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護衛騎士
プロローグ
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「クリュスエント姫に、今後変わらぬ忠誠を誓います。」
私はそう言って、洗礼式を行ったばかりの第一王女、クリュスエント姫の前に跪いた。
「あなたを、わたしのきしとして、みとめます。」
姫は教育係に教えてもらったであろう文言を唱えると、その体に不釣り合いな大きな剣を私の肩に乗せようとした。
しかし姫にとって、その剣はあまりに大きすぎた。持ち上げようとした途端にバランスを損ない、その瞬間私の頬に痛みが走る。
もちろん跪いたままでも剣が寄ってくるのはわかっていた。それでもなお、姫の持つ剣を払い落とすわけにはいかない。それが騎士たるものだ。
ただ、姫にとっては衝撃であったようだ。もしかしたら、自分のせいで他人が傷つく。他人の頬から血が流れる。そんな光景を初めて見たのかもしれない。そうだとしたら、申し訳ないことをした。
私の騎士としての就任式は、主である姫が倒れることで幕を閉じた。姫にとっても私にとっても一生忘れることのできない就任式であった。
私はそう言って、洗礼式を行ったばかりの第一王女、クリュスエント姫の前に跪いた。
「あなたを、わたしのきしとして、みとめます。」
姫は教育係に教えてもらったであろう文言を唱えると、その体に不釣り合いな大きな剣を私の肩に乗せようとした。
しかし姫にとって、その剣はあまりに大きすぎた。持ち上げようとした途端にバランスを損ない、その瞬間私の頬に痛みが走る。
もちろん跪いたままでも剣が寄ってくるのはわかっていた。それでもなお、姫の持つ剣を払い落とすわけにはいかない。それが騎士たるものだ。
ただ、姫にとっては衝撃であったようだ。もしかしたら、自分のせいで他人が傷つく。他人の頬から血が流れる。そんな光景を初めて見たのかもしれない。そうだとしたら、申し訳ないことをした。
私の騎士としての就任式は、主である姫が倒れることで幕を閉じた。姫にとっても私にとっても一生忘れることのできない就任式であった。
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