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でかい猫はただただお坊ちゃまを見つめている
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滅茶苦茶でかい猫。
前世、動物園で見たトラやライオンなんかよりも大きい。
象よりも大きい。
ジンベエザメと比べるとさすがにジンベエザメの方が大きいか?
月明かりに照らされた銀色の毛が神々しく光る。
こんなにデカくでもライオンという表現ではなく猫、と言い切れてしまう可愛さが残っている。
そんな滅茶苦茶でかい猫の前で跪いている父上と母上。
義兄上も少し離れた場所で跪いている。
そしてミィチェは宙に浮かんで、でかい猫の鼻先に猫パンチをかましている。
ミィチェとでかい猫の鼻が同じくらいの大きさか。
でかい猫は目を細めてじぃーっとしている。
何なんだこの状況は………。
父上は俺に向けて何か口パクで指示を出そうとしているが、いやそれどころじゃないでしょ!
このでっかい猫、空から降りて来たっぽいし、という事は飛べるのか?
ミィチェが今ふわふわと飛んでいるように、こいつも浮かべるんだろう。
草原のど真ん中で人間が集まって何かやっているのが見えて、好奇心から降りて来たという感じだろうか。
好奇心は猫をも殺す。
さて、ミィチェに何かされる前に殺るか……。
「アルティ!
頼むから余計な事をせずそこに跪け!!」
「竜の怒りを買う前に!
これは当主命令よ!!」
は? 竜だって?
目の前にいるのはデカい猫だ。
俺のイメージする竜ではない。
「詳しくは後で話す、今はとにかくこの竜が去るのをじっと待つんだ!」
じっと待てと言われても、じっとしているのはあのデカい猫で、ミィチェの方がちょっかいを掛けているのは間違いない。
ミィチェの猫パンチこそ怒りを買うかもしれないので、そのまま放っておく事は出来ない。
「ミィチェ、こっちへおいわぷっ!?」
ミィチェにこちらへ来るよう呼び掛けると、一瞬で戻って来て俺の顔に張り付いた。
あまりの勢いに、仰向けに倒されてしまった。
「ふがふがふがっ!!」
ポーシェの次はミィチェかよ、何なんだよ一体。
ミィチェの身体がいつもよりも重く感じる。
なるほど、魔力を使って浮いたり沈んだり出来るようになったのか。
「アルティ、絶対に動くなよっ!」
「お兄様、動いてはいけませんわっ!」
姉上とエティーが同時に叫ぶ。
何だ、振りか? 動けって事か?
ついつい前世知識に則って動いてしまうところだったが、それどころではなくなった。
デカい猫が仰向けに倒れている俺のそばに来て、顔を近付けて来たのがミィチェ越しに見えてしまったからだ。
食われる。
直感的にそう思い目を閉じてしまったが、俺の顔に張り付いていたミィチェが離れて行くのが分かった。
また猫パンチしているのか?
小さい身体で俺を守ろうとしてくれているのに、俺が怖がって目を閉じている場合じゃないな。
俺は意を決して、目を開けた。
前世、動物園で見たトラやライオンなんかよりも大きい。
象よりも大きい。
ジンベエザメと比べるとさすがにジンベエザメの方が大きいか?
月明かりに照らされた銀色の毛が神々しく光る。
こんなにデカくでもライオンという表現ではなく猫、と言い切れてしまう可愛さが残っている。
そんな滅茶苦茶でかい猫の前で跪いている父上と母上。
義兄上も少し離れた場所で跪いている。
そしてミィチェは宙に浮かんで、でかい猫の鼻先に猫パンチをかましている。
ミィチェとでかい猫の鼻が同じくらいの大きさか。
でかい猫は目を細めてじぃーっとしている。
何なんだこの状況は………。
父上は俺に向けて何か口パクで指示を出そうとしているが、いやそれどころじゃないでしょ!
このでっかい猫、空から降りて来たっぽいし、という事は飛べるのか?
ミィチェが今ふわふわと飛んでいるように、こいつも浮かべるんだろう。
草原のど真ん中で人間が集まって何かやっているのが見えて、好奇心から降りて来たという感じだろうか。
好奇心は猫をも殺す。
さて、ミィチェに何かされる前に殺るか……。
「アルティ!
頼むから余計な事をせずそこに跪け!!」
「竜の怒りを買う前に!
これは当主命令よ!!」
は? 竜だって?
目の前にいるのはデカい猫だ。
俺のイメージする竜ではない。
「詳しくは後で話す、今はとにかくこの竜が去るのをじっと待つんだ!」
じっと待てと言われても、じっとしているのはあのデカい猫で、ミィチェの方がちょっかいを掛けているのは間違いない。
ミィチェの猫パンチこそ怒りを買うかもしれないので、そのまま放っておく事は出来ない。
「ミィチェ、こっちへおいわぷっ!?」
ミィチェにこちらへ来るよう呼び掛けると、一瞬で戻って来て俺の顔に張り付いた。
あまりの勢いに、仰向けに倒されてしまった。
「ふがふがふがっ!!」
ポーシェの次はミィチェかよ、何なんだよ一体。
ミィチェの身体がいつもよりも重く感じる。
なるほど、魔力を使って浮いたり沈んだり出来るようになったのか。
「アルティ、絶対に動くなよっ!」
「お兄様、動いてはいけませんわっ!」
姉上とエティーが同時に叫ぶ。
何だ、振りか? 動けって事か?
ついつい前世知識に則って動いてしまうところだったが、それどころではなくなった。
デカい猫が仰向けに倒れている俺のそばに来て、顔を近付けて来たのがミィチェ越しに見えてしまったからだ。
食われる。
直感的にそう思い目を閉じてしまったが、俺の顔に張り付いていたミィチェが離れて行くのが分かった。
また猫パンチしているのか?
小さい身体で俺を守ろうとしてくれているのに、俺が怖がって目を閉じている場合じゃないな。
俺は意を決して、目を開けた。
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