私は、御曹司の忘れ物お届け係でございます。

たまる

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覚悟してね、慎一郎。

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作者からのお知らせ

だんたんと主人公から離れすぎ?なんで、蜜月の話は別に書きました。
R-15の限界!ギリギリのラインの会話なんで、ただいま『真田さんと歩美ちゃんのムフフなお話』で公開中。
真田と蓮司のコウの出会いが書いてあります。
あちらはR-18なので、18歳未満の人は大人になるまで我慢しましょう。
いいことあるよ。たまるもそうだった。なんて…。
まあ、この回もギリギリだと思う。


***


 「おはよう。歩美さん……」

 日差しが眩しい中、上半身裸の真田さん、あ、多分、下の方は追求したくない、今は。

 ああ、ど、どうしよう!!

 あ、あんな凄いこと、するなんて!!
 真田さんは、やっぱり野獣なの!

 「どうしましたか? 歩美さん? やっぱり初めてなのに、ちょっとキツかったでしょうか? ごめん……」
 「!!!!!」

 そ、そうよ!
 なんか知らないうちに全ての大人の階段を上がりきって、そして、ああ、きゃーーーー!!

 真っ赤になってシーツに包まる歩美を優しく真田が見つめていた。

 「……そんな、もう恥ずかしがらないで、だって、もう貴方のは見たんだから……」
 「!!!な、ど、どうして、そんな恥ずかしいこと!!」
 「…でも、歩美さん、もっと恥ずかしいこと、私としましたよね……」

 ああ、いや、そ、そう!
 だめ、そう、最後なんて、ああ、お願いしてた? 私!!!

 「ふふふ、ああ、あなたの体の調子を考えないで、もう一度抱いてしまいそうだ…」
 「ええ!」
 「大丈夫、私はそこまで鬼畜ではないですよ。でも、今大事なことを忘れているから……」

 「大事なこと?」
 「そう。大事なこと……?」
 「歩美。昨日は私の想い、感じてくれた?」
 「え!!!!」

 うつむきながら、歩美が、ただ、こくんと頷いた。
 ただ真田の見えない熱い視線がまた自分を熱くする。

 「そう、感じてくれたなら、嬉しい。現地の女なんて……いるわけないじゃないですか? 貴方のような人が私の隣にいるのに…」
 「真田さん……」

 真田が自分の手のひらをとりあげる。
 ひやりと冷たいものが指にはめられた。

 その薬指に輝くものを見て、歩美の息がひく音がする。
 目の前の男を見つめた。
 あのいつもの優しい甘い瞳だ。
 その瞳に吸い込まれそうな気がする。

 「!」
 「歩美さん、僕と結婚してください」
 「!!!!」
 「これは、実は、貴方に用意した物なんです……。でも、弱気な私が、貴方を得ることを躊躇った。ごめん。歩美、君を不安にさせて……」
 「……やっぱり私にだったの?」

 深い墨色の目が歩美を優しい眼差しで包む。
 歩美は息が止まった気がした。
 体が震えてきて、目頭が熱くてたまらない。

 「貴方しか、いない……」
 「……」

 その大きな胸が自分の前にあった。

 「歩美、返事は?」
 
 ボロボロと大粒の涙が歩美から溢れていた。

 「ええ? ど、どうしたんですか?」
 「……うっ、ぅ、ゔっ」
 「歩美さん、泣いているんですか、え、もしかして、気が変わった?」
 「……ち、ゔっ」
 「ああ、歩美さん、な、泣いても、む、無理ですから!! 貴方は私のものです。もうダメです」
 「ち、違うわよ!!」

 ボカっと歩美が真田の胸を叩いた。
 えっいう顔をした真田が歩美を見つめる。

 「え、違うんですか?」
 「か、覚悟しなさいよ!」
 「え?」
 「こんな素敵な美少女を奥さんにするんだから!! 凄いから!! 覚悟しろ! 慎一郎!」
 
 真田が唖然とした顔をして、固まっていた。
 涙目に歩美が見つめ返す。

 「……あ、はははは!!」
 「な、何よ!!」
 「ああ、愛している。歩美。大事にする! 覚悟しますよ。貴方みたいな人を手に入れられるんですから!」

 真田の胸の中に押し潰された。
 歩美はその匂いに包まれて、幸せを感じた。

 生まれて初めて、の、自分から選んだ幸せだった。

 真田の抱擁がまるで自由の世界に連れ去ってくれる、歩美が夢見た、切れ者の宰相だった。

 「大好き……。真田さん……」
 「……ふふふ、歩美さん、名前で呼んでくれませんか?」

 「……慎一郎……大好きよ」
 「……くる……、ああ、ダメだ! きます、そのフレーズ!」

 二人はまたベットの上で熱いキスを交わした。
 ただ、その後の歩美の悲鳴は、また悪い男の真田によって塞がれてしまった。

 真田は思った。
 自分はやっぱり思いのほか、だったことを……。


 

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