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第十話
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壁が崩落した軍本部は、魔族が開口部から侵入しようと押し寄せている。
地上では何人もの隊員が刀を振るって魔族を斬り捨てていた。
俺は屋上近くの階にいたのでそれを上から見ていたが、ディヒトバイの身のこなしとは雲泥の差だった。
ディヒトバイはA級魔族を一太刀で殺したのに対し、平の隊員は下級魔族を何度も斬りつけてやっと一匹倒している。
アカートとフォカロルは思念が身体能力に影響を及ぼすと言っていたが、それだけディヒトバイの思念が強いのだろう。
ディヒトバイに渡された刀を見る。
剣道の経験はあるが、真剣を手にするのは初めてだ。
ディヒトバイの言う通り、このまま安全な場所に逃げるべきか。
隊員の一人がグリフォンに食い千切られて死んだ。
何もなしに突っ込めば俺もああやって死ぬだけだ。
死ぬのは怖い。死にたくない。
でも、石を投げられようと立ち上がるディヒトバイの姿を見た。
今も命を懸けて戦っている。
だったら、自分がいるのは安全地帯ではない。
自分はあの英雄を守ると決めた。
だったら在る場所は一つ。
彼の一歩先を歩んでこそ、ディヒトバイを守れるというものだ。
そう覚悟した瞬間、体が熱くなった。これが思念による身体への影響か。
腰に差した刀を抜き、瓦礫を飛び降りる。
体が軽い。着地の衝撃も思ったほどではない。
開口部に群がるグリフォンの勢いは変わらずで、また隊員が一人食い殺された。
断末魔が周囲に恐慌を広げてゆく。陣形も乱れている。このままではよくない。
飛び降りる途中、刀を上段に構えた。
「やあああっ!」
剣道でするように叫び声を上げながら着地と同時に魔族を斬りつけた。
唐竹割りのように魔族が縦に両断され、汚泥となって地面に零れる。
見れば、刀は青色の光を帯びていた。
今のが実力か偶然かわからない。ただ、自分が今やるのはディヒトバイの元に行くことだ。足手纏いにならないためにも、下級魔族程度は倒せないと話にならない。
そう思ったときだった。
「チカシ君! 君もいたのか!」
イングヴァルが戻ってきて俺を見つけた。そしてこちらに走り寄ってくる。
「逃げてくれ、君を失うわけにはいかない!」
イングヴァルは俺を守るように前に出て魔族を斬り払う。その一振りで大きな衝撃波が生まれ、グリフォンの群れごと薙いだ。
「嫌です!」
考えるより先に声が出ていた。
「俺はディヒトさんのところに行きます! まだ鎮静剤の効果が残ってる、本調子じゃない……! 俺が行かないと……!」
「薬が効いていてもA級魔族は倒せただろう。それに君が行ってどうなるんだ、彼の代わりに魔族を倒すとでも?」
「わかりませんよ! ただ、俺はディヒトさんを一人にしておけない……!」
イングヴァルの言うことは正しい。でも、俺はディヒトバイを守ると決めたのだ。
その時だった。
「おうおうおうおう、雑魚共が! 俺様の前をうろちょろするんじゃねえ!」
聞き覚えのある声、レオニードだった。
イングヴァルが斬り払ったグリフォンの群れの隙間を、レオニードと兼景がこちらに向かって駆けてきていた。走りながらも刀を振り、その一撃はイングヴァルと同じように衝撃波で魔族の群れを切り裂いた。
「レオニード君、兼景君……! 君たちが来てくれるなら盤石だ。あとはディヒトに任せよう」
イングヴァルはディヒトバイのいる方向を見た。その瞬間だった。
空に広がる紫色の光を放つ紋章。
「あ、あれは……」
イングヴァルは空を見て狼狽える様子を見せた。
『非常に強力な魔力反応――悪魔です!』
耳元の通信機から声が聞こえる。
紋章から巨大な翼の生えたライオンが姿を現し、地に降り立った。
その地響きと振動は遠く離れたこの場所にも届くほどだった。
ディヒトバイはこれからこの悪魔の相手をするというのか。
「行かなきゃ……!」
言って駆け出す。その前にレオニードが立ち塞がった。
「行かなきゃってな、お前がどんだけ強えのかしらねえが、中途半端じゃ足手纏いになるだけだ。教官に任せりゃ間違いはねえ。俺らは援護をする」
「それじゃ駄目なんです! 今のディヒトさんは薬のおかげで万全じゃない……! 一人にしておけない!」
「そりゃ本当か」
兼景がこちらに問いかけてくる。
「怪我の痛みを抑えるのに、鎮静剤を使って……。まだ効果が残ってる」
「それでお前は教官を助けに行こうと、そういうわけか?」
今度はレオニードが尋ねてきた。
「……そうです」
答えるとレオニードは厳しい表情から一転、にっと笑った。
「よく言ったチカシ! 見直したぜ!」
言ってレオニードはこちらの肩をばんばんと叩いてくる。
「大佐、俺はこいつを連れて教官のところに行きます!」
「おい、俺たちはここの防衛に回るって命令が……」
兼景が慌ててレオニードとイングヴァルを交互に見やる。
「大佐と兼景はここを守りゃいい! 上官のピンチに駆けつけねえで何が部下だ! 命令違反でも何でも構わねえ! 行くぞ!」
レオニードはそう啖呵を切ると身を翻して駆け出す。
迷っている暇はない。
俺もレオニードの背を追って走り出した。
巨大な悪魔が一歩踏み出すたびに地面が揺れ、足が止まる。
「これじゃ埒が明かねえな。何かねえのか……」
レオニードが周囲を見回すと、何かを見つけたように動きを止めた。
「あれだ! チカシ、こっちに来い!」
言われるがままにレオニードのほうに向かう。
そこは魔族の群れだった。一体何をするつもりなのか。
言うが早いかレオニードは魔族の一体の前足を斬り払う。
足を切断された魔族は歩くことができず、その背の翼を羽ばたかせて空に逃げようとする。
「今だ、乗れ!」
「はぁ⁉」
レオニードはひょいとグリフォンの背に跨ってみせた。自分も置いていかれないように、その後ろに飛び乗る。
グリフォンは奇声を上げて飛び立った。
「よっしゃ! このまま行くぞ!」
「と、飛んでる……」
グリフォンは背に乗った異物を排除しようとスピンしながら乱暴に飛ぶ。
「うわ、うわあああ!」
振り落とされないように必死に体にしがみつく。
「何してんだ、真っ直ぐ飛べ!」
言うとレオニードはグリフォンの脳天に刀をぶっ刺した。
それが功を奏したのかわからないが、グリフォンは大人しく真っ直ぐ飛ぶようになった。
「おう、次は教官のとこに行くんだよ!」
レオニードはそう言いながら、頭に刺した刀をレバーハンドルのように握って方向を切り替える。右に曲げればその通りにグリフォンは飛んだ。
あまりに滅茶苦茶だが、実際に効果が出ているのだから仕方がない。それに、今は一秒でも速くディヒトバイのところに行くのが目的だ。手段を選んでいられない。
翼を生やした巨大なライオンの悪魔、その手前に魔族がいない場所がある。その中心に人が立っている。ディヒトバイだ。
「あそこ! ディヒトさんだ!」
「よし行くぞ! 捕まってろ!」
そしてディヒトバイに向けて降下しようとしたときだった。
ライオンの悪魔が紫色の眩い光を放つ。
その光は全身を覆い、悪魔は見る見るうちに小さくなっていく。
「やべえ、人型になる……!」
レオニードが焦ったように口にする。
「人型? 何かあるんですか?」
「もっと強くなるってことだ!」
「っ……! 早くディヒトさんのところに行きましょう!」
「わかってる!」
グリフォンは前進しながら降下し、悪魔とディヒトバイの元に飛ぶ。
そこで限界を迎えたのかグリフォンは高度を保てなくなり、地面に墜落して転がり落ちる。
だがディヒトバイの目の前だ。痛みに耐えて立ち上がる。
「何だ、この空気……」
吸うだけで気分が悪くなるような、質の悪い酒のような空気が辺りに漂っている。
「悪魔の魔力だ。気ぃ抜くとぶっ倒れるぞ」
レオニードは刀を持ち直して駆け出した。そうだ、こんなのに構っている余裕はない。
俺も刀を持ってディヒトバイの元に駆け寄る。
「ディヒトさん!」
そう叫んだ瞬間、悪魔は片手を上げて何かの仕草をした。
すると悪魔の足元から紫色の光の壁が円状に広がり、こちらにまで近付く。
壁は質量を持っているのか俺たちは弾き飛ばされた。
「壁だと⁉」
レオニードが壁を斬りつけるがびくともしない。俺も試してみたが、コンクリートに斬りかかっているみたいに硬く、壊せる気がしない。
「ディヒトさん、大丈夫ですか!」
このまま見ているしかできないというのか。
その時だった。
この辺りの空を埋めつくすように数十個の魔法陣が宙に浮かぶ。
その中から大きなグリフォンが降り立った。
すぐ近くにも数匹の魔族が出現している。
「A級⁉ 何匹いやがんだ……!」
ディヒトバイに頼りきりだったというのに、優に二十は越える数のA級魔族が出現した。
これをどうにかしないとドームが危ない。
「どうします、レオニードさん……」
「俺らはここで踏ん張る! ドームには砲があるし兵もいる。何より兼景と大佐がいる。守るだけならできるはずだ。俺らがやるのはこのデカブツをここで足止めすることだ。やれるな?」
やるしかないのだ。誰もが必死で戦っている。俺も同じように命を懸けて戦う。命を懸けなければ助からない、極限の戦いをしているのだ。
「……はい!」
答えるとレオニードは笑った。
「いい返事だ! まず足を落とせ、動けなくなる。次に羽根だ。わかったな!」
それだけ言うとレオニードは魔族に向けて走り出した。
地上では何人もの隊員が刀を振るって魔族を斬り捨てていた。
俺は屋上近くの階にいたのでそれを上から見ていたが、ディヒトバイの身のこなしとは雲泥の差だった。
ディヒトバイはA級魔族を一太刀で殺したのに対し、平の隊員は下級魔族を何度も斬りつけてやっと一匹倒している。
アカートとフォカロルは思念が身体能力に影響を及ぼすと言っていたが、それだけディヒトバイの思念が強いのだろう。
ディヒトバイに渡された刀を見る。
剣道の経験はあるが、真剣を手にするのは初めてだ。
ディヒトバイの言う通り、このまま安全な場所に逃げるべきか。
隊員の一人がグリフォンに食い千切られて死んだ。
何もなしに突っ込めば俺もああやって死ぬだけだ。
死ぬのは怖い。死にたくない。
でも、石を投げられようと立ち上がるディヒトバイの姿を見た。
今も命を懸けて戦っている。
だったら、自分がいるのは安全地帯ではない。
自分はあの英雄を守ると決めた。
だったら在る場所は一つ。
彼の一歩先を歩んでこそ、ディヒトバイを守れるというものだ。
そう覚悟した瞬間、体が熱くなった。これが思念による身体への影響か。
腰に差した刀を抜き、瓦礫を飛び降りる。
体が軽い。着地の衝撃も思ったほどではない。
開口部に群がるグリフォンの勢いは変わらずで、また隊員が一人食い殺された。
断末魔が周囲に恐慌を広げてゆく。陣形も乱れている。このままではよくない。
飛び降りる途中、刀を上段に構えた。
「やあああっ!」
剣道でするように叫び声を上げながら着地と同時に魔族を斬りつけた。
唐竹割りのように魔族が縦に両断され、汚泥となって地面に零れる。
見れば、刀は青色の光を帯びていた。
今のが実力か偶然かわからない。ただ、自分が今やるのはディヒトバイの元に行くことだ。足手纏いにならないためにも、下級魔族程度は倒せないと話にならない。
そう思ったときだった。
「チカシ君! 君もいたのか!」
イングヴァルが戻ってきて俺を見つけた。そしてこちらに走り寄ってくる。
「逃げてくれ、君を失うわけにはいかない!」
イングヴァルは俺を守るように前に出て魔族を斬り払う。その一振りで大きな衝撃波が生まれ、グリフォンの群れごと薙いだ。
「嫌です!」
考えるより先に声が出ていた。
「俺はディヒトさんのところに行きます! まだ鎮静剤の効果が残ってる、本調子じゃない……! 俺が行かないと……!」
「薬が効いていてもA級魔族は倒せただろう。それに君が行ってどうなるんだ、彼の代わりに魔族を倒すとでも?」
「わかりませんよ! ただ、俺はディヒトさんを一人にしておけない……!」
イングヴァルの言うことは正しい。でも、俺はディヒトバイを守ると決めたのだ。
その時だった。
「おうおうおうおう、雑魚共が! 俺様の前をうろちょろするんじゃねえ!」
聞き覚えのある声、レオニードだった。
イングヴァルが斬り払ったグリフォンの群れの隙間を、レオニードと兼景がこちらに向かって駆けてきていた。走りながらも刀を振り、その一撃はイングヴァルと同じように衝撃波で魔族の群れを切り裂いた。
「レオニード君、兼景君……! 君たちが来てくれるなら盤石だ。あとはディヒトに任せよう」
イングヴァルはディヒトバイのいる方向を見た。その瞬間だった。
空に広がる紫色の光を放つ紋章。
「あ、あれは……」
イングヴァルは空を見て狼狽える様子を見せた。
『非常に強力な魔力反応――悪魔です!』
耳元の通信機から声が聞こえる。
紋章から巨大な翼の生えたライオンが姿を現し、地に降り立った。
その地響きと振動は遠く離れたこの場所にも届くほどだった。
ディヒトバイはこれからこの悪魔の相手をするというのか。
「行かなきゃ……!」
言って駆け出す。その前にレオニードが立ち塞がった。
「行かなきゃってな、お前がどんだけ強えのかしらねえが、中途半端じゃ足手纏いになるだけだ。教官に任せりゃ間違いはねえ。俺らは援護をする」
「それじゃ駄目なんです! 今のディヒトさんは薬のおかげで万全じゃない……! 一人にしておけない!」
「そりゃ本当か」
兼景がこちらに問いかけてくる。
「怪我の痛みを抑えるのに、鎮静剤を使って……。まだ効果が残ってる」
「それでお前は教官を助けに行こうと、そういうわけか?」
今度はレオニードが尋ねてきた。
「……そうです」
答えるとレオニードは厳しい表情から一転、にっと笑った。
「よく言ったチカシ! 見直したぜ!」
言ってレオニードはこちらの肩をばんばんと叩いてくる。
「大佐、俺はこいつを連れて教官のところに行きます!」
「おい、俺たちはここの防衛に回るって命令が……」
兼景が慌ててレオニードとイングヴァルを交互に見やる。
「大佐と兼景はここを守りゃいい! 上官のピンチに駆けつけねえで何が部下だ! 命令違反でも何でも構わねえ! 行くぞ!」
レオニードはそう啖呵を切ると身を翻して駆け出す。
迷っている暇はない。
俺もレオニードの背を追って走り出した。
巨大な悪魔が一歩踏み出すたびに地面が揺れ、足が止まる。
「これじゃ埒が明かねえな。何かねえのか……」
レオニードが周囲を見回すと、何かを見つけたように動きを止めた。
「あれだ! チカシ、こっちに来い!」
言われるがままにレオニードのほうに向かう。
そこは魔族の群れだった。一体何をするつもりなのか。
言うが早いかレオニードは魔族の一体の前足を斬り払う。
足を切断された魔族は歩くことができず、その背の翼を羽ばたかせて空に逃げようとする。
「今だ、乗れ!」
「はぁ⁉」
レオニードはひょいとグリフォンの背に跨ってみせた。自分も置いていかれないように、その後ろに飛び乗る。
グリフォンは奇声を上げて飛び立った。
「よっしゃ! このまま行くぞ!」
「と、飛んでる……」
グリフォンは背に乗った異物を排除しようとスピンしながら乱暴に飛ぶ。
「うわ、うわあああ!」
振り落とされないように必死に体にしがみつく。
「何してんだ、真っ直ぐ飛べ!」
言うとレオニードはグリフォンの脳天に刀をぶっ刺した。
それが功を奏したのかわからないが、グリフォンは大人しく真っ直ぐ飛ぶようになった。
「おう、次は教官のとこに行くんだよ!」
レオニードはそう言いながら、頭に刺した刀をレバーハンドルのように握って方向を切り替える。右に曲げればその通りにグリフォンは飛んだ。
あまりに滅茶苦茶だが、実際に効果が出ているのだから仕方がない。それに、今は一秒でも速くディヒトバイのところに行くのが目的だ。手段を選んでいられない。
翼を生やした巨大なライオンの悪魔、その手前に魔族がいない場所がある。その中心に人が立っている。ディヒトバイだ。
「あそこ! ディヒトさんだ!」
「よし行くぞ! 捕まってろ!」
そしてディヒトバイに向けて降下しようとしたときだった。
ライオンの悪魔が紫色の眩い光を放つ。
その光は全身を覆い、悪魔は見る見るうちに小さくなっていく。
「やべえ、人型になる……!」
レオニードが焦ったように口にする。
「人型? 何かあるんですか?」
「もっと強くなるってことだ!」
「っ……! 早くディヒトさんのところに行きましょう!」
「わかってる!」
グリフォンは前進しながら降下し、悪魔とディヒトバイの元に飛ぶ。
そこで限界を迎えたのかグリフォンは高度を保てなくなり、地面に墜落して転がり落ちる。
だがディヒトバイの目の前だ。痛みに耐えて立ち上がる。
「何だ、この空気……」
吸うだけで気分が悪くなるような、質の悪い酒のような空気が辺りに漂っている。
「悪魔の魔力だ。気ぃ抜くとぶっ倒れるぞ」
レオニードは刀を持ち直して駆け出した。そうだ、こんなのに構っている余裕はない。
俺も刀を持ってディヒトバイの元に駆け寄る。
「ディヒトさん!」
そう叫んだ瞬間、悪魔は片手を上げて何かの仕草をした。
すると悪魔の足元から紫色の光の壁が円状に広がり、こちらにまで近付く。
壁は質量を持っているのか俺たちは弾き飛ばされた。
「壁だと⁉」
レオニードが壁を斬りつけるがびくともしない。俺も試してみたが、コンクリートに斬りかかっているみたいに硬く、壊せる気がしない。
「ディヒトさん、大丈夫ですか!」
このまま見ているしかできないというのか。
その時だった。
この辺りの空を埋めつくすように数十個の魔法陣が宙に浮かぶ。
その中から大きなグリフォンが降り立った。
すぐ近くにも数匹の魔族が出現している。
「A級⁉ 何匹いやがんだ……!」
ディヒトバイに頼りきりだったというのに、優に二十は越える数のA級魔族が出現した。
これをどうにかしないとドームが危ない。
「どうします、レオニードさん……」
「俺らはここで踏ん張る! ドームには砲があるし兵もいる。何より兼景と大佐がいる。守るだけならできるはずだ。俺らがやるのはこのデカブツをここで足止めすることだ。やれるな?」
やるしかないのだ。誰もが必死で戦っている。俺も同じように命を懸けて戦う。命を懸けなければ助からない、極限の戦いをしているのだ。
「……はい!」
答えるとレオニードは笑った。
「いい返事だ! まず足を落とせ、動けなくなる。次に羽根だ。わかったな!」
それだけ言うとレオニードは魔族に向けて走り出した。
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