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これからは貴方と一緒に『いつもの朝』を 1/4
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【Side マリ】
(……ん? ……ああ)
ふと、目が覚めて。
いつもの朝とは違う様子に違和感を覚えたが、すぐに納得した。
(……アレク様。……ふふっ。あったかい……)
季節は初夏。
少し開いた窓から、朝の光とともにほんのり冷たい空気が入ってきてはいたが、頬に感じる冷たさとは対照に、その腕の中は温かい。
少し視線を上げれば、見えたのはアレク様の美しい顔。
今はまだ、その美しいグレーの瞳は閉じられ、長い睫毛が影を落としていた。
(……寝顔を見るのはこれで二度目ね)
滑らかな頬に少し触れながらそんなことを考え、以前行ったピクニックの事を思い出す。
あの時想像した夜を無事に迎えることができ、共に過ごし、そしてそのまま愛しい人の腕の中で目覚める朝は、こんなにも幸せなものなのだなと感じた。
「ふふっ」
思わず首を伸ばしてチュッとキスをすれば、アレク様の体がもぞりと動く。僅かな間の後、ゆっくりとその双眸が開き、グレーの瞳と目が合った。
「……マリがいる? …………あぁ、そうか。……おはよう」
寝起きの気怠げな微笑みと、すこし掠れた声で発せられた「おはよう」に、ちょっとキュンとしてしまう。
更にその後、私の存在を確かめるように頬と耳を撫でられながら額にキスをされて。
「んん……、君は温かいな……。ふぁ……、ぅん、気持ちいい」
そんなことを言われつつキュッと抱き締められれば、多幸感に蕩けそうになった。
「おはようございます、アレク様」
「……うん」
顔は見えなくなってしまったが、声はまだ眠そうである。寝ぼけているのか、甘えるようにスリスリと擦り寄せられる頬の感触もくすぐったかった。
「ふふふっ。もう少し眠りますか? 今日までお休みですよね?」
「いや……、起きる……。すまないね。ハネムーンに連れて行けるほど休みが取れなくて。もう少し頑張ればまとまった休みも取れると思うんだが……」
「……いいえ。いいんです。無理はしてほしくないですし、今はアレク様と一緒にいられるだけで私は幸せですから」
私がそう言うと、アレク様の腕が更にキュッと締まり、グルリと体を引き起こされた。彼の胸に手をつき、彼を見下ろす体勢にさせられる。
再び見えたアレク様の顔。その目元は少しピンク色に染まっていて、伸びてきた手が私の髪を耳にかけ、その親指が頬をすりすりと撫ぜた。
「あまり可愛い事を言うと、朝から襲ってしまうよ?」
「ふふっ! まぁ怖い」
「……まったく。冗談だと思っているな?」
「ふふふっ」
口振りは呆れているが、その私を見つめる瞳は甘く優しく。
こしょこしょと鼻先をくすぐってくる指先に、つい笑ってしまう。
「……楽しそうだね」
「ええ。……楽しくて、嬉しくて、幸せで。どうにかなってしまいそう」
そう言ってアレク様にキスをすれば、アレク様は少し驚いたように目を見開き、口を手で覆った。
「好きよ。アレク様」
ずっと貴方だけがと、にこりと笑って素直に気持ちを伝えれば、今度は両手で顔を覆ってしまった。
「……くっ、……ちょっと待って。……自分の妻が可愛すぎて、つらい……」
「え?」
絞り出すように漏れてきた言葉にキョトリとする。その間、アレク様は何故か深呼吸をしているようで、胸が大きく上下した。
ふぅと吐き出される息と共にずらされる両手。そこに見えた顔は珍しく真っ赤だ。
「うあ……、いや、何でもない。……あ。そう言えば、マリにお願いがあるんだが」
「はい」
「名前、……この前みたいにアレクって呼んでくれないか? ……君はもう私の妻なんだから。敬称はいらないし、話し方だってこの前みたいにしてほしい」
「……アレク、さま」
「コラ」
「ああっ、すみません、つい」
「話し方は徐々にでいいが、敬称は嫌だ。次に言ったら、……そうだな、ペナルティとしてキスをしてもらおうかな」
「え? 何故?」
「なんとなく。……まぁ、いいじゃないか。ゲームだと思えばいい。それとも、私にキスをするのは嫌?」
「そんなことはないですが……」
「じゃ、決まりだな」
目元に赤味を残しつつも、そう言ってニヤリと笑うアレク様……いや、『アレク』。私はその顔を見て、普段はとても優しいのに、この人たまに意地悪だな。と、内心で思うのだった。
「……さて。今日はどうしようか?」
ひと呼吸の後、アレクが下から私の髪を撫で梳きながらそう聞いてきた。
「うーん、昨日が忙しかったので、今日はちょっとゆっくりしたいです」
「ふむ……。では、天気も良さそうだし、またララに乗ってピクニックにでも行こうか」
「あら! ええ、行きたいです! ふふっ! じゃあ、サンドイッチを作らなきゃ!」
「ナポリサンドも頼む」
「もちろん作るわ!」
「よし、じゃあ、そろそろ起きようか。……体は大丈夫かい? 辛いなら朝食もここに運ばせるけど」
「んー……、ちょっと腰が辛いけど、大丈夫。きっと、ダンスと護身術で鍛えてもらってるおかげね。朝食もダイニングで食べるわ」
「……なるほど。……マリは体力があるんだね」
「……? ええ、そうね。体力はあるほうだと思うけど」
「ふぅん。それは良かった」
そう言うアレクはなんだかとても楽しそうで、またすこしキョトリとしてしまった。
*
それから私たちは、一度互いの私室へと戻り着替えと準備を済ませた後、一緒にダイニングへ行って朝食を食べた。
そしてその時の会話で、一緒にサンドイッチの準備をしようということになり、二人揃って厨房まで来たのだが。
ニコニコ顔のポールはざっと材料を出した後、「昼の準備にはまだ時間がありますし、お邪魔になってはいけませんから。一応、奥で仕込みをしておりますので、何かありましたら声をお掛けください」と言って、奥に引っ込んでしまった。
ちなみにサラも「今日ぐらいはお二人でお過ごし下さいませ。もちろん、何かありましたらすぐにお呼び下さいね」と、これまたニコニコした顔でそう言って、ダイニング前の廊下で手を振ってきた。
目の前には、ピカピカのキッチン台と、その上に並べられた材料たち。
「えーっと、とりあえず。先ずは手を洗って、作りましょうか」
「ああ」
私たちはそう言って頷き合うと、袖を巻くって手を洗い、サンドイッチを作りを開始した。
「アレクって、料理していたの?」
「いや?」
「え、でも、それにしては手際がいいような……」
「そうかな?」
さあ作ろう! となった段階で、そういえばアレクは王族だし料理なんてできるのだろうか? と思ったのだが。私がナポリサンド用のナポリタンを作り始めた横で、サンドイッチ用のハムや野菜を切ったり、卵を割ったりするアレクの手際は良く、心配は杞憂に終わりそうだとすぐに気付いた。
「まぁ、こっちでは全然だけど、前はそれなりにしてたからね」
「ああ、なるほど」
「あ、マリ。ジャムサンドは? どうする?」
「作って下さい! えーっと、二種類くらい!」
「じゃあ、一つはマーマレードにして、もう一つは、……うーん、どれがいいかな? ああ、ハチミツもあるね」
そう言うアレクの前には、ポールが作ってくれたジャムの他に、この前マルシェで買ったジャムやハチミツも置いてある。
「せっかくだから、この前買ったヤツにしようかな。…………はい。マリ」
「え?」
名前を呼ばれて再びアレクに視線を戻せば、スプーンに乗ったジャムが差し出されていた。
「味見。バラのジャムだよ。あーん」
「……自分で食べられますわよ?」
「いいじゃないか。それに、手を止めるとナポリタンが焦げてしまう。……ほら」
「「……あーん……」」
「ん! ほんのりバラの香りがして美味しい!」
「あー。本当だ。これは紅茶に入れても美味しいかもしれないね。……トマトはどうかな?…………はい」
「んー! こっちも甘酸っぱくて美味しい! あ、チーズに合うかもしれませんわ!」
「うん。美味い。ちょっとクセになる味だ。……どっちがいいだろう?」
「んんー……、どっちも美味しくて悩みますわね。でも、アレク様はトマトの方がお好きそう……?」
「あっ」
「え??」
「……いや」
何かを思いついたような、何かに気付いたような。
そんな雰囲気で一瞬私の顔を見つめられたが、見つめ返すと、フッと笑いながら「何でもない」と言われてしまった。
「あー、たしかに。私はトマトのほうが好みかもしれないな。……じゃあ、マーマレードとトマトにしよう」
何だったのだろうかと少し疑問は残ったものの、流されてしまえば仕方がなく。後の具材を用意し、相談しながらパンに挟んだりしている内に、私はすっかりその疑問を忘れ、サンドイッチとナポリサンドは出来上がった。
そしてその後は、アレクは「私は先に着替えてララの準備をしておくよ。サラを呼んでくる」と言って厨房から出て行って。私は私で、アレクに呼んで来てもらったサラと一緒に諸々の準備をし、部屋へと戻ったのだった。
(……ん? ……ああ)
ふと、目が覚めて。
いつもの朝とは違う様子に違和感を覚えたが、すぐに納得した。
(……アレク様。……ふふっ。あったかい……)
季節は初夏。
少し開いた窓から、朝の光とともにほんのり冷たい空気が入ってきてはいたが、頬に感じる冷たさとは対照に、その腕の中は温かい。
少し視線を上げれば、見えたのはアレク様の美しい顔。
今はまだ、その美しいグレーの瞳は閉じられ、長い睫毛が影を落としていた。
(……寝顔を見るのはこれで二度目ね)
滑らかな頬に少し触れながらそんなことを考え、以前行ったピクニックの事を思い出す。
あの時想像した夜を無事に迎えることができ、共に過ごし、そしてそのまま愛しい人の腕の中で目覚める朝は、こんなにも幸せなものなのだなと感じた。
「ふふっ」
思わず首を伸ばしてチュッとキスをすれば、アレク様の体がもぞりと動く。僅かな間の後、ゆっくりとその双眸が開き、グレーの瞳と目が合った。
「……マリがいる? …………あぁ、そうか。……おはよう」
寝起きの気怠げな微笑みと、すこし掠れた声で発せられた「おはよう」に、ちょっとキュンとしてしまう。
更にその後、私の存在を確かめるように頬と耳を撫でられながら額にキスをされて。
「んん……、君は温かいな……。ふぁ……、ぅん、気持ちいい」
そんなことを言われつつキュッと抱き締められれば、多幸感に蕩けそうになった。
「おはようございます、アレク様」
「……うん」
顔は見えなくなってしまったが、声はまだ眠そうである。寝ぼけているのか、甘えるようにスリスリと擦り寄せられる頬の感触もくすぐったかった。
「ふふふっ。もう少し眠りますか? 今日までお休みですよね?」
「いや……、起きる……。すまないね。ハネムーンに連れて行けるほど休みが取れなくて。もう少し頑張ればまとまった休みも取れると思うんだが……」
「……いいえ。いいんです。無理はしてほしくないですし、今はアレク様と一緒にいられるだけで私は幸せですから」
私がそう言うと、アレク様の腕が更にキュッと締まり、グルリと体を引き起こされた。彼の胸に手をつき、彼を見下ろす体勢にさせられる。
再び見えたアレク様の顔。その目元は少しピンク色に染まっていて、伸びてきた手が私の髪を耳にかけ、その親指が頬をすりすりと撫ぜた。
「あまり可愛い事を言うと、朝から襲ってしまうよ?」
「ふふっ! まぁ怖い」
「……まったく。冗談だと思っているな?」
「ふふふっ」
口振りは呆れているが、その私を見つめる瞳は甘く優しく。
こしょこしょと鼻先をくすぐってくる指先に、つい笑ってしまう。
「……楽しそうだね」
「ええ。……楽しくて、嬉しくて、幸せで。どうにかなってしまいそう」
そう言ってアレク様にキスをすれば、アレク様は少し驚いたように目を見開き、口を手で覆った。
「好きよ。アレク様」
ずっと貴方だけがと、にこりと笑って素直に気持ちを伝えれば、今度は両手で顔を覆ってしまった。
「……くっ、……ちょっと待って。……自分の妻が可愛すぎて、つらい……」
「え?」
絞り出すように漏れてきた言葉にキョトリとする。その間、アレク様は何故か深呼吸をしているようで、胸が大きく上下した。
ふぅと吐き出される息と共にずらされる両手。そこに見えた顔は珍しく真っ赤だ。
「うあ……、いや、何でもない。……あ。そう言えば、マリにお願いがあるんだが」
「はい」
「名前、……この前みたいにアレクって呼んでくれないか? ……君はもう私の妻なんだから。敬称はいらないし、話し方だってこの前みたいにしてほしい」
「……アレク、さま」
「コラ」
「ああっ、すみません、つい」
「話し方は徐々にでいいが、敬称は嫌だ。次に言ったら、……そうだな、ペナルティとしてキスをしてもらおうかな」
「え? 何故?」
「なんとなく。……まぁ、いいじゃないか。ゲームだと思えばいい。それとも、私にキスをするのは嫌?」
「そんなことはないですが……」
「じゃ、決まりだな」
目元に赤味を残しつつも、そう言ってニヤリと笑うアレク様……いや、『アレク』。私はその顔を見て、普段はとても優しいのに、この人たまに意地悪だな。と、内心で思うのだった。
「……さて。今日はどうしようか?」
ひと呼吸の後、アレクが下から私の髪を撫で梳きながらそう聞いてきた。
「うーん、昨日が忙しかったので、今日はちょっとゆっくりしたいです」
「ふむ……。では、天気も良さそうだし、またララに乗ってピクニックにでも行こうか」
「あら! ええ、行きたいです! ふふっ! じゃあ、サンドイッチを作らなきゃ!」
「ナポリサンドも頼む」
「もちろん作るわ!」
「よし、じゃあ、そろそろ起きようか。……体は大丈夫かい? 辛いなら朝食もここに運ばせるけど」
「んー……、ちょっと腰が辛いけど、大丈夫。きっと、ダンスと護身術で鍛えてもらってるおかげね。朝食もダイニングで食べるわ」
「……なるほど。……マリは体力があるんだね」
「……? ええ、そうね。体力はあるほうだと思うけど」
「ふぅん。それは良かった」
そう言うアレクはなんだかとても楽しそうで、またすこしキョトリとしてしまった。
*
それから私たちは、一度互いの私室へと戻り着替えと準備を済ませた後、一緒にダイニングへ行って朝食を食べた。
そしてその時の会話で、一緒にサンドイッチの準備をしようということになり、二人揃って厨房まで来たのだが。
ニコニコ顔のポールはざっと材料を出した後、「昼の準備にはまだ時間がありますし、お邪魔になってはいけませんから。一応、奥で仕込みをしておりますので、何かありましたら声をお掛けください」と言って、奥に引っ込んでしまった。
ちなみにサラも「今日ぐらいはお二人でお過ごし下さいませ。もちろん、何かありましたらすぐにお呼び下さいね」と、これまたニコニコした顔でそう言って、ダイニング前の廊下で手を振ってきた。
目の前には、ピカピカのキッチン台と、その上に並べられた材料たち。
「えーっと、とりあえず。先ずは手を洗って、作りましょうか」
「ああ」
私たちはそう言って頷き合うと、袖を巻くって手を洗い、サンドイッチを作りを開始した。
「アレクって、料理していたの?」
「いや?」
「え、でも、それにしては手際がいいような……」
「そうかな?」
さあ作ろう! となった段階で、そういえばアレクは王族だし料理なんてできるのだろうか? と思ったのだが。私がナポリサンド用のナポリタンを作り始めた横で、サンドイッチ用のハムや野菜を切ったり、卵を割ったりするアレクの手際は良く、心配は杞憂に終わりそうだとすぐに気付いた。
「まぁ、こっちでは全然だけど、前はそれなりにしてたからね」
「ああ、なるほど」
「あ、マリ。ジャムサンドは? どうする?」
「作って下さい! えーっと、二種類くらい!」
「じゃあ、一つはマーマレードにして、もう一つは、……うーん、どれがいいかな? ああ、ハチミツもあるね」
そう言うアレクの前には、ポールが作ってくれたジャムの他に、この前マルシェで買ったジャムやハチミツも置いてある。
「せっかくだから、この前買ったヤツにしようかな。…………はい。マリ」
「え?」
名前を呼ばれて再びアレクに視線を戻せば、スプーンに乗ったジャムが差し出されていた。
「味見。バラのジャムだよ。あーん」
「……自分で食べられますわよ?」
「いいじゃないか。それに、手を止めるとナポリタンが焦げてしまう。……ほら」
「「……あーん……」」
「ん! ほんのりバラの香りがして美味しい!」
「あー。本当だ。これは紅茶に入れても美味しいかもしれないね。……トマトはどうかな?…………はい」
「んー! こっちも甘酸っぱくて美味しい! あ、チーズに合うかもしれませんわ!」
「うん。美味い。ちょっとクセになる味だ。……どっちがいいだろう?」
「んんー……、どっちも美味しくて悩みますわね。でも、アレク様はトマトの方がお好きそう……?」
「あっ」
「え??」
「……いや」
何かを思いついたような、何かに気付いたような。
そんな雰囲気で一瞬私の顔を見つめられたが、見つめ返すと、フッと笑いながら「何でもない」と言われてしまった。
「あー、たしかに。私はトマトのほうが好みかもしれないな。……じゃあ、マーマレードとトマトにしよう」
何だったのだろうかと少し疑問は残ったものの、流されてしまえば仕方がなく。後の具材を用意し、相談しながらパンに挟んだりしている内に、私はすっかりその疑問を忘れ、サンドイッチとナポリサンドは出来上がった。
そしてその後は、アレクは「私は先に着替えてララの準備をしておくよ。サラを呼んでくる」と言って厨房から出て行って。私は私で、アレクに呼んで来てもらったサラと一緒に諸々の準備をし、部屋へと戻ったのだった。
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