高級娼婦×騎士

歌龍吟伶

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第3話〜そして未来へ〜

一度精を受けた膣は、熱くとろけるような状態に。
 
ギルヴァルドが抜き刺しを繰り返せば、ぐちゅりと卑猥な音が立つ。 

二人は快楽を貪るように行為に没頭した。 


「ぁあんっ、もっと! 滅茶苦茶にかき回してっ」 


「っ、優しくして欲しいんじゃ、無かったのか?」 


「充分優しいよっ、もう我慢できないの、激しくしてっ」 


マリーアに求められ、ギルヴァルドは動きを早めた。 

激しく腰を叩き付けたり、時折動きを緩め内壁の奥を擦り上げたり。 


「あぁんっ、気持ち良いわ!」 


たまらず嬌声を上げるマリーア。 

ギルヴァルドは彼女に快感を与える事に全神経を注いだ。 

思い切り突き回し、彼女が絶叫を上げたところで動きを止める。 

そして体を密着させ、腹筋を使い腰をくねらせた。 


「あぁっ、それ良い、凄い・・・!」 


長年多くの男を翻弄してきたマリーア。 

しかし今は、ギルヴァルドから与えられる快楽に溺れている。 


「凄い、素敵っ」 


「これ、気に入ったか?」 


大きくは動かず、しかし小刻みに前後させる腰の動きは速く。 

肉筒を強く擦り続けながらギルヴァルドが訊ねると、マリーアは言葉にならないのか瞳で訴えてきた。 

己も限界を感じ、ギルヴァルドは追い込みをかける。 
彼女と唇を合わせ、舌を絡め合う。 


「んぅっ・・・あ!」 


「ぅ・・・はぁっ」 


見つめ合い、しっかりを手を握り合い。


「あっ、もう・・・! イクぅっ・・・!!」 


「くっ、ぁあっ・・・!」 


絶頂を迎えた二人の体はビクビクと痙攣する。 

マリーアの体は、最後まで絞りだそうとしているかのように男を締め付けた。 

ギルヴァルドの体も、どくどくと脈打ち彼女の奥深くへ精を放つ。 

二人はしばしの間抱き合い余韻に浸った――――― 


その後の二人は。


「ママー、見てみて!虫っ」 


駆け寄ってくる少年。 

突き出された手のひらでは、虫が哀れな姿になっている。 


「こら、虫を握りつぶすなって言ってるだろう!」 


「あぅ・・・」 


マリーアが少年をしかりつけていると、 


「マリーア、言葉遣い」 


ギルヴァルドが苦笑しながら注意してきた。 

彼の肩にも幼子が担がれている。 


「あ・・・すまないね、クセが抜けないんだよ」
 

母親らしく。 

そう振る舞おうと努力はしているものの、言葉遣いはなかなか変えられず、マリーアは項垂れる毎日。
 
そんな彼女に、今度は少女が近寄ってきた。 


「お母さん、お花!」 


マリーアの頭に、少女が作った花冠が乗せられる。 

ニコニコと笑う少女。 

マリーアは彼女を抱き寄せ頭を撫でてやる。 


「ああ、ありがとう。よくできたね」 


「えへへっ」 


「・・・ぶぅ」 


褒められている少女を見て、虫を持ってきた少年が頬を膨らませる。 

ギルヴァルドが少年の頭を撫でた。 


「虫さん、潰したら可愛そうだろう?そっと、包んで連れておいで」 


「・・・はーい!」 


ギルヴァルドに言われ、少年は再び虫取りに走っていった。 

その姿を、苦笑しながら、けれども微笑ましげに見つめるマリーア。 

肩車していた子供を降ろしマリーアの隣に腰掛けたギルヴァルドに、マリーアは静かに語りかけた。 


「やっぱり子供は可愛いね。 こんな風に賑やかに過ごせる日が来るなんて、ギルのおかげだよ」 


「いや、マリーアが協力してくれたおかげであの犯人を捕まえる事が出来たんだ。感謝している。 身請け金、謝礼で足りて良かったよ」 


マリーアはギルヴァルドに身請けされ娼館を出た。 

そして彼の妻として、共に過ごしている。 

子供は、全て孤児院から引き取った子達。 


「子供を産めなくても、得る方法はある。マリーアが求めるなら、あと何人でも引き取ろう」 


「もう十分だよ、元気が良すぎて手が回らない」
 

駆け回って止まらない男児と、好きな所に行ってしまう女児。 

そして、まだ2歳の男児はすぐに泣き出す為あやすのが大変だ。 


「子供ってのはこんなに元気なもんなんだね」 


少々疲れた様子のマリーア。 

ギルヴァルドが仕事中は、3人を一人で見なければならず苦労している。 


「いつもご苦労様、マリーア。 今日は久々の休みだ、子供は俺が見ているから、休んで良いんだぞ」 


「そう言われてもねぇ」 


離れた所から見ていたはずなのに、いつの間にか全員側にいる。 

この状況で休む事など、できるはずないだろうとマリーアはため息をついた。
 
そんな彼女を、ギルヴァルドは引き寄せ自身の肩に寄りかからせた。 

彼女の肩を抱き、耳元で囁く。 


「ほら、今のうちに少し寝ろよ」 

「・・・ねえ、ギル」 


マリーアは目を閉じながら彼に話し掛けた。
 
目を閉じた瞬間睡魔に誘われ、うつらうつらしながら口を動かす。 


「同情や感謝であたしと結婚して、後悔してないかい?あたしは何もあんたにあげられないのにさ。救い出してくれた恩を、どう返せばいいんだろう」 


「愛おしさが無ければ、結婚まではしないさ。俺はマリーアに惚れてるよ」 


「・・・」 


ギルヴァルドの言葉は、届いただろうか。 

マリーアからの返事はなく、彼女は眠りに落ちていった。


「おやすみ。今日くらいはゆっくりしてくれよ。 ・・・愛してる、マリーア」 


眠り込むマリーアを、愛おしげに目を細め見つめながら。 

ギルヴァルドは彼女の額に口づけた。 

久々の外出にはしゃぐ子供達。 

その様子を見守りながら、ギルヴァルドは思う。 

賑やかな家庭、これがマリーアにとっても幸福であって欲しいと。
 
愛おしい彼女にとって、自分たちが安らぎになれる事を。

彼は心から願っている―――――
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