クズな恩恵を賜った少年は男爵家を追放されました、 恩恵の名は【廃品回収】ごみ集めか?呪いだろうこれ、そう思った時期がありました、

shimashima

文字の大きさ
25 / 37

25  実家に金銭的援助

しおりを挟む
「くそっ! なんてことだ 王宮から召喚状が  うううううう
自分は、もうおしまいなのか」
執務室で机に突っ伏して絶望的な声を上げているのはローザンヌ王国国境近くの
領主、グリッド男爵その人であった
隣領との紛争、不作による領地経営が全く破綻して税も払えないという状態に陥って
家族ともども、やせ細ってしまった現状、使用人も半数に暇を出した、
その時初めて護衛のカミラと門衛のヤンがいないことに気づいたが
これ幸いとばかりに暇を出した男爵だった、
頭を抱えていた男爵が家令にワインを持たせるべく鈴を持ち上げたときに
ドアをノックする音がした、このたたき方は家令のザンダースか
「入れ」ザンダースは男爵から5歩の距離を取り
「失礼します、旦那様 お使者が、 
フェルリンド伯爵様のお使者の方がお見えでございますが」
「なんといった? いや 解った お通ししろ 応接間だ、」
「御意」ザンダースはいつもの落ち着きはどこへやら
あたふたと階下に下がっていった、
男爵は姿見の前に立ち 自分の姿を厳しい観察眼でチェック
若干の手直しをして使者に面会すべく応接間に降りて行った、
ザンダースはドアを抑えて立っていた、
中に入ると三人の鎧をつけた騎士たちが三人 兜を小脇に抱え
直立不動で立っていた、「遠路よりご苦労である、私がグリッド男爵だが
フェルリンド伯爵の使いとのこと、まずは使者の口上を承ろううけたまわろう
「グリッド男爵閣下、ねぎらいのお言葉かたじけなく、我が主からの
口上は文書にてお伝えいたしたいとのこと、まずはこれをご覧いただきます、」

袋帆布ふくろはんぷが密封されさらに蝋封したものが手渡される
男爵は使者が立ったままなので座るもできず立ったまま開封して
袋帆布を家令に渡す、
目は羊皮紙の文字を追って左右にせわしく動く
「なんと・・」「そうなると」「一泊・・ 30人・・」
「目的     」「我が王に親書をだと・・」
なんかいろいろつぶやいていて駄々洩れ
内心は経費を考えて(我が男爵家、終わった・・)と
ただでさえさえない顔色が一層青くなった男爵だった
読み終えたらしいと判断した正使者ガリオン騎士は
ずっしりと重い革袋を男爵の手に渡し、
「30人もの人数故、かかりもあろうということで
まことに失礼なこととは思うが、これはご迷惑料ということで
是非にも受け取っていただけとの主の言いつけでございます、
ご笑納くださいませ」と大金貨100枚の革袋を渡す
「証文などは不要との言いつけでございますので」
小なりとはいえ貴族、鷹揚にうなずいて革袋をザンダースに
渡し、「これは金庫に、だがまだ持っておれ」と言葉少なに命ずる、
男爵の頭の中はいまや大嵐 暴風が逆巻いていた
「グリッド男爵閣下、これで使者の役目は果たしました、
これで失礼いたします、文書にある通り 人数は30人 我が主フェルリンド伯爵
奥方様のサザランド伯爵、従者1名 メイド2名はお屋敷内
護衛の騎士10名の内4名もお屋敷内 残り21名は庭に幕舎を張らせていただきます
 到着は 明日の今頃となります、」
「お使者 大儀であった」
三人の使者たちはさっそうと去っていった、

「ザンダース、金貨の袋をもって執務室の机の上に」
二人して執務室にゆき革袋を机に乗せる、「ザンダース、妻と娘をここに呼んでくれ
男爵は生気を取り戻した、「カイン・・・」と勘当した息子の名をつぶやく

いかに男爵とて大金貨をいっぺんにこれだけの量を見るのは
生まれてこの方、初めてのことだ、さっき受けとった時の手触り、大きさ的に
大金貨だ、間違いない、机の上の両の手はぶるぶると
おこりのように震えている
コンコンとノックの音 「旦那様 奥様とお嬢様がお見えです」
「入りなさい、ザンダースも立ち会え」
「あなた、カインの 伯爵の使者がお見えになられたとか」
「うむ、王命をもって特使として我が王に親書を手渡すお役だとか
それでな」と言葉を区切る
「往きと、帰りに我が男爵家を宿泊所として利用するとのこと
これはもちろん貴族の慣例として断れんにだが
カイン、いや 伯爵はかかりもあろうからと
この革袋に入った金貨を、 開けてみよう」
そういって革袋の紐をほどき机の上にジャラリと開けた
紫鳥の卵ほどの直径で厚さも矢の太さほどあって
それが見たところ100?
「数えてみよう」一つだけ10個の山をこしらえて
後は同じに積むだけ
あっと言う間に10個の山ができた
母のセリーヌは「大金貨・・100枚・・」
「もとてつもなく多いのですが」とセシル
「さて、そのようなわけでまずは支度をせねばならん
ザンダース、やめさせた者たちの再雇用は可能か?
だめなら一時雇でもよい 料理人3人、メイド3人 いや
人数は任せるから直ちに雇ってこさせろ
庭師も3人ほどいるな、今現在屋敷に居る者たちには特別報奨を出すと
伝えろ、伯爵が我が国を出たら渡す、今の給与ひと月分だ
セリーヌ、セシル、明日はカインに会えるぞ また間違えたな
フェルリンド伯爵と奥方のサザランド伯爵だったな
だが、カインはわが愚行を許してくれたのだろうか?」
だが母セリーヌと妹セシルは「「カインのお嫁さんに会える」」
と男爵の思いなどどこ吹く風だった、そして
男爵家は大わらわに両伯爵の宿泊支度に奔走するのだった

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~

きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。 洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。 レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。 しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。 スキルを手にしてから早5年――。 「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」 突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。 森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。 それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。 「どうせならこの森で1番派手にしようか――」 そこから更に8年――。 18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。 「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」 最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。 そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます

黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!

帝国の王子は無能だからと追放されたので僕はチートスキル【建築】で勝手に最強の国を作る!

雪奈 水無月
ファンタジー
帝国の第二王子として生まれたノルは15才を迎えた時、この世界では必ず『ギフト授与式』を教会で受けなくてはいけない。 ギフトは神からの祝福で様々な能力を与えてくれる。 観衆や皇帝の父、母、兄が見守る中… ノルは祝福を受けるのだが…手にしたのはハズレと言われているギフト…【建築】だった。 それを見た皇帝は激怒してノルを国外追放処分してしまう。 帝国から南西の最果ての森林地帯をノルは仲間と共に開拓していく… さぁ〜て今日も一日、街作りの始まりだ!!

Sランクパーティーを追放された鑑定士の俺、実は『神の眼』を持ってました〜最神神獣と最強になったので、今さら戻ってこいと言われてももう遅い〜

夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティーで地味な【鑑定】スキルを使い、仲間を支えてきたカイン。しかしある日、リーダーの勇者から「お前はもういらない」と理不尽に追放されてしまう。 絶望の淵で流れ着いた辺境の街。そこで偶然発見した古代ダンジョンが、彼の運命を変える。絶体絶命の危機に陥ったその時、彼のスキルは万物を見通す【神の眼】へと覚醒。さらに、ダンジョンの奥で伝説のもふもふ神獣「フェン」と出会い、最強の相棒を得る。 一方、カインを失った元パーティーは鑑定ミスを連発し、崩壊の一途を辿っていた。「今さら戻ってこい」と懇願されても、もう遅い。 無能と蔑まれた鑑定士の、痛快な成り上がり冒険譚が今、始まる!

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います

ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。 懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

追放されたので辺境でスローライフしてたら、いつの間にか世界最強の無自覚賢者になっていて元婚約者たちが土下座してきた件

にゃ-さん
ファンタジー
王都で「無能」と蔑まれ、婚約破棄と追放を言い渡された青年リオン。 唯一の取り柄は、古代語でびっしり書かれたボロ本を黙々と読み続けることだけ。 辺境で静かに暮らすはずが、その本が実は「失われた大魔導書」だったことから、世界の常識がひっくり返る。 本人は「ちょっと魔法が得意なだけ」と思っているのに、 ・竜を一撃で黙らせ ・災厄級ダンジョンを散歩感覚で踏破し ・国家レベルの結界を片手間で張り直し 気づけば、訳あり美少女たちに囲まれたハーレム状態に。 やがて、かつて彼を笑い、切り捨てた王都の貴族や元仲間たちが、 国家存亡の危機を前に「助けてくれ」と縋りついてくる。 だがリオンは、領民と仲間の笑顔を守るためだけに、淡々と「本気」を解放していくのだった——。 無自覚最強×追放×ざまぁ×ハーレム。 辺境から始まる、ゆるくて激しいファンタジー無双譚!

外れスキル【アイテム錬成】でSランクパーティを追放された俺、実は神の素材で最強装備を創り放題だったので、辺境で気ままな工房を開きます

夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティで「外れスキル」と蔑まれ、雑用係としてこき使われていた錬金術師のアルト。ある日、リーダーの身勝手な失敗の責任を全て押し付けられ、無一文でパーティから追放されてしまう。 絶望の中、流れ着いた辺境の町で、彼は偶然にも伝説の素材【神の涙】を発見。これまで役立たずと言われたスキル【アイテム錬成】が、実は神の素材を扱える唯一無二のチート能力だと知る。 辺境で小さな工房を開いたアルトの元には、彼の作る規格外のアイテムを求めて、なぜか聖女や竜王(美少女の姿)まで訪れるようになり、賑やかで幸せな日々が始まる。 一方、アルトを失った元パーティは没落の一途を辿り、今更になって彼に復帰を懇願してくるが――。「もう、遅いんです」 これは、不遇だった青年が本当の居場所を見つける、ほのぼの工房ライフ&ときどき追放ざまぁファンタジー!

処理中です...