495 / 497
第5部
今、ここにいることがすべて
しおりを挟む
マロシュから、下町の精霊神殿に避難している者が多数いると報告を受けたブレンドレルは、さらにそれを団長のヤルナッハに報告し、その周辺を警らするように命令を受けていた。
第二騎士団の騎士たち約10名で結成した警ら隊が精霊神殿を中心に警らしていたが、最初に風の異変に気づいたのは、ブレンドレルに同行していたマロシュだった。
「ブレンドレルさん、風が重くなりました」
マロシュは下町の通りを吹き抜けていた夜風が、ふいに淀み、重くなるのを感じた。
湿った瘴気を含んだ空気が、じわじわと皮膚にまとわりつくような感触を伴って流れ込んできて、
「……止まれ」
ブレンドレルは、警らを担当する騎士たちに声をかける。
この頃、魔獣の奔流は第一騎士団と統括騎士団のいるあたりに集中していた。狭い通りの下町付近にまで入って来る魔獣は少なくなっていた。
だが、通りの先で、何かが動いたのをブレンドレルは見逃さなかった。
「まさか……」
携帯用のライトを向けた瞬間、影がうねった。
石畳の隙間から染み出るように、崩れかけた排水溝の蓋を押し上げるように、黒い肢が、一本、また一本と姿を現す。
「なんだ?……下から、来るぞ」
「この周囲には地下水路があります」
マロシュの声が終わる前に、
ザザザザッ――!!
水音と爪音が混じった不快な騒音が、一斉に通りを満たした。
魔獣の群れは、下町の地下を張り巡らせる下水網から湧き出してきたのだ。
スレイン。ザグルウルフ。それに混じって、見慣れない小型の魔獣――瘴気に歪められた獣じみた影。
下水路の出口だけではない。通りの奥、半壊した倉庫の裏口、瓦礫で塞がれていたはずの横路の裂け目。そこからも、同時に影が溢れ出してくる。
「魔獣の群れだ!」
ブレンドレルが警ら隊に向けて声を張り上げる。
「どうして、一斉に……まるで、統率されてるみたいだ」
マロシュの呟きに、
「ああ。何かに誘導されてるみたいだ」
ブレンドレルの声が、低くなる。
王城前広場にいる、魔獣を操るノクス・ドミヌスのことを、ブレンドレルはまだ知らない。だが本能的に恐ろしい存在がいることを感じていた。
魔獣たちは、無秩序に暴れてはいなかった。
視線も向けず、吠え声も最小限に抑えたまま、一直線に、精霊神殿のある方向へ進路を揃えている。
「神殿だ!」
ブレンドレルの言葉に、隊の空気が一気に張り詰めた。
精霊神殿には、中央統括神殿まで避難するのが困難だった子どもや老人をはじめ、逃げ場を失った避難民が集まっている。
「隊列を組め! 狭路で止める! 隊長、ブレンドレルです。下町の神殿に魔獣の群れが向かっています。応援願います」
隊の者に指示しながら、ブレンドレルは通信機でヤルナッハに応援を求めた。
『わかった。すぐに行く。それまで持ちこたえてくれ』
「聞いたか! 隊長たちが来るまで持ちこたえるんだ! マロシュ、神殿に行って内からのバリケードを強化させるんだ。俺が行くまで絶対に扉は開けるな」
「わかりました」
マロシュは下町の小さな精霊神殿に向けて走り出す。
それを見送ったブレンドレルの、
「――来るぞ!」
号令は短く、鋭い。その声が響くや否や、隊は迷いなく動いた。剣を抜く音が重なり、小型盾が一斉に構えられる。
下水路の出口を正面に据え、左右に二人ずつ。背後は神殿の石壁。逃げ道はないが、守るべき場所がある。
「前に出るな! 通すな!」
「数を減らす、足を狙え!」
最前列の騎士が一歩踏み出し、盾で初撃を受け止める。スレインの突進が鈍い衝撃となって盾にぶつかり、その瞬間、隣の騎士の剣が低く閃いた。
下水から這い上がったばかりの魔獣は、まだ体勢が整っていない。湿った石畳に足を取られ、脚を失った魔獣が重なり合って倒れる。
「押し返せ!」
盾で押し、剣で削る。一体を仕留めるより、前に出さないことを優先する戦い。
横から跳びかかろうとしたザグルウルフに対し、後列の騎士が短剣を投げ、目元を裂く。
続いて、弓矢が放たれる。
「右、増えるぞ!」
「神殿裏口、封じろ!」
瓦礫の隙間から現れた小型魔獣に、二人一組で対応する騎士たちが素早く位置をずらす。
一人が盾で受け、もう一人が体重を預けるように剣を突き入れる。
血と瘴気が混じり、空気が濁る。だが、誰一人として後退しない。
神殿の扉を背にした騎士が、息を荒くしながら呟く。
「……通させるかよ」
この場は、前線ではない。だが、ここを抜かれれば、精霊神殿に避難している人々はひとたまりもない。
「マロシュです! ここを開けてください!」
マロシュは精霊神殿の扉を叩いた。
やがて内から固められていたバリケードがどかされる音がして、扉が薄く開かれる。顔を見せたのはウジェーヌだった。
「マロシュさん、どうしたんです?」
「中に入れてください」
そう言うと、扉の隙間から体を滑り込ませると、マロシュは中を見渡した。
魔獣の気配に怯える人々が、礼拝堂の中心に身を寄せるようにして集まっていた。
「力に自信のある人は、外に面している扉と窓、壁に長椅子を移動させて頑丈なバリケードを作ってください。それができたら一ヶ所に集まって、その周りにもバリケードを築いてください。神殿長、他にバリケードに使えそうな家具はありますか?」
「食堂の椅子とテーブル、それに食器棚があります。二階の寝室のベッドと箪笥も使って」
マロシュの厳しい表情で現況を察したチドが言うと、避難民の中から数名の男性が名乗りをあげてバリケードを築くのを手伝った。
「子どもと女性を中心にして固まって、その場に座ってください」
人々の周囲にも長椅子のバリケードを作りながらマロシュが叫ぶ。その声は決して急かしていなかったが、急いで行動しなければならない切迫感は伝わってきた。
「くそ、数が多い!」
精霊神殿の外ではブレンドレルが剣を構えたまま叫んでいた。
その横では同僚の騎士が歯を食いしばり、盾でスレインを押し止めていた。
「神殿に近づけるな! 隊長たちが来るまで持ちこたえろ!」
その時、
「待たせたな!」
ヤルナッハが団員である騎士たちを率いて駆けつけた。
一瞬、ブレンドレルたちの気が緩んだ瞬間、
ギィィィィ……ッ!!
不快な、金属と骨を同時に引き裂くような音が、頭上から降ってきた。
警ら隊の騎士たちの頭上を飛び越えて一体のスレインが神殿の壁に突撃した。
ドォォン!!
石壁が砕け散り、スレインの体の半分が壁にめり込んだ。
精霊神殿の中から、避難していた住民たちの悲鳴があがった。
テュコはふよりんの背に立って、いつでも剣が抜けるように鞘に手をかけていた。
その目は、上空を飛ぶ数体のガルヴァの動きを追っている。
ふよりんの長い毛を掴んで背中に座り、眼下を眺めていたアシェルナオは、
「僕が……」
魔獣の跋扈する光景を見て、小さく呟く。
僕が、もっと早く来ていれば、被害はもっと少なくてよかったかもしれない。
アシェルナオが自責の念に苛まれた時、ふよりんが低く唸った。
その直後だった。
瘴気をまとった影が、空へ跳ね上がる。
上空を飛ぶガルヴァではなく、翼を持たぬ魔獣が、瓦礫を蹴り建物を踏み台にし、まるで獲物を射落とすかのように、空中のふよりんを狙ってきた。
「ナオ様、少し頭を低くしていてください」
テュコの声は、冷静だった。
アシェルナオの前に半歩進み、重心を落とす。
次の瞬間。
ふよりんが身を翻すと同時に、魔獣の爪が、空を裂いた。同時に振り上げられたテュコの剣が、風を切る。
鋭く、無駄のない一閃が魔獣の顎を空中で断つ。
断面から黒い霧が噴き上がるより早く、テュコは踏み込み、逆手に剣を返した。
「次!」
背後から迫っていたガルヴァを、振り返りもせずに斬る。
剣は魔獣の首元を正確に捉え、そのまま、闇を裂いて夜空へ弾き飛ばした。
落下していくガルヴァの残骸が、街路に消えていく。
「……すごい」
アシェルナオが、思わず息を呑む。
テュコの剣は、主を護るための剣だった。自分に一切の迷いを許さず、主の前に決して危険を通さない。
「ナオ様」
テュコは、他のガルヴァから目を離さずに言った。「今、ここにいらっしゃることが、すべてです」
アシェルナオは、はっとしてテュコを見た。
「ナオ様は、ナオ様にできる精一杯のことをなさっています。そのことに、早すぎるも遅すぎるもありません」
自分を信じてくれるテュコの言葉に、アシェルナオは胸が熱くなった。
アシェルナオにしても、心に巣くう恐怖をなだめすかして、弱い自分でもやれることをやるために来たのだ。
だから、自分なりに、できることをするんだ。
「ありがとう、テュコ」
アシェルナオは強い決意を持ってテュコを見上げた。
恐怖は、まだあった。王都の惨状に、胸が締め付けられた。
それでも。
自分を信じてくれるテュコがいるように、まだ自分にはやれることがあった。
頼もしいテュコに、アシェルナオはつかの間、満足げに微笑んだ。
※※※※※※※※※※※※※※※※
いつも、感想、エール、いいね、ありがとうございます。(。uωu))ペコリ
旅に出て、ついでに風邪を引いてしまいました。
体調不良の仕事始めが月曜なんて、なんて苦行……。
連載をはじめて、足掛け4年めです。3月で丸3年になります。
以前は書くのが楽しくて毎日更新していましたが、最近では辛いことが多いです。
楽しくなくて逃げることも多くなっていますよね……。
今年こそは完結すると思いますので、また楽しい気持ちで書けるように、完結できるように、応援いただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。
第二騎士団の騎士たち約10名で結成した警ら隊が精霊神殿を中心に警らしていたが、最初に風の異変に気づいたのは、ブレンドレルに同行していたマロシュだった。
「ブレンドレルさん、風が重くなりました」
マロシュは下町の通りを吹き抜けていた夜風が、ふいに淀み、重くなるのを感じた。
湿った瘴気を含んだ空気が、じわじわと皮膚にまとわりつくような感触を伴って流れ込んできて、
「……止まれ」
ブレンドレルは、警らを担当する騎士たちに声をかける。
この頃、魔獣の奔流は第一騎士団と統括騎士団のいるあたりに集中していた。狭い通りの下町付近にまで入って来る魔獣は少なくなっていた。
だが、通りの先で、何かが動いたのをブレンドレルは見逃さなかった。
「まさか……」
携帯用のライトを向けた瞬間、影がうねった。
石畳の隙間から染み出るように、崩れかけた排水溝の蓋を押し上げるように、黒い肢が、一本、また一本と姿を現す。
「なんだ?……下から、来るぞ」
「この周囲には地下水路があります」
マロシュの声が終わる前に、
ザザザザッ――!!
水音と爪音が混じった不快な騒音が、一斉に通りを満たした。
魔獣の群れは、下町の地下を張り巡らせる下水網から湧き出してきたのだ。
スレイン。ザグルウルフ。それに混じって、見慣れない小型の魔獣――瘴気に歪められた獣じみた影。
下水路の出口だけではない。通りの奥、半壊した倉庫の裏口、瓦礫で塞がれていたはずの横路の裂け目。そこからも、同時に影が溢れ出してくる。
「魔獣の群れだ!」
ブレンドレルが警ら隊に向けて声を張り上げる。
「どうして、一斉に……まるで、統率されてるみたいだ」
マロシュの呟きに、
「ああ。何かに誘導されてるみたいだ」
ブレンドレルの声が、低くなる。
王城前広場にいる、魔獣を操るノクス・ドミヌスのことを、ブレンドレルはまだ知らない。だが本能的に恐ろしい存在がいることを感じていた。
魔獣たちは、無秩序に暴れてはいなかった。
視線も向けず、吠え声も最小限に抑えたまま、一直線に、精霊神殿のある方向へ進路を揃えている。
「神殿だ!」
ブレンドレルの言葉に、隊の空気が一気に張り詰めた。
精霊神殿には、中央統括神殿まで避難するのが困難だった子どもや老人をはじめ、逃げ場を失った避難民が集まっている。
「隊列を組め! 狭路で止める! 隊長、ブレンドレルです。下町の神殿に魔獣の群れが向かっています。応援願います」
隊の者に指示しながら、ブレンドレルは通信機でヤルナッハに応援を求めた。
『わかった。すぐに行く。それまで持ちこたえてくれ』
「聞いたか! 隊長たちが来るまで持ちこたえるんだ! マロシュ、神殿に行って内からのバリケードを強化させるんだ。俺が行くまで絶対に扉は開けるな」
「わかりました」
マロシュは下町の小さな精霊神殿に向けて走り出す。
それを見送ったブレンドレルの、
「――来るぞ!」
号令は短く、鋭い。その声が響くや否や、隊は迷いなく動いた。剣を抜く音が重なり、小型盾が一斉に構えられる。
下水路の出口を正面に据え、左右に二人ずつ。背後は神殿の石壁。逃げ道はないが、守るべき場所がある。
「前に出るな! 通すな!」
「数を減らす、足を狙え!」
最前列の騎士が一歩踏み出し、盾で初撃を受け止める。スレインの突進が鈍い衝撃となって盾にぶつかり、その瞬間、隣の騎士の剣が低く閃いた。
下水から這い上がったばかりの魔獣は、まだ体勢が整っていない。湿った石畳に足を取られ、脚を失った魔獣が重なり合って倒れる。
「押し返せ!」
盾で押し、剣で削る。一体を仕留めるより、前に出さないことを優先する戦い。
横から跳びかかろうとしたザグルウルフに対し、後列の騎士が短剣を投げ、目元を裂く。
続いて、弓矢が放たれる。
「右、増えるぞ!」
「神殿裏口、封じろ!」
瓦礫の隙間から現れた小型魔獣に、二人一組で対応する騎士たちが素早く位置をずらす。
一人が盾で受け、もう一人が体重を預けるように剣を突き入れる。
血と瘴気が混じり、空気が濁る。だが、誰一人として後退しない。
神殿の扉を背にした騎士が、息を荒くしながら呟く。
「……通させるかよ」
この場は、前線ではない。だが、ここを抜かれれば、精霊神殿に避難している人々はひとたまりもない。
「マロシュです! ここを開けてください!」
マロシュは精霊神殿の扉を叩いた。
やがて内から固められていたバリケードがどかされる音がして、扉が薄く開かれる。顔を見せたのはウジェーヌだった。
「マロシュさん、どうしたんです?」
「中に入れてください」
そう言うと、扉の隙間から体を滑り込ませると、マロシュは中を見渡した。
魔獣の気配に怯える人々が、礼拝堂の中心に身を寄せるようにして集まっていた。
「力に自信のある人は、外に面している扉と窓、壁に長椅子を移動させて頑丈なバリケードを作ってください。それができたら一ヶ所に集まって、その周りにもバリケードを築いてください。神殿長、他にバリケードに使えそうな家具はありますか?」
「食堂の椅子とテーブル、それに食器棚があります。二階の寝室のベッドと箪笥も使って」
マロシュの厳しい表情で現況を察したチドが言うと、避難民の中から数名の男性が名乗りをあげてバリケードを築くのを手伝った。
「子どもと女性を中心にして固まって、その場に座ってください」
人々の周囲にも長椅子のバリケードを作りながらマロシュが叫ぶ。その声は決して急かしていなかったが、急いで行動しなければならない切迫感は伝わってきた。
「くそ、数が多い!」
精霊神殿の外ではブレンドレルが剣を構えたまま叫んでいた。
その横では同僚の騎士が歯を食いしばり、盾でスレインを押し止めていた。
「神殿に近づけるな! 隊長たちが来るまで持ちこたえろ!」
その時、
「待たせたな!」
ヤルナッハが団員である騎士たちを率いて駆けつけた。
一瞬、ブレンドレルたちの気が緩んだ瞬間、
ギィィィィ……ッ!!
不快な、金属と骨を同時に引き裂くような音が、頭上から降ってきた。
警ら隊の騎士たちの頭上を飛び越えて一体のスレインが神殿の壁に突撃した。
ドォォン!!
石壁が砕け散り、スレインの体の半分が壁にめり込んだ。
精霊神殿の中から、避難していた住民たちの悲鳴があがった。
テュコはふよりんの背に立って、いつでも剣が抜けるように鞘に手をかけていた。
その目は、上空を飛ぶ数体のガルヴァの動きを追っている。
ふよりんの長い毛を掴んで背中に座り、眼下を眺めていたアシェルナオは、
「僕が……」
魔獣の跋扈する光景を見て、小さく呟く。
僕が、もっと早く来ていれば、被害はもっと少なくてよかったかもしれない。
アシェルナオが自責の念に苛まれた時、ふよりんが低く唸った。
その直後だった。
瘴気をまとった影が、空へ跳ね上がる。
上空を飛ぶガルヴァではなく、翼を持たぬ魔獣が、瓦礫を蹴り建物を踏み台にし、まるで獲物を射落とすかのように、空中のふよりんを狙ってきた。
「ナオ様、少し頭を低くしていてください」
テュコの声は、冷静だった。
アシェルナオの前に半歩進み、重心を落とす。
次の瞬間。
ふよりんが身を翻すと同時に、魔獣の爪が、空を裂いた。同時に振り上げられたテュコの剣が、風を切る。
鋭く、無駄のない一閃が魔獣の顎を空中で断つ。
断面から黒い霧が噴き上がるより早く、テュコは踏み込み、逆手に剣を返した。
「次!」
背後から迫っていたガルヴァを、振り返りもせずに斬る。
剣は魔獣の首元を正確に捉え、そのまま、闇を裂いて夜空へ弾き飛ばした。
落下していくガルヴァの残骸が、街路に消えていく。
「……すごい」
アシェルナオが、思わず息を呑む。
テュコの剣は、主を護るための剣だった。自分に一切の迷いを許さず、主の前に決して危険を通さない。
「ナオ様」
テュコは、他のガルヴァから目を離さずに言った。「今、ここにいらっしゃることが、すべてです」
アシェルナオは、はっとしてテュコを見た。
「ナオ様は、ナオ様にできる精一杯のことをなさっています。そのことに、早すぎるも遅すぎるもありません」
自分を信じてくれるテュコの言葉に、アシェルナオは胸が熱くなった。
アシェルナオにしても、心に巣くう恐怖をなだめすかして、弱い自分でもやれることをやるために来たのだ。
だから、自分なりに、できることをするんだ。
「ありがとう、テュコ」
アシェルナオは強い決意を持ってテュコを見上げた。
恐怖は、まだあった。王都の惨状に、胸が締め付けられた。
それでも。
自分を信じてくれるテュコがいるように、まだ自分にはやれることがあった。
頼もしいテュコに、アシェルナオはつかの間、満足げに微笑んだ。
※※※※※※※※※※※※※※※※
いつも、感想、エール、いいね、ありがとうございます。(。uωu))ペコリ
旅に出て、ついでに風邪を引いてしまいました。
体調不良の仕事始めが月曜なんて、なんて苦行……。
連載をはじめて、足掛け4年めです。3月で丸3年になります。
以前は書くのが楽しくて毎日更新していましたが、最近では辛いことが多いです。
楽しくなくて逃げることも多くなっていますよね……。
今年こそは完結すると思いますので、また楽しい気持ちで書けるように、完結できるように、応援いただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。
99
あなたにおすすめの小説
記憶を無くしたら家族に愛されました
レン
BL
リオンは第三王子で横暴で傲慢で侍女や執事が少しでも気に入らなかったら物を投げたり怒鳴ったりする。家族の前でも態度はあまり変わらない…
家族からも煩わしく思われたていて嫌われていた… そんなある日階段から落ちて意識をなくした…数日後目を覚ましたらリオンの様子がいつもと違くて…
ユキ・シオン
那月
BL
人間の姿をした、人間ではないもの。
成長過程で動物から人間に変わってしまう”擬人化種”の白猫青年と、16歳年上のオッサンとのお話。
出会ったのは猫カフェ。白猫従業員としての青年と客としてやってきたオッサン。
次に再会したのは青年が人間として通う大学。オッサンは保健室の先生だった。
青年が金のためにヤバいことをしていて、あるトラブルが起こる。
そこへ見計らったかのようにオッサンが飛び込んで救出したのをきっかけに2人の距離は縮まり……
※表紙絵は自作。本編は進むにつれてどんどん動物園と化します(笑)
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
喪女なのに狼さんたちに溺愛されています
和泉
恋愛
もふもふの狼がイケメンなんて反則です!
聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。
ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。
森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ?
ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。
不幸体質っすけど、大好きなボス達とずっと一緒にいられるよう頑張るっす!
タッター
BL
ボスは悲しく一人閉じ込められていた俺を助け、たくさんの仲間達に出会わせてくれた俺の大切な人だ。
自分だけでなく、他者にまでその不幸を撒き散らすような体質を持つ厄病神な俺を、みんな側に置いてくれて仲間だと笑顔を向けてくれる。とても毎日が楽しい。ずっとずっとみんなと一緒にいたい。
――だから俺はそれ以上を求めない。不幸は幸せが好きだから。この幸せが崩れてしまわないためにも。
そうやって俺は今日も仲間達――家族達の、そして大好きなボスの役に立てるように――
「頑張るっす!! ……から置いてかないで下さいっす!! 寂しいっすよ!!」
「無理。邪魔」
「ガーン!」
とした日常の中で俺達は美少年君を助けた。
「……その子、生きてるっすか?」
「……ああ」
◆◆◆
溺愛攻め
×
明るいが不幸体質を持つが故に想いを受け入れることが怖く、役に立てなければ捨てられるかもと内心怯えている受け
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新!
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる