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つかの間の休息
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「そう言えば王子、「ノアの箱舟」という言葉は地球の言葉ですよ」
テツの案が採用され、詳しい話を二人で詰め、そしてそろそろ帰ろうとしていた時テツが王子に言う。
「地球って言うと、流れ人が来る世界の事?」
「ええ、地球の昔話、とでもいうんですかね。俺もあまり詳しくはないのですが」
旧約聖書『創世記』。人間の悪が広まったことに怒った神が、人類を滅ぼすために大洪水を起こした。だが同時に神がノアという人物にそれを乗り切る為の船を作る。それが「ノアの箱舟」。ノアは全ての動物たちから雄雌、七番いずつ船に乗せ、そして洪水を乗り切り絶滅を逃れた。
「確かこんな話です。彼らの名から、流れ人が関わっているのか、ただ流れ人から聞いただけなのかは知りませんが、同じ事を指して名付けたのならそういう意味ですよ」
何気ないテツの話に、王子は顔を顰め考えだす。
「そうか。有力な情報ありがとう。その話は参考になったよ」
しばらく考えた後そう言い、再び王子は元の柔らかい雰囲気に戻る。その後二人はカフェを出て、城に戻る。その際、カフェで最初に会った女性店員に王子が「彼、やっぱりすごく良かったよ」と耳打ちし、店員が再び鼻血を出して倒れるという事があった。やはりテツには分からない暗号のようなものがあるのだろう。
「ああ、彼かい。今日は帰ってきてないね。2、3日に一度しか帰ってこないよ」
「そうですか。では伝言をお願いします」
王子と城で別れたテツは、一度城下町へ引き返しアドルフの宿泊している宿に足を運んだ。だがアドルフは留守で、テツは受付のお姉さんに伝言だけだ頼んで城に戻っていった。
王都に来て10日、王子と色々話してから3日が経った。テツは相変わらず毎日厨房で過ごし、ボブと料理について語りあっている。
「テツ様、手紙を預かっております」
毎日飽きずにテツの世話なのか監視なのかをする為、厨房の入り口で立つメイドが声をかけてきた。彼女から受け取った手紙には、アドルフから時間と場所だけ書かれている物だった。全くどこをほっつきあ歩いているのか。テツはため息をつき、メイドに礼を伝えた。
月が真上まで登り、雲一つない明るい夜。テツは以前王子と訪れたカフェに足を運ぶ。どうやらここは夜だけレストランになるようだ。そこで以前会った店員に名前を伝えると、個室へと案内された。その際「声は絶対外まで漏れませんが、あまりソファーを汚さないで下さいね」顔を真っ赤にして言わたが、テツは何のことだが分からなかった。
「久しぶりだな。と言っても10日程しか経ってないが。全くどこをほっつき歩いていたんだ」
「久しぶりの王都だからな。馴染みの姉ちゃん達に会いに行ったら中々離してくれなくてよ。全くモテる男は辛いぜ」
個室に入ると、既に酒をかなり呑んでいたのだろう。ソファーの上でパンツ一丁で胡坐をかくアドルフが顔を赤くして座っていた。テーブルの上には空になった空き瓶が二本程転がっている。個室だからってくつろぎすぎだろう。
二人は顔を合わせるなり、そんな事を言い、そしてテツはアドルフの正面に座る。全くかっこつけてるつもりか。女が離してくれなかったなんてのは嘘だろう。目の下に酷いクマを作り、少しやつれたアドルフが二つのグラスに酒を注ぎ、テツに渡す。
「さて、何に乾杯するか」
「なんでもいいだろ。王都の夜にでも乾杯しようぜ。ここにきて二人で飲むのは初めてだからな」
「そうだったな。なら王都との初夜に」
「紛らわしい言い方すんな」
二人はくつくつ笑い、そしてグラスを軽くぶつける。城の厨房は居心地が良かった。だが心のどこかで気を張っていたのだろう。アドルフとこうして酒を呑みかわすと、どこかいつもよりリラックスしている自分がいるな、とテツは感じていた。
「で?宿に訪ねてきたんだろ?何か用事だったか?」
「ああ、それなんだがな……」
アドルフの問いに、テツは先日アレクサンドロス第二王子と会った時の話を出来るだけ正確にした。あの時、アレクサンドロス第二王子は組織と戦っているという話だった。だが、考えてみれば彼が本当に組織の敵かどうかは分からなかった。
王に似たカリスマ性。彼らの正確な情報。その二点だけであの時は何となく味方の様な気がしてしまっていた。だからといって、テツはアレクサンドロス第二王子に対してアドルフの情報を漏らしたわけではない。テツが話したことと言えば、最後の質問に対する答えだけだろう。
テツの話を、アドルフは腕を組み真剣な眼差しで聞いていた。酒が入っていても、組織の話となると冷静に頭を働かせて聞いていられるようだ。だが、王子の質問に対してテツが出した答えを聞いた辺りから、アドルフはくつくつと笑い、そして次第には声を大にして笑いだしてしまった。
「くっくっくっ。ガッハッハッハ!!お、お前さん、本当に、本当にそんな事言ったのか?」
「ちっ、なんだよ。お前さんも俺の考えを笑うのか」
「くくく。あー、腹痛い。ああ、違うんだ。別に馬鹿にしているわけじゃない。だがお前さんらしい、最高の答えだと思ってな」
褒められているはずなのに褒められてる気がしない。くつくつと笑うアドルフがなんだか癪だったが、この部屋に入った時よりアドルフが元気になったようだから良しとしよう。
テツの推測通り、アドルフは女性と遊んでいたわけではない。決戦の日に向け毎日寝る間も惜しんで動いていた。人間張り詰めた空気の中で動き続けたら思わぬところでミスをやらかす。アドルフにとってこのタイミングで相棒と酒を呑みリラックスで来たのは幸いだった。
「この情報は少しはお前さんの役に立ったかい?」
アドルフは誰の下に付き、どう動いているんだ?本当は聞きたかったが、テツはあえてその事を口にはしなかった。恐らくアドルフは自分を気遣ってその事を言わないだろうし、それを知って下手に動けば、逆にアドルフの足を引っ張りかねない。テツに出来る事は、相棒が困った時に力になる事。それだけだ。
「ああ、ここ最近の中で一番いい情報だった。助かったよ」
「そうかい。なら良かった」
二人はそう言い、酒を呑む。実際アドルフは、自分のことをあまり聞いてこないテツの気づかいに感謝していた。聞かれたところで話さないが、相棒に変な隠し事はあまりしたくない。互いに困ったら助け、だからと言って踏み込み過ぎない。このほど良い距離がとても心地よかった。
「なぁなぁテツさんや。王子の悩みを解決したお前さんに、俺も一つ相談をしていいかい?」
「おいおいアドルフさんや。王子の悩みを解決したのはたまたまだ。聞きはするが、あまり期待するなよ?」
二人はグラスをテーブルに置くと、アドルフはゆっくりと口を開く。
「結局のところ、今行われてる事は二つ。国の中に入り込んだノアの箱舟を捕まえる事、そして次の王を決める王位継承を争ったものだ。お前さんのおかげで前者は解決した。残る問題は後者の方」
またしても自分が解決できそうにない相談だ。テツは顔を顰めながら話を聞き、一応思いついた考えを話してみる。
「……それがお前さんに出来るか?」
「さぁな。完全には無理だろう。だがきっかけくらいにはなるんじゃないか?」
テツは話し終えると笑われると思ったが、意外にもアドルフは腕を組み話しを真剣に聞き、そして何度も頭を縦に振る。
「いや、悪くないかもしれない。案外そういった当たり前のことが大事なときもある。戦争中なんか特にそうだ。上司が部下と共にやれば、そこには結束力が生まれる。うん。悪くないな」
どうやらテツの案は採用されたようだった。本当に良いのか不安になるテツだったが、自分に出来る事なんてそのくらいしかない。二人はその後、その事について話し合い、そして何とか答えを出すことが出来た。
「悪いな。お前さんを頼るつもりはなかったんだが」
「気にすんな。少しでもお前さんの力になれたなら良かったよ」
二人はグラスをそっとぶつけ合う。酒を一気に飲み干し、そして再び酒を注ぐと、二人は最近あったたわいない話をする。といっても基本的にテツが魔法を使った料理の話だったが。
二人で旅をしていた時のように、ふざけたり、笑ったり、そんな楽しい時間が流れた。お互い口にはしないが、やっぱり目の前にいる男は自分の相棒なんだと再認識する。楽しい時間はあっという間に流れた。
「じゃあ、そろそろ行くか」
「ああ、ずいぶんと長居しちまったな。そろそろ朝か?」
二人が店を出ると、既に辺りは明るくなり始めていた。まだまだ冷たい朝の風を受け、二人は早々に解散する。王都に来てからお互い忙しく、朝まで酒を呑んだことで疲労はピークに達していたが、二人の顔は昨日に比べ晴れ晴れとしたものだった。
テツの案が採用され、詳しい話を二人で詰め、そしてそろそろ帰ろうとしていた時テツが王子に言う。
「地球って言うと、流れ人が来る世界の事?」
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旧約聖書『創世記』。人間の悪が広まったことに怒った神が、人類を滅ぼすために大洪水を起こした。だが同時に神がノアという人物にそれを乗り切る為の船を作る。それが「ノアの箱舟」。ノアは全ての動物たちから雄雌、七番いずつ船に乗せ、そして洪水を乗り切り絶滅を逃れた。
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「そうか。有力な情報ありがとう。その話は参考になったよ」
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「ああ、彼かい。今日は帰ってきてないね。2、3日に一度しか帰ってこないよ」
「そうですか。では伝言をお願いします」
王子と城で別れたテツは、一度城下町へ引き返しアドルフの宿泊している宿に足を運んだ。だがアドルフは留守で、テツは受付のお姉さんに伝言だけだ頼んで城に戻っていった。
王都に来て10日、王子と色々話してから3日が経った。テツは相変わらず毎日厨房で過ごし、ボブと料理について語りあっている。
「テツ様、手紙を預かっております」
毎日飽きずにテツの世話なのか監視なのかをする為、厨房の入り口で立つメイドが声をかけてきた。彼女から受け取った手紙には、アドルフから時間と場所だけ書かれている物だった。全くどこをほっつきあ歩いているのか。テツはため息をつき、メイドに礼を伝えた。
月が真上まで登り、雲一つない明るい夜。テツは以前王子と訪れたカフェに足を運ぶ。どうやらここは夜だけレストランになるようだ。そこで以前会った店員に名前を伝えると、個室へと案内された。その際「声は絶対外まで漏れませんが、あまりソファーを汚さないで下さいね」顔を真っ赤にして言わたが、テツは何のことだが分からなかった。
「久しぶりだな。と言っても10日程しか経ってないが。全くどこをほっつき歩いていたんだ」
「久しぶりの王都だからな。馴染みの姉ちゃん達に会いに行ったら中々離してくれなくてよ。全くモテる男は辛いぜ」
個室に入ると、既に酒をかなり呑んでいたのだろう。ソファーの上でパンツ一丁で胡坐をかくアドルフが顔を赤くして座っていた。テーブルの上には空になった空き瓶が二本程転がっている。個室だからってくつろぎすぎだろう。
二人は顔を合わせるなり、そんな事を言い、そしてテツはアドルフの正面に座る。全くかっこつけてるつもりか。女が離してくれなかったなんてのは嘘だろう。目の下に酷いクマを作り、少しやつれたアドルフが二つのグラスに酒を注ぎ、テツに渡す。
「さて、何に乾杯するか」
「なんでもいいだろ。王都の夜にでも乾杯しようぜ。ここにきて二人で飲むのは初めてだからな」
「そうだったな。なら王都との初夜に」
「紛らわしい言い方すんな」
二人はくつくつ笑い、そしてグラスを軽くぶつける。城の厨房は居心地が良かった。だが心のどこかで気を張っていたのだろう。アドルフとこうして酒を呑みかわすと、どこかいつもよりリラックスしている自分がいるな、とテツは感じていた。
「で?宿に訪ねてきたんだろ?何か用事だったか?」
「ああ、それなんだがな……」
アドルフの問いに、テツは先日アレクサンドロス第二王子と会った時の話を出来るだけ正確にした。あの時、アレクサンドロス第二王子は組織と戦っているという話だった。だが、考えてみれば彼が本当に組織の敵かどうかは分からなかった。
王に似たカリスマ性。彼らの正確な情報。その二点だけであの時は何となく味方の様な気がしてしまっていた。だからといって、テツはアレクサンドロス第二王子に対してアドルフの情報を漏らしたわけではない。テツが話したことと言えば、最後の質問に対する答えだけだろう。
テツの話を、アドルフは腕を組み真剣な眼差しで聞いていた。酒が入っていても、組織の話となると冷静に頭を働かせて聞いていられるようだ。だが、王子の質問に対してテツが出した答えを聞いた辺りから、アドルフはくつくつと笑い、そして次第には声を大にして笑いだしてしまった。
「くっくっくっ。ガッハッハッハ!!お、お前さん、本当に、本当にそんな事言ったのか?」
「ちっ、なんだよ。お前さんも俺の考えを笑うのか」
「くくく。あー、腹痛い。ああ、違うんだ。別に馬鹿にしているわけじゃない。だがお前さんらしい、最高の答えだと思ってな」
褒められているはずなのに褒められてる気がしない。くつくつと笑うアドルフがなんだか癪だったが、この部屋に入った時よりアドルフが元気になったようだから良しとしよう。
テツの推測通り、アドルフは女性と遊んでいたわけではない。決戦の日に向け毎日寝る間も惜しんで動いていた。人間張り詰めた空気の中で動き続けたら思わぬところでミスをやらかす。アドルフにとってこのタイミングで相棒と酒を呑みリラックスで来たのは幸いだった。
「この情報は少しはお前さんの役に立ったかい?」
アドルフは誰の下に付き、どう動いているんだ?本当は聞きたかったが、テツはあえてその事を口にはしなかった。恐らくアドルフは自分を気遣ってその事を言わないだろうし、それを知って下手に動けば、逆にアドルフの足を引っ張りかねない。テツに出来る事は、相棒が困った時に力になる事。それだけだ。
「ああ、ここ最近の中で一番いい情報だった。助かったよ」
「そうかい。なら良かった」
二人はそう言い、酒を呑む。実際アドルフは、自分のことをあまり聞いてこないテツの気づかいに感謝していた。聞かれたところで話さないが、相棒に変な隠し事はあまりしたくない。互いに困ったら助け、だからと言って踏み込み過ぎない。このほど良い距離がとても心地よかった。
「なぁなぁテツさんや。王子の悩みを解決したお前さんに、俺も一つ相談をしていいかい?」
「おいおいアドルフさんや。王子の悩みを解決したのはたまたまだ。聞きはするが、あまり期待するなよ?」
二人はグラスをテーブルに置くと、アドルフはゆっくりと口を開く。
「結局のところ、今行われてる事は二つ。国の中に入り込んだノアの箱舟を捕まえる事、そして次の王を決める王位継承を争ったものだ。お前さんのおかげで前者は解決した。残る問題は後者の方」
またしても自分が解決できそうにない相談だ。テツは顔を顰めながら話を聞き、一応思いついた考えを話してみる。
「……それがお前さんに出来るか?」
「さぁな。完全には無理だろう。だがきっかけくらいにはなるんじゃないか?」
テツは話し終えると笑われると思ったが、意外にもアドルフは腕を組み話しを真剣に聞き、そして何度も頭を縦に振る。
「いや、悪くないかもしれない。案外そういった当たり前のことが大事なときもある。戦争中なんか特にそうだ。上司が部下と共にやれば、そこには結束力が生まれる。うん。悪くないな」
どうやらテツの案は採用されたようだった。本当に良いのか不安になるテツだったが、自分に出来る事なんてそのくらいしかない。二人はその後、その事について話し合い、そして何とか答えを出すことが出来た。
「悪いな。お前さんを頼るつもりはなかったんだが」
「気にすんな。少しでもお前さんの力になれたなら良かったよ」
二人はグラスをそっとぶつけ合う。酒を一気に飲み干し、そして再び酒を注ぐと、二人は最近あったたわいない話をする。といっても基本的にテツが魔法を使った料理の話だったが。
二人で旅をしていた時のように、ふざけたり、笑ったり、そんな楽しい時間が流れた。お互い口にはしないが、やっぱり目の前にいる男は自分の相棒なんだと再認識する。楽しい時間はあっという間に流れた。
「じゃあ、そろそろ行くか」
「ああ、ずいぶんと長居しちまったな。そろそろ朝か?」
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