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第4話
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流石にカビたパンを食べる気がないので、ユリアーナは冷めたスープだけを口にしたが、とてもじゃないが食べれたものじゃないので、結局はパン同様に残したのである。
あの後でメイドがこっそりと持ってきた紙とペンに今の状況を書きだすことにした。
「今日がミランダの14歳の誕生日ということは、今の私は16歳ってことね。ということは来年になればトール様との縁談の話が来るのね」
妹のミランダとは2歳差であるユリアーナは16歳ということになる。となると、ユリアーナは7年前に回帰したことになる。
「17歳でトール様の元に嫁いで、それから幽閉されて、処刑されるまでの間に6年あるということね。1年はこの場所で、あの地獄の生活を繰り返すことになるのね。それもいいわ、もう一度、トール様に出逢えるまでの時間にやれることはしましょう。ジークグリード様のお願いのことも気になるし…」
ユリアーナは自分が処刑されて死ぬまでの時系列を追って順に紙に書きだしていく。
隣国のトールの元に嫁いでから幽閉され処刑されるまでの間に何があったかも詳細に書きだしていく。
「トール様の元に嫁いで3年は平穏に過ごしていたのよね…」
嫁いで1年目は色々な教育を受けていた。2年目、3年目はトールとの会話も増えていき、一緒に出歩くことも増え、屋敷の使用人たちとの会話だって増えていった。それなりにいい関係を築けていたと思う。
狂い始めたのは4年目ぐらいからだった。
「あの時の私は全てが疑心暗鬼になっていたのかもしれないわ。だから…あんな言葉に耳を傾けてしまったのね」
ユリアーナの中には誰にも話していない力があった。それはジークグリードにはバレているものだが、トールたちには気付かれていない力だった。
もし、あの時その力に目覚めていれば状況は変わっていただろうか?
そう考えてみるものの、あの時では無理だっただろうとユリアーナは思った。それはこの国の人々が竜に関して否定的だからだ。竜は決して悪い存在ではないとユリアーナは知っているし、わかっている。
それに、竜によっては役割があるのだ。
この国ではどうかわからないが、トールの住む隣国ジュリヌエット王国はジークグリードと、ユリアーナは一度も出逢ったことがないが、白竜がジュリヌエット王国を加護していると聞いた。ジュリヌエット王国の近隣の国々も竜の加護を受けているのだとユリアーナはトールたちに教えてもらったことがあった。
「ジュリヌエット王国を加護してる白竜様は条件が合わなくてお会いすることができなったのよね」
ユリアーナはトールの元に嫁ぎ、あの国で過ごしていたが、一度も白竜とは会うことができなかった。それは白竜には歓迎されなかったという証拠でもある。白竜に会うには条件があるといわれたが、その条件がなにかということは一度も教えてもらうことはかなわず、結局は会えぬままその生涯を終えてしまったのだ。白竜に会う条件は誰も教えてもらえない試練だと言っていたのを覚えている。
「今回は出逢えるといいけれど…条件がわからないもの無理よね」
小さな溜め息をつき自分の手の甲にあるジークグリードから受けた加護の証を見る。やはり何度、見ても以前のモノとは違う模様。それが何を意味するのかユリアーナにはわからなかった。
のちに、その意味をユリアーナは身をもって知ることになる。
「大体のことはわかったわ。後はこれを見つからない場所に隠して、時が来るまでここで作戦をたてましょう」
ユリアーナは今書いた紙が母や妹、そしてメイドたちに見つからない場所へと隠すことにした。見つかれば何を言われ何をされるかわからないからである。ユリアーナにとって長年、住んでいたこの部屋に隠すのはぞうさもなかった。
「後1年。この場所で、情報を集めて今度こそトール様とずっと一緒にいられるようにしないと…」
ユリアーナはもう一度、トールと再会するまでの決められた期間で未来の為に情報を集める決心をして、幸せな未来を掴むために意気込んだ。
ユリアーナにとってトールといた時間は大切な時間だったのだ…
あの後でメイドがこっそりと持ってきた紙とペンに今の状況を書きだすことにした。
「今日がミランダの14歳の誕生日ということは、今の私は16歳ってことね。ということは来年になればトール様との縁談の話が来るのね」
妹のミランダとは2歳差であるユリアーナは16歳ということになる。となると、ユリアーナは7年前に回帰したことになる。
「17歳でトール様の元に嫁いで、それから幽閉されて、処刑されるまでの間に6年あるということね。1年はこの場所で、あの地獄の生活を繰り返すことになるのね。それもいいわ、もう一度、トール様に出逢えるまでの時間にやれることはしましょう。ジークグリード様のお願いのことも気になるし…」
ユリアーナは自分が処刑されて死ぬまでの時系列を追って順に紙に書きだしていく。
隣国のトールの元に嫁いでから幽閉され処刑されるまでの間に何があったかも詳細に書きだしていく。
「トール様の元に嫁いで3年は平穏に過ごしていたのよね…」
嫁いで1年目は色々な教育を受けていた。2年目、3年目はトールとの会話も増えていき、一緒に出歩くことも増え、屋敷の使用人たちとの会話だって増えていった。それなりにいい関係を築けていたと思う。
狂い始めたのは4年目ぐらいからだった。
「あの時の私は全てが疑心暗鬼になっていたのかもしれないわ。だから…あんな言葉に耳を傾けてしまったのね」
ユリアーナの中には誰にも話していない力があった。それはジークグリードにはバレているものだが、トールたちには気付かれていない力だった。
もし、あの時その力に目覚めていれば状況は変わっていただろうか?
そう考えてみるものの、あの時では無理だっただろうとユリアーナは思った。それはこの国の人々が竜に関して否定的だからだ。竜は決して悪い存在ではないとユリアーナは知っているし、わかっている。
それに、竜によっては役割があるのだ。
この国ではどうかわからないが、トールの住む隣国ジュリヌエット王国はジークグリードと、ユリアーナは一度も出逢ったことがないが、白竜がジュリヌエット王国を加護していると聞いた。ジュリヌエット王国の近隣の国々も竜の加護を受けているのだとユリアーナはトールたちに教えてもらったことがあった。
「ジュリヌエット王国を加護してる白竜様は条件が合わなくてお会いすることができなったのよね」
ユリアーナはトールの元に嫁ぎ、あの国で過ごしていたが、一度も白竜とは会うことができなかった。それは白竜には歓迎されなかったという証拠でもある。白竜に会うには条件があるといわれたが、その条件がなにかということは一度も教えてもらうことはかなわず、結局は会えぬままその生涯を終えてしまったのだ。白竜に会う条件は誰も教えてもらえない試練だと言っていたのを覚えている。
「今回は出逢えるといいけれど…条件がわからないもの無理よね」
小さな溜め息をつき自分の手の甲にあるジークグリードから受けた加護の証を見る。やはり何度、見ても以前のモノとは違う模様。それが何を意味するのかユリアーナにはわからなかった。
のちに、その意味をユリアーナは身をもって知ることになる。
「大体のことはわかったわ。後はこれを見つからない場所に隠して、時が来るまでここで作戦をたてましょう」
ユリアーナは今書いた紙が母や妹、そしてメイドたちに見つからない場所へと隠すことにした。見つかれば何を言われ何をされるかわからないからである。ユリアーナにとって長年、住んでいたこの部屋に隠すのはぞうさもなかった。
「後1年。この場所で、情報を集めて今度こそトール様とずっと一緒にいられるようにしないと…」
ユリアーナはもう一度、トールと再会するまでの決められた期間で未来の為に情報を集める決心をして、幸せな未来を掴むために意気込んだ。
ユリアーナにとってトールといた時間は大切な時間だったのだ…
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