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忙しい人のための「かれん」
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1
春、古川真琴は希望を抱き両親の母校である広北大学の教育学部に入学した。
学生生活の滑り出しは順調、学科では「三中」と揶揄される仲良し女子3人組で行動している真琴は、卓球サークルで清川理沙という親友を持ち、同じサークルの1年生、島田直道に密かな想いを寄せていた。
夏休みの終わり、9月28日にアパートに戻った真琴は後期の履修手続きを済ませスマートフォンの多機能アプリ「カレン」で時間割を登録しようとするが「メンテナンス中」と表示される。
そしてその夜、メンテナンスが終了したカレンを起動した真琴の目に飛び込んできたのは、息を荒くして自慰に耽る自身の姿だった。
メンテナンス後のカレンは、SNS機能が廃止され匿名掲示板が設けられるなど従前とは一変しており、カレン運営が数年に渡り仕掛けた周到な罠で真琴と同様に多くの学生のプライベートが人質となっていることが判った。
そうしてカレン運営は、カレンユーザーに付した「徳」と「業」という2つのステータスで学生を翻弄しにかかる。
2
運営は、個々の「業」の嵩により10月10日から学生の秘密を公開すると宣告したうえ、意に背いた2名の学生の恥態を見せしめに晒してみせた。
多くの学生が期限までに業を減らす術を模索し始める一方、真っ先に警察に駆け込んだ学生により事件を認知した警察は捜査に乗り出す。
だが、2日後の9月末日に説明会で警察が学生に突き付けたのは厳しい現実で、運営のサーバが中国にあり早期解決が困難であるという見通しだった。
「目立つな」というのが真琴の父の指針であったが、真琴は構内に拠点を移した捜査本部の松下刑事に協力を申し出たほか、学生が疑惑を向けたアプリ研究会の小暮と知り合うなど、義憤の赴くまま行動する。
また、匿名の悪意に満ちたカレン掲示板は図らずも真琴の想いを結び、果たして真琴は島田と恋仲となる。
しかし、ひとときの安息も許さぬ運営は10月1日の夜、新たに「カレンコレクション」というゲームアプリの攻略を学生に課す。
この「カレンコレクション」は3人でチームを組む仕組みがあり、真琴は学科の友人である愛や早紀と袂を別ち、島田そして理沙とチーム「つるぺた」を結成する。
並行して松下刑事と情報交換する中で、真琴は自分の「徳」が1年生の中で突出しているという特異性を知るとともに、運営がユーザに付与している「優等生」「普通の人」などの称号のうち「賢者」という称号を持つ者に警察が関心を抱いていることを知るが、気心の知れた愛が「賢者」であることに違和感は抱かない。
3
似た者同士の真琴と島田、そこに能天気な理沙を加えたチームは「カレンコレクション」に挑む。
「カレンコレクション」はドットで描かれたレトロRPG風の画面で、雰囲気こそ模倣の寄せ集めであるもののシナリオは完全にオリジナルであり、舞台は夜の広北大学、戦闘は敵が出題する問題に解答するというものだった。
そして「カレンコレクション」では「大学に潜む危険」を啓発するような物語が展開され、最初の理学部ステージでは変態教授が女子学生を蹂躙する悲劇の結末を見る。
教訓を垂れるようで、それでいて主張が明言されないまま「カレンコレクション」は進行し、ゲーム内の敵が出す問題は難しくなっていく。
真琴は、アルバイト先で真琴が「隊長」と呼び慕う先輩、伊東から3年生の窮状を聞き「1年狩り」に警戒するよう助言を受ける。
この「1年狩り」現象は、業を減らすアイテムが「カレンコレクション」内で売られている一方、ゲーム内で出題される問題が上級生に不利であることから生じたもので、一向に収まる様子がない。
4
「業」に追い詰められた上級生らによって構内が急速に危険な場所に変わっていくのを肌で感じて先行きを案じる真琴であったが、ある朝、愛の異変に気が付く。
それまで一貫して冷静かつ慎重で「賢者」という称号が相応であった愛の言動が一変し、憑き物がとれたように明るくなったのだ。
真琴はその理由を愛に追及するが判然としない。
学生の弱味を握り、学内を大混乱させている運営を「宗教のようなもの」と評し、あたかも共感するような愛の言動について、真琴は松下刑事に報告する。
そこで松下が真琴に告げた衝撃的事実、それは9月28日の夜にカレン運営に恥態を晒された学生2名は、犯罪者として運営から告発され、その日の昼間のうちに警察が逮捕していた者であり、ここまで警察は運営からの一方的な連絡を受けながら捜査をしているというものであった。
併せて真琴は、最初に警察に駆け込んだ勇敢な学生というのが運営から指示を受けて警察が創りあげた虚像であったこと、そして運営から「賢者」の称号を受けている学生は、真琴たちより遥かに早い時期から運営に弱味を握られて業務の一部を強いられてきた者たちであること、さらには未だ運営からの要求がなく、この大がかりな事件の目的が分かっていないことを知る。
5
松下から聞かされた事実の動揺を残したまま立ち寄ったアプリ研究会の部屋には何故かバイト隊長の伊東がおり、そこで真琴は別の事実を知る。
それは2年以上前、カレンが広まり始めた頃にアプリ研究会がその危険性を学内で呼びかけていた当時、伊東はアプリ研究会に籍を置いており、伊東は何故か頑なにカレンを使い続けることを選びアプリ研究会から遠ざかったというものだった。
バイト先でカレンの「功と罪」を思案するなどしていた伊東の様子に抱いた違和感と、真琴の突出した「徳」の理由がここで繋がり、真琴は伊東を追及する。
そして伊東は、自分が「賢者」のひとりであり、2年以上にわたって運営から業務の一部を強いられていたことを告白した。
さらに伊東は、カレン騒動が始まった9月28日までの間、運営から与えられた情報をもとに担当学生の行動を評価する作業をしていたことを語り、真琴の突出した徳の値は真琴に対する伊東の恋心によるものと明かした。
6
壊れそうな心で帰宅した真琴は島田の胸に抱かれて癒しを得、その夜も島田と共にカレンコレクションに向き合う。
真琴が松下から託されたプログラム解析を読んだ島田の知識もあり、真琴たちは順調にカレンコレクションを進める。
その日真琴は、法学部ステージで不孝者の息子を持つ母親の報われぬ人生を、教育学部ステージで刹那的な学生運動で若さを浪費する男子学生の顛末を見た。
深夜0時までというプレイ可能時間を終え、さらなる情報を求めカレン掲示板を開いた真琴と島田が見たのは、現実だけでなくカレンやカレンコレクションでも愚行に走る学生たちの姿であった。
カレン掲示板の書き込みは醜さをいや増し、カレンコレクションではゲーム内のパチンコに没頭する者や無計画な借金をする学生が少なくないことを知る。
7
そして10月4日、警察が警戒を強化するほどに危険になった現実を知った真琴は、母や愛との会話、そして何気ないテレビのニュースから己の「無知」を悟り、決意を新たにする。
そして夕刻にバイト先に着いた真琴を出迎えたのは、勤務の予定がないはずの伊東だった。
面食らう真琴に伊東が告げたのは、真琴たち1年生に希望を託すという意志と、運営を「成仏させてやれ」という願いであった。
問う真琴に対し伊東は、運営の思惑は不明としながらも、運営が9月28日に「徳」の高い一部の学生に何らかの判断を委ねた上で時間かせぎをしているのだという推測を示す。
運営から課題を課せられた学生たち、それが即ち松下の言う「今の運営」を指すのかは定かではないものの、運営の目的はやはりカレンコレクションの先にあると理解した真琴は、バイトの予定が無くなったため島田と合流してカレンコレクションに挑む。
そうして開始した4日目のカレンコレクションでは受験生らしき高校生と出会い、その高校生の家で夕食を振る舞われることになる。
その家には穏やかな母親、そしてクセのある父親がおり、その父親は「今のテレビはつまらなくなった」と言い放つが………
後半につづきます
春、古川真琴は希望を抱き両親の母校である広北大学の教育学部に入学した。
学生生活の滑り出しは順調、学科では「三中」と揶揄される仲良し女子3人組で行動している真琴は、卓球サークルで清川理沙という親友を持ち、同じサークルの1年生、島田直道に密かな想いを寄せていた。
夏休みの終わり、9月28日にアパートに戻った真琴は後期の履修手続きを済ませスマートフォンの多機能アプリ「カレン」で時間割を登録しようとするが「メンテナンス中」と表示される。
そしてその夜、メンテナンスが終了したカレンを起動した真琴の目に飛び込んできたのは、息を荒くして自慰に耽る自身の姿だった。
メンテナンス後のカレンは、SNS機能が廃止され匿名掲示板が設けられるなど従前とは一変しており、カレン運営が数年に渡り仕掛けた周到な罠で真琴と同様に多くの学生のプライベートが人質となっていることが判った。
そうしてカレン運営は、カレンユーザーに付した「徳」と「業」という2つのステータスで学生を翻弄しにかかる。
2
運営は、個々の「業」の嵩により10月10日から学生の秘密を公開すると宣告したうえ、意に背いた2名の学生の恥態を見せしめに晒してみせた。
多くの学生が期限までに業を減らす術を模索し始める一方、真っ先に警察に駆け込んだ学生により事件を認知した警察は捜査に乗り出す。
だが、2日後の9月末日に説明会で警察が学生に突き付けたのは厳しい現実で、運営のサーバが中国にあり早期解決が困難であるという見通しだった。
「目立つな」というのが真琴の父の指針であったが、真琴は構内に拠点を移した捜査本部の松下刑事に協力を申し出たほか、学生が疑惑を向けたアプリ研究会の小暮と知り合うなど、義憤の赴くまま行動する。
また、匿名の悪意に満ちたカレン掲示板は図らずも真琴の想いを結び、果たして真琴は島田と恋仲となる。
しかし、ひとときの安息も許さぬ運営は10月1日の夜、新たに「カレンコレクション」というゲームアプリの攻略を学生に課す。
この「カレンコレクション」は3人でチームを組む仕組みがあり、真琴は学科の友人である愛や早紀と袂を別ち、島田そして理沙とチーム「つるぺた」を結成する。
並行して松下刑事と情報交換する中で、真琴は自分の「徳」が1年生の中で突出しているという特異性を知るとともに、運営がユーザに付与している「優等生」「普通の人」などの称号のうち「賢者」という称号を持つ者に警察が関心を抱いていることを知るが、気心の知れた愛が「賢者」であることに違和感は抱かない。
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似た者同士の真琴と島田、そこに能天気な理沙を加えたチームは「カレンコレクション」に挑む。
「カレンコレクション」はドットで描かれたレトロRPG風の画面で、雰囲気こそ模倣の寄せ集めであるもののシナリオは完全にオリジナルであり、舞台は夜の広北大学、戦闘は敵が出題する問題に解答するというものだった。
そして「カレンコレクション」では「大学に潜む危険」を啓発するような物語が展開され、最初の理学部ステージでは変態教授が女子学生を蹂躙する悲劇の結末を見る。
教訓を垂れるようで、それでいて主張が明言されないまま「カレンコレクション」は進行し、ゲーム内の敵が出す問題は難しくなっていく。
真琴は、アルバイト先で真琴が「隊長」と呼び慕う先輩、伊東から3年生の窮状を聞き「1年狩り」に警戒するよう助言を受ける。
この「1年狩り」現象は、業を減らすアイテムが「カレンコレクション」内で売られている一方、ゲーム内で出題される問題が上級生に不利であることから生じたもので、一向に収まる様子がない。
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「業」に追い詰められた上級生らによって構内が急速に危険な場所に変わっていくのを肌で感じて先行きを案じる真琴であったが、ある朝、愛の異変に気が付く。
それまで一貫して冷静かつ慎重で「賢者」という称号が相応であった愛の言動が一変し、憑き物がとれたように明るくなったのだ。
真琴はその理由を愛に追及するが判然としない。
学生の弱味を握り、学内を大混乱させている運営を「宗教のようなもの」と評し、あたかも共感するような愛の言動について、真琴は松下刑事に報告する。
そこで松下が真琴に告げた衝撃的事実、それは9月28日の夜にカレン運営に恥態を晒された学生2名は、犯罪者として運営から告発され、その日の昼間のうちに警察が逮捕していた者であり、ここまで警察は運営からの一方的な連絡を受けながら捜査をしているというものであった。
併せて真琴は、最初に警察に駆け込んだ勇敢な学生というのが運営から指示を受けて警察が創りあげた虚像であったこと、そして運営から「賢者」の称号を受けている学生は、真琴たちより遥かに早い時期から運営に弱味を握られて業務の一部を強いられてきた者たちであること、さらには未だ運営からの要求がなく、この大がかりな事件の目的が分かっていないことを知る。
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松下から聞かされた事実の動揺を残したまま立ち寄ったアプリ研究会の部屋には何故かバイト隊長の伊東がおり、そこで真琴は別の事実を知る。
それは2年以上前、カレンが広まり始めた頃にアプリ研究会がその危険性を学内で呼びかけていた当時、伊東はアプリ研究会に籍を置いており、伊東は何故か頑なにカレンを使い続けることを選びアプリ研究会から遠ざかったというものだった。
バイト先でカレンの「功と罪」を思案するなどしていた伊東の様子に抱いた違和感と、真琴の突出した「徳」の理由がここで繋がり、真琴は伊東を追及する。
そして伊東は、自分が「賢者」のひとりであり、2年以上にわたって運営から業務の一部を強いられていたことを告白した。
さらに伊東は、カレン騒動が始まった9月28日までの間、運営から与えられた情報をもとに担当学生の行動を評価する作業をしていたことを語り、真琴の突出した徳の値は真琴に対する伊東の恋心によるものと明かした。
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壊れそうな心で帰宅した真琴は島田の胸に抱かれて癒しを得、その夜も島田と共にカレンコレクションに向き合う。
真琴が松下から託されたプログラム解析を読んだ島田の知識もあり、真琴たちは順調にカレンコレクションを進める。
その日真琴は、法学部ステージで不孝者の息子を持つ母親の報われぬ人生を、教育学部ステージで刹那的な学生運動で若さを浪費する男子学生の顛末を見た。
深夜0時までというプレイ可能時間を終え、さらなる情報を求めカレン掲示板を開いた真琴と島田が見たのは、現実だけでなくカレンやカレンコレクションでも愚行に走る学生たちの姿であった。
カレン掲示板の書き込みは醜さをいや増し、カレンコレクションではゲーム内のパチンコに没頭する者や無計画な借金をする学生が少なくないことを知る。
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そして10月4日、警察が警戒を強化するほどに危険になった現実を知った真琴は、母や愛との会話、そして何気ないテレビのニュースから己の「無知」を悟り、決意を新たにする。
そして夕刻にバイト先に着いた真琴を出迎えたのは、勤務の予定がないはずの伊東だった。
面食らう真琴に伊東が告げたのは、真琴たち1年生に希望を託すという意志と、運営を「成仏させてやれ」という願いであった。
問う真琴に対し伊東は、運営の思惑は不明としながらも、運営が9月28日に「徳」の高い一部の学生に何らかの判断を委ねた上で時間かせぎをしているのだという推測を示す。
運営から課題を課せられた学生たち、それが即ち松下の言う「今の運営」を指すのかは定かではないものの、運営の目的はやはりカレンコレクションの先にあると理解した真琴は、バイトの予定が無くなったため島田と合流してカレンコレクションに挑む。
そうして開始した4日目のカレンコレクションでは受験生らしき高校生と出会い、その高校生の家で夕食を振る舞われることになる。
その家には穏やかな母親、そしてクセのある父親がおり、その父親は「今のテレビはつまらなくなった」と言い放つが………
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