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第十五章:結婚式
力の秘密
「せめて少しくらいヒントくらいくれてても良かったんじゃないの?」
「いやいや、よくよく考えれば分かったはずだが?」
伊吹と伊織とが言い合いを始めたのを見て、慌てて藍子が口を挟む。
「昨夜、宮坂の実家に心乃夏様がお見えになって、万全の態勢でお力添えを頂けると伺ったの。
伊吹……、が皇太子殿下の御子だと聞いた時は驚いたけど、伊吹は伊吹だから」
「いっくんを支えられるよう、二人で頑張るから」
藍子と燈子は以前から諸々の覚悟を決めていたと聞かされ、伊吹は胸を熱くする。
「ありがとう、僕も二人の頑張りを無碍にしないよう、精いっぱい務めるよ。
でも国賓の歓迎か……。
外国の王族とかの対応って事でしょ? 不安だなぁ」
「伊吹、両陛下とお会いした時以上に緊張する事があると思うか?」
そう言って、伊織が笑う。
元一般人である二人なら、それがどれだけ異常であり、どれだけ心臓を締め付けるほどの緊張感を伴うかが理解出来る。
「それと、兄上には皇室の血を残すという大役も担ってもらわねばなりません」
伊穂が申し訳なさそうに、そう切り出した。
「……と言うと?」
「お恥ずかしながら、私は兄上のように一晩で十人を相手出来るほどの力を持っておりませんので」
伊穂が本当に恥ずかしそうにしながら話す。
伊穂の羞恥心の向いている事柄は、自分が一晩で十人の女を抱けない事ではなく、藍子と燈子の前で性的な話をするという事についてだ。
「え? でもこの世界の女性って、最初の頃はふた突き、み突きくらいで絶頂してしまうから、そんなに大変な事でもなくない?」
伊穂が何故恥ずかしがっているのか理解出来ない伊吹は、遠慮なく性的な話を継続する。
性的な話の上で、自分達が初めての性交渉の際にすぐに果てたという事を暴露された形の藍子と燈子は苦笑いを浮かべている。
「それが大変なんだよ。普通の男ならそのひと突きふた突きで同時に果てるんだ。
伊吹は恐らく隠れて自主トレをしたんだろう?
だから強くなったんだよ」
伊織が伊吹の夜の力強さについて、独自の予測を披露する。
伊吹は祖母や侍女達に隠れて、入浴の際に何度も自慰をしていた。それが性交渉の際に無類の強さを誇る秘訣である、と伊織が指摘する。
伊吹は図星を付かれた形となったが、変に恥ずかしがっても格好悪いと考えて、堂々と肯定する。
「まぁその通りだけど、伊穂……、殿下はそういう訳にはいかないのですね」
思い出したように伊穂を敬おうとする伊吹だが、伊穂はいつも通りの口調でと伊吹へ願い出る。
「止めて下さい。兄上とは色々とお聞きしたい事があるのですから、改まられたら話しにくいですよ」
「話は尽きないが、奥様方の疲労を考えるとそろそろお開きにした方が良さそうだ。
詳しい話はまた日を改めるとしよう」
重いカツラと十二単を身に纏ったままの藍子と燈子が、気遣いを見せた伊織に対して頭を下げ、る事は出来ないので、膝を曲げて目礼を送る。
「あ、実はこの後、前もって作ってある結婚披露宴の動画を配信する予定だったんだけど、俺が皇族であるとバレた後でも流して大丈夫か?」
話し掛けられた伊織以外の皆が、ぎょっと驚いた表情を見せる。伊吹が皇太子である伊織に気安く話し掛けたからだ。
「結婚披露宴か、こっちの世界では誰もそんな事しないから、良い娯楽になるだろ。
でも、またYourTunesのサーバが飛ぶんじゃないか?」
当の伊織は気にせずに答える為、誰も何も言い出せない。
「YourTunesのサーバが飛んでからが本番なんだよなぁ」
先ほど皇王が浮かべたのとそっくりな笑みを浮かべ、伊吹がそう呟いた。
「いやいや、よくよく考えれば分かったはずだが?」
伊吹と伊織とが言い合いを始めたのを見て、慌てて藍子が口を挟む。
「昨夜、宮坂の実家に心乃夏様がお見えになって、万全の態勢でお力添えを頂けると伺ったの。
伊吹……、が皇太子殿下の御子だと聞いた時は驚いたけど、伊吹は伊吹だから」
「いっくんを支えられるよう、二人で頑張るから」
藍子と燈子は以前から諸々の覚悟を決めていたと聞かされ、伊吹は胸を熱くする。
「ありがとう、僕も二人の頑張りを無碍にしないよう、精いっぱい務めるよ。
でも国賓の歓迎か……。
外国の王族とかの対応って事でしょ? 不安だなぁ」
「伊吹、両陛下とお会いした時以上に緊張する事があると思うか?」
そう言って、伊織が笑う。
元一般人である二人なら、それがどれだけ異常であり、どれだけ心臓を締め付けるほどの緊張感を伴うかが理解出来る。
「それと、兄上には皇室の血を残すという大役も担ってもらわねばなりません」
伊穂が申し訳なさそうに、そう切り出した。
「……と言うと?」
「お恥ずかしながら、私は兄上のように一晩で十人を相手出来るほどの力を持っておりませんので」
伊穂が本当に恥ずかしそうにしながら話す。
伊穂の羞恥心の向いている事柄は、自分が一晩で十人の女を抱けない事ではなく、藍子と燈子の前で性的な話をするという事についてだ。
「え? でもこの世界の女性って、最初の頃はふた突き、み突きくらいで絶頂してしまうから、そんなに大変な事でもなくない?」
伊穂が何故恥ずかしがっているのか理解出来ない伊吹は、遠慮なく性的な話を継続する。
性的な話の上で、自分達が初めての性交渉の際にすぐに果てたという事を暴露された形の藍子と燈子は苦笑いを浮かべている。
「それが大変なんだよ。普通の男ならそのひと突きふた突きで同時に果てるんだ。
伊吹は恐らく隠れて自主トレをしたんだろう?
だから強くなったんだよ」
伊織が伊吹の夜の力強さについて、独自の予測を披露する。
伊吹は祖母や侍女達に隠れて、入浴の際に何度も自慰をしていた。それが性交渉の際に無類の強さを誇る秘訣である、と伊織が指摘する。
伊吹は図星を付かれた形となったが、変に恥ずかしがっても格好悪いと考えて、堂々と肯定する。
「まぁその通りだけど、伊穂……、殿下はそういう訳にはいかないのですね」
思い出したように伊穂を敬おうとする伊吹だが、伊穂はいつも通りの口調でと伊吹へ願い出る。
「止めて下さい。兄上とは色々とお聞きしたい事があるのですから、改まられたら話しにくいですよ」
「話は尽きないが、奥様方の疲労を考えるとそろそろお開きにした方が良さそうだ。
詳しい話はまた日を改めるとしよう」
重いカツラと十二単を身に纏ったままの藍子と燈子が、気遣いを見せた伊織に対して頭を下げ、る事は出来ないので、膝を曲げて目礼を送る。
「あ、実はこの後、前もって作ってある結婚披露宴の動画を配信する予定だったんだけど、俺が皇族であるとバレた後でも流して大丈夫か?」
話し掛けられた伊織以外の皆が、ぎょっと驚いた表情を見せる。伊吹が皇太子である伊織に気安く話し掛けたからだ。
「結婚披露宴か、こっちの世界では誰もそんな事しないから、良い娯楽になるだろ。
でも、またYourTunesのサーバが飛ぶんじゃないか?」
当の伊織は気にせずに答える為、誰も何も言い出せない。
「YourTunesのサーバが飛んでからが本番なんだよなぁ」
先ほど皇王が浮かべたのとそっくりな笑みを浮かべ、伊吹がそう呟いた。
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