そして弁護士のメアリーを伴い、GoolGoalの新たな代理人と面会する為に、自らが経営する喫茶店へと向かった。
VividColors副社長の会見配信がもたらす影響を無視出来なかったと思われ、YoungNatterにてVividColorsの手続きに問題があったと公表した幹部を降格させ、別の幹部によって今回の生配信を行われました。
なお、生配信中にVividColorsならびに副社長への謝罪については触れられず……』
(自分に関係する事がテレビで報道されるって、何か不思議な感覚だなぁ)
事務所のテレビにて、伊吹が他人事のように報道番組を眺めている。
「取り下げるだってさ。
まるでこっちが圧力を掛けたみたいな言い方だな」
「掛けたのよ、いっくんが。わざと生配信を切って、さもYourTunesに強制終了させられたかのような演出までしてね」
伊吹は燈子に指摘されながらも、機嫌良さそうに笑顔を見せる。
GoolGoalはVividColorsへの収益支払いの振り込みが遅れたのは、VividColorsの手続きに問題があったとした発言を取り消したが、何故支払いが遅れたかについては調査中としている。
生配信で述べた通り、伊吹はこれ以上追及するつもりはない。向こうから殴り掛かって来たので、ひょいと避けただけだ。
こちらが避けた事で殴り掛かって来た相手が転んで怪我をしようが伊吹には関係のない事である。
「失礼するよ」
「失礼するんやったら帰ってー」
ぎょっと目を見開いて伊吹を見つめる福乃。その場の空気が冷えていくのが伊吹にも分かった。
伊吹は慌てて手を振って釈明する。
「すみません、福乃さん。元いた世界の冗談でして」
「……何だい、驚かせないでおくれよ。ついに伊吹様の本性が出たのかと冷や汗をかいたよ」
(冗談が通じない……)
伊吹はついつい気を抜くと、前世のノリが出てしまう。相手が美哉と橘香であれば問題ないが、福乃くらいの距離感の相手であれば、今のようによろしくない受け取り方をされてしまう恐れがある。
(大喜利だけじゃダメだなぁ)
伊吹は大喜利だけでなく新喜劇や漫才、コントや小演劇なども普及させなくてはならないと思った。しかし伊吹一人でお笑い文化を発展させるのはとても難しい。
その件については改めてゆっくり方針を考える事とし、伊吹は福乃に向き直った。
「儲かりまっか?」
「ん? それも冗談の一つかい?
儲かるどころの話じゃないよ、三十兆円分の大商いだからね。
もちろんうちだけの儲けじゃないが、お金以外にも得るものがあったからね。伊吹様には頭が上がらないよ。
藍吹伊通りの二丁目でも作るかい?」
藍吹伊通り一丁目を広げ過ぎて大通りに面してしまったら、警備の上で手間が掛かるのでこれ以上の拡張は難しい。
もしも土地や建物が必要なのであれば、一丁目から離れた場所で用意する必要がある。
「一丁目の開発でさえまだまだなので、その時に相談に乗って下さい」
「何でも言っておくれよ、ヘリさえあれば区画間の移動は自由だよ。
さて、そろそろ時間だね。藍子、行くよ」
福乃は藍子と紫乃、そして弁護士のメアリーを伴い、GoolGoalの新たな代理人と面会する為に、自らが経営する喫茶店へと向かった。
あなたにおすすめの小説
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
男が少ない世界に転生して
美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです!
旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします!
交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜
まさき
ファンタジー
異世界転生した最強の金持ち嫡男、
専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活
現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。
しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。
彼は大陸一の富を誇る名門貴族――
ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。
カイルに与えられたのは
・世界一とも言える圧倒的な財力
・財力に比例して増大する規格外の魔力
そして何より彼を驚かせたのは――
彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。
献身的なエルフのメイド長リリア。
護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。
さらに個性豊かな巨乳メイドたち。
カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。
すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――
「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」
領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、
時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、
最強の御曹司カイルは
世界一幸せなハーレムを築いていく。
最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!