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君に煽られる夜 2/3 ※
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【Side アレク】
私の肩に手をかけさせて、少し屈むように私の脚の間に立たせて。視線を上げれば、顔を上気させ、酔いが回ってきたのか瞳をトロリとさせた彼女と目が合った。
季節は初夏から本格的な夏へと移り変る頃。
少し開けた窓から入り込む涼しい夜風が時折肌を撫ぜたが、それでもまだ、部屋には昼間の熱気が残っている。
部屋に残るその熱気と、フワリとまわるアルコールのせいか。それとも、じわりと広がりだした興奮のせいか。はたまたその両方かは分からないが、触れている部分の互いの肌をやけに熱く感じる。
「……顔が赤くなってる。……熱い……?」
私は、マリの僅かに揺れる瞳を見つめながらそう言って、ゆっくりとガウンの紐を解いた。
実は先日、サラから、マリに似合うネグリジェを見付けてきたり作ったりするのが、メイドたちの間でブームになっているのだとこっそり教えてもらった。そして嬉しい事に、ウチの屋敷のメイドたちは皆優秀らしく、たしかにマリはいつも違うネグリジェを着ているが、そのどれもが可愛く彼女によく似合っていた。
――私に抱かれるためだけに装われた、いつにも増して色っぽい彼女のその姿。
それは私の欲望を大いに煽り、お風呂後、石鹸の甘い香りをほんのり纏った彼女の、そのガウンの紐を解く瞬間はとても興奮するものだった。
「うん。今日のも可愛いな……」
胸元と裾にレースがあしらわれた、淡いピンク色をしたシルク製のそれは、肩口が大きく開いていて。胸元のリボンを解いて少し手を掛ければ、ストンと下に落ちてしまうだろうなと思われた。
「……マリ、……キスして」
彼女の腰に手を添えて支えながら、意識した優しい声でそうねだる。
「ん。…………マリ、……もっと。私がいつも君にしているコトで、君がされて気持ちいいコトを私にするんだ」
彼女の唇が離れた瞬間に更にそう囁けば、素直に彼女の唇が私の唇を優しく喰みだした。
まだ拙い動きではあるが、彼女から寄せられるその唇の柔らかさは、私の欲望をじわじわ煽る。それでも、彼女の腰に腕を回して抱き寄せながら、しばらくされるがままにマリからのキスを受けていれば、……やがて、その時が来て。
マリが促すように私の唇を舐めるので応じるように口を開けると、おずおずと、彼女の舌が入ってきた。
彼女の舌が私の舌に触れた瞬間。正直すぐにでもその柔らかな舌を吸い、押し戻して、続く甘い口内を貪ってしまいたかったが、そこをなんとか堪えて彼女の舌の動きに集中する。
優しく舐められ、絡められて。
軽く吸われてから、上顎をくすぐるように舐められて。
(……ああ、)
やはりな、と思う。
それは、『彼女がされて気持ちいいコト』の答え合わせ。それが一つ出来て嬉しくなるとともに、自分もココは弱いのかもしれないなと感じた。
彼女の舌が私の上顎を掠るたびにゾクリとして息が詰まる。燻っていた官能が一気に引きずり出され、堪らず、彼女の腰に回していた腕を解き、服の上から胸を揉みしだく。
「……んっ! ん、ふっ、……ッ、んんっ!」
逃げないように、彼女の首に片手を掛けキスを続けさせながら。少し強めに胸を揉み、時折、ぷくりと固くなったその頂を指で擦り弾けば、塞ぎ塞がれた唇の隙間から彼女の甘い声が漏れ出てくる。
(……痕、つけたい)
不意に、そう思った。
――この可愛い女が自分のモノであると、自分だけがこの美しい女の体に痕を残すことができるのだと、その証を残したい。
首に掛けた手を緩めれば、空気を求めて彼女の唇は離れていった。
耳と頬を染め、すこし乱れた息を吐く彼女を見つめながら胸元のリボンを解く。自分の口角が上がるのを感じつつゆっくり手を掛ければ、それは最初の予想通り、パサリと音を立ててマリの足元へと落ちていった。
初夜を迎えてから二週間と少し。
首筋と鎖骨周りにつけていた痕はすでに綺麗に消えており、服を着ていれば何も見えない。だが、ひと度服を取り去ってしまえば、たくさんの紅い痕がマリのその白く滑らかな肌に散っている。
……マリは恐らく、彼女自身が恥ずかしがるから、服で隠せない部分には痕を残さないようにしたのだと思っているだろう。
もちろんそれも理由の一つだ。
着る服に悩まず、好きな服を着てほしい。そう思っている。
だが、本当は。
昼間の令嬢の仮面を付けている時の彼女は、凛とした空気を身に纏い一分の隙も見せない存在だ。そんな彼女が首筋にキスマークなんてつけていようものならば、どうなるか……。
その姿はそれだけでひどく淫靡なものへと変わり、それを見た者は彼女の痴態とその柔らかな肌を想像するだろう。
(そんなこと、想像でも許せるわけがない。マリのこの姿は、……私だけのものだ)
そんな私の執着心の現れとでもいうべきその痕を、ゆっくり指でなぞり、
「……ああ。……ここのが消えかかっているね……」
「ん、ぁぁ……。っ、んんっ」
薄くなっているものは重ねて吸い、時折歯を立て舐めながら、白い肌に残る痕を増やしていく。
増える痕が下へ移っていく度に、私の手が彼女の背中、脇腹、腰へと移っていき、そして柔らかく滑らかな臀部を撫でれば、くすぐったそうに腰が揺れた。
「……いつもアレクばっかり。……ずるい」
不意に、マリがそう呟いたので顔を上げる。
すると、少し拗ねたような表情をした彼女の顔が見えた。
「マリ?」
「…………」
名前を呼ぶも、彼女はその表情のまま、無言で私のシャツのボタンを外していき、終いにはズボンのボタンまで外してしまう。
「マ、……ッ、ぅっ……!」
彼女の急な行動に呆気にとられていると、鎖骨の部分へと強く吸い付かれて、私がした事への反撃と言わんばかりに、彼女の指が私の腰から脇腹までを撫で上げた。
その感触に、背筋にゾクゾクとした快感が走る。
「……私だって、したいわ」
痕がついたのだろう、吸い付いていた部分を指で撫でながらそう言う彼女の表情は、拗ねたものから、楽しそうなものへと変わっていて。
その、目元を染めトロリと笑う彼女は、あまりにも妖艶過ぎて。
呑み込まれないよう唾を飲み、誘うように微笑んで、「……じゃあ、……脱がせて」と囁けば、応えるようにキスをされた。
――深いキスをしながら。
彼女の手が私のシャツを脱がし、ズボンと下着に手を掛ける。腰を浮かせ、脚を上げて彼女を手伝えば、私の雄の部分は既に硬く立ち上がっていた。
「……おいで」
私の肩に手を付かせて、脚に手を添えて。私を跨ぐように膝立ちにさせ、今度は私が彼女の下着の紐を解き、剥ぎ取る。
「……濡れてる」
「あ……っ、や、んんっ、ん、……んんっ」
彼女の腰に左手を添え、宥めるように親指でその肌を撫でながら右手を秘裂に滑らせれば、そこは十分に温かくぬかるんでいた。
蜜を纏わせるように指を動かす。差し込めば、ソコはくちゅりと音を立てて、すんなりと私の指を飲み込んだ。
「……中までこんなにトロトロにして。……準備万端じゃないか」
彼女の生来の素直な性格も影響しているのだろう、私との夜に慣れた彼女は快感にも素直で。今日はアルコールが入っていることも加わり、彼女の弱いところをすこし刺激すれば、甘い声を上げながらすぐに腰が揺れだした。
鼻にかかった甘い声。
快感の波に揺れる体と、流されまいと、私の肩を強く掴む彼女の手。
熱く蠢き、蜜とともに私の指に絡みつく、彼女のナカ。
その全てが、私を誘い惑わす。
(……入れたい)
今すぐにでも組み敷いて、本能のままに犯したい。
だが、あともう少しだけ。
彼女のこの痴態を楽しみたい気持ちもあって。
「ふ、ぅ、あぁ……」
指を引き抜き見上げれば、切なそうに眉を寄せ、その大きな瞳を潤ませた彼女と目が合った。
「……欲しい?」
「……ん。ほし、ぃ」
「なら、自分で入れてごらん」
そう言って引き抜いた手で自分のペニスを支え、彼女の腰を誘導すれば。
「……ん、ふ、ッ、……んんっっ、……はっ、んぁ」
いつも私がしているように腰を揺らしペニスを秘裂に擦り付けた後、彼女がゆっくりと腰を落とした。
「……入った」
「ああ。……入ったね」
「……アレク。……キスして?」
「いいよ……」
彼女のナカの気持ち良さに、理性を含む全てを持っていかれそうになりながらも。腹に力を入れて耐え、彼女の希望を叶えるためにキスをする。
(これは……、クセになりそうだな……)
以前果実酒を飲ませた時も思ったが。どうやらアルコールは、彼女にフワフワとした雰囲気を纏わせ、瞳をトロリとしたものにするだけでなく、彼女を大胆にも積極的にもするらしい。
繋がったまま抱き締めてキスをすれば、すぐに口を開けて誘われて。舌を差し出せば、絡めるように舐められる。
その間も、ゆるゆると腰を揺らし、キュウキュウと締め付けねだってきて。――その全てが、堪らなく可愛くて。
「…………シて、くれないの?」
動かない私を不思議に思ったのだろう。唇を離し私を見つめる彼女の、その潤んだ瞳、切なげに寄った眉、赤く染まった耳と頬、そして、入れただけで上がりつつある甘い吐息。
――その全てが、私の嗜虐心に火をつけた。
私の肩に手をかけさせて、少し屈むように私の脚の間に立たせて。視線を上げれば、顔を上気させ、酔いが回ってきたのか瞳をトロリとさせた彼女と目が合った。
季節は初夏から本格的な夏へと移り変る頃。
少し開けた窓から入り込む涼しい夜風が時折肌を撫ぜたが、それでもまだ、部屋には昼間の熱気が残っている。
部屋に残るその熱気と、フワリとまわるアルコールのせいか。それとも、じわりと広がりだした興奮のせいか。はたまたその両方かは分からないが、触れている部分の互いの肌をやけに熱く感じる。
「……顔が赤くなってる。……熱い……?」
私は、マリの僅かに揺れる瞳を見つめながらそう言って、ゆっくりとガウンの紐を解いた。
実は先日、サラから、マリに似合うネグリジェを見付けてきたり作ったりするのが、メイドたちの間でブームになっているのだとこっそり教えてもらった。そして嬉しい事に、ウチの屋敷のメイドたちは皆優秀らしく、たしかにマリはいつも違うネグリジェを着ているが、そのどれもが可愛く彼女によく似合っていた。
――私に抱かれるためだけに装われた、いつにも増して色っぽい彼女のその姿。
それは私の欲望を大いに煽り、お風呂後、石鹸の甘い香りをほんのり纏った彼女の、そのガウンの紐を解く瞬間はとても興奮するものだった。
「うん。今日のも可愛いな……」
胸元と裾にレースがあしらわれた、淡いピンク色をしたシルク製のそれは、肩口が大きく開いていて。胸元のリボンを解いて少し手を掛ければ、ストンと下に落ちてしまうだろうなと思われた。
「……マリ、……キスして」
彼女の腰に手を添えて支えながら、意識した優しい声でそうねだる。
「ん。…………マリ、……もっと。私がいつも君にしているコトで、君がされて気持ちいいコトを私にするんだ」
彼女の唇が離れた瞬間に更にそう囁けば、素直に彼女の唇が私の唇を優しく喰みだした。
まだ拙い動きではあるが、彼女から寄せられるその唇の柔らかさは、私の欲望をじわじわ煽る。それでも、彼女の腰に腕を回して抱き寄せながら、しばらくされるがままにマリからのキスを受けていれば、……やがて、その時が来て。
マリが促すように私の唇を舐めるので応じるように口を開けると、おずおずと、彼女の舌が入ってきた。
彼女の舌が私の舌に触れた瞬間。正直すぐにでもその柔らかな舌を吸い、押し戻して、続く甘い口内を貪ってしまいたかったが、そこをなんとか堪えて彼女の舌の動きに集中する。
優しく舐められ、絡められて。
軽く吸われてから、上顎をくすぐるように舐められて。
(……ああ、)
やはりな、と思う。
それは、『彼女がされて気持ちいいコト』の答え合わせ。それが一つ出来て嬉しくなるとともに、自分もココは弱いのかもしれないなと感じた。
彼女の舌が私の上顎を掠るたびにゾクリとして息が詰まる。燻っていた官能が一気に引きずり出され、堪らず、彼女の腰に回していた腕を解き、服の上から胸を揉みしだく。
「……んっ! ん、ふっ、……ッ、んんっ!」
逃げないように、彼女の首に片手を掛けキスを続けさせながら。少し強めに胸を揉み、時折、ぷくりと固くなったその頂を指で擦り弾けば、塞ぎ塞がれた唇の隙間から彼女の甘い声が漏れ出てくる。
(……痕、つけたい)
不意に、そう思った。
――この可愛い女が自分のモノであると、自分だけがこの美しい女の体に痕を残すことができるのだと、その証を残したい。
首に掛けた手を緩めれば、空気を求めて彼女の唇は離れていった。
耳と頬を染め、すこし乱れた息を吐く彼女を見つめながら胸元のリボンを解く。自分の口角が上がるのを感じつつゆっくり手を掛ければ、それは最初の予想通り、パサリと音を立ててマリの足元へと落ちていった。
初夜を迎えてから二週間と少し。
首筋と鎖骨周りにつけていた痕はすでに綺麗に消えており、服を着ていれば何も見えない。だが、ひと度服を取り去ってしまえば、たくさんの紅い痕がマリのその白く滑らかな肌に散っている。
……マリは恐らく、彼女自身が恥ずかしがるから、服で隠せない部分には痕を残さないようにしたのだと思っているだろう。
もちろんそれも理由の一つだ。
着る服に悩まず、好きな服を着てほしい。そう思っている。
だが、本当は。
昼間の令嬢の仮面を付けている時の彼女は、凛とした空気を身に纏い一分の隙も見せない存在だ。そんな彼女が首筋にキスマークなんてつけていようものならば、どうなるか……。
その姿はそれだけでひどく淫靡なものへと変わり、それを見た者は彼女の痴態とその柔らかな肌を想像するだろう。
(そんなこと、想像でも許せるわけがない。マリのこの姿は、……私だけのものだ)
そんな私の執着心の現れとでもいうべきその痕を、ゆっくり指でなぞり、
「……ああ。……ここのが消えかかっているね……」
「ん、ぁぁ……。っ、んんっ」
薄くなっているものは重ねて吸い、時折歯を立て舐めながら、白い肌に残る痕を増やしていく。
増える痕が下へ移っていく度に、私の手が彼女の背中、脇腹、腰へと移っていき、そして柔らかく滑らかな臀部を撫でれば、くすぐったそうに腰が揺れた。
「……いつもアレクばっかり。……ずるい」
不意に、マリがそう呟いたので顔を上げる。
すると、少し拗ねたような表情をした彼女の顔が見えた。
「マリ?」
「…………」
名前を呼ぶも、彼女はその表情のまま、無言で私のシャツのボタンを外していき、終いにはズボンのボタンまで外してしまう。
「マ、……ッ、ぅっ……!」
彼女の急な行動に呆気にとられていると、鎖骨の部分へと強く吸い付かれて、私がした事への反撃と言わんばかりに、彼女の指が私の腰から脇腹までを撫で上げた。
その感触に、背筋にゾクゾクとした快感が走る。
「……私だって、したいわ」
痕がついたのだろう、吸い付いていた部分を指で撫でながらそう言う彼女の表情は、拗ねたものから、楽しそうなものへと変わっていて。
その、目元を染めトロリと笑う彼女は、あまりにも妖艶過ぎて。
呑み込まれないよう唾を飲み、誘うように微笑んで、「……じゃあ、……脱がせて」と囁けば、応えるようにキスをされた。
――深いキスをしながら。
彼女の手が私のシャツを脱がし、ズボンと下着に手を掛ける。腰を浮かせ、脚を上げて彼女を手伝えば、私の雄の部分は既に硬く立ち上がっていた。
「……おいで」
私の肩に手を付かせて、脚に手を添えて。私を跨ぐように膝立ちにさせ、今度は私が彼女の下着の紐を解き、剥ぎ取る。
「……濡れてる」
「あ……っ、や、んんっ、ん、……んんっ」
彼女の腰に左手を添え、宥めるように親指でその肌を撫でながら右手を秘裂に滑らせれば、そこは十分に温かくぬかるんでいた。
蜜を纏わせるように指を動かす。差し込めば、ソコはくちゅりと音を立てて、すんなりと私の指を飲み込んだ。
「……中までこんなにトロトロにして。……準備万端じゃないか」
彼女の生来の素直な性格も影響しているのだろう、私との夜に慣れた彼女は快感にも素直で。今日はアルコールが入っていることも加わり、彼女の弱いところをすこし刺激すれば、甘い声を上げながらすぐに腰が揺れだした。
鼻にかかった甘い声。
快感の波に揺れる体と、流されまいと、私の肩を強く掴む彼女の手。
熱く蠢き、蜜とともに私の指に絡みつく、彼女のナカ。
その全てが、私を誘い惑わす。
(……入れたい)
今すぐにでも組み敷いて、本能のままに犯したい。
だが、あともう少しだけ。
彼女のこの痴態を楽しみたい気持ちもあって。
「ふ、ぅ、あぁ……」
指を引き抜き見上げれば、切なそうに眉を寄せ、その大きな瞳を潤ませた彼女と目が合った。
「……欲しい?」
「……ん。ほし、ぃ」
「なら、自分で入れてごらん」
そう言って引き抜いた手で自分のペニスを支え、彼女の腰を誘導すれば。
「……ん、ふ、ッ、……んんっっ、……はっ、んぁ」
いつも私がしているように腰を揺らしペニスを秘裂に擦り付けた後、彼女がゆっくりと腰を落とした。
「……入った」
「ああ。……入ったね」
「……アレク。……キスして?」
「いいよ……」
彼女のナカの気持ち良さに、理性を含む全てを持っていかれそうになりながらも。腹に力を入れて耐え、彼女の希望を叶えるためにキスをする。
(これは……、クセになりそうだな……)
以前果実酒を飲ませた時も思ったが。どうやらアルコールは、彼女にフワフワとした雰囲気を纏わせ、瞳をトロリとしたものにするだけでなく、彼女を大胆にも積極的にもするらしい。
繋がったまま抱き締めてキスをすれば、すぐに口を開けて誘われて。舌を差し出せば、絡めるように舐められる。
その間も、ゆるゆると腰を揺らし、キュウキュウと締め付けねだってきて。――その全てが、堪らなく可愛くて。
「…………シて、くれないの?」
動かない私を不思議に思ったのだろう。唇を離し私を見つめる彼女の、その潤んだ瞳、切なげに寄った眉、赤く染まった耳と頬、そして、入れただけで上がりつつある甘い吐息。
――その全てが、私の嗜虐心に火をつけた。
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