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第四章 狂った勇者が望んだこと
249.狂った勇者が望んだこと
しおりを挟む「春哉……?」
分かっていても突然で、あまりにも呆気なさすぎて呆然とする。
気を失ってるわけでもなかった。だらりと重く倒れる身体は、ただ、死んだから動かないだけ。
「春哉」
痛みに呻くクラリスの声を聞きながら、春哉の顔を見続ける。
時間が止まった顔は最期にみせた笑みを残していて、最低な願いを言ったとは思えない。さっきと同じように笑い返してくれればいいのに、それももうない。
死ぬってそういうことだ。同じ時間を過ごせなくなって、続きを一緒に見れない。ああでも。でも、これはあんまりだ。
触れた肌から伝わっていた魔力がなくなくなったことは分かっていた。だけど、それが原因で消えてしまうことになるなんて知らなかった。
ふっ、と目の前で春哉が溶けるように消えていく。
魂が壊れた人はこんな死に方をするんだろう。
手にある重たさがなくなって、見えていた輪郭が消えていく。闇の者が消えるように、春哉は消えてなくなった。残ったのは春哉が身に着けていた衣服と持ち物だけ。それがなかったら悪い夢を見ていたんだと思えたけど、そうじゃないらしい。
空を見上げれば、大きな木。
枯れたとはいえ神秘機的な存在感を持つ神木。神木──我の願い叶えたまえ──ああ、声が聞こえてくる。この感じには覚えがある。音の強弱が分からなくなるぐらいの声が泣くように叫ぶようにあちらこちらから聞こえてくるんだ。
『歪んだ願いを叶えようとすると、そこはおかしくなるんだ』
春哉の言葉が聞こえてきて、思わず顔が緩んでしまう。
ああそうか。
魔力は主人の願いを叶えようとする。勝手と思えるぐらい叶えようとして、善悪も程度も考えず、曖昧なものを許さず、憧れや愚かな希望もすべて叶えようとする。実行せずとも心に抱いてしまう誰かに対する暗い嫉妬や羨望、悪意や殺意さえもすべて、すべて叶えようとする。
その結果生まれた矛盾した願い。
どちらも叶えることはできないのに、魔力はそれでも叶えようとする──主人にあるものから周りにあるものを叶えられるまで使って──だから、ここはおかしくなっていた場所だったんだろう。それが元に戻ってきた。
元に戻ってきた。
そう思ってついに笑ってしまった。私も、ずいぶん変わってしまった。感傷に浸ってる場合じゃないのに、ゆっくり考えてるなんて呑気なものだ。
ああでも、あれは、許せない。
這いずり回る音が聞こえて立ち上がる。耳障りな声も聞こえてきて、ああもう、なにもかもが鬱陶しい。
「春哉様……嬉しい。あなたはまた私を生かして下さるんですね。春哉様、春哉さまあ」
持っていた恵みの雫を使ったのか、先ほどまで深刻そうだった状況から回復しつつあるようだった。とはいえまだ立ち上がれる状況ではないみたいらしく、横たわったままだ。身体を丸めながら、頭をおさえていた手でなにかを大事そうに持っている。
反吐が出る。
力任せにその手に持っているものを奪えば、やっぱり恵みの雫だ。持っていたものはこれで最後だったのか、けたたましい声をあげて取り返そうとしてくる。その手を蹴り上げて、いつかと同じように魔法で縛れば、我に返ったように私を見たあと怯えだした。最初の威勢が嘘のような……ああ、面白い。状況は一瞬で変わる。思ったことも、なにもかも、ぜんぶ、あっという間。
身体が動かないまま金魚みたいにぱくぱくしているのは嗤えるけど、せっかくだし声が出せるようにする。
「──くら、っ!しんじょうさくら!聞きましたからね!?あはははははっ!私の勝ちです!この情報をフィラル王方々にお伝えすればどうなると思います?!」
「クラリス」
「そんな名は嘘に決まっているでしょう!?ああ゛憎らしい!ですがこの魔法こそがあなたの首を絞めたなんて思いもしなかったでしょうね!?」
「クラリス」
「伊藤にかけられた魔法を見て一目であなたがかけた魔法だと分かりました!もう既にフィラル王方々は勇者サクが生きていることをご存じです。あなたが女だと分かればさぞお喜びになるでしょうっ」
「クラリス。嬉しいよ」
「奴隷に──え?」
「アンタの名前を呼ぶのはこれが最後だ」
あのときと違って顔が緩んだ。
それなのに目の前の女はあのとき以上に怖がって泣きだした。もう、いっか。女の手を掴んで引っ張る。人ひとり運ぶのはなかなかしんどいし、あんまり触りたくもないから腕しか持ちたくないし、しんどいし……やっぱり色々うまくいくことは少ない。
「やめっ、痛っ!あ、わた、私は、春哉様が生かしてくれて」
なにか喋り続けてるから、私も独り言をいうことにした。
「私怒るのとかってさ、結構しんどいしめんどくさいからさ、放置するんだよね」
「何言って、聞きなさいよ!あなたたちでしょ!?あなたたちのせいで私達が犠牲になったのよ!こうなったのもあなたのせい!」
「でもそういうのってさ、放置すればするほど大きくなったり、相手が調子に乗ったりしてさ、普通に我慢の限界をこえてくるんだよね。プツッとくるあの感じってなんだろね。一気にどうでもよくなる。だからさ、もういいんだ」
「やめっ、許して……私、こんなこと望んでない……私は」
片手で引っ張るのもしんどくなってきて両手で引っ張る。相手が抵抗できないだけ楽なんだろうけど、五月蠅いし重いし最悪な気分だ。休憩を挟みながら行こう。
身体に流れる汗を拭いながら木を見上げれば、爽やかな光景をみたおかげか風を感じた。
「はる、春哉は私を生かしてくれた……私を……この身体にはずっと春哉の魔力があって」
「あともう少し」
「っ、あ゛」
「その魔力を辿ってゴリ押ししてこっちに来たって感じ?」
「っ!そう!そうよ!」
そういえばと思って会話してしまったら、話が通じると思ったのか途切れ途切れになりながらも色々話しかけてくる。私ももうひと踏ん張りだ。
どこにいるかも分からない場所へ、自分の中にある魔力頼りに力任せで転移するというこの女の姿をフィラル王たちはどう見ていたんだろう。特にキューオだ。魔法を封じるという腕輪を持たせた狙いを考えれば考えるほど、キューオという人が私に似てる気がしてきた。相手の同意がないと効果を発揮しない腕輪。奴隷の契約に似たソレを私がいるだろう場所に向かう奴に、勇者サクに──あ。
「やっと着いた」
リガーザニアの洞窟に繋がる道の前で額の汗を拭う。地面に落ちた女は見えた洞窟の入り口に怯えてまた叫びだしたけど、清々しい気持ちだ。
「ひぐっ、おね、お願い助けて」
「ここはね、黒い道の一部なんだ。闇の者が作ってる道」
「春哉は、春哉は私を助けてくれたの」
「呼べばオルヴェンが入り口を作ってくれてたけどさ、春哉に力を使ったせいでいまは無理みたいなんだ。魔法もちょっと使えるようになったけど、やっぱり無理はよくないし、ここまで連れてきたってわけ……魔法頼りなったら駄目だって分かったけど、やっぱり魔法って便利だよなあ」
「狂ってる……あなた、どこかおかしいわ」
「どっちが?」
転がして顔を見合わせれば、泣いて砂利と血にまみれた顔。
おそろいだ。
闇の者、化け物、勇者、人間、魔を持つ者──私たちは、どれなんだろう?
「春哉様は私を助けて下さった……!春哉様の気持ちを踏みにじるの!?」
「春哉は春哉。私は私」
「あ」
「私はアンタを殺すだけ」
魔法の力も借りて無理矢理立たせたあと、黒い道に突き飛ばす。暗く塗りつぶされていく視界はきっとこの女には恐怖でしかないはずだ。
もしかしたら黒い道に繋がらずただの洞窟に行けるかもしれないけれど、身動きできない状況で、誰かが助けに来る未来を描きながらなにも見えない世界にひとりで居続けるのは恐ろしいことだろう。悲鳴に混じっていろんな音が聞こえるしそんなことはないと思うけど、もし、そうだったらそれはそれでいい。どっちでもいい……ああ、春哉もこんな気持ちだったのかもしれない。相手にとってどうだろうが、どうでもいい。悪ければいいとは思うけれど、どうでもいい賭けにそこまでの感情をもう持てない。
暗闇に黄色い光がいくつか見えて、つい微笑んでしまう。
闇の者は赤い目だけじゃないらしい。知らないことはまだまだあるって、面白い。
パチパチ瞬くそれらは私を襲わなかった。ディオが言ってた通り、攻撃しなければ、襲ってこないんだ。
「オルヴェン。私たちに時間をくれて、ありがとう」
聞こえてるか分からないけれど言っておく。
春哉はまだ話したいと言っていた。そうできる時間があると思っていたから私を神木のところへ連れて行ったのに、あの女がその時間を奪って──オルヴェンの力がなかったら春哉と話せた時間はもっと短かっただろう。よくよく考えれば、死ぬ瞬間おなじ場所に入れることじたいが奇跡なのに、伝えたいことを伝えられるなんてもっと大きな奇跡だ。私たちは恵まれていた。私の知らないところで春哉が死んでいた可能性があったことを考えれば、本当に、恵まれていたんだ。
『傷になればいいと思う』
最低な願いが聞こえてくる。
これはオルヴェンの記憶になったんだろうか。だとしたら笑うしかない。その願いは確かに叶ってしまって、生きたかったアンタは死んだ。
願いが叶うせいで叶わない。矛盾した願いに囚われて、本当に、救えない奴ら。
「これで全部、か」
落とさないよう気をつけながら春哉の服と持ち物をすべて集めて手に持つ。バッグに入れようか悩んだけど、せっかくだし持ったまま移動することにする。私がフィラル王国から急にさらったせいで春哉は荷物らしい荷物はなにも持っていなかった。服以外にあったのはポケットに入っていた恵みの雫にハンカチぐらいのもので、軽い。
でもそのおかげで苦労せずに家についた。
「オルヴェン、入るね……お邪魔します」
一応ドアの前で声をかけたけど、オルヴェンは現れなかった。人の姿はもちろん黒い道の姿でも現れない。気後れはするけどそのまま部屋に入って、使い方を教えてもらった鏡の前に立つ。
ほら、大丈夫。
やらなきゃいけないことはちゃんと分かってる。
「大丈夫」
憶測の域をでなかった疑問を口にして、鏡に浮かぶ映像を脳に焼き付けるように見る。
最初にこの鏡を見れたらと思うけど、きっと、春哉がいったように今までの時間は無駄じゃなかった。知らないと気づけなかったし、気づかないと疑問に思わなかったんだから。きっと、オーズが笑って私に鏡を渡して最高の環境を用意しても、きっと、辿り着けない答えがあった。
全てを終わらせたあと、部屋を出ることにする。最後に振り返れば誰もいない部屋は来たときと変わらないまま目に映った。
ばいばい。
詩織さんの声が聞こえたきがして、頭をさげる。
オルヴェンはずっとこの場所に囚われて動けずにいるんだろう。終わってしまった記憶に浸りながらずっと、ずっと、思い出を美化して、自分を苦しめるものにして……ないはずの思い出を作ってしまった自分に落ち込むんだ。
「一緒にクリームパン食べてみたかったな」
言ってもしょうがないことを言って、ドアを閉じる。
そして視界に映るのは神木で、やっぱり圧倒される。ゆっくり歩きながらときどき見渡しもして、だけどまっすぐ洞窟に向かう。黒い道を使いたいからっていうのもあるけど、随分この場所を荒らしてしまったから、せめて帰りは行きと同じようにお行儀よくしておきたかった。
暗い洞窟のなかに黄色い眼はもう見えなかった。
嬉しいことに私は歓迎されてるらしい。暗闇にとっぷりと身体をつけて神木をあとにする。
また、ここに来るだろうか。
そもそも来れるだろうか。
そんな意味のないことを考えながら真っ暗な場所を歩き続けていたら、眩しい光が先に見えた。
同時に聞こえた気がする笑い声は、私を誘ってるんだろう。
でも私の手の中にある春哉の服が私にちゃんと目的を教えてくれるから、迷わずに光のほうへ歩き続けた。そして見えた場所に思わず息を吐く。
「帰ってきた」
そんなことを思ってしまうぐらい、見慣れた場所。オルヴェンが死んでも大事にしている場所があの家だとしたら、私はここがその場所になるだろう。神聖な場所を見渡せばキラキラ光る湖に静かな森。景色を飾るラシュラルの白い花からは甘い香り。
「お墓は……ここって言ってたな。隣にお邪魔します、っと」
リヒトくんが作ったイメラたちのお墓の横を掘っていく。変な感じだ。生きているときは会ったこともなかったのに、つい最近までずっと一緒にいたイメラたちも今はいなくなって、春哉も……ああそっか。春哉もこの世界に来てから会ったんだっけ。そう思えば、確かにこの世界に来れてよかったのかもしれない。
「あ」
できた穴に春哉の服と私物を入れながら、転がった恵みの雫をどうしようか悩んでしまう。一緒に埋葬するのがいい気もするけど、春哉ならなんていうだろう。
そんなことを考えて笑ってしまった。死んだ人は喋らないし、考えもしない。そんなものを問いかけるだけ無駄だ。
でも予想するなら、正解か分からないけど「使うなら使って」と言う気がした。私でもそう思う。便利な道具なんだから、使えるんなら使ったほうがいい。そこらへんの盗賊にだったらそんなこと思わないけど、春哉だったら持ってけと思う。うん。なら、いっか。
「恵みの雫、あるだけ貰ってくんで……大事に使わせてもらいます。ありがとう」
独り言を呟きながら穴に入れたものに土をかけていく。自己満足でしかない行為だ。死んだ人はなにも思わない。春哉にいたっては身体さえないから代わりの物を埋めてるだけだ。
ああでも、だからいいのか。
「私も好きだよ。春哉」
春哉。
もう一度意味なく言って、笑ってしまう。センチメンタルな気分になったあげく雰囲気に酔ってしまってる。違う。大丈夫だ。最初からそんなこと考えてもない。大丈夫。
きっと。
「大丈夫」
何度も言い聞かせて深呼吸をする。なにが大丈夫なのかよくわからなかったけど、そうじゃないと困るから、ゆっくり息を吸って、吐いて──大丈夫。
ああでも、こんな姿、誰にも見られたくない。
「でも連絡はいれないと」
でも。
きっと誰かを頼るべきだ。レオルドにセルジオにリーフはもちろん、大地やハースだって、きっと力になってくれる。
「どうしよう」
でも、それは分かるけど……嫌だ。きっと慰めてくれたり、抱きしめてくれたり、ぜんぶ代わりに終わらせてくれる。
でも。
「嫌だ」
これは私が片をつけたい。
私が、終わらせてやるんだ。
『きっと桜も』
「それでもいいよ」
春哉に返事して、我に返る。辺りを見渡せば、もう誰もいない場所。いつも聞こえてた声をもう懐かしく思ってしまってる自分に気がついてしまう。その声に春哉が加わってることを期待してしまった。
『彼らは死んだ人よ』
『そんな存在を頼ったら駄目だから』
追い打ちをかけてくるのは私を心配する人たちの声。
『死んだ人に囚われ続けてあなたが狂ってしまうなんて駄目よ』
忠告に笑うしかない。死んだ人は死んだ人だ。分かってる。話す機会に恵まれたからごちゃまぜになってるだけで、その記憶を見るから間違うだけで、私は私だ。私は。
『許して』
『なあ、アンタはいま誰や?』
『サクはサクなんだから』
『この、化けもの、っ!』
『目、赤い』
『お願い助けて』
『里奈』
『リーシェ』
『俺はお前が壊れるんじゃないかと思う』
『あなたはいまは自分がしたいことを優先してほしい』
『リーシェはこういうのが好き?』
『なにか、できんじゃねえのかよ』
『どうか狂わないでください』
『サク』
『どうしたらよかった?』
『僕が悪いんだ』
今まであったことがぐちゃぐちゃに混ざって聞こえてきて気持ち悪くなってくる。私の記憶なのか、ほかの人の記憶から知ったことなのか分からない。私は。
『新庄桜、アンタが好きだよ』
桜。
顔をあげて──やっぱり誰もいないことが分かる。静かな、静かな時間。なんでだろう。
いつかのんびり過ごしてみたいと思った場所が、急に怖くなった。
私、なにやってんだろ。
ああ、駄目だ。
こんな酷い姿を誰にも見られたくない。ひとりでちゃんと切り替えて動かなきゃいけない。そうじゃないとあいつらは私を安全な場所において隠れて解決しようとするだろう。
それで、また?
嫌だ。
いまここでそんなことになったら立ち上がれない。私が片をつけるんだ。ああでも……怖い。
誰もいない。
みんな死んでしまって、俺が、私が、僕が、わたし、私が──違う、違う違う違う違うっ!
「助けて……梅」
誰もいないのをいいことに、ひとり呟く。
あとは梅のように笑って、
終わらせるんだ。
大丈夫。
きっと、大丈夫。
何度も言い聞かせて、息を整える。幻聴を頼りにするのはもうやめだ。大丈夫──そのはずなのに。
「リーシェ!やっと呼んでくれた!!」
嬉しそうな声が空から降ってくる。
本当に空から落ちてきたのか着地する音が聞こえて、これが現実だということが分かった。嬉しそうな声が「リーシェ?」と探して、顔をあげた私をその瞳に映す。
私はきっと、この瞬間を死ぬまで忘れない。
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