23 / 122
お坊ちゃまはお風呂に入りたい
しおりを挟む
夕食は終始和やかかに進み、誰かの食器が突然割れたりする事はなかった。
料理や食材など、地球と特に大きな違いはない。
日本食が恋しくて涙が出そうになる時があるが、こればかりは仕方がないと半ば諦めている。
今のところ米も味噌も醤油も見ていない。
俺に一から作り出すような知識があれば良かったんだけど、ないものはどうしようもない。
上下水道が整備されており、入浴の習慣がある世界であるだけ十分だと思おう。
そう言えば、屋敷に帰って来てからまだ風呂に入っていない。
昼寝するまでに入っておけば良かった。
という事で、屋敷の風呂場へ向かう。
食後の雑談時に入浴する事を話すと、義兄上も一緒にという事になった。
父上はまだ執務が残っているとの事で不参加。
女性・男性共に異性に裸を見せる・見られるのに羞恥心を覚えるというのがこの世界での当たり前だ。
女性優位の社会だからといって、性欲も女性の方が特別強いという事にはならないらしい。
性欲の度合い、というものがあるのかどうか知らないが、ちょうど同じくらいの割合かなと思っている。
つまり、前世を覚えている俺の感覚では、男は性により大人しく、女はより積極的と言える。
母・妹から一緒に入りたいコールがあったが、姉上が抑えてくれた。
これは主に姉上が夫であるシェルツの裸を母と妹に見られたくないが為の事だ。
恐らく母と妹がいなければ、俺達と一緒に入るとゴネていただろう。
だからこの世界では男だから裸を見られて何とも思わない、という感覚の俺は割と珍しい部類に入る。
さすがに母上や姉・妹と一緒に風呂に入るのは色々と困ってしまうのでお断りするし、当然義兄上も母が一緒に入るのは抵抗するだろう。
父上も止めるはずだ。
そんな、俺からするとややこしい倫理観があるので、貴族だからといって入浴の世話をしてくれるようなメイドはいない。
少なくともうちの屋敷には。
この世界では、自分の夫や息子が他の女の手で体中触られるというのを女性当主が忌避するので、基本的にある程度の年齢になれば自分で洗うようになる。
小さい頃はとても恥ずかしかった。
ポーシェが頭からつま先まで全て手ずから洗ってくれるもんだから嫌がって抵抗し、最初の頃は風呂嫌いなのかと思われていたくらいだ。
ならば男性の執事などが入浴担当に代わりそうなものだが、最近までずっとポーシェが担当のままだったな。
幼い俺に散々嫌がられて、ポーシェもある意味意地になってしまったのかもしれないな。
一人で入ると何度言っても、当たり前のように風呂場について来ていたし。
いつまで経っても子供扱いというのも考え物だと思うぞ、ポーシェ。
料理や食材など、地球と特に大きな違いはない。
日本食が恋しくて涙が出そうになる時があるが、こればかりは仕方がないと半ば諦めている。
今のところ米も味噌も醤油も見ていない。
俺に一から作り出すような知識があれば良かったんだけど、ないものはどうしようもない。
上下水道が整備されており、入浴の習慣がある世界であるだけ十分だと思おう。
そう言えば、屋敷に帰って来てからまだ風呂に入っていない。
昼寝するまでに入っておけば良かった。
という事で、屋敷の風呂場へ向かう。
食後の雑談時に入浴する事を話すと、義兄上も一緒にという事になった。
父上はまだ執務が残っているとの事で不参加。
女性・男性共に異性に裸を見せる・見られるのに羞恥心を覚えるというのがこの世界での当たり前だ。
女性優位の社会だからといって、性欲も女性の方が特別強いという事にはならないらしい。
性欲の度合い、というものがあるのかどうか知らないが、ちょうど同じくらいの割合かなと思っている。
つまり、前世を覚えている俺の感覚では、男は性により大人しく、女はより積極的と言える。
母・妹から一緒に入りたいコールがあったが、姉上が抑えてくれた。
これは主に姉上が夫であるシェルツの裸を母と妹に見られたくないが為の事だ。
恐らく母と妹がいなければ、俺達と一緒に入るとゴネていただろう。
だからこの世界では男だから裸を見られて何とも思わない、という感覚の俺は割と珍しい部類に入る。
さすがに母上や姉・妹と一緒に風呂に入るのは色々と困ってしまうのでお断りするし、当然義兄上も母が一緒に入るのは抵抗するだろう。
父上も止めるはずだ。
そんな、俺からするとややこしい倫理観があるので、貴族だからといって入浴の世話をしてくれるようなメイドはいない。
少なくともうちの屋敷には。
この世界では、自分の夫や息子が他の女の手で体中触られるというのを女性当主が忌避するので、基本的にある程度の年齢になれば自分で洗うようになる。
小さい頃はとても恥ずかしかった。
ポーシェが頭からつま先まで全て手ずから洗ってくれるもんだから嫌がって抵抗し、最初の頃は風呂嫌いなのかと思われていたくらいだ。
ならば男性の執事などが入浴担当に代わりそうなものだが、最近までずっとポーシェが担当のままだったな。
幼い俺に散々嫌がられて、ポーシェもある意味意地になってしまったのかもしれないな。
一人で入ると何度言っても、当たり前のように風呂場について来ていたし。
いつまで経っても子供扱いというのも考え物だと思うぞ、ポーシェ。
0
あなたにおすすめの小説
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない
よっしぃ
ファンタジー
俺には僅かながら魔力がある。この世界で魔力を持った人は少ないからそれだけで貴重な存在のはずなんだが、俺の場合そうじゃないらしい。
魔力があっても普通の魔法が使えない俺。
そんな俺が唯一使える魔法・・・・そんなのねーよ!
因みに俺の周囲には何故か精霊が頻繁にやってくる。
任意の精霊を召還するのは実はスキルなんだが、召喚した精霊をその場に留め使役するには魔力が必要だが、俺にスキルはないぞ。
極稀にスキルを所持している冒険者がいるが、引く手あまたでウラヤマ!
そうそう俺の総魔力量は少なく、精霊が俺の周囲で顕現化しても何かをさせる程の魔力がないから直ぐに姿が消えてしまう。
そんなある日転機が訪れる。
いつもの如く精霊が俺の魔力をねだって頂いちゃう訳だが、大抵俺はその場で気を失う。
昔ひょんな事から助けた精霊が俺の所に現れたんだが、この時俺はたまたまうつ伏せで倒れた。因みに顔面ダイブで鼻血が出たのは内緒だ。
そして当然ながら意識を失ったが、ふと目を覚ますと俺の周囲にはものすごい数の魔石やら素材があって驚いた。
精霊曰く御礼だってさ。
どうやら俺の魔力は非常に良いらしい。美味しいのか効果が高いのかは知らんが、精霊の好みらしい。
何故この日に限って精霊がずっと顕現化しているんだ?
どうやら俺がうつ伏せで地面に倒れたのが良かったらしい。
俺と地脈と繋がって、魔力が無限増殖状態だったようだ。
そしてこれが俺が冒険者として活動する時のスタイルになっていくんだが、理解しがたい体勢での活動に周囲の理解は得られなかった。
そんなある日、1人の女性が俺とパーティーを組みたいとやってきた。
ついでに精霊に彼女が呪われているのが分かったので解呪しておいた。
そんなある日、俺は所属しているパーティーから追放されてしまった。
そりゃあ戦闘中だろうがお構いなしに地面に寝そべってしまうんだから、あいつは一体何をしているんだ!となってしまうのは仕方がないが、これでも貢献していたんだぜ?
何せそうしている間は精霊達が勝手に魔物を仕留め、素材を集めてくれるし、俺の身をしっかり守ってくれているんだが、精霊が視えないメンバーには俺がただ寝ているだけにしか見えないらしい。
因みにダンジョンのボス部屋に1人放り込まれたんだが、俺と先にパーティーを組んでいたエレンは俺を助けにボス部屋へ突入してくれた。
流石にダンジョン中層でも深層のボス部屋、2人ではなあ。
俺はダンジョンの真っただ中に追放された訳だが、くしくも追放直後に俺の何かが変化した。
因みに寝そべっていなくてはいけない理由は顔面と心臓、そして掌を地面にくっつける事で地脈と繋がるらしい。地脈って何だ?
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる