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X+3回目のループ
タイムアンドマネー
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またひとしきり時恵の身体を撫で回した後、ソファーに座り直した心音のお腹が鳴った。
「あー、もうこんな時間かぁー」
リビングの壁掛け時計は12時少し前を指している。
心音に腕を絡ませられている時恵。ぐったりとソファーに身体を沈ませている。最初は止めに入っていた記代子も、あまりにも心音がしつこいものだから諦めてしまっていた。
「入ろうと思ってたコンビニから記代子ちゃんが出て来たから、ボクお昼の用意してないんだよねぇ」
そう言って立ち上がり、鞄から財布を取り出した。
「ちょっと出て何か買って来るね」
「えぇっ!?」
「ん? 記代子ちゃんどうしたの?」
あまりに自然なその振る舞いに、記代子はびっくりさせられる。何故なら、心音がこの場からいなくなると、時恵は記代子だけを連れて次のループへ行く事が出来るからだ。
散々身体を弄ばれて、ぐったりしている時恵にすれば、心音を置いてけぼりにする十分な理由がありそうだ。
「いや、だって、ねぇ?」
「あー、確かにボクだけ置いて行かれるかも知れないね。でもね、置いて行かれたとしたら、ボクはその事を認知出来るんだろうか。あー、ボク置いて行かれたなって、分かるんだろうか」
心音は時恵と記代子の話を聞いて、自分が毎回次のループへ確実に連れて行ってもらえる保証はないと気付いていた。
「どんなに時恵ちゃんを見張ってても、記代子ちゃんを人質に取ってても、ずっと一緒にいるのは無理だもん。だって、次のループは自分の部屋から始まるんでしょ? しかも、起きるのはボクが一番遅い。
時恵ちゃんと記代子ちゃんが示し合わせれば、ボクは置いて行かれた事に気付く事なく時間を戻されてしまう。全部覚えてない、昨日のボクに戻されてしまう」
時恵の心の声を使った事情説明で、そこまで言及はしていなかった。が、心音はすぐに理解した。時恵が連れて行こうと思った人物しか次のループには行けないと。
「だからボクはコンビニにお昼ご飯を買いに行って来るね」
(いやいや何がだからなのか分からないんだけど)
そんな記代子の心のツッコミはスルーされ、心音は2人に背を向ける。と同時に時恵が立ち上がり、キッチンへと歩いて行った。
「んふふふふふ♪」
その背中を見送り、機嫌良さそうにソファへ座り直す心音。
「えっと、時恵は何だって?」
「手料理を振舞ってくれるって! 愛情たっぷり入れてあ・げ・る♡ って!!」
「だから捏造しちゃダメだって心音ちゃん……」
そんなやり取りをする2人を気にもせず、時恵は冷蔵庫の中身を次々に出して行く。牛肉にニンジンにもやしにキャベツにピーマン。
「えっと、何か手伝おうか?」
立ち上がる記代子を止めたのは、時恵ではなく心音だった。
「料理出来ないのに何を手伝うの?」
「いや確かに料理出来ないけど! それでも何かあるでしょ」
「いいわ、簡単に野菜炒め作るだけだから。あ、でもご飯炊いてないな……」
時恵の両親は共働きで、時恵も学校で弁当を食べる為、炊飯器の中身は空だ。同じ1日を繰り返すようになるまでは、学校から帰って来た時恵が炊飯器の用意をし、両親が帰って来る時間に合わせて夕飯の準備をしていた。
「じゃあボクと記代子ちゃんでチンするご飯買って来るよ」
そう言って記代子の手を握る心音。記代子はビクリと身体を震わせる。
「大丈夫、ボクは時恵ちゃん一筋だから」
「じゃあ手を繋ぐ必要ないよね!?」
いいからいいから、と記代子を玄関へと引っ張って行く。そんな2人を気にする事もなく野菜を切っていく時恵。
(念の為に人質として連れて行ったのか、それともその場のノリか)
時恵にはどっちとも取れなかったが、気にせず準備を進めていく。
制服のままコンビニへ向かう記代子と心音。今は手を繋いでいない。昼時で少し人通りが多いが、制服姿の学生も見掛けるので2人が特に浮いて見える事はなかった。
「だからね、時恵ちゃんは薄々ボクの気持ちに気付いてたみたいなんだ。でもボクは気付かれてるって気付かなかったんだよ、すごいよね!」
時恵は前から心音に恋愛対象として見られていると知っていた。それでも態度を変えずそれまでの友人関係を続けていたと言う。
もし超能力などない日常の中で、心音からの告白を受けた時恵はどう返事をしていたのだろうか。もちろんその日常に渡という恋人はいない。2人は繰り返す時の中で愛を育んだのだから。
(そんな事を考えても仕方ないか……)
「そうだね、もしもなんて考えても辛いだけだろうね。それよりも、気が遠くなるほど同じ時間を繰り返している時恵ちゃんを、どう癒してあげられるかを考えたいな」
好きな人が苦しんでいる。何とかしてあげたい。その気持ちに、性が同じであるか否かなど問題ではない。
「並行世界へ帰って行った渡君には、向こうで透と夢子ちゃんを仲間にしろって言ってたんだ。でも、今のところこちらの世界の透と夢子ちゃんを仲間に引き入れるつもりはないみたい」
透視能力を持つ透と、予知夢を見る事が出来る夢子。2人の能力が世界を救う鍵になるとは思いにくいが、時恵が2人に求めるものは超能力ではなかった。
「SFの知識を持ってる透君と、ムードメーカーの夢子ちゃんか」
透は振って沸いた超能力という訳の分からないものについて、時恵に分かりやすく説明をしてくれた。
夢子はいつ終わるとも分からない繰り返しの中で、気持ちがめげないように皆を盛り上げてくれた。
時恵が2人に求めたのは、共に世界の危機に立ち向かってくれる事。そばにいて支えてくれる事。ならば、どんな超能力を持っていようが、もしくは超能力なんてなかろうが、時恵と共に戦う事が出来る。
「ボクも見とけば良かったなぁ、昨日の映画」
心音からすれば昨日の話。記代子からすれば3日前の話。そして、時恵からすれば遙か昔の話。
それぞれ起点となる時間が異なるが、すぐに気にならなくなるだろう。遙か昔の昨日など、繰り返す今の前ではなかったも同じだ。
「レンタルなりオンデマンドなりで、見ようと思えば見れるんじゃないかな」
昨日放送された地球滅亡がテーマの映画は、透の両親がデートで見に行ったという事を記代子は知っている。レンタルでDVDを借りるなり、ネット配信サービスを利用するなりすれば今からでも見れるのだ。
「あー、なるほど。確か近くにレンタル屋さんあったよね? ちょっと行ってみよっか」
「でも時恵はもう何度も見てるんじゃない? 多分私達も一緒に見てるだろうから、時恵にとっての新しい発見ってないかも知れないよ」
隕石が地球に落ちて来る映画が放送された翌日、実際に隕石がこの街に落ちて来る。あまりに出来過ぎた状況に、時恵は覚醒した超能力者が隕石を呼び出したのだという仮説を立てた。
この繰り返す今日を終える為には、その能力者を探し出して止めなければならない。どんな些細な事でも良いから、ヒントが欲しい。そう思い、映画を見ているはずだ。
「何度でも見れば良くない? その時間は無駄にならないんだから」
どう過ごそうにも、結局は時間を戻す。1日寝てようが、読書しようが、同じ映画を何度も見ようが、何ら問題がないのだ。
入る予定だったコンビニを通り過ぎ、レンタルショップへ到着。昼食時という事もあり、店員も客も少ない。
「どうせ返す必要ないんだし、適当にSFっぽいのを借りてこっか」
心音が小さなカゴにどんどんDVDを入れていく。実は世界は造り物で人類は頭にプラグを刺されて寝かされている映画や、人に夢を見させて大切な情報を盗む映画、宇宙人と戦って死んでしまったら最初の時間に戻される映画、世界的に突然変異した人間が生まれだし、その能力故に旧人類と新人類に分れての戦いになってしまう映画、などなど。
「でも1回に10本しか借りれないんじゃないの? そもそも今日の夜までに観れて4本くらいだし」
時間は無限にあるとはいえ、そのたびにリミットが来て次のループへ行かなければならない。
「今回観れなかったのは次に観ればいいよ。ヒントになるかも知れないし、ならないかも知れない。でも何もしないよりは絶対に良いよ。あ、コンビニってポップコーン売ってたっけ?」
まるで本当に映画を楽しむだけのように見える心音に、記代子は感心する。
(何でここまで気負いなくいられるんだろう)
「う~ん、何でだろうね? まだループを経験してないから余計に、かな」
レンタルカウンターはセルフレジで、心音が慣れた手つきでバーコードを読み取っていた。記代子は実店舗で映画を借りた事がないので興味深そうに眺めている。
「じゃあお金よろしく。あるんでしょう? 2万円」
(心音にも集られるのか……)
使っても次のループにはまた元通り2万円が入っているだろう。しかしだからと言って何でも買える訳ではなく、あくまで2万円という予算は変わらない。これもリミットが決まっている点で時間と同じだな、と記代子はまるで他人事のように思っていた。
「あー、もうこんな時間かぁー」
リビングの壁掛け時計は12時少し前を指している。
心音に腕を絡ませられている時恵。ぐったりとソファーに身体を沈ませている。最初は止めに入っていた記代子も、あまりにも心音がしつこいものだから諦めてしまっていた。
「入ろうと思ってたコンビニから記代子ちゃんが出て来たから、ボクお昼の用意してないんだよねぇ」
そう言って立ち上がり、鞄から財布を取り出した。
「ちょっと出て何か買って来るね」
「えぇっ!?」
「ん? 記代子ちゃんどうしたの?」
あまりに自然なその振る舞いに、記代子はびっくりさせられる。何故なら、心音がこの場からいなくなると、時恵は記代子だけを連れて次のループへ行く事が出来るからだ。
散々身体を弄ばれて、ぐったりしている時恵にすれば、心音を置いてけぼりにする十分な理由がありそうだ。
「いや、だって、ねぇ?」
「あー、確かにボクだけ置いて行かれるかも知れないね。でもね、置いて行かれたとしたら、ボクはその事を認知出来るんだろうか。あー、ボク置いて行かれたなって、分かるんだろうか」
心音は時恵と記代子の話を聞いて、自分が毎回次のループへ確実に連れて行ってもらえる保証はないと気付いていた。
「どんなに時恵ちゃんを見張ってても、記代子ちゃんを人質に取ってても、ずっと一緒にいるのは無理だもん。だって、次のループは自分の部屋から始まるんでしょ? しかも、起きるのはボクが一番遅い。
時恵ちゃんと記代子ちゃんが示し合わせれば、ボクは置いて行かれた事に気付く事なく時間を戻されてしまう。全部覚えてない、昨日のボクに戻されてしまう」
時恵の心の声を使った事情説明で、そこまで言及はしていなかった。が、心音はすぐに理解した。時恵が連れて行こうと思った人物しか次のループには行けないと。
「だからボクはコンビニにお昼ご飯を買いに行って来るね」
(いやいや何がだからなのか分からないんだけど)
そんな記代子の心のツッコミはスルーされ、心音は2人に背を向ける。と同時に時恵が立ち上がり、キッチンへと歩いて行った。
「んふふふふふ♪」
その背中を見送り、機嫌良さそうにソファへ座り直す心音。
「えっと、時恵は何だって?」
「手料理を振舞ってくれるって! 愛情たっぷり入れてあ・げ・る♡ って!!」
「だから捏造しちゃダメだって心音ちゃん……」
そんなやり取りをする2人を気にもせず、時恵は冷蔵庫の中身を次々に出して行く。牛肉にニンジンにもやしにキャベツにピーマン。
「えっと、何か手伝おうか?」
立ち上がる記代子を止めたのは、時恵ではなく心音だった。
「料理出来ないのに何を手伝うの?」
「いや確かに料理出来ないけど! それでも何かあるでしょ」
「いいわ、簡単に野菜炒め作るだけだから。あ、でもご飯炊いてないな……」
時恵の両親は共働きで、時恵も学校で弁当を食べる為、炊飯器の中身は空だ。同じ1日を繰り返すようになるまでは、学校から帰って来た時恵が炊飯器の用意をし、両親が帰って来る時間に合わせて夕飯の準備をしていた。
「じゃあボクと記代子ちゃんでチンするご飯買って来るよ」
そう言って記代子の手を握る心音。記代子はビクリと身体を震わせる。
「大丈夫、ボクは時恵ちゃん一筋だから」
「じゃあ手を繋ぐ必要ないよね!?」
いいからいいから、と記代子を玄関へと引っ張って行く。そんな2人を気にする事もなく野菜を切っていく時恵。
(念の為に人質として連れて行ったのか、それともその場のノリか)
時恵にはどっちとも取れなかったが、気にせず準備を進めていく。
制服のままコンビニへ向かう記代子と心音。今は手を繋いでいない。昼時で少し人通りが多いが、制服姿の学生も見掛けるので2人が特に浮いて見える事はなかった。
「だからね、時恵ちゃんは薄々ボクの気持ちに気付いてたみたいなんだ。でもボクは気付かれてるって気付かなかったんだよ、すごいよね!」
時恵は前から心音に恋愛対象として見られていると知っていた。それでも態度を変えずそれまでの友人関係を続けていたと言う。
もし超能力などない日常の中で、心音からの告白を受けた時恵はどう返事をしていたのだろうか。もちろんその日常に渡という恋人はいない。2人は繰り返す時の中で愛を育んだのだから。
(そんな事を考えても仕方ないか……)
「そうだね、もしもなんて考えても辛いだけだろうね。それよりも、気が遠くなるほど同じ時間を繰り返している時恵ちゃんを、どう癒してあげられるかを考えたいな」
好きな人が苦しんでいる。何とかしてあげたい。その気持ちに、性が同じであるか否かなど問題ではない。
「並行世界へ帰って行った渡君には、向こうで透と夢子ちゃんを仲間にしろって言ってたんだ。でも、今のところこちらの世界の透と夢子ちゃんを仲間に引き入れるつもりはないみたい」
透視能力を持つ透と、予知夢を見る事が出来る夢子。2人の能力が世界を救う鍵になるとは思いにくいが、時恵が2人に求めるものは超能力ではなかった。
「SFの知識を持ってる透君と、ムードメーカーの夢子ちゃんか」
透は振って沸いた超能力という訳の分からないものについて、時恵に分かりやすく説明をしてくれた。
夢子はいつ終わるとも分からない繰り返しの中で、気持ちがめげないように皆を盛り上げてくれた。
時恵が2人に求めたのは、共に世界の危機に立ち向かってくれる事。そばにいて支えてくれる事。ならば、どんな超能力を持っていようが、もしくは超能力なんてなかろうが、時恵と共に戦う事が出来る。
「ボクも見とけば良かったなぁ、昨日の映画」
心音からすれば昨日の話。記代子からすれば3日前の話。そして、時恵からすれば遙か昔の話。
それぞれ起点となる時間が異なるが、すぐに気にならなくなるだろう。遙か昔の昨日など、繰り返す今の前ではなかったも同じだ。
「レンタルなりオンデマンドなりで、見ようと思えば見れるんじゃないかな」
昨日放送された地球滅亡がテーマの映画は、透の両親がデートで見に行ったという事を記代子は知っている。レンタルでDVDを借りるなり、ネット配信サービスを利用するなりすれば今からでも見れるのだ。
「あー、なるほど。確か近くにレンタル屋さんあったよね? ちょっと行ってみよっか」
「でも時恵はもう何度も見てるんじゃない? 多分私達も一緒に見てるだろうから、時恵にとっての新しい発見ってないかも知れないよ」
隕石が地球に落ちて来る映画が放送された翌日、実際に隕石がこの街に落ちて来る。あまりに出来過ぎた状況に、時恵は覚醒した超能力者が隕石を呼び出したのだという仮説を立てた。
この繰り返す今日を終える為には、その能力者を探し出して止めなければならない。どんな些細な事でも良いから、ヒントが欲しい。そう思い、映画を見ているはずだ。
「何度でも見れば良くない? その時間は無駄にならないんだから」
どう過ごそうにも、結局は時間を戻す。1日寝てようが、読書しようが、同じ映画を何度も見ようが、何ら問題がないのだ。
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「どうせ返す必要ないんだし、適当にSFっぽいのを借りてこっか」
心音が小さなカゴにどんどんDVDを入れていく。実は世界は造り物で人類は頭にプラグを刺されて寝かされている映画や、人に夢を見させて大切な情報を盗む映画、宇宙人と戦って死んでしまったら最初の時間に戻される映画、世界的に突然変異した人間が生まれだし、その能力故に旧人類と新人類に分れての戦いになってしまう映画、などなど。
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時間は無限にあるとはいえ、そのたびにリミットが来て次のループへ行かなければならない。
「今回観れなかったのは次に観ればいいよ。ヒントになるかも知れないし、ならないかも知れない。でも何もしないよりは絶対に良いよ。あ、コンビニってポップコーン売ってたっけ?」
まるで本当に映画を楽しむだけのように見える心音に、記代子は感心する。
(何でここまで気負いなくいられるんだろう)
「う~ん、何でだろうね? まだループを経験してないから余計に、かな」
レンタルカウンターはセルフレジで、心音が慣れた手つきでバーコードを読み取っていた。記代子は実店舗で映画を借りた事がないので興味深そうに眺めている。
「じゃあお金よろしく。あるんでしょう? 2万円」
(心音にも集られるのか……)
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