225 / 243
第十五章:結婚式
皇宮からの帰還
伊吹は再び皇宮の公用車に乗り込み、藍子と燈子、そして智枝と共に藍吹伊通り一丁目へ向けて出発した。
皇宮の周りは、報道陣と皇国旗を手に掲げる女性達で溢れており、伊吹は彼女達へ可能な限り手を振って応える。
バシャバシャと無遠慮なフラッシュライトに晒されるが、伊吹は父親である伊織から教わった通りに笑顔を浮かべる。伊吹の両隣で、藍子と燈子も同じような笑みを浮かべて手を振っている。
皇宮から出て一般道へ進む途中、敷地外の歩道で待機していた報道関係者がマイクを持ってがなり立てる。皆が髪の色や顔立ちから、外国人であるのが分かる。
「GoolGoalへの対応は正しかったと思うですか!?」
「皇国を除く全世界で同時株安が起きている事について一言!!」
「どちらに今まで住んでいたですか!?」
「YourTunesから強引に大量に人材を引き抜いた事についてご説明をしっかりと!」
「株価を下がる目的で発言されたという声も上がっていますが!?」
少し日本語が怪しいが、意味は通じている。しかし、伊吹はこの問いに答えるつもりはない。公用車は停まる事なく、ゆっくりと報道関係者がいるあたりを通り過ぎた。
その際、マイクを持った金髪の女性が一般人に皇国旗で殴りつけられているのが伊吹の目に入った。
「え、あの外人さん殴られてるけど大丈夫?」
「恐らく仕込みでしょう。皇国旗で人を殴るような日本人はおりません。日本人に見える華僑か他国籍の日系人でしょう。
国外メディアは皇国でこんな扱いを受けたと訴えるのがお好きですので」
智枝が冷ややかな目でそう告げる。伊吹はこの世界のテレビも雑誌もあまり見ないので、国内情勢も国際情勢も詳しくない。
今後は外交の舞台に上がらないとならないので、意識して情報収集する必要がありそうだ。
「これから色々と教えて下さいね。教子さん、司さん」
今後の伊吹へ振られる国の仕事に関しての補佐役として、皇宮より式部姉妹が派遣される事になった。
伊吹が皇宮を辞する際に公用車へと同乗し、今後は二人ともVividColorsの新社屋に住み込みで伊吹や藍子、燈子の外交活動を支える事となる。
もちろん皇宮は二人の妊娠も期待しており、伊吹は二人の母親から何卒よろしくと頭を下げられている。
その際、智枝の母親と改めて対面を果たしている。
(結婚式を挙げたらまた関係を持つ女性が増えた件について……)
伊吹にとっては訳が分からない状態だ。なおかつ、儀式に付き添った巫女装束の少女達も妊娠するまで藍吹伊通り一丁目へ定期的に通わせると言われている。
伊吹のお手つきなのだから、他の男性に触れさせる訳にはいかないという事だそうだ。
宮坂空音も同じ理由で、伊吹の女認定を受けている。
この世界の男性は性に敏感であり、自分が相手した女性が他の男性に触られるなど、想像しただけで勃起不全に陥る恐れがあるそうだ。
その為、基本的にこの世界の女性は一生涯で一人の男性にしか相手にしてもらえない事になる。
その男性に飽きられてしまえばそれで終わりだ。男性から直接子種を貰った時点で、人工授精の待機リストからも外されてしまう。
式部姉妹も巫女装束の少女達も、籍を入れる必要はないが定期的に子種を分けてほしいという。
こうして伊吹の女達は留まるところを知らず、着々と広がりを見せていくのだ。
伊吹としては、手を出すのならば責任を持て、という意味で捉えている。
ちょっとムラムラ来たから無理やり相手をさせる、というような中途半端な事は出来ない。
体力面でも問題ないし、経済面でも余裕がある。本当に愛する人が悲しまない限り、この国の為に腰を振る所存でいる。
「殿下、私共の事は呼び捨てで願います」
「智枝様と同じように扱い下さいませ」
式部姉妹が恐縮し、気安く接してほしいと伊吹へ懇願する。
「じゃあ殿下って呼び方は止めてね。あ、ご主人様って言われるのも違うよね、こっちが教わる立場なんだから」
「では、伊吹様とお呼びさせて下さい」
「うん、教子先生」
「先生だなんて恐れ多いです! 教子と呼び捨てて頂ければ……」
「私も司とお呼び捨て下さいませ」
などのやり取りをしつつ、伊吹を乗せた護送集団が藍吹伊通り一丁目のゲートを通った。
「「お帰りなさいませ」」
「ただいま」
VividColors新社屋、治ノ塔の屋内駐車場で公用車を降り、玄関からビルへ入ると、美哉と橘香が伊吹を待っていた。
伊吹は二人を抱き寄せてキスを、しようとして止めた。
「「伊吹様……?」」
美哉と橘香が捨てられた子猫のような表情を浮かべる。
「違う違う、手洗いうがいしてから改めて、ね?」
伊吹が釈明する事により、母体を労わっての事だと納得する。
伊吹は二人へ結婚式が無事に終わった事を手短に報告した。
そして伊吹は、智枝に妻達を仏間へ集めてほしいと指示を出した。
皇宮の周りは、報道陣と皇国旗を手に掲げる女性達で溢れており、伊吹は彼女達へ可能な限り手を振って応える。
バシャバシャと無遠慮なフラッシュライトに晒されるが、伊吹は父親である伊織から教わった通りに笑顔を浮かべる。伊吹の両隣で、藍子と燈子も同じような笑みを浮かべて手を振っている。
皇宮から出て一般道へ進む途中、敷地外の歩道で待機していた報道関係者がマイクを持ってがなり立てる。皆が髪の色や顔立ちから、外国人であるのが分かる。
「GoolGoalへの対応は正しかったと思うですか!?」
「皇国を除く全世界で同時株安が起きている事について一言!!」
「どちらに今まで住んでいたですか!?」
「YourTunesから強引に大量に人材を引き抜いた事についてご説明をしっかりと!」
「株価を下がる目的で発言されたという声も上がっていますが!?」
少し日本語が怪しいが、意味は通じている。しかし、伊吹はこの問いに答えるつもりはない。公用車は停まる事なく、ゆっくりと報道関係者がいるあたりを通り過ぎた。
その際、マイクを持った金髪の女性が一般人に皇国旗で殴りつけられているのが伊吹の目に入った。
「え、あの外人さん殴られてるけど大丈夫?」
「恐らく仕込みでしょう。皇国旗で人を殴るような日本人はおりません。日本人に見える華僑か他国籍の日系人でしょう。
国外メディアは皇国でこんな扱いを受けたと訴えるのがお好きですので」
智枝が冷ややかな目でそう告げる。伊吹はこの世界のテレビも雑誌もあまり見ないので、国内情勢も国際情勢も詳しくない。
今後は外交の舞台に上がらないとならないので、意識して情報収集する必要がありそうだ。
「これから色々と教えて下さいね。教子さん、司さん」
今後の伊吹へ振られる国の仕事に関しての補佐役として、皇宮より式部姉妹が派遣される事になった。
伊吹が皇宮を辞する際に公用車へと同乗し、今後は二人ともVividColorsの新社屋に住み込みで伊吹や藍子、燈子の外交活動を支える事となる。
もちろん皇宮は二人の妊娠も期待しており、伊吹は二人の母親から何卒よろしくと頭を下げられている。
その際、智枝の母親と改めて対面を果たしている。
(結婚式を挙げたらまた関係を持つ女性が増えた件について……)
伊吹にとっては訳が分からない状態だ。なおかつ、儀式に付き添った巫女装束の少女達も妊娠するまで藍吹伊通り一丁目へ定期的に通わせると言われている。
伊吹のお手つきなのだから、他の男性に触れさせる訳にはいかないという事だそうだ。
宮坂空音も同じ理由で、伊吹の女認定を受けている。
この世界の男性は性に敏感であり、自分が相手した女性が他の男性に触られるなど、想像しただけで勃起不全に陥る恐れがあるそうだ。
その為、基本的にこの世界の女性は一生涯で一人の男性にしか相手にしてもらえない事になる。
その男性に飽きられてしまえばそれで終わりだ。男性から直接子種を貰った時点で、人工授精の待機リストからも外されてしまう。
式部姉妹も巫女装束の少女達も、籍を入れる必要はないが定期的に子種を分けてほしいという。
こうして伊吹の女達は留まるところを知らず、着々と広がりを見せていくのだ。
伊吹としては、手を出すのならば責任を持て、という意味で捉えている。
ちょっとムラムラ来たから無理やり相手をさせる、というような中途半端な事は出来ない。
体力面でも問題ないし、経済面でも余裕がある。本当に愛する人が悲しまない限り、この国の為に腰を振る所存でいる。
「殿下、私共の事は呼び捨てで願います」
「智枝様と同じように扱い下さいませ」
式部姉妹が恐縮し、気安く接してほしいと伊吹へ懇願する。
「じゃあ殿下って呼び方は止めてね。あ、ご主人様って言われるのも違うよね、こっちが教わる立場なんだから」
「では、伊吹様とお呼びさせて下さい」
「うん、教子先生」
「先生だなんて恐れ多いです! 教子と呼び捨てて頂ければ……」
「私も司とお呼び捨て下さいませ」
などのやり取りをしつつ、伊吹を乗せた護送集団が藍吹伊通り一丁目のゲートを通った。
「「お帰りなさいませ」」
「ただいま」
VividColors新社屋、治ノ塔の屋内駐車場で公用車を降り、玄関からビルへ入ると、美哉と橘香が伊吹を待っていた。
伊吹は二人を抱き寄せてキスを、しようとして止めた。
「「伊吹様……?」」
美哉と橘香が捨てられた子猫のような表情を浮かべる。
「違う違う、手洗いうがいしてから改めて、ね?」
伊吹が釈明する事により、母体を労わっての事だと納得する。
伊吹は二人へ結婚式が無事に終わった事を手短に報告した。
そして伊吹は、智枝に妻達を仏間へ集めてほしいと指示を出した。
あなたにおすすめの小説
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
男が少ない世界に転生して
美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです!
旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします!
交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜
まさき
ファンタジー
異世界転生した最強の金持ち嫡男、
専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活
現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。
しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。
彼は大陸一の富を誇る名門貴族――
ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。
カイルに与えられたのは
・世界一とも言える圧倒的な財力
・財力に比例して増大する規格外の魔力
そして何より彼を驚かせたのは――
彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。
献身的なエルフのメイド長リリア。
護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。
さらに個性豊かな巨乳メイドたち。
カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。
すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――
「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」
領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、
時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、
最強の御曹司カイルは
世界一幸せなハーレムを築いていく。
最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!