清く、正しく、美しく

桃瀬 叶七

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13.過去

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ガチャッ

生徒会室の扉が開いた。

仁「後輩ちゃん?
なんか用?」

紫村先輩は長く伸びた黒髪をかきあげながら言う。

美「えっと…」

仁「まぁ、ここで立ち話もなんだし中入って。」

美「失礼します。」

そこは想像以上に広くて豪華だった。

美「すごいですね…」

思わず思ったことが口から出てしまった。

仁「なんか、この学校で1番金をかけてるのここの部屋らしいからね(笑)なんぜかは知らないけど」

美「そんなんですね。」

仁「あー立ってないでそこのソファに座って」

私は3人掛けのソファの真ん中に座った。

仁「なんか、話があったんじゃないの?」

美「あ、そうでした。
あの…青西先輩の事なんですけど…」

仁「潤のこと?なんかされた?」

美「いえ、そうではなくて…
青西先輩って昔、なんかあったんですか?そのことが知りたくて…」

仁「誰から聞いたの?」

美「え…」

なんか、怖い顔をしてる。正直に言った方がいいかな?

仁「正直に言った方がいいよ?」

美「赤城くんから…」

仁「あいつ…信用してやったのに…」

美「すみません。」

仁「なんで白咲ちゃんが謝んの?」

美「え?」

し、白咲ちゃん?!

初めて呼ばれたよ。今まで白咲ちゃんなんて呼ばれたことなかったのに(笑)

仁「まぁ、いい。でも、俺が言うと思う?そのことを。」

美「無理ですよね…」

仁「まぁね。でも、みんなあんまり気にならないと思うけど、もしかして白咲ちゃん潤のこと好きだよね?」

美「え?!」

仁「顔赤いーバレバレ(笑)可愛いね」

顔が熱くなるのが自分でもわかる

仁「じゃ、ヒント!潤が変わってしまったのはある人のせいです。その人は、潤にとってとーっても大切な人です。さぁ、その人は潤のなんだったんでしょう?」

美「えっと…えっと…」

どうしよう…思いつかない!

仁「早くしないと時間切れだよー」

美「じ、じゃあ、恋人?」

少しの沈黙が流れた。

仁「な、なんでわかった?!正解!」

美「え?本当ですか?」

仁「うん。白咲ちゃん、勘がよすぎるから今日のヒントはここまで!」

美「今日のってことは今度また聞きに来ていいんですか?」

仁「まぁ、気分次第かな?(笑)」

美「わかりました。ありがとうございました。」

仁「はーい」

まだ、モヤモヤは消えないけど私はおとなしく生徒会室を後にした。


恋人か…

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