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第1部
(お)楽しみですね
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「あー、年齢のことですが、言わなければ不審に思われることはないのですが、もし実年齢を公表したいということでしたら、外国からの留学生ということにすればすんなりと受け入れられるでしょう。実際に国外からの年かさの留学生というのもおりますから」
ローセボームがやんわりと、梛央の杞憂を払拭する。
「ゆっくり考えましょう。学園への入学にはまだ時間がありますから」
テュコが言った。
「ナオの住まいなのですが、奥城にある星の離宮を用意しています。ご不自由があれば執事にお申し付けください」
「はーい」
「頻繁に行き来しよう、ナオ」
星の離宮は王城とは完全に独立した別棟だが、王城の奥にある王族の住居区画の一角とは近く、すぐに梛央と会うことができる。
ヴァレリラルドは嬉しさを隠しきれなかった。
「うん」
梛央が頷いた時、ベルンハルドの侍従が主に目線を送る。
「ナオ、紹介しよう」
ベルンハルドが言うと、扉が開いて黒服をピシっと着こなした三十前と思われるキャメルブラウンの髪とライムグリーンの瞳をした男が入室してきた。
男はその場で臣下の礼を執り、
「ダリミルと申します。この度星の離宮の執事を申しつかりました。誠心誠意お仕えさせていただきます。よろしくお願いいたします」
深く頭を下げた。
梛央は立ち上がると、
「秋葉梛央です。よろしくお願いします」
その場で屈伸するような格好でお辞儀をする。
「私めに頭を下げられるとは。お姿の美しさに加えてお心も清らかでいらっしゃる。愛し子様のお住まいになる離宮の執事を仰せつかった喜びに、私の心は天にも昇るようでございます。さ、愛し子様。私が抱き上げてお運びいたしましょう」
真面目な顔で手を伸ばすダリミルに、梛央は引き気味にオルドジフに身を寄せる。
スッ、と立ち上がり、梛央を抱き上げると、
「執事殿、離宮に案内いただこう」
オルドジフは穏やかに言ったが、ドスのきいた声でダリミルを威圧しているようにしか見えなかった。
王城の公的区画を抜け、近衛兵の立つ扉を抜けて王族の住居区画へ。そこから王族専用の庭園に出たところにある一見シンプルな二階建ての建物にダリミルは案内した。
一階の前面は庭園に面し、床から天井までの大窓が並んでいる。その間を繊細な彫刻が施された屋上まで伸びる円柱が6本、等間隔に並んでいた。
庭園から見た左端には二階建ての建物よりも高い円塔が建っており、
「あれはこの離宮の名前の由来でもある星見の塔です」
ダリミルが説明する。
「すごいね、あそこで星を見てみたい」
オルドジフに抱かれた梛央が言うと、
「夜が楽しみだね」
オルドジフも笑顔で返す。
「うん」
離宮での生活が楽しく思えてきた梛央がオルドジフに降ろされて自分の足で玄関に回ると、
「ナオ様」
「お待ちしておりました」
そこではアイナとドリーンがもう一人の女性と一緒に待っていた。
「先に来てたんだね」
「はい。ナオ様のお部屋などを整えておりました」
「いつでもご入浴できますよ」
「ありがとう。そういえば昨日温泉だったから、お風呂入ってなかったね」
思い出したように言う梛央は、みんなと一緒に温泉に入ったからか入浴を嫌がっていたことなど頭にないようだった。
「ナオ様。この離宮のメイド頭のキアーラです」
ダリミルが藍色の髪を頭の上でまとめた、少しふくよかで柔和な感じのする女性を紹介する。
「キアーラと申します。ナオ様の身の回りはアイナとドリーンがいたしますが、私は離宮全体で働くメイドたちの管理をいたします」
優雅なカーテシーをするキアーラに、
「秋葉梛央です。よろしくお願いします」
梛央はペコリと頭を下げる。
「お困りごとがございましたらなんなりとお申し付けくださいませ」
にこやかに微笑むキアーラに、
「はーい」
元気よく返事をする。
「離宮の中を案内いたします。だ……では、こちらへ」
梛央を抱きあげて案内したいダリミルだったが、オルドジフの視線に負けて最後まで言い出せず、離宮の中を案内した。
一階の庭に面した部屋はサロン、食堂、図書室、書斎などがあり、広い通路で区切られた裏側には厨房や貯蔵室、リネン室や使用人の部屋があった。
二階に主寝室、側仕えの部屋、小サロン、ゲストルーム、小庭園があり、派手さはないが趣向を凝らした落ち着いた離宮を梛央は気に入った。
「陛下とお茶なんて、もう緊張して死ぬかと思った」
離宮の中を一通り見て回ったあと、サリアンはサロンのソファに身を投げ出した。
「お行儀悪いですよ。サリアンだって貴族なんだから陛下の顔くらい見たことはあるでしょう? そもそも陛下に言われてナオ様の護衛についたんじゃないんですか?」
呆れた顔でテュコが注意する。
「夜会とかで近くで姿を見たことはあったけど、話をしたことはなかったよ。それに陛下からの依頼は冒険者ギルドを通してだったから。直接顔を合わせて言われたわけじゃないから。テュコだって宰相殿から言われただけだろう?」
「それはそうですけど」
「すっごく濃い体験だったからすごく時間が経った気がするけど、まだ午前中なんだよね。今日は一日が長く感じるよ」
サリアンは体を起こすとティーカップを手にする。
「一日が長いのは、今夜からケイレブ殿と2人で過ごせるからですね。楽しみですね」
お楽しみですね、とは言わない淑女のアイナだった。
「ケイレブ?」
梛央は小首をかしげる。
「ナオ様はご存知なかったですね。ケイレブとサリアンがしばらく護衛を続けるかわりにサリアン殿が出された条件です。夜はケイレブ殿と過ごしたい、と」
テュコが説明する。
「だって伴侶なんだよ? 結婚してるんだよ? 私たちの結婚は大変だったんだよ。もう家出同然なんだよ? もっと一緒にいたいんだ。ナオ様の護衛は続けたいけど、離れ離れの夜はもう限界なんだよ!」
サリアンの絶叫に、梛央は立ち上がり、サリアンの横に来た。
「本当は王城までって約束だったのに、僕のためにごめんね。僕がわがままだね。僕が一緒にいたいと思うからサリーもドーさんも、今までの生活ができないんだよね。なのに僕はクランツたちが近くにいないってことで寂しがってて、だめだね」
こんなによくしてもらっているのに、最初からそばにいたというだけで、元の生活に戻ったクランツたちを寂しく思う自分はとても我儘だと梛央は思った。
「違うよ、私がもう少しそばにいたいと思ったんだ。それに、言ったでしょう? ナオ様はもっと我儘言っていい、って。それを許したのは私なんだよ」
「私もですよ。私はできるなら神殿長補佐を辞めてずっとそばで見守りたいくらいです」
オルドジフは本心から言った。
「ありがとう。もうちょっとだから。もうちょっとだけ、この離宮の生活に慣れるまででいいから。テュコとアイナとドリーンはずっとそばにいてくれるって約束したから、3人がそばにいたら大丈夫だから」
こんなによくしてもらって、これ以上我儘を言ったら申し訳ない。そう思うのに、涙が勝手に流れていた。
「なんて健気なナオ様でしょう。ナオ様、大丈夫でございます。これからは私、ダリミルがどなた様よりもお近くで、ずっと、ずっと長くお世話をしてまいりますからっ!」
梛央以上に泣きながらダリミルが宣言した。
ローセボームがやんわりと、梛央の杞憂を払拭する。
「ゆっくり考えましょう。学園への入学にはまだ時間がありますから」
テュコが言った。
「ナオの住まいなのですが、奥城にある星の離宮を用意しています。ご不自由があれば執事にお申し付けください」
「はーい」
「頻繁に行き来しよう、ナオ」
星の離宮は王城とは完全に独立した別棟だが、王城の奥にある王族の住居区画の一角とは近く、すぐに梛央と会うことができる。
ヴァレリラルドは嬉しさを隠しきれなかった。
「うん」
梛央が頷いた時、ベルンハルドの侍従が主に目線を送る。
「ナオ、紹介しよう」
ベルンハルドが言うと、扉が開いて黒服をピシっと着こなした三十前と思われるキャメルブラウンの髪とライムグリーンの瞳をした男が入室してきた。
男はその場で臣下の礼を執り、
「ダリミルと申します。この度星の離宮の執事を申しつかりました。誠心誠意お仕えさせていただきます。よろしくお願いいたします」
深く頭を下げた。
梛央は立ち上がると、
「秋葉梛央です。よろしくお願いします」
その場で屈伸するような格好でお辞儀をする。
「私めに頭を下げられるとは。お姿の美しさに加えてお心も清らかでいらっしゃる。愛し子様のお住まいになる離宮の執事を仰せつかった喜びに、私の心は天にも昇るようでございます。さ、愛し子様。私が抱き上げてお運びいたしましょう」
真面目な顔で手を伸ばすダリミルに、梛央は引き気味にオルドジフに身を寄せる。
スッ、と立ち上がり、梛央を抱き上げると、
「執事殿、離宮に案内いただこう」
オルドジフは穏やかに言ったが、ドスのきいた声でダリミルを威圧しているようにしか見えなかった。
王城の公的区画を抜け、近衛兵の立つ扉を抜けて王族の住居区画へ。そこから王族専用の庭園に出たところにある一見シンプルな二階建ての建物にダリミルは案内した。
一階の前面は庭園に面し、床から天井までの大窓が並んでいる。その間を繊細な彫刻が施された屋上まで伸びる円柱が6本、等間隔に並んでいた。
庭園から見た左端には二階建ての建物よりも高い円塔が建っており、
「あれはこの離宮の名前の由来でもある星見の塔です」
ダリミルが説明する。
「すごいね、あそこで星を見てみたい」
オルドジフに抱かれた梛央が言うと、
「夜が楽しみだね」
オルドジフも笑顔で返す。
「うん」
離宮での生活が楽しく思えてきた梛央がオルドジフに降ろされて自分の足で玄関に回ると、
「ナオ様」
「お待ちしておりました」
そこではアイナとドリーンがもう一人の女性と一緒に待っていた。
「先に来てたんだね」
「はい。ナオ様のお部屋などを整えておりました」
「いつでもご入浴できますよ」
「ありがとう。そういえば昨日温泉だったから、お風呂入ってなかったね」
思い出したように言う梛央は、みんなと一緒に温泉に入ったからか入浴を嫌がっていたことなど頭にないようだった。
「ナオ様。この離宮のメイド頭のキアーラです」
ダリミルが藍色の髪を頭の上でまとめた、少しふくよかで柔和な感じのする女性を紹介する。
「キアーラと申します。ナオ様の身の回りはアイナとドリーンがいたしますが、私は離宮全体で働くメイドたちの管理をいたします」
優雅なカーテシーをするキアーラに、
「秋葉梛央です。よろしくお願いします」
梛央はペコリと頭を下げる。
「お困りごとがございましたらなんなりとお申し付けくださいませ」
にこやかに微笑むキアーラに、
「はーい」
元気よく返事をする。
「離宮の中を案内いたします。だ……では、こちらへ」
梛央を抱きあげて案内したいダリミルだったが、オルドジフの視線に負けて最後まで言い出せず、離宮の中を案内した。
一階の庭に面した部屋はサロン、食堂、図書室、書斎などがあり、広い通路で区切られた裏側には厨房や貯蔵室、リネン室や使用人の部屋があった。
二階に主寝室、側仕えの部屋、小サロン、ゲストルーム、小庭園があり、派手さはないが趣向を凝らした落ち着いた離宮を梛央は気に入った。
「陛下とお茶なんて、もう緊張して死ぬかと思った」
離宮の中を一通り見て回ったあと、サリアンはサロンのソファに身を投げ出した。
「お行儀悪いですよ。サリアンだって貴族なんだから陛下の顔くらい見たことはあるでしょう? そもそも陛下に言われてナオ様の護衛についたんじゃないんですか?」
呆れた顔でテュコが注意する。
「夜会とかで近くで姿を見たことはあったけど、話をしたことはなかったよ。それに陛下からの依頼は冒険者ギルドを通してだったから。直接顔を合わせて言われたわけじゃないから。テュコだって宰相殿から言われただけだろう?」
「それはそうですけど」
「すっごく濃い体験だったからすごく時間が経った気がするけど、まだ午前中なんだよね。今日は一日が長く感じるよ」
サリアンは体を起こすとティーカップを手にする。
「一日が長いのは、今夜からケイレブ殿と2人で過ごせるからですね。楽しみですね」
お楽しみですね、とは言わない淑女のアイナだった。
「ケイレブ?」
梛央は小首をかしげる。
「ナオ様はご存知なかったですね。ケイレブとサリアンがしばらく護衛を続けるかわりにサリアン殿が出された条件です。夜はケイレブ殿と過ごしたい、と」
テュコが説明する。
「だって伴侶なんだよ? 結婚してるんだよ? 私たちの結婚は大変だったんだよ。もう家出同然なんだよ? もっと一緒にいたいんだ。ナオ様の護衛は続けたいけど、離れ離れの夜はもう限界なんだよ!」
サリアンの絶叫に、梛央は立ち上がり、サリアンの横に来た。
「本当は王城までって約束だったのに、僕のためにごめんね。僕がわがままだね。僕が一緒にいたいと思うからサリーもドーさんも、今までの生活ができないんだよね。なのに僕はクランツたちが近くにいないってことで寂しがってて、だめだね」
こんなによくしてもらっているのに、最初からそばにいたというだけで、元の生活に戻ったクランツたちを寂しく思う自分はとても我儘だと梛央は思った。
「違うよ、私がもう少しそばにいたいと思ったんだ。それに、言ったでしょう? ナオ様はもっと我儘言っていい、って。それを許したのは私なんだよ」
「私もですよ。私はできるなら神殿長補佐を辞めてずっとそばで見守りたいくらいです」
オルドジフは本心から言った。
「ありがとう。もうちょっとだから。もうちょっとだけ、この離宮の生活に慣れるまででいいから。テュコとアイナとドリーンはずっとそばにいてくれるって約束したから、3人がそばにいたら大丈夫だから」
こんなによくしてもらって、これ以上我儘を言ったら申し訳ない。そう思うのに、涙が勝手に流れていた。
「なんて健気なナオ様でしょう。ナオ様、大丈夫でございます。これからは私、ダリミルがどなた様よりもお近くで、ずっと、ずっと長くお世話をしてまいりますからっ!」
梛央以上に泣きながらダリミルが宣言した。
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