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はじめまして?大騒ぎ!
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俺は今スッゴく悩んでる。
何故かって…。自分の目の前にいる4人を前にどう対応していいのかを悩んでる。
「まぁ、本当に連れてきてくれてぇ嬉しいわぁ」
「大ちゃんもスミにおけないわねぇ」
「いやぁ、息子がまた増えるのかぁ」
「孫が出来たばっかりなのに嬉しいなぁ」
なんて目の前の4人は本当に嬉しそうにニコニコしながら喋ってる。
助けを求めたいけど、肝心の大我はどっかに行ってていない。
どうしよぉ。
俺が困って固まってたら
「おい、こら、嫁いびりすんな」
「わぁーじぃじ、ばぁばがゆいちゃんいじめてる~」
なんて、声が聞こえて劉くんが抱きついてきた。
「あっ、こんにちは」
劉くんを抱き締めて神尾先生に挨拶をしたら
「あれ?大我は?」
反対に聞かれちゃった。
「どっか行っちゃってわかんないです」
本当にわかんないんだ。
「あー、わかった。聖悪いな、あいつにはこの場所に来たら必ずやることがあって多分それをやりに行ってる」
先生は俺の頭を撫でて説明をしてくれた。
「ちょっと、ひろくん、誰もいじめてないわよ」
「人聞きの悪いこと言わないで」
「そうだそうだ」
「俺たちは喜んでただけだ」
先生に対して4人が抗議を始める。
「端から見れば嫁いびりしてるように見えるんだよ」
先生が呆れ顔で言ってる。
「それはしょうがないよぉ。大ちゃんがお嫁さん連れてくるなんてぇ初めてだもぉん」
なんてのんびりとした声で神田先生が大我と一緒に来た。
「イヤ、俺たちまだ学生だから嫁じゃねぇからな。恋人な!」
大我はそこを訂正してるけど
「やだなぁ、大ちゃん。ゆいちゃんは恋人でも嫁でも変わらないじゃん。結局は二人とも一緒になるんだからぁ」
そんなの訂正は必要ないって感じで先生が笑う。
「イヤ、そこは訂正する。ゆいにはまだ学生気分を満喫してもらうんだからな。その後は俺と家族になってもらう予定だけど、そんときになったらちゃんと嫁だ」
大我はそこだけは譲れんとばかりにまだ訂正してる。
大我から出た言葉にビックリした。でも、嬉しくて自然んと俺は泣いていた。
「やだちょっと」
「大ちゃん」
「あぁ、どうした?」
「大丈夫かな?」
泣き出した俺を見て4人が慌て出す。
「ゆいちゃんよしよし。これも嬉し泣きぃ?」
劉くんが俺の頭を撫でながら聞いてくるから
「うん、そうだよ劉くん。嬉し泣き」
劉くんに笑いながら答えれば
「へへへ、よかったね、ゆいちゃ」
嬉しそうに笑った。俺は劉くんの頭を撫で目の前にいる4人に
「えっと、ごめんなさい。俺、小さいときに親に捨てられてずっと施設で育ってて、中学に入ってからずっと大我が傍にいてくれて嬉しかったんですけど、こうやってみんなに俺も家族だって言ってもらえてスッゴく嬉しくて…今まで感じたことの無い愛情を一杯もらえて嬉しくて…」
涙を流した理由を説明すれば
「ちょっと、聞いてないわよ!大我!」
「なんでこんな大事なこと言わないの大ちゃん!」
「そうだぞ」
「俺たちにまで黙ってるとはどう言うことだ」
大我に向かってすごい剣幕で怒り始めた。
どうしよぉ…俺のせいで大我が…
って考え始めたら
「イヤ、今日の主役は俺じゃねぇから、兄貴たちだから」
なんて大我が呑気に答えてる。
あれ?
「大我、それは違う。俺じゃない。俺じゃなくて、可愛い嫁2人と孫が主役だ」
神尾先生までもそんなこと言い始める。
「イヤ、だからまだ嫁じゃねぇから、嫁じゃ」
大我が訂正をするけどみんなの目がジーッと大我を集中的に睨むから
「わかったよ、もう嫁でいいよ」
大我は諦めたようにいう。
「さぁ、今日は宴会よ」
「こうちゃんとゆいちゃんと、劉くんのお披露目会よ」
「さぁ、騒ぐぞぉ」
「みんなで騒ごう!」
「おーっ!ゆいちゃんも一緒に、おー」
4人が言った後で劉くんが同じように言って俺にまで言ってくるから
「おっ、おーっ」
同じように言えば嬉しそうに笑ってくれた。
そこからは本当に宴会が始まってなんかすごいことになってた。
「ゆい」
不意に呼ばれて大我を探せば入り口に立って手招きをしてたから俺は急いで傍にいった。
「どうした?」
何かあったのかな?って思って聞けば
「唯斗に紹介したいヤツがいるから」
って俺の手を掴んで歩き出した。
部屋をでて、違う部屋に入ったその場所にはお仏壇があって
「紹介する。前に話しただろ?育ての親の本当の子。真司くんだ。彼にも唯斗を紹介しようと思ってさ」
そこに飾られている幼い子の写真を見て教えてくれた。
「はじめまして、これからよろしく。であってるのかな?」
言っておいて聞いちゃった。
「いつか、2人の子供として生まれ変わってくるかもな」
なんて急に後ろから声がして驚いて振り返ったら神尾先生がいた。
「そうなればいいと俺は思ってるけどな」
大我もそんなことをいう。
「それより先生たちの遺伝子どうなってんの?そっくりじゃない?」
俺は写真を見ながら思ったことを口にして見た。
「母の遺伝子が強い」
「確かに!二人ともちっさい時こんな感じだった。髪は長かったけど」
二人が笑いながら教えてくれる。
2人曰く、幼少期は母方の血の方が強かったらしい。
それにしても、似すぎじゃん!
3人で元の部屋に戻ればみんなでまだ騒いでいた。
「あー、ゆいちゃん、今度から僕のことはコウちゃん先生って呼んでね」
なんて神田先生が言ってくるから
「えっ?どういうこと?」
意味が分からなくて聞き返せば
「うん、僕ね、神尾になるからね。学校でも神尾って名乗ることになるからそうなると拓くんと混同しちゃうでしょ?だからね、僕のことはコウちゃんって呼んでね」
ニコニコと笑いながら教えてくれる。
「じゃぁ、俺は拓先生だな」
なんて神尾先生まで言い出す。
「じゃぁ、私はゆきママね」
「私はみきママね」
「じゃぁ、俺は尚パパだ」
「俺はまさパパだ」
2人に続いて4人も言い出した。
「えっ?えっ?大我どうしよぉ」
どうしていいのかわからなくて大我に助けを求めたら
「いいんじゃねの呼んでやれよ。じゃねぇとずっと言われるぞ」
なんてあっさり言われた。
「でも、どうしよう…名前覚えるの苦手…」
俺的にはそっちのが心配だったわけで、それを聞いた大我が
「それな!唯斗はそっちの心配があったな」
爆笑。それにつられてみんなも笑い出した。
「恥ずかしいなぁ。えっと、覚えるまではパパ、ママで許してください。先生たちは兄さんで我慢してね」
俺は自分がちゃんと名前を覚えるまでは許してほしいとお願いすれば
「無理に覚える必要ないさ。ゆいが納得する形で呼べばいいんだよ」
大我が頭を撫でながらいうから俺は素直に頷いた。
この後もみんなでワイワイと大騒ぎで大変だったけど、俺はすごく幸せだった。初めて家族の愛情を感じた。
「大我、ありがとう」
だから大我と二人っきりになったときにお礼を言ったら
「これからもっと、ゆいは家族の愛情まみれになるぞ。あの人たちがゆいのことを気に入ったからな」
なんて俺を抱きしめながら言ってきて
「どぉしよぉ…嬉しぃ…かも…」
俺は大我に抱き着きながら静かに涙を流した。
「ゆいはもっと、もっと幸せにならねぇとな」
そんな俺を大我はもっと泣かすような言葉を口にしながら力強く抱きしめてくれた。俺は何度も頷きながら大我に抱き着く腕に力を込めた。
家族の愛情を知らない俺が初めて本気で家族の愛情に触れた日。
大我だけじゃなくて、先生たちにも大事にされてるって知った日。
俺はもっと、もっと、この人たちと一緒にいたいと心からそう思った日だった。
Fin
何故かって…。自分の目の前にいる4人を前にどう対応していいのかを悩んでる。
「まぁ、本当に連れてきてくれてぇ嬉しいわぁ」
「大ちゃんもスミにおけないわねぇ」
「いやぁ、息子がまた増えるのかぁ」
「孫が出来たばっかりなのに嬉しいなぁ」
なんて目の前の4人は本当に嬉しそうにニコニコしながら喋ってる。
助けを求めたいけど、肝心の大我はどっかに行ってていない。
どうしよぉ。
俺が困って固まってたら
「おい、こら、嫁いびりすんな」
「わぁーじぃじ、ばぁばがゆいちゃんいじめてる~」
なんて、声が聞こえて劉くんが抱きついてきた。
「あっ、こんにちは」
劉くんを抱き締めて神尾先生に挨拶をしたら
「あれ?大我は?」
反対に聞かれちゃった。
「どっか行っちゃってわかんないです」
本当にわかんないんだ。
「あー、わかった。聖悪いな、あいつにはこの場所に来たら必ずやることがあって多分それをやりに行ってる」
先生は俺の頭を撫でて説明をしてくれた。
「ちょっと、ひろくん、誰もいじめてないわよ」
「人聞きの悪いこと言わないで」
「そうだそうだ」
「俺たちは喜んでただけだ」
先生に対して4人が抗議を始める。
「端から見れば嫁いびりしてるように見えるんだよ」
先生が呆れ顔で言ってる。
「それはしょうがないよぉ。大ちゃんがお嫁さん連れてくるなんてぇ初めてだもぉん」
なんてのんびりとした声で神田先生が大我と一緒に来た。
「イヤ、俺たちまだ学生だから嫁じゃねぇからな。恋人な!」
大我はそこを訂正してるけど
「やだなぁ、大ちゃん。ゆいちゃんは恋人でも嫁でも変わらないじゃん。結局は二人とも一緒になるんだからぁ」
そんなの訂正は必要ないって感じで先生が笑う。
「イヤ、そこは訂正する。ゆいにはまだ学生気分を満喫してもらうんだからな。その後は俺と家族になってもらう予定だけど、そんときになったらちゃんと嫁だ」
大我はそこだけは譲れんとばかりにまだ訂正してる。
大我から出た言葉にビックリした。でも、嬉しくて自然んと俺は泣いていた。
「やだちょっと」
「大ちゃん」
「あぁ、どうした?」
「大丈夫かな?」
泣き出した俺を見て4人が慌て出す。
「ゆいちゃんよしよし。これも嬉し泣きぃ?」
劉くんが俺の頭を撫でながら聞いてくるから
「うん、そうだよ劉くん。嬉し泣き」
劉くんに笑いながら答えれば
「へへへ、よかったね、ゆいちゃ」
嬉しそうに笑った。俺は劉くんの頭を撫で目の前にいる4人に
「えっと、ごめんなさい。俺、小さいときに親に捨てられてずっと施設で育ってて、中学に入ってからずっと大我が傍にいてくれて嬉しかったんですけど、こうやってみんなに俺も家族だって言ってもらえてスッゴく嬉しくて…今まで感じたことの無い愛情を一杯もらえて嬉しくて…」
涙を流した理由を説明すれば
「ちょっと、聞いてないわよ!大我!」
「なんでこんな大事なこと言わないの大ちゃん!」
「そうだぞ」
「俺たちにまで黙ってるとはどう言うことだ」
大我に向かってすごい剣幕で怒り始めた。
どうしよぉ…俺のせいで大我が…
って考え始めたら
「イヤ、今日の主役は俺じゃねぇから、兄貴たちだから」
なんて大我が呑気に答えてる。
あれ?
「大我、それは違う。俺じゃない。俺じゃなくて、可愛い嫁2人と孫が主役だ」
神尾先生までもそんなこと言い始める。
「イヤ、だからまだ嫁じゃねぇから、嫁じゃ」
大我が訂正をするけどみんなの目がジーッと大我を集中的に睨むから
「わかったよ、もう嫁でいいよ」
大我は諦めたようにいう。
「さぁ、今日は宴会よ」
「こうちゃんとゆいちゃんと、劉くんのお披露目会よ」
「さぁ、騒ぐぞぉ」
「みんなで騒ごう!」
「おーっ!ゆいちゃんも一緒に、おー」
4人が言った後で劉くんが同じように言って俺にまで言ってくるから
「おっ、おーっ」
同じように言えば嬉しそうに笑ってくれた。
そこからは本当に宴会が始まってなんかすごいことになってた。
「ゆい」
不意に呼ばれて大我を探せば入り口に立って手招きをしてたから俺は急いで傍にいった。
「どうした?」
何かあったのかな?って思って聞けば
「唯斗に紹介したいヤツがいるから」
って俺の手を掴んで歩き出した。
部屋をでて、違う部屋に入ったその場所にはお仏壇があって
「紹介する。前に話しただろ?育ての親の本当の子。真司くんだ。彼にも唯斗を紹介しようと思ってさ」
そこに飾られている幼い子の写真を見て教えてくれた。
「はじめまして、これからよろしく。であってるのかな?」
言っておいて聞いちゃった。
「いつか、2人の子供として生まれ変わってくるかもな」
なんて急に後ろから声がして驚いて振り返ったら神尾先生がいた。
「そうなればいいと俺は思ってるけどな」
大我もそんなことをいう。
「それより先生たちの遺伝子どうなってんの?そっくりじゃない?」
俺は写真を見ながら思ったことを口にして見た。
「母の遺伝子が強い」
「確かに!二人ともちっさい時こんな感じだった。髪は長かったけど」
二人が笑いながら教えてくれる。
2人曰く、幼少期は母方の血の方が強かったらしい。
それにしても、似すぎじゃん!
3人で元の部屋に戻ればみんなでまだ騒いでいた。
「あー、ゆいちゃん、今度から僕のことはコウちゃん先生って呼んでね」
なんて神田先生が言ってくるから
「えっ?どういうこと?」
意味が分からなくて聞き返せば
「うん、僕ね、神尾になるからね。学校でも神尾って名乗ることになるからそうなると拓くんと混同しちゃうでしょ?だからね、僕のことはコウちゃんって呼んでね」
ニコニコと笑いながら教えてくれる。
「じゃぁ、俺は拓先生だな」
なんて神尾先生まで言い出す。
「じゃぁ、私はゆきママね」
「私はみきママね」
「じゃぁ、俺は尚パパだ」
「俺はまさパパだ」
2人に続いて4人も言い出した。
「えっ?えっ?大我どうしよぉ」
どうしていいのかわからなくて大我に助けを求めたら
「いいんじゃねの呼んでやれよ。じゃねぇとずっと言われるぞ」
なんてあっさり言われた。
「でも、どうしよう…名前覚えるの苦手…」
俺的にはそっちのが心配だったわけで、それを聞いた大我が
「それな!唯斗はそっちの心配があったな」
爆笑。それにつられてみんなも笑い出した。
「恥ずかしいなぁ。えっと、覚えるまではパパ、ママで許してください。先生たちは兄さんで我慢してね」
俺は自分がちゃんと名前を覚えるまでは許してほしいとお願いすれば
「無理に覚える必要ないさ。ゆいが納得する形で呼べばいいんだよ」
大我が頭を撫でながらいうから俺は素直に頷いた。
この後もみんなでワイワイと大騒ぎで大変だったけど、俺はすごく幸せだった。初めて家族の愛情を感じた。
「大我、ありがとう」
だから大我と二人っきりになったときにお礼を言ったら
「これからもっと、ゆいは家族の愛情まみれになるぞ。あの人たちがゆいのことを気に入ったからな」
なんて俺を抱きしめながら言ってきて
「どぉしよぉ…嬉しぃ…かも…」
俺は大我に抱き着きながら静かに涙を流した。
「ゆいはもっと、もっと幸せにならねぇとな」
そんな俺を大我はもっと泣かすような言葉を口にしながら力強く抱きしめてくれた。俺は何度も頷きながら大我に抱き着く腕に力を込めた。
家族の愛情を知らない俺が初めて本気で家族の愛情に触れた日。
大我だけじゃなくて、先生たちにも大事にされてるって知った日。
俺はもっと、もっと、この人たちと一緒にいたいと心からそう思った日だった。
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