清く、正しく、美しく

桃瀬 叶七

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21.青西先輩

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美「も、もしかしてお話中でしたか?
それなら、また後で伺います。」
仁「大丈夫だよ。ちょうど勉強会の話をしてたんだ。」
潤「勉強に困ってるらしいな。」
美「あ、まぁ、はい。」
仁「あ、白咲ちゃんに嬉しい情報!」
美「あ、はい。何でしょう。」
仁「勉強会の話、潤が喜んできてくれるって、な?潤?」
潤「喜んではない。俺だってやるべき事は沢山あるんだ。」
美「本当ですか?あ、私もその話をするために来たんです。」
仁「おぉ!奇偶だね!」
美「あの、誰の家でやるか決めてなかったじゃないですか?」
仁「確かにそうだね。」
美「私のわがままに付き合ってもらうので私の家とかどうですか?」
潤「親御さんはいいのか?」
美「あ、はい。その日は親が留守なので。」
仁「あれ?俺の家って前に決めたような…」
美「あぁぁ!!」
潤「うるさい。」
美「忘れてました。赤城くんに私の家って言っちゃいました…」
仁「まぁ、俺はそっちの方が楽だからお邪魔させてもらおうかな?」
美「すみません…」
仁「すぐに謝らないの。」

沈黙が多い青西先輩だけど前に廊下であった時より表情が優しくてなんか違うな。
余計にキュンとしちゃいますよ…

潤「そろそろ、授業が始まる時間だ。」
仁「そうだね。じゃ、あとは決めることは放課後にまた、生徒会室に来てもらえる?」
美「はい。もちろんです。」

勉強会が楽しみなのか授業が全然頭に入らないけど頑張って放課後までの授業を受けました。
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