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竜の島とその向こうの大陸
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ミィチェの里帰り(?)が了承されたので、街の外まで送りに行く事になった。
俺専用の馬車にポーシェとカーニャと鈴、そして俺の膝の上にミィチェが乗っている。
昨夜の草原へと向かっている途中だ。
街中で竜の姿になられたら、住民達がパニックになってしまう。
両親と姉夫婦、そしてエティーは、ミィチェとの別れをすでに済ませてある。
『昨日の今日でお別れか。
もう少しゆっくりでも良かっただろうに』
『でもミィチェの魔力が一杯になったら二人で戻って来るよー?
あたしもミィチェみたいに猫の姿なら邪魔にならないでしょー?』
邪魔になるかならないかで言うと、鈴はなるタイプのような気がする。
絶対に何かしらのトラブルを起こすはずだ。
なので返事は無言に留めておく。
『夏休みももう二週間しか残っていない。
私が帰って来る時にはアルティは王都に戻っているかも』
そうなるのか。
という事は次に会えるのは冬休みかな。
少し早めに王都を出るよう予定を立てておこう。
俺とミィチェ、そして鈴の会話を黙って見守っているポーシェとカーニャ。
ついつい忘れそうになるが、俺達が何を話しているのか全く理解出来ないんだよな。
一応説明しておくか。
「竜の島に帰ってミィチェの魔力が十分貯えられれば、二人でまたロンタナへ戻って来るそうだ」
「そうですか、ではそのようにメイド長へ伝えておきます」
ポーシェは俺付きの侍女なので、俺が王都へ戻るのに着いて来る。
ミィチェの世話をするのはメイドの仕事なので、説明をしておく必要がある。
『そう言えば、何で鈴はあの草原にいたんだ?』
満月の中に隠れていて、降りて来る直前まで全く気が付かなかった。
あの時間帯に起きて外にいる人は少ないだろうから、俺と鈴が出会ったのは本当に偶然だったと思う。
『そろそろミィチェの様子を見に行かないとなぁーって思って、お散歩ついでに近くまで来てみたんだー。
そしたら大きい魔力を感じたから、寄り道してみたんだよー』
俺の歌が鈴を引き寄せたのか。
ミィチェがロンタナへ来てからは、二人は会ってなかったんだもんな。
ミィチェの魔力の事を思えば、偶然か重なって良かったと言える。
『でも何でミィチェは鈴から俺を守ろうとしてたんだ?』
『……鈴がアルティを問答無用で連れ去る可能性があったから』
『えー、そんな事しないよー。
ちゃんとおうち来る? って聞いてから連れて行くよー』
いや、その質問自体が日本語だから相手に通じないんじゃないか?
『もしかして、竜の島にいる猫の獣人達って、鈴が連れ去って……?』
『違う違うー!
あのコ達はこっちと反対側の大陸から自分達の意思で来たんだよー』
こっちと反対側の大陸?
父上が読まれたという書物に載っていた大陸は、竜の島の向こう側に位置するのか。
『こちらの大陸に比べて、向こう側の大陸の方が近いし海も荒れにくいの。
向こう側の大陸に本拠地があって、鈴や私の身の回りの世話をしてくれる人達が島に来てくれている感じかな』
種族を挙げて竜の世話をしているのか。
ん? 鈴は猫の獣人に女はいないと言っていたけど、それって単純に鈴もミィチェも男の猫人を見た事がないだけなんじゃないだろうか。
向こう側の大陸、そこにあるという本拠地を守っていると考えるのが自然だろう。
父上は男を攫う種族だと誤解しているみたいだけど。
いつか、向こうの大陸とやらに行ってみたいものだ。
俺専用の馬車にポーシェとカーニャと鈴、そして俺の膝の上にミィチェが乗っている。
昨夜の草原へと向かっている途中だ。
街中で竜の姿になられたら、住民達がパニックになってしまう。
両親と姉夫婦、そしてエティーは、ミィチェとの別れをすでに済ませてある。
『昨日の今日でお別れか。
もう少しゆっくりでも良かっただろうに』
『でもミィチェの魔力が一杯になったら二人で戻って来るよー?
あたしもミィチェみたいに猫の姿なら邪魔にならないでしょー?』
邪魔になるかならないかで言うと、鈴はなるタイプのような気がする。
絶対に何かしらのトラブルを起こすはずだ。
なので返事は無言に留めておく。
『夏休みももう二週間しか残っていない。
私が帰って来る時にはアルティは王都に戻っているかも』
そうなるのか。
という事は次に会えるのは冬休みかな。
少し早めに王都を出るよう予定を立てておこう。
俺とミィチェ、そして鈴の会話を黙って見守っているポーシェとカーニャ。
ついつい忘れそうになるが、俺達が何を話しているのか全く理解出来ないんだよな。
一応説明しておくか。
「竜の島に帰ってミィチェの魔力が十分貯えられれば、二人でまたロンタナへ戻って来るそうだ」
「そうですか、ではそのようにメイド長へ伝えておきます」
ポーシェは俺付きの侍女なので、俺が王都へ戻るのに着いて来る。
ミィチェの世話をするのはメイドの仕事なので、説明をしておく必要がある。
『そう言えば、何で鈴はあの草原にいたんだ?』
満月の中に隠れていて、降りて来る直前まで全く気が付かなかった。
あの時間帯に起きて外にいる人は少ないだろうから、俺と鈴が出会ったのは本当に偶然だったと思う。
『そろそろミィチェの様子を見に行かないとなぁーって思って、お散歩ついでに近くまで来てみたんだー。
そしたら大きい魔力を感じたから、寄り道してみたんだよー』
俺の歌が鈴を引き寄せたのか。
ミィチェがロンタナへ来てからは、二人は会ってなかったんだもんな。
ミィチェの魔力の事を思えば、偶然か重なって良かったと言える。
『でも何でミィチェは鈴から俺を守ろうとしてたんだ?』
『……鈴がアルティを問答無用で連れ去る可能性があったから』
『えー、そんな事しないよー。
ちゃんとおうち来る? って聞いてから連れて行くよー』
いや、その質問自体が日本語だから相手に通じないんじゃないか?
『もしかして、竜の島にいる猫の獣人達って、鈴が連れ去って……?』
『違う違うー!
あのコ達はこっちと反対側の大陸から自分達の意思で来たんだよー』
こっちと反対側の大陸?
父上が読まれたという書物に載っていた大陸は、竜の島の向こう側に位置するのか。
『こちらの大陸に比べて、向こう側の大陸の方が近いし海も荒れにくいの。
向こう側の大陸に本拠地があって、鈴や私の身の回りの世話をしてくれる人達が島に来てくれている感じかな』
種族を挙げて竜の世話をしているのか。
ん? 鈴は猫の獣人に女はいないと言っていたけど、それって単純に鈴もミィチェも男の猫人を見た事がないだけなんじゃないだろうか。
向こう側の大陸、そこにあるという本拠地を守っていると考えるのが自然だろう。
父上は男を攫う種族だと誤解しているみたいだけど。
いつか、向こうの大陸とやらに行ってみたいものだ。
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