blゲームのお助け友人キャラに転生しました!?

ラーム

文字の大きさ
35 / 42

34

しおりを挟む
アルバ視点


生まれた時から全てが揃っていた。愛以外の全てが。

私は今は亡き国王を祖父に持ち、一応王位継承権すらある由緒正しい公爵家コルフィオ家の嫡男として生まれた。
日々の勉学や魔術の授業は世間的には辛いものらしかったが、私はそうではなかった。言われたことは直ぐに出来るようになったし、寧ろやらされて出来ないことなんてなかった。

周りはそんな俺をいつしか神童と崇め、媚びを売るようになった。心底気持ち悪かった。きっと彼らが私を大切にするのは自分の保身のためだろう。当たり前ではあるその事がいつしか私の中で大きな枷となっていた。

コルフィオ・アルバは愛されない子

コルフィオ家とその周りの貴族の体のいい道具

そう自虐をしてどうにか保っていた。

(きっと私のことを愛してくれる人はいない。どんなに素晴らしい令嬢でも金と権力には屈し、私をそういう目で見てくる)

そんなふうに思っていたある日、カユル山でトラブルがあった。
エディシャル学園の生徒が同校の生徒に無理矢理酒を飲ませていたのだ。

エディシャル学園の時期生徒会長として、生徒の不祥事は見逃せない。私が通っている間にこの学園の評価を落としてはいけない。
そんな自己的な考えで被害者の生徒を助けに行った。

生徒たちを無理やり引き離し、説得を試みる。しかし、加害者の生徒はなんとあのフランシス・ムゲンだったのだ。自分の力に溺れ、他人を加害することを厭わない人間。私はさっきの自分の考えも棚に上げて真剣に怒っていた。

こいつにはどのように指導するべきか考えいる時に被害者生徒から話しかけられる。助けられたことへの感謝の言葉だろう。それもあのコルフィオ家の子息に。

この生徒はどんなゴマすりをするのか。半分聞いていなかったが、その中で聞こえたのはフランシス・ムゲンを庇う言葉だった。

意味が分からない。君はムゲンに加害されていたんだよ?なんでそんなやつを庇うの?私の言葉を何度も否定するのでつい聞いてしまった。
しかし、彼の口から出てきた言葉はやはり予想外のもので……

(自分のせいで大切な人に誤解されたくない……か…)

そんな考えをするやつは初めてだった。自分は被害を被ったのにその時でさえ、相手を庇おうとする。そんなやつは。

不意にムゲンが羨ましくなった。こんなに想ってくれる友人がいるなんて。
酒で酔い、意識が朦朧になっているその時でさえ、庇ってくれる友人が私にはいただろうか?

……そうか…奪えばいいのか。こいつから。彼を。

それから徹底的に彼、リョウのことを調べ尽くした。すると…

「あいつらは恋人同士だったのか…。」

ありえないと思っていた可能性にショックを受ける。が、直ぐに思い返す。
私にあんな恋人ができるだろうか?
きっと私の恋人になる人は私の権力や財力を狙う家の人間だろう。

でもリョウを恋人にすれば?
私はあのリョウからの愛情を私だけが受けることができるのではないか?

そう考えた時のわたしの顔はきっと歪んでいた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 まったり書いていきます。 2024.05.14 閲覧ありがとうございます。 午後4時に更新します。 よろしくお願いします。 栞、お気に入り嬉しいです。 いつもありがとうございます。 2024.05.29 閲覧ありがとうございます。 m(_ _)m 明日のおまけで完結します。 反応ありがとうございます。 とても嬉しいです。 明後日より新作が始まります。 良かったら覗いてみてください。 (^O^)

平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています

七瀬
BL
あらすじ 春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。 政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。 **** 初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m

Q.親友のブラコン兄弟から敵意を向けられています。どうすれば助かりますか?

書鈴 夏(ショベルカー)
BL
平々凡々な高校生、茂部正人«もぶまさと»にはひとつの悩みがある。 それは、親友である八乙女楓真«やおとめふうま»の兄と弟から、尋常でない敵意を向けられることであった。ブラコンである彼らは、大切な彼と仲良くしている茂部を警戒しているのだ──そう考える茂部は悩みつつも、楓真と仲を深めていく。 友達関係を続けるため、たまに折れそうにもなるけど圧には負けない!!頑張れ、茂部!! なお、兄弟は三人とも好意を茂部に向けているものとする。 7/28 一度完結しました。小ネタなど書けたら追加していきたいと思います。

全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話

みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。 数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品

ビッチです!誤解しないでください!

モカ
BL
男好きのビッチと噂される主人公 西宮晃 「ほら、あいつだろ?あの例のやつ」 「あれな、頼めば誰とでも寝るってやつだろ?あんな平凡なやつによく勃つよな笑」 「大丈夫か?あんな噂気にするな」 「晃ほど清純な男はいないというのに」 「お前に嫉妬してあんな下らない噂を流すなんてな」 噂じゃなくて事実ですけど!!!?? 俺がくそビッチという噂(真実)に怒るイケメン達、なぜか噂を流して俺を貶めてると勘違いされてる転校生…… 魔性の男で申し訳ない笑 めちゃくちゃスロー更新になりますが、完結させたいと思っているので、気長にお待ちいただけると嬉しいです!

クラスのボッチくんな僕が風邪をひいたら急激なモテ期が到来した件について。

とうふ
BL
題名そのままです。 クラスでボッチ陰キャな僕が風邪をひいた。友達もいないから、誰も心配してくれない。静かな部屋で落ち込んでいたが...モテ期の到来!?いつも無視してたクラスの人が、先生が、先輩が、部屋に押しかけてきた!あの、僕風邪なんですけど。

弟がガチ勢すぎて愛が重い~魔王の座をささげられたんだけど、どうしたらいい?~

マツヲ。
BL
久しぶりに会った弟は、現魔王の長兄への謀反を企てた張本人だった。 王家を恨む弟の気持ちを知る主人公は死を覚悟するものの、なぜかその弟は王の座を捧げてきて……。 というヤンデレ弟×良識派の兄の話が読みたくて書いたものです。 この先はきっと弟にめっちゃ執着されて、おいしく食われるにちがいない。

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

処理中です...