会長様を手に入れたい

槇瀬陽翔

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47話

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「んっ、あれ?」
目を覚ませば、大我の姿はなくて、飛び起きてベッドから降りて部屋を出た。


でも、他の部屋の中にも大我の姿はなかった。


「どこに?」
そう考えるけど答えが出ない。俺が寝てるから学校へ、神田先生の所へ行ったのかもしれない。


そういう考えが浮かんだけど、それと同時に寂しいという感情が浮かんだ。


小さく息を吐きもう一度ベッドに戻って布団に戻って不貞寝した。



本気で寝てしまったらしく起きたら部屋の中は真っ暗だった。
「どんだけ寝てんだろ俺?」
なんて呟くけど隣にはやっぱり大我の姿はなくて、深い溜め息をつきベッドから降りて部屋を出た。
淡い光が部屋の中を照らしていた。この部屋明るさ調節できるんだなんて暢気なことを考えながら部屋の中を探そうと歩き出せばソファで横になってる大我を見つけた。

「たっ…」
声をかけようとしてやめた。


だって、ソファの上で横になって寝てたんだ。本でも読んでたのかな?眼鏡かけたままで手には栞らしきものを握ってる。あれ?本はって思って探せば下に落ちてた。落ちたせいで完全に閉じてる。寝てる大我を起こさないように気を付けながら本を拾ってテーブルの上に置いた。


傍にいたくて、大我を起こさないように気を付けながらソファを背もたれにして座った。



「んっ、あれ?」
自分でもすっごく間抜けな声が出た。


だって、ソファに凭れて座ってたはずなんだ。なのに今の俺は大我の腕に中で抱き枕になってた。でも、大我はまだ寝てるみたいだった。


てか、俺って一体どれだけ寝てるんだろう?ほぼ1日中ずっと寝てたんじゃないだろうか?


なんて一人で考えこんでいたらゴソッて大我が動いて引き寄せられた。あれ?起きてるって?って思ったけど、どうも違うみたいでまだ寝てるようだった。


変に寝すぎたせいで目がさえちゃってる俺としては退屈だったりする。でも、起こすには忍びなくて困った。

目がさえてるけど大我の温もりに包まれてると不思議と眠気がやってくるんだから不思議だ。

でも、寝れるわけじゃない。だから起こさないように気を付けながら少しだけ大我にくっ付いた。もっと温もりに包まれたかっただけ。
そしたらもっとギュッと抱きしめられて、あれ?これって本当は起きてる?なんて思えてきた。

だからソロっと大我の顔を見ようと上を見ればバッチリ大我さんと目が合いました。

「ぁ…起こしちゃった?」
もしそうなら悪いなって思う。
「イヤ、大丈夫だ。退屈だっただろ?」
そういう大我の声は少し寝起きの声。


本当は起こしたんじゃないだろうか?


「起こされたわけじゃない。丁度、目が覚めたところだったんだよ」
大我は俺が勘違いしないようにもう一度、説明をしてくれた。
「ならいんだけどさ」
それ以上は聞かないことにした。

「寝すぎて寝れなくなったか?」
頭を撫でながら聞かれて俺は素直に頷いた。
「今回の発情の暴走が起こる前からずっと寝てたからな。今日も1日ずっと寝てるし、寝れなくなっても仕方がないか」
小さく笑いながら言ってくる。

「昼間…どこに行ってたんだ?」
昼間いなかったことを思い出して聞けば
「神田の所と風紀委員室」
あっさりと教えてくれた。イヤ、聞けばちゃんと教えてくれるんだけどさ。

「先生の所はなんで?風紀は仕事?」
俺が聞いていいことなのかわからないけど聞いてしまった。
「神田の所は経過報告と薬。風紀は神谷の発情期間のこともあるから確認ついでに仕事も少し片づけてきた」
以外にも大我はあっさりと教えてくれる。俺も生徒会のことはあまり話さないけど、大我も風紀のことはあまり話さないから、ちょっと意外だなって思った。


お互い請け負ってる仕事が違うから内部事情までは詳しく話さないだけなんだけど、情報共有しなきゃいけないことはちゃんと話してるからな。


「あー、前なんか俺の発情が終わった後で神谷が始まって永尾が怒ってたんだっけ」
そんなことを思い出した。
「あいつの場合は神谷が締めだしたのを怒ってただけだからな」
苦笑しながら大我が言う。毎度毎度、愚痴をこぼしに来るからってうんざりしてたんだったなと思う。

「薬は俺のやつ?それとも大我の方?」
大我はいつも俺の分ももらってくるからどっちなのかわからない。
「ん?両方。俺のも聖のも一緒にくれるからな。それに、聖用もう一種類あるからな」
その言葉にん?と思う。

「もう一つって?」
それ知らないんだけど?
「今回の暴走用に用意してくれたヤツ。それを飲んどかないとちょっと困るからな。俺的にも聖的にも」
なんてなんかはぐらかされてる気がするけどまぁいいか。

「それはいつ飲むんだ?」
いつ飲むのか聞いてないやと思った。
「ん?明日で大丈夫だって言ってた」
大我は小さく欠伸をしながら答えてくれる。俺と違って大我は普通にしか寝てないからこの時間は眠くなるよな。

「眠いなら寝てもいいよ。俺も多分このまままた寝ると思うし」
俺は大我の胸に額をくっつけ言う。
「んー、悪い。眠いわ。おやすみ、また明日話そう」
大我は俺をもう一度、抱きしめなおしながら言ってくるから
「うん、おやすみ」
俺も素直に返事をした。


そのままわりと直ぐに大我からは寝息が聞こえ始めて、俺はしばらくその寝息を聞きながら起きていたけど、大我の温もりに包まれているおかげと心音がここいちよい子守歌になって眠りの中に墜ちていった。



明日、起きたらまた色んな話がしたいなと思う。


発情が落ち着いてたらの話だけどな。



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