転生聖女〜前世は筋肉フェチの喪女でした〜

歌龍吟伶

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第1章〜聖女の中身〜

第9話

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出発前の顔合わせ、ということで聖騎士団と護衛騎士団の隊長達との茶会が開かれた。

紹介だけという話だったのだが、フィーネが親交を深めておきたいからと茶会形式を望んだのだ。


(鎧ガチガチじゃあ体つきが分かりにくいし、もしイケメンだったらじっくり観察したいもんね~♪)


もちろん不純な動機からきた提案である。

そんなことは夢にも思わない面々は、心優しく清らかな聖女の誘いを喜んだ。


「聖騎士団団長ロラン・ゼスティン」

「聖騎士団副隊長ウィリアム・ファブリス」


どちらも明るめの茶髪で顔立ちも整っており、ムキムキとまではいかないが鍛えられた肉体の持ち主。

最前線で魔物と戦ってきた優秀な戦士としての厳しさと、40代という年齢からくる落ち着いた雰囲気を漂わせている。


「護衛騎士団団長ヴァレリー・ジョルジュ」

「護衛騎士団副隊長リオネル・バース」


こちらは今回、聖女を守るために特設された部隊だという。

若く体力のある者が選ばれ、フィーネ好みの筋肉質な男達だった。


(目の保養最高!)


ちなみに、フィーネを神殿まで迎えにきたライオネルも今回の茶会に同席している。


(ライオネルさんが好みだと思ってたけど、ヴァレリーさんの筋肉もヤバイ…リオネルさんも全体のバランス良いな~)


聖騎士団の二人は既婚者とのことで、フィーネは観賞用としてそっと拝ませてもらうことにする。


(奥さんいる人をね、いやらしい目で見るのは失礼よね、うん)


そう言いつつも舐め回すように見ているのだが。


『…使命を忘れるなよ、フィーネ』


頭の中に神メージェの声が聞こえたけれど、ここで気を失いたくなかったので全力無視を決め込む。


「聖女殿は魔物を見たことがございますか?」


聖騎士団長ロランの問いに、


「いいえ、魔物の被害が広がっていることも知りませんでした」


メージェ神からは邪神の復活が近いことしか聞いていなかった、しかし混乱を避けるためにその事を他言できなかった事、祈りの力で大地を癒していたことを伝える。


「そうだったのですね…神殿周辺は森の汚染なども見られず、神の御加護だと言われておりましたが聖女殿のお力だったのですね」


神殿はフィーネを大切に守りすぎて、情報を遮断していた。


「どうぞフィーネと呼んでくださいませんか、皆さんも気軽に話してくださると嬉しいです」


せっかく神殿から出られたのだ、あまり堅苦しい態度を取られるとつまらない。

フィーネの要望に、周囲は恐縮しつつも頷いてくれた。
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