12 / 17
往々にしてヒロインは強いモノ
「―――そこで、ジェラルドがセドさまに耳打ちしたんですよ! きっと甘やかな言葉を吹き込んだんでしょうね!! だってセドさまが笑顔になりましたから!」
「ふふふ何て言ったんでしょうねぇ?」
「もうその距離感だけでごちそうさまって感じですけどね!」
お腐れさまというのは、現実的にはまっっっったくそういった甘やかな状態でなくとも、素晴らしき腐ィルターがかかっているため萌えシチュへと脳内変換して楽しめる、というある意味お手軽な生き物である。
「それにしても、レナリアさまは原作…というか、この話自体ご存じないんですよね?」
「えぇ。私はゲーム特化型だったので、それ以外は余り…」
「そうなんですかー。まぁもうストーリー変わってるし、私自身も今後セドさまに取り入ろうとも思ってないから別にどうでもいいんですけどね」
とりあえず、ということで説明された原作のストーリー展開は、以前アルベールが言っていたものでほぼ合っていた。
ただ、一部抜けていたところとして…アルベール王子はヒロインを本当に愛してしまっていたらしい。
よくある展開ではあるが、最初は利用するために近づいたが、ヒロインの純粋さや天真爛漫さに惹かれ、いつのまにか本気になってしまう。
だがヒロインの心が向いているのが兄であることは火を見るよりも明らかで、その嫉妬心も相まって彼はどんどん地に落ちていくのだという。
「へぇ~。じゃぁ三角関係的な要素もあったわけですね」
「まぁ乙女ゲーの逆ハーに比べたら可愛いもんでしょうけどね。もし今現在…私を王子二人が取り合いってなったら…………萌えないわ、無理却下」
「さすがブレない(笑)」
「やっぱりひっそりこっそり妄想して悶える方が性に合ってますもん」
そうやって女二人で盛り上がっていたところへ…低い声が割り込んできた。
「―――レナ? 来てるのか…って…え?! 何でヒロインがここに?!」
レナリアだけだと思って油断していたのだろう。いつもの王子スマイルすら出せずに慌てふためくアルベールをレナリアだけでなくコレットも面白そうに眺めている。
「大丈夫よ、アル。やっぱり彼女も転生者だったの。それが分かったから話を聞きたくて連れてきたのよ」
「えぇ…あ…そうなんだ…? なんだよビックリするじゃん…」
「あ、それでね、転生者なだけじゃなくて、彼女も―――」
「アルベール王子だ本物だーー! ねぇねぇちょっとセドさまと絡んでくれない?!」
腐女子だったのよ、というレナリアの言葉は、大興奮したコレットのセリフに飲み込まれた。
「ふふふ何て言ったんでしょうねぇ?」
「もうその距離感だけでごちそうさまって感じですけどね!」
お腐れさまというのは、現実的にはまっっっったくそういった甘やかな状態でなくとも、素晴らしき腐ィルターがかかっているため萌えシチュへと脳内変換して楽しめる、というある意味お手軽な生き物である。
「それにしても、レナリアさまは原作…というか、この話自体ご存じないんですよね?」
「えぇ。私はゲーム特化型だったので、それ以外は余り…」
「そうなんですかー。まぁもうストーリー変わってるし、私自身も今後セドさまに取り入ろうとも思ってないから別にどうでもいいんですけどね」
とりあえず、ということで説明された原作のストーリー展開は、以前アルベールが言っていたものでほぼ合っていた。
ただ、一部抜けていたところとして…アルベール王子はヒロインを本当に愛してしまっていたらしい。
よくある展開ではあるが、最初は利用するために近づいたが、ヒロインの純粋さや天真爛漫さに惹かれ、いつのまにか本気になってしまう。
だがヒロインの心が向いているのが兄であることは火を見るよりも明らかで、その嫉妬心も相まって彼はどんどん地に落ちていくのだという。
「へぇ~。じゃぁ三角関係的な要素もあったわけですね」
「まぁ乙女ゲーの逆ハーに比べたら可愛いもんでしょうけどね。もし今現在…私を王子二人が取り合いってなったら…………萌えないわ、無理却下」
「さすがブレない(笑)」
「やっぱりひっそりこっそり妄想して悶える方が性に合ってますもん」
そうやって女二人で盛り上がっていたところへ…低い声が割り込んできた。
「―――レナ? 来てるのか…って…え?! 何でヒロインがここに?!」
レナリアだけだと思って油断していたのだろう。いつもの王子スマイルすら出せずに慌てふためくアルベールをレナリアだけでなくコレットも面白そうに眺めている。
「大丈夫よ、アル。やっぱり彼女も転生者だったの。それが分かったから話を聞きたくて連れてきたのよ」
「えぇ…あ…そうなんだ…? なんだよビックリするじゃん…」
「あ、それでね、転生者なだけじゃなくて、彼女も―――」
「アルベール王子だ本物だーー! ねぇねぇちょっとセドさまと絡んでくれない?!」
腐女子だったのよ、というレナリアの言葉は、大興奮したコレットのセリフに飲み込まれた。
あなたにおすすめの小説
『候補』だって言ったじゃないですか!
鳥類
恋愛
いつのまにやら『転生』して美幼女になっていましたよ!魔法がある世界とかサイコーか!
頑張って王宮魔導師になるぞ!と意気込んでいたら…いつのまにやら第一王子殿下の『婚約者候補』にされていた…!!
初投稿です。
異世界転生モノをやってみたかった…。
誤字脱字・タグ違いなどございましたらご一報いただければ幸いです。
内容については生温くサラッと読んでいただけたらと…思います。
愛されていたのだと知りました。それは、あなたの愛をなくした時の事でした。
桗梛葉 (たなは)
恋愛
リリナシスと王太子ヴィルトスが婚約をしたのは、2人がまだ幼い頃だった。
それから、ずっと2人は一緒に過ごしていた。
一緒に駆け回って、悪戯をして、叱られる事もあったのに。
いつの間にか、そんな2人の関係は、ひどく冷たくなっていた。
変わってしまったのは、いつだろう。
分からないままリリナシスは、想いを反転させる禁忌薬に手を出してしまう。
******************************************
こちらは、全19話(修正したら予定より6話伸びました🙏)
7/22~7/25の4日間は、1日2話の投稿予定です。以降は、1日1話になります。
女王は若き美貌の夫に離婚を申し出る
小西あまね
恋愛
「喜べ!やっと離婚できそうだぞ!」「……は?」
政略結婚して9年目、32歳の女王陛下は22歳の王配陛下に笑顔で告げた。
9年前の約束を叶えるために……。
豪胆果断だがどこか天然な女王と、彼女を敬愛してやまない美貌の若き王配のすれ違い離婚騒動。
「月と雪と温泉と ~幼馴染みの天然王子と最強魔術師~」の王子の姉の話ですが、独立した話で、作風も違います。
本作は小説家になろうにも投稿しています。
実在しないのかもしれない
真朱
恋愛
実家の小さい商会を仕切っているロゼリエに、お見合いの話が舞い込んだ。相手は大きな商会を営む伯爵家のご嫡男。が、お見合いの席に相手はいなかった。「極度の人見知りのため、直接顔を見せることが難しい」なんて無茶な理由でいつまでも逃げ回る伯爵家。お見合い相手とやら、もしかして実在しない・・・?
※異世界か不明ですが、中世ヨーロッパ風の架空の国のお話です。
※細かく設定しておりませんので、何でもあり・ご都合主義をご容赦ください。
※内輪でドタバタしてるだけの、高い山も深い谷もない平和なお話です。何かすみません。
蝋燭
悠十
恋愛
教会の鐘が鳴る。
それは、祝福の鐘だ。
今日、世界を救った勇者と、この国の姫が結婚したのだ。
カレンは幸せそうな二人を見て、悲し気に目を伏せた。
彼女は勇者の恋人だった。
あの日、勇者が記憶を失うまでは……
身代わり令嬢、恋した公爵に真実を伝えて去ろうとしたら、絡めとられる(ごめんなさぁぁぁぁい!あなたの本当の婚約者は、私の姉です)
柳葉うら
恋愛
(ごめんなさぁぁぁぁい!)
辺境伯令嬢のウィルマは心の中で土下座した。
結婚が嫌で家出した姉の身代わりをして、誰もが羨むような素敵な公爵様の婚約者として会ったのだが、公爵あまりにも良い人すぎて、申し訳なくて仕方がないのだ。
正直者で面食いな身代わり令嬢と、そんな令嬢のことが実は昔から好きだった策士なヒーローがドタバタとするお話です。
さくっと読んでいただけるかと思います。
余命僅かな大富豪を看取って、円満に未亡人になるはずでした
ぜんだ 夕里
恋愛
傾きかけた家を救うため、私が結んだのはあまりにも不謹慎な契約――余命いくばくもない大富豪の辺境伯様と結婚し、彼の最期を穏やかに看取ることで莫大な遺産を相続する、というものだった。
しかし、人の死を利用して富を得るなど不正義!
そう考えた私が立てたのは、前代未聞の計画。
「そうだ、遺産が残らないくらい贅沢の限りを尽くしてもらえば、すべて丸く収まるじゃない!」
白い結婚は無理でした(涙)
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。
明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。
白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。
どうぞよろしくお願いいたします。