お腐れさまの幸せ

鳥類

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楽しい話と楽しくない話

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 柔らかな紅茶の香りが溢れる室内に、優雅さとは程遠い会話が繰り広げられている。

「あー、アルベールさまはアニメ系なんですねー。私は基本ゲーム系だったんですよ。でもそのゲーム自体がマイナーで、中々推しカプの二次に巡り合えなくて…」
「俺は人気アニメもハマってたから市場はデカい感じだったけど、ツボったCPがマイナーでさぁ。後、逆カプが多くて二次創作はキャラ名タグだけでいっちゃうと地雷踏んじゃうタイプだったんだよ…」
「わぁ泣ける(笑)」
「だろ?! しかも姉貴とことごとく推しが合わなくて、でもあいつ暴君だから、俺の地雷だってわかってんのにそのCPの原稿手伝わせるんだぜ?! 本当悪魔かと思った!」
「うわぁ…ご愁傷さま…地雷避けらんないの辛いねぇ…」

 かれこれどのくらいの時間が経過しているのかわからないが、とりあえず彼らは会話を楽しんでいた。
 今世で初めて語れる相手に出会ったのだ。それは致し方ないことだっただろう。
 だがしかし…完全に論点が行方不明になっているが、それに気づいたのはさらに20分ほど経ってからだった。

「って、めっちゃ会話楽しんでたけど、本題はどうなったよ?!」
「あ、いけね。そうそう、ねぇレナリア、俺と結婚しようよ」
「そうそれ! 何でいきなり結婚って話になったのさ?!」
「いや、あんたとの結婚が、今年に入ってから気づいた問題を片付けるのに一番いいんだわ」
「はぁ?! だから何で結婚?!」

「それはねー、俺、王位継承権放棄したいんだ。んで、臣籍降下したいの」
「…へぁっ?!」

 こいつは爆弾しか落とさないのか、とレナリアは遠くなりそうな意識を何とかつなげた。
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