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シークレットゾーン2
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「野郎ども!!トビウオは空を飛ぶ!!そして急ブレーキや方向転換をしてくる!!そうなったら厄介だ!矢や魔法はギリギリまで待て!!ひきつけて飛んできたところをすれ違いざまに攻撃するんだ!!」
「「「「「YES!!キャプテン!!」」」」」」」」
キャプテン・ドンの怒号が飛ぶ。
流石元漁師。
いい情報を持ってる。
僕らはみんなに風のエンチャントと、エリーゼが各種ブーストをかけていく。
エンチャントについてはみんな驚いていた。オリバーが「後で話せよ」という顔をしてくる。
気が向いたらな。
「飛んだぞ!!」
50mくらい離れたところから次々にトビウオ達は飛び、空を泳いでくる。きっと客観的に見たら綺麗な光景なんだろう……。
しかし僕らから見たら大量の大きなダーツの矢が飛んで来ているようなものだ。あんなのが体に刺さったら風穴があいて風通しがよくなってしまう。
「来るぞ!!盾は前へ!!それ以外は盾がはじいたところを狙え!!」
キャプテン・ドンの指示に従う。
「鋼鉄の騎士団」はドンを除いて全員盾職だ。
僕らはその後ろに隠れ武器を構える。
ガガガガガガ!!!!!
そんな音がし、トビウオは盾にはじかれるもの、船の甲板に刺さるもの、船を飛び越えまた海に帰っていくもの、この3つに分かれた。
しかしでかいな、大きなサメくらいあるんじゃないか……?
とにかく皆で口ばし(?)みたいな先端の尖っている部分に気をつけながら攻撃していく。
一度甲板に刺さってしまえばこっちのもんだ。
これで10匹はやれただろう。
「うっぉ!!気をつけろ!!」
キャプテンの声がした方を向くとトビウオ達が飛んでくる。
「あぶねぇ!!」
「きゃ!!」
「くそ!いってー!」
僕は何とかよけられたが盾職の皆は方向転換が遅れ、ダメージを食らう。トビウオ達は船の近くから突然飛んでくるため、飛んでくる方向が予測しずらい。
「気配察知」も海の中にいたらわからないようだ。
「仕方ない男たちね。アイスウォール!!」
エリザベスの魔法の氷の壁が船のいたるところに張られる。
ガガガガガガ!!??
トビウオ達は見事にそこに刺さっていく。
「あら、大量ね。さぁ皆。捌いちゃって頂戴」
「「「「「「YES!!MUMM!!」
皆の声が響く。「悪魔結社」みたいになってるぞ……。
しかしあとは突き刺さってパタパタしているトビウオ達を切っているだけの単純作業だけだ。
「ラストっっ!!」
キャプテン・ドンが最後の一匹を捌く。
これでやっとトビウオ流星群を撃破することに成功した。
ーーーーーーーーー
・トビウオ流星群 LV25 ×35を倒した
・報酬
トビウオの鱗×6
尖った骨×6
トビウオの切り身×6
トビウオの羽×6
水の魔石×6
トビウオの魔石×6
ーーーーーーーーーー
どうやら海の魔物に勝つと水の魔石を貰えるらしい。
「勝利の雄たけびを上げろ!!3・2・1!!」
「「「「「YES!!マッスル!!」」」」」」
えっ!?それ毎回やんの?
「テメェら!!何もたもたしてやがる!さっさと持ち場につけ!海はすぐ顔色を変えるぞ!!」
「「「「「「「YES!!キャプテン!!」」」」」」
キャプテンかっこいいな。海の男って感じだ。
その後トビウオの襲撃はもう一度ありながら順調に進む。
「キャプテン!!正面に嵐が見えます!!」
確かに一カ所だけ曇り、ここからでも荒れていることがわかる。
「あそこだ!!このまま行くぞ!!準備しろ!!」
え……マジですか?準備って何?隣を見ると「ダブルナイツ」の皆も開いた口が塞がらないようだ。
「え!?あそこに行くんですか?」
「当り前だ!南の風と北風がぶつかっている場所だ!!天気くらい荒れる!!それより一カ所だけ荒れているということは、そこが目的地ってことだ!!」
そうなのか?じゃあ仕方ないね。
「いいか?この波に逆らわずに進む!!帆を張りすぎると風によって船は吹き飛ばされ沈むかもしれない!!張ったり緩めたりするために男たちはロープを握れ!!女性は前後に立ち周囲の警戒だ!!」
僕らはロープを握り準備する。
「嵐に入るぞ!!帆を張りすぎるな!!行くぞ!」
ロープを握る手が強くなる。
「「「「うわぁぁぁ!!」」」」
突然船が持ち上がり空を飛ぶ。
波によって飛ばされたのだ。
「しっかりしろ!!帆を緩めろ!飛ばされるぞ!!」
45度くらいは傾いたんじゃないだろうか。確かにこのままでは飛ばされ、行先は暗い海の底になってしまう。
「次は帆を張れ!!張りすぎだ!!よし!!」
「強い風だ!一気に緩めろ!!持っていかれるぞ!!」
「今だ!!帆を張れ!!進むぞ!!」
上下に揺れながらも最初ほど揺れは大きくなく、飛んだ感じはしない。キャプテンの指示のおかげなんだろう。今これほど頼もしい男は他に走らない。
素晴らしい判断だ。
雨の一滴一滴までリアルに再現され、感じることができる。吹き荒れる風に凍えそうになりながらもしっかりロープを握る。
キャプテンは常に同じ方向をにらみ舟はその視線の先を進んでいく。
「大きな波だ!!!帆を緩めて波に乗るぞ!!捕まれ!!」
嵐に入ってどれほど経ったかはわからない。体感時間はとても長く感じるが実際は短いのだろう。
そんな事を考えていた時に船ほどある波が正面に見える。
これってなんのゲームだっけ……?
こんな本格的な船乗りいらないでしょう……。
嘆いてもしょうがないので、急いで帆を畳み、ロープにしがみつく。
「来るぞ!!」
突然世界が傾き、体が浮く。
船の上にいるはずなのに足は宙をさまよっている……皆もしっかりしがみついているようだ。
脱落者は見えない。
波を一気に駆け上った船は今度は空を飛ぶ。
僕らは衝撃でまるでバスケットボールのように飛び跳ねる。
「きゃぁぁぁぁぁ!!」
「ユリ!!!!」
船の衝撃でリタが海の方に飛ばされる。僕が声が聞こえたときにはユリは宙を舞い、オリバーがそれを追い壁をけって宙にいた。
まずいっ!!
このままでは二人とも海の藻屑だ!
僕もロープから手を放し二人とは違うところに飛ぶ。空中でメニューを開き「クモ糸の杖」を取り出す。
「タクッッ!!」
僕が船の手すりに着地しクモ糸を飛ばすと同時に、オリバーがリタを抱きしめる。
そして振り向きざまにクモの糸をつかみ、風によってあおられた二人にクモの糸が絡まりしっかりと二人をとらえることに成功する。
が、ここからだ。
僕はロープを持ってなく、ここは不安定な手すりの上。二人を持ち上げることなど不可能だ。
ゆっくりとオリバーとリタが船の側面の方に弧を描きながら落ちていく。
このままでは……。
「お兄ちゃん!!!」
突然腰に何かが抱き着く感覚を感じ、同時にクモの杖に重みを感じ、引っ張る。
後ろを振り返ると、僕にアイリスが抱き着きその後ろにエリーゼ、エリザベス、クリスにライリー。そして「鋼鉄の騎士団」、皆が手と手をつなぎあい、人間ロープのようになり僕らを引っ張っていた。
「……みんな!!」
皆の顔を見回した瞬間、船は落下し始め再び海に落ちる。
その衝撃で皆甲板に転がされる。もちろんオリバーとリタもだ。
「‥‥生きてる。」
嵐にうたれながらリタが近くでつぶやく。
「あぁ、生きてる。生きてるぞーーーー!!!!」
「「「「「うぉぉぉぉぉぉx!!!」」」」」
リタの声にオリバーが反応し、リタを抱きしめながら叫ぶ。その声に皆が反応し、船の上に皆の歓喜の声が響き渡る。
「ガッハッハッハ!!みんなよくやった!!だがまだ嵐の中だ!!さっさと持ち場に戻れ野郎ども!!!」
「「「「「「「「YES!!キャプテン!!!」」」」」」」」」
全員が返事をし、笑顔のまま持ち場に戻る。
オリバーとリタは一瞬目が合い、恥ずかしそうに持ち場に戻っていく……。
……それから5分ほどで嵐を抜け、先ほどとは違い、穏やかな海になる。が、目の前にはうっすらと霧が立ちこもり視界が悪い。
「みんな!!疲れているだろうが周りの警戒を頼む!!話じゃこのあたりが「3つ岩」のはずだ!うっかり岩にぶつからないように見ていろ!!」
確かにそうだ。
ここまで来て岩にぶつかって転覆なんてカッコ悪すぎる。
「しっかし、休む暇なんかないな……」
「ガッハッハッハ!!海は女と一緒なんだ。ほっとくとすぐに機嫌が悪くなるから見続けてやらないとならない。男には休む暇なんかねぇんだよ!!」
「ふふっ。いいこと言うわね」
「だろっ?」
エリザベスとキャプテンは笑いあう。僕はその言葉をしっかりと胸に刻む。
カッコよかったから、いつか誰かに同じこと言ってみよう……。
「キャプテン!!正面に大きな岩だ!!2つまでは見える!!おそらく……!!」
「それだ!!その間に船を走らすぞ!!」
キャプテンの巧みな船捌きで岩の間を通る。
すると世界がぐにゃっとゆがむ。
シークレットエリアに入ったのだ。
突然霧が晴れ、目の前に小さな島が見える。
「「「「「「「「よっしゃー!!!着いたーーー」」」」」」」」
皆が喜び歓喜した時、
「グルルルルルルル……」
・暇つぶしが好きな大海蛇 LV55
正面に大きな海蛇が顔を出す。
……海は本当に休ませてはくれないのか。
「「「「「YES!!キャプテン!!」」」」」」」」
キャプテン・ドンの怒号が飛ぶ。
流石元漁師。
いい情報を持ってる。
僕らはみんなに風のエンチャントと、エリーゼが各種ブーストをかけていく。
エンチャントについてはみんな驚いていた。オリバーが「後で話せよ」という顔をしてくる。
気が向いたらな。
「飛んだぞ!!」
50mくらい離れたところから次々にトビウオ達は飛び、空を泳いでくる。きっと客観的に見たら綺麗な光景なんだろう……。
しかし僕らから見たら大量の大きなダーツの矢が飛んで来ているようなものだ。あんなのが体に刺さったら風穴があいて風通しがよくなってしまう。
「来るぞ!!盾は前へ!!それ以外は盾がはじいたところを狙え!!」
キャプテン・ドンの指示に従う。
「鋼鉄の騎士団」はドンを除いて全員盾職だ。
僕らはその後ろに隠れ武器を構える。
ガガガガガガ!!!!!
そんな音がし、トビウオは盾にはじかれるもの、船の甲板に刺さるもの、船を飛び越えまた海に帰っていくもの、この3つに分かれた。
しかしでかいな、大きなサメくらいあるんじゃないか……?
とにかく皆で口ばし(?)みたいな先端の尖っている部分に気をつけながら攻撃していく。
一度甲板に刺さってしまえばこっちのもんだ。
これで10匹はやれただろう。
「うっぉ!!気をつけろ!!」
キャプテンの声がした方を向くとトビウオ達が飛んでくる。
「あぶねぇ!!」
「きゃ!!」
「くそ!いってー!」
僕は何とかよけられたが盾職の皆は方向転換が遅れ、ダメージを食らう。トビウオ達は船の近くから突然飛んでくるため、飛んでくる方向が予測しずらい。
「気配察知」も海の中にいたらわからないようだ。
「仕方ない男たちね。アイスウォール!!」
エリザベスの魔法の氷の壁が船のいたるところに張られる。
ガガガガガガ!!??
トビウオ達は見事にそこに刺さっていく。
「あら、大量ね。さぁ皆。捌いちゃって頂戴」
「「「「「「YES!!MUMM!!」
皆の声が響く。「悪魔結社」みたいになってるぞ……。
しかしあとは突き刺さってパタパタしているトビウオ達を切っているだけの単純作業だけだ。
「ラストっっ!!」
キャプテン・ドンが最後の一匹を捌く。
これでやっとトビウオ流星群を撃破することに成功した。
ーーーーーーーーー
・トビウオ流星群 LV25 ×35を倒した
・報酬
トビウオの鱗×6
尖った骨×6
トビウオの切り身×6
トビウオの羽×6
水の魔石×6
トビウオの魔石×6
ーーーーーーーーーー
どうやら海の魔物に勝つと水の魔石を貰えるらしい。
「勝利の雄たけびを上げろ!!3・2・1!!」
「「「「「YES!!マッスル!!」」」」」」
えっ!?それ毎回やんの?
「テメェら!!何もたもたしてやがる!さっさと持ち場につけ!海はすぐ顔色を変えるぞ!!」
「「「「「「「YES!!キャプテン!!」」」」」」
キャプテンかっこいいな。海の男って感じだ。
その後トビウオの襲撃はもう一度ありながら順調に進む。
「キャプテン!!正面に嵐が見えます!!」
確かに一カ所だけ曇り、ここからでも荒れていることがわかる。
「あそこだ!!このまま行くぞ!!準備しろ!!」
え……マジですか?準備って何?隣を見ると「ダブルナイツ」の皆も開いた口が塞がらないようだ。
「え!?あそこに行くんですか?」
「当り前だ!南の風と北風がぶつかっている場所だ!!天気くらい荒れる!!それより一カ所だけ荒れているということは、そこが目的地ってことだ!!」
そうなのか?じゃあ仕方ないね。
「いいか?この波に逆らわずに進む!!帆を張りすぎると風によって船は吹き飛ばされ沈むかもしれない!!張ったり緩めたりするために男たちはロープを握れ!!女性は前後に立ち周囲の警戒だ!!」
僕らはロープを握り準備する。
「嵐に入るぞ!!帆を張りすぎるな!!行くぞ!」
ロープを握る手が強くなる。
「「「「うわぁぁぁ!!」」」」
突然船が持ち上がり空を飛ぶ。
波によって飛ばされたのだ。
「しっかりしろ!!帆を緩めろ!飛ばされるぞ!!」
45度くらいは傾いたんじゃないだろうか。確かにこのままでは飛ばされ、行先は暗い海の底になってしまう。
「次は帆を張れ!!張りすぎだ!!よし!!」
「強い風だ!一気に緩めろ!!持っていかれるぞ!!」
「今だ!!帆を張れ!!進むぞ!!」
上下に揺れながらも最初ほど揺れは大きくなく、飛んだ感じはしない。キャプテンの指示のおかげなんだろう。今これほど頼もしい男は他に走らない。
素晴らしい判断だ。
雨の一滴一滴までリアルに再現され、感じることができる。吹き荒れる風に凍えそうになりながらもしっかりロープを握る。
キャプテンは常に同じ方向をにらみ舟はその視線の先を進んでいく。
「大きな波だ!!!帆を緩めて波に乗るぞ!!捕まれ!!」
嵐に入ってどれほど経ったかはわからない。体感時間はとても長く感じるが実際は短いのだろう。
そんな事を考えていた時に船ほどある波が正面に見える。
これってなんのゲームだっけ……?
こんな本格的な船乗りいらないでしょう……。
嘆いてもしょうがないので、急いで帆を畳み、ロープにしがみつく。
「来るぞ!!」
突然世界が傾き、体が浮く。
船の上にいるはずなのに足は宙をさまよっている……皆もしっかりしがみついているようだ。
脱落者は見えない。
波を一気に駆け上った船は今度は空を飛ぶ。
僕らは衝撃でまるでバスケットボールのように飛び跳ねる。
「きゃぁぁぁぁぁ!!」
「ユリ!!!!」
船の衝撃でリタが海の方に飛ばされる。僕が声が聞こえたときにはユリは宙を舞い、オリバーがそれを追い壁をけって宙にいた。
まずいっ!!
このままでは二人とも海の藻屑だ!
僕もロープから手を放し二人とは違うところに飛ぶ。空中でメニューを開き「クモ糸の杖」を取り出す。
「タクッッ!!」
僕が船の手すりに着地しクモ糸を飛ばすと同時に、オリバーがリタを抱きしめる。
そして振り向きざまにクモの糸をつかみ、風によってあおられた二人にクモの糸が絡まりしっかりと二人をとらえることに成功する。
が、ここからだ。
僕はロープを持ってなく、ここは不安定な手すりの上。二人を持ち上げることなど不可能だ。
ゆっくりとオリバーとリタが船の側面の方に弧を描きながら落ちていく。
このままでは……。
「お兄ちゃん!!!」
突然腰に何かが抱き着く感覚を感じ、同時にクモの杖に重みを感じ、引っ張る。
後ろを振り返ると、僕にアイリスが抱き着きその後ろにエリーゼ、エリザベス、クリスにライリー。そして「鋼鉄の騎士団」、皆が手と手をつなぎあい、人間ロープのようになり僕らを引っ張っていた。
「……みんな!!」
皆の顔を見回した瞬間、船は落下し始め再び海に落ちる。
その衝撃で皆甲板に転がされる。もちろんオリバーとリタもだ。
「‥‥生きてる。」
嵐にうたれながらリタが近くでつぶやく。
「あぁ、生きてる。生きてるぞーーーー!!!!」
「「「「「うぉぉぉぉぉぉx!!!」」」」」
リタの声にオリバーが反応し、リタを抱きしめながら叫ぶ。その声に皆が反応し、船の上に皆の歓喜の声が響き渡る。
「ガッハッハッハ!!みんなよくやった!!だがまだ嵐の中だ!!さっさと持ち場に戻れ野郎ども!!!」
「「「「「「「「YES!!キャプテン!!!」」」」」」」」」
全員が返事をし、笑顔のまま持ち場に戻る。
オリバーとリタは一瞬目が合い、恥ずかしそうに持ち場に戻っていく……。
……それから5分ほどで嵐を抜け、先ほどとは違い、穏やかな海になる。が、目の前にはうっすらと霧が立ちこもり視界が悪い。
「みんな!!疲れているだろうが周りの警戒を頼む!!話じゃこのあたりが「3つ岩」のはずだ!うっかり岩にぶつからないように見ていろ!!」
確かにそうだ。
ここまで来て岩にぶつかって転覆なんてカッコ悪すぎる。
「しっかし、休む暇なんかないな……」
「ガッハッハッハ!!海は女と一緒なんだ。ほっとくとすぐに機嫌が悪くなるから見続けてやらないとならない。男には休む暇なんかねぇんだよ!!」
「ふふっ。いいこと言うわね」
「だろっ?」
エリザベスとキャプテンは笑いあう。僕はその言葉をしっかりと胸に刻む。
カッコよかったから、いつか誰かに同じこと言ってみよう……。
「キャプテン!!正面に大きな岩だ!!2つまでは見える!!おそらく……!!」
「それだ!!その間に船を走らすぞ!!」
キャプテンの巧みな船捌きで岩の間を通る。
すると世界がぐにゃっとゆがむ。
シークレットエリアに入ったのだ。
突然霧が晴れ、目の前に小さな島が見える。
「「「「「「「「よっしゃー!!!着いたーーー」」」」」」」」
皆が喜び歓喜した時、
「グルルルルルルル……」
・暇つぶしが好きな大海蛇 LV55
正面に大きな海蛇が顔を出す。
……海は本当に休ませてはくれないのか。
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