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フィリアとリンゴ姫
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帰宅後風呂に入り(また三人で)その後ダイブ。フィリアのゲームの手伝い。
次の日も日課のランニング。
帰宅後シャワーを浴び朝食。
みんなで学校へ行き帰宅後家事をしてから勉強。
夜はダイブしてからフィリアのゲームを手伝うという毎日を過ごした。
そして稼働日前日、木曜日の夜、僕はダイブしてフィリアのゲームの手伝いをしていた……。
「なぁ、ふと思ったんだが魔法ってどんな事ができるんだ?初級魔法は前に使わせてもらったけど」
「魔法はなんでも出来る。天災を操る事だって出来るし重力も操れる。万物を操る力があるのじゃ。まぁ人間には限界があるがな」
天災って怖すぎだろ。
「そっかぁ。重力は操ってみたいなぁ。なんかかっこいいし」
「重力魔法は難しいぞ?流れ人自ら覚える事は不可能じゃからの」
「ん?て事は現地人に教わるのか?」
「うむ。しかもかなり特殊な人物にな。確か天龍山脈の麓の谷底におる……すまん。これ以上は話せん。ファザーに怒られた」
山下グループにはマザーと呼ばれるAIとその娘達のシスターズと呼ばれる30のAIが存在するのは有名だ。彼女達によって山下グループは鉄壁のセキュリティと独自の発展に成功した。
そしてこの前おじさんにこっそり教えてもらったのがAOLの為だけのファザーというAI、そしてブラザーズと呼ばれる20のAIがいるらしい。
これは山下グループのalo開発部の幹部、そして会社幹部及び社長しか知るものはいない。
マザーとシスターズだけで全世界の山下グループを支える事ができるのに、それに近いものをAOLだけに使っている。
爺さん達の本気が伺える。
「そっか。悪いな。変なこと聞いたせいで怒られちゃったな」
「いや、よいよい。ファザーも軽く注意しできただけじゃしすぐ許してくれた。それにお主は社長に気に入られているみたいじゃし今の話を他人に喋ったりはせんじゃろ」
「喋んないよ。社長に気に入られてるってなんでわかった?」
「お主のヘッドギアじゃよ。それに今ファザーもお主ならまぁいいかといっておったしな」
流石に特別仕様。おじさんに感謝だな。
「しかしここが何度やっても、この、こりゃ、クソ、ここさえ超えられれば……ぐぬぬ、やった!出来たぞ!後一面じゃ。後一面でりんご姫を助けられる‼︎」
「やっとたどり着いたな。しかし本当に上手くなったな」
「うむ!お主のおかげじゃ。お主のやり方を見て学んだのじゃ」
真っ直ぐ僕の目を見て話すフィリア。
僕は照れ臭くなってしまい「さぁ、さっさとりんご姫をたすけようぜ」と言ってごまかす。
「そうじゃな。後は誘拐犯のグポーを倒すだけじゃ。それで全てが終わる……」
…………ん?中々始めないな。と思いフィリアを見ると震えたまま固まっていた。
「お、おい大丈夫か!?このタイミングで風邪でも引いたか?」
AIって風邪引くのか?
「……なぁ。お主がやってくれんか?」
「僕が?」
「そうじゃ。ワシは緊張でまともに出来そうにない」
「なんでだよ。後少しだろ!?」
「だからじゃよ!!あと少しじゃから緊張してるのはじゃ!!もしりんご姫の前でマルオが倒れるような事があったらワシは!もうマルオに頑張れと言えなくなってしまう。……怖いんじゃ。愛する者の前で倒れるマルオを見るのが。待ち続けた相手が倒される姿を見せつけられるりんご姫を見るのが……」
フィリア……。
「……バカだなお前。お前は今まで何を見てきてたんだ?何をしてきたんだ。お前はりんご姫を助けたかったんじゃないのか?違うのか?マルオを見ろ。アイツが一度でも辞めたいと、もう辞めてくれと言ったか?言ってないだろ。アイツは諦めなかった。何度倒れようが立ち上がった。何でかわかるか?それはフィリア、お前がいたからだ」
「ぐすっ。……ワシが?」
「そうだ。お前がいたからだよ。150年間苦楽を共にし、マルオだってつらい時や泣きたい時はあっただろうさ。それでもフィリア。お前がいた。お前だけはりんご姫を助けられると信じてくれた。お前だけが諦めずに共に戦ってくれた。違うか?」
「ぐすっ。……うん。ぐすっ、違わない。」
「マルオはお前を信じてここまで来たんだ。お前となら出来ると信じて。……ならお前がアイツを信じてやらないでどうすんだよ。150年間信じてきた相棒だろ。最後はお前と共にりんご姫を助けてやりたいとマルオも思っているはずさ」
「ぐすっ。そうなのか?マルオよ」
「ははっ。見ろよフィリア。マルオの奴笑ってお前を見てるぜ。何泣いてんだよって。お前と共に戦いたいんだよっていってるぜ。……だからさ。フィリア。涙を拭いて、マルオと共にりんご姫助けてやれよ」
「ゔんっ。ゔんっ。ごめんマルオ。信じてやれなくて。逃げようとしてごめん!お主はいつだって笑顔でワシを信じてくれていた。戦ってくれた。今思い出したよ。……よし。マルオ!共にりんご姫を助けに行こう!!」
僕の出来る事はここまでだな。後は2人を信じて見守るだけでもだ。
神さま、どうか2人を勝たせてやってくれよ。
あっ、こいつも神様だったっけ。
「行くぞマルオ!っっあぶない!?わかっておるマルオ。慌てるなと言いたいのじゃろ?ふっ、お主というやつは。こんな時まで笑顔でワシを慰めるなど。クッ。よし。そうじゃ。この。この!」
「落ち着けフィリア。勝機は必ずくる」
「わかっておる。儂等を信じよ。この。くっ・・・!!??今じゃ!!マルオ!!」
いけっ。
いけっっっ!!
「ハァァァァァ!!!いっけぇぇぇ!!」
ボカン!!
………マッテタワ、マルオ
………マタセタネ、リンゴヒメ。コワカッタロ?
………ウウン。アナタガ、カナラズキテクレルトシンジテタ。ダカラコワクナカッタ
………リンゴヒメ
………マルオ
チュー……
場所は変わり城の前。2人の結婚を皆が祝っている。
皆んなに手を振る2人は幸せそうだ。
そして画面には
「THANK YOU」の文字が・・・。
「終わったな」
「ゔん。おわっだ」
「2人とも幸せそうだったな」
「ゔん。じあわぜぞうだっだ」
「弥生、ありがどう」
「いや。僕は大したことしてないよ。2人の力さ」
「んーん。ワシらだけじゃここまで来れなかった。本当にありがとう。これはワシからのお礼じゃ」
ーーーーーーーーーーーーーー
・称号【フィリアの心の友】
女神フィリアが心から信頼している者の証
NPCからの好感度大幅アップ
全ステータス+10
フィリアからフレンド申請が届いてます
登録しますか?
yes/no
ーーーーーーーーーーーーーーー
いきなり目の前に文字が出て驚いたが、僕はゆっくりとyesの文字を押した。
「それじゃ僕はもう行くよ」
「うむ。そうじゃな。多分もう会う事はないじゃろう。じゃがワシはいつまでもお主を見守り陰ながらサポートする事を誓おう」
僕はお礼をしログアウトボタンに手を伸ばす
すると突然ゲーム画面が変わりグポーが現れ式の途中のりんご姫を攫ってしまった。
画面には、「助けたければスーパーマルオ2までやってくるんだな!!ガッハッハ!!」
と出てきた。
「リンゴ姫ぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
ゲームに向かって叫んでるフィリアを横目に僕はログアウトボタンを押した。
次の日も日課のランニング。
帰宅後シャワーを浴び朝食。
みんなで学校へ行き帰宅後家事をしてから勉強。
夜はダイブしてからフィリアのゲームを手伝うという毎日を過ごした。
そして稼働日前日、木曜日の夜、僕はダイブしてフィリアのゲームの手伝いをしていた……。
「なぁ、ふと思ったんだが魔法ってどんな事ができるんだ?初級魔法は前に使わせてもらったけど」
「魔法はなんでも出来る。天災を操る事だって出来るし重力も操れる。万物を操る力があるのじゃ。まぁ人間には限界があるがな」
天災って怖すぎだろ。
「そっかぁ。重力は操ってみたいなぁ。なんかかっこいいし」
「重力魔法は難しいぞ?流れ人自ら覚える事は不可能じゃからの」
「ん?て事は現地人に教わるのか?」
「うむ。しかもかなり特殊な人物にな。確か天龍山脈の麓の谷底におる……すまん。これ以上は話せん。ファザーに怒られた」
山下グループにはマザーと呼ばれるAIとその娘達のシスターズと呼ばれる30のAIが存在するのは有名だ。彼女達によって山下グループは鉄壁のセキュリティと独自の発展に成功した。
そしてこの前おじさんにこっそり教えてもらったのがAOLの為だけのファザーというAI、そしてブラザーズと呼ばれる20のAIがいるらしい。
これは山下グループのalo開発部の幹部、そして会社幹部及び社長しか知るものはいない。
マザーとシスターズだけで全世界の山下グループを支える事ができるのに、それに近いものをAOLだけに使っている。
爺さん達の本気が伺える。
「そっか。悪いな。変なこと聞いたせいで怒られちゃったな」
「いや、よいよい。ファザーも軽く注意しできただけじゃしすぐ許してくれた。それにお主は社長に気に入られているみたいじゃし今の話を他人に喋ったりはせんじゃろ」
「喋んないよ。社長に気に入られてるってなんでわかった?」
「お主のヘッドギアじゃよ。それに今ファザーもお主ならまぁいいかといっておったしな」
流石に特別仕様。おじさんに感謝だな。
「しかしここが何度やっても、この、こりゃ、クソ、ここさえ超えられれば……ぐぬぬ、やった!出来たぞ!後一面じゃ。後一面でりんご姫を助けられる‼︎」
「やっとたどり着いたな。しかし本当に上手くなったな」
「うむ!お主のおかげじゃ。お主のやり方を見て学んだのじゃ」
真っ直ぐ僕の目を見て話すフィリア。
僕は照れ臭くなってしまい「さぁ、さっさとりんご姫をたすけようぜ」と言ってごまかす。
「そうじゃな。後は誘拐犯のグポーを倒すだけじゃ。それで全てが終わる……」
…………ん?中々始めないな。と思いフィリアを見ると震えたまま固まっていた。
「お、おい大丈夫か!?このタイミングで風邪でも引いたか?」
AIって風邪引くのか?
「……なぁ。お主がやってくれんか?」
「僕が?」
「そうじゃ。ワシは緊張でまともに出来そうにない」
「なんでだよ。後少しだろ!?」
「だからじゃよ!!あと少しじゃから緊張してるのはじゃ!!もしりんご姫の前でマルオが倒れるような事があったらワシは!もうマルオに頑張れと言えなくなってしまう。……怖いんじゃ。愛する者の前で倒れるマルオを見るのが。待ち続けた相手が倒される姿を見せつけられるりんご姫を見るのが……」
フィリア……。
「……バカだなお前。お前は今まで何を見てきてたんだ?何をしてきたんだ。お前はりんご姫を助けたかったんじゃないのか?違うのか?マルオを見ろ。アイツが一度でも辞めたいと、もう辞めてくれと言ったか?言ってないだろ。アイツは諦めなかった。何度倒れようが立ち上がった。何でかわかるか?それはフィリア、お前がいたからだ」
「ぐすっ。……ワシが?」
「そうだ。お前がいたからだよ。150年間苦楽を共にし、マルオだってつらい時や泣きたい時はあっただろうさ。それでもフィリア。お前がいた。お前だけはりんご姫を助けられると信じてくれた。お前だけが諦めずに共に戦ってくれた。違うか?」
「ぐすっ。……うん。ぐすっ、違わない。」
「マルオはお前を信じてここまで来たんだ。お前となら出来ると信じて。……ならお前がアイツを信じてやらないでどうすんだよ。150年間信じてきた相棒だろ。最後はお前と共にりんご姫を助けてやりたいとマルオも思っているはずさ」
「ぐすっ。そうなのか?マルオよ」
「ははっ。見ろよフィリア。マルオの奴笑ってお前を見てるぜ。何泣いてんだよって。お前と共に戦いたいんだよっていってるぜ。……だからさ。フィリア。涙を拭いて、マルオと共にりんご姫助けてやれよ」
「ゔんっ。ゔんっ。ごめんマルオ。信じてやれなくて。逃げようとしてごめん!お主はいつだって笑顔でワシを信じてくれていた。戦ってくれた。今思い出したよ。……よし。マルオ!共にりんご姫を助けに行こう!!」
僕の出来る事はここまでだな。後は2人を信じて見守るだけでもだ。
神さま、どうか2人を勝たせてやってくれよ。
あっ、こいつも神様だったっけ。
「行くぞマルオ!っっあぶない!?わかっておるマルオ。慌てるなと言いたいのじゃろ?ふっ、お主というやつは。こんな時まで笑顔でワシを慰めるなど。クッ。よし。そうじゃ。この。この!」
「落ち着けフィリア。勝機は必ずくる」
「わかっておる。儂等を信じよ。この。くっ・・・!!??今じゃ!!マルオ!!」
いけっ。
いけっっっ!!
「ハァァァァァ!!!いっけぇぇぇ!!」
ボカン!!
………マッテタワ、マルオ
………マタセタネ、リンゴヒメ。コワカッタロ?
………ウウン。アナタガ、カナラズキテクレルトシンジテタ。ダカラコワクナカッタ
………リンゴヒメ
………マルオ
チュー……
場所は変わり城の前。2人の結婚を皆が祝っている。
皆んなに手を振る2人は幸せそうだ。
そして画面には
「THANK YOU」の文字が・・・。
「終わったな」
「ゔん。おわっだ」
「2人とも幸せそうだったな」
「ゔん。じあわぜぞうだっだ」
「弥生、ありがどう」
「いや。僕は大したことしてないよ。2人の力さ」
「んーん。ワシらだけじゃここまで来れなかった。本当にありがとう。これはワシからのお礼じゃ」
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・称号【フィリアの心の友】
女神フィリアが心から信頼している者の証
NPCからの好感度大幅アップ
全ステータス+10
フィリアからフレンド申請が届いてます
登録しますか?
yes/no
ーーーーーーーーーーーーーーー
いきなり目の前に文字が出て驚いたが、僕はゆっくりとyesの文字を押した。
「それじゃ僕はもう行くよ」
「うむ。そうじゃな。多分もう会う事はないじゃろう。じゃがワシはいつまでもお主を見守り陰ながらサポートする事を誓おう」
僕はお礼をしログアウトボタンに手を伸ばす
すると突然ゲーム画面が変わりグポーが現れ式の途中のりんご姫を攫ってしまった。
画面には、「助けたければスーパーマルオ2までやってくるんだな!!ガッハッハ!!」
と出てきた。
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