【R18・番外編】来世でも一緒に

霜月×ティオ

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満月の夜の交わり 3/3 ※

【Side アレク】


「……たくさんのキス?」

「そう。たくさんのキス」

「……いっぱい抱いていいのか?」

「……ええ。いっぱい抱いて。我慢しないで。……貴方でいっぱいにして?」

「体、辛くなるかも……」

「ふふ。いいじゃない。……明日の朝はするのでしょう?」

「だが、っ、んっ」

「……ね。お願い、アレク。……これ以上は、我慢できそうにないわ」

 月明かりでも分かる程、頬も耳も赤く染め、瞳を潤ませ、切なげに眉を寄せながら私にキスをして。そう言って私を求めるマリ。
 そんな彼女に私からもキスをしようとしたその刹那。

 何故だかすこし、緊張した。

 ――それでも。

 軽く唇をめば、それはすぐに深いものへと変わり。彼女の口内に舌を這わせてむさぼれば、熱などすぐにともった。

「あっ、ああ、……ん、ッ……あっ……」

 首筋を舐め、軽く吸いながらその柔らかい胸へと手を伸ばす。
 熱く汗ばんだ肌に誘われるまま、舌と唇を滑らせる。

 甘い吐息。震える肌。

 その頂を舐め転がせば、彼女の手が私の髪を掻き乱し。上体を起こし彼女を見下ろせば、アルコールが入っている時のようなトロリとした瞳と目が合った。

 中途半端に脱がせていたネグリジェに手を掛けると、応えるようにマリが背中と腰を浮かせる。その全てを取り去り脚を大きく割り開くと、恥ずかしそうに、すこしだけ体をよじらせた。

 月光を弾く程、触れなくても分かる程にソコは濡れていて。

 そのヌラめきを見てしまえば、最早、我慢など出来なかった。

 性急に前をくつろげ、自身の硬くたぎるモノを取り出す。
 私は秘裂に雄の部分をゆっくりと擦り付けて。彼女は瞳を潤ませながらモノ欲しそうに腰をくねらせて。

「……何を考えてるのか分からないまま抱かれるのは怖いけど。……激しく抱かれるのは嫌いじゃないのよ……?」

 恥ずかしそうに少し目線を逸らし、小さな声で告白する彼女のその様はあまりに可愛く、愛しくて。

「……あまり煽らないでくれ。……本当に犯したくなる」

 そう言いながら一気にペニスを突き入れれば、彼女が喜悦の声をあげた。

「……ッッ……ぐ、、くっ! ……っ……は、ぁっ」

 柔肉が締まる。蜜を伴い、呼吸と共に蠢き、そして、誘う。

 熱く絡みついてくるその中は、入れただけで腰が抜けそうになるほどに気持ちが良かった。

 無意識に自身の唇を舐める。
 そうすることで本能のまま突き動かしたいという衝動を宥め、彼女の中を味わうように、私はゆっくりと、抽送を開始した。

「…………んっ…………ぁんっ。……んんっ……ぁ。……はっ。……ア、レク……ッ……」

 最奥を突く度に彼女は淫らな声を出し、蜜を増やしてその動きをより滑らかにする。

 ゆっくりと引いて、ゆっくりと挿し入れて。

 そうして彼女の中をじっくりと味わっていると、その緩慢な動きに我慢出来なくなったのか、彼女がねだるように自身の腰を揺すり始めた。

「……マリ、早く、していい?」

 見下ろしながら尋ねれば、わざわざ聞くなと言わんばかりの目で見つめ返され、少し笑ってしまう。

「……マリ、好きだよ」

「ア、レ、ッッ?! んああっ!」

 ふと零れた告白。それを合図に、ぐちゅぐちゅとわざと音がするように何度か腰をグラインドさせて中を掻き混ぜた後、今度は、彼女の敏感な部分を重点的に刺激するようにペニスを激しく挿抜させる。

「あっ! あん、やっ、そんなっ、したら、ぁっ! アレク! あ、ああっ!!」

 急に始まった激しい動き。それに耐えきれなくなったのか、彼女の腰が逃げようとする。

 しかし、そんなこと許せる筈もなくて。

「……激しいの、ッ……嫌いじゃないん、だろ……っ?」

 逃げるなよと、指が食い込む程に両手でその腰を強く掴み、より激しく抽送を繰り返せば、彼女が一際大きな嬌声をあげて達した。

「……く、そ……っ! キツ……っ!」

 吐精を誘うように蠢き収縮する中の動きに、眉を寄せ、奥歯を噛み締めて耐える。
 そしてその次の瞬間には、私は詰めていた息を一気に吐き出し、また吸って。私は、私が達する為の抽送を開始した。

「やっ! アレク! 待っ、ッッ、ひああっ!」

 彼女が首を振り何かを叫ぶが、止められない。

 ――正直もう限界だった。

 目をかたく閉じ、ただひたすら腰を叩き付けることに集中すれば、彼女の淫らな嬌声と、肌がぶつかる乾いた音、私が吐く短い呼吸音だけが私を支配する。

 支配して。呑み込んで。抗えない程に襲い来るのは吐精欲。

 そして彼女が再び高い声で鳴いた時、私はその最奥へと、我慢できない精を吐き出した。

「……はっ! ……くっ! ッ、うぁ……」

 全てを持っていかれそうな感覚の中、彼女の奥、さらに奥へと届くように繰り返し腰を押し付け、白濁を流し込む。
 
「アレク……」

 その声に目線を上げると、私に向けて腕を伸ばすマリが見えた。

 気怠げにしつつも、我武者羅がむしゃらに抱いた事をとがめる気配なくふわりと微笑むマリに、吸い寄せられるように体を倒し、キスをする。

「ん、ふ、ぁ……好き、好きよ。……ん、ッ、アレク、好き……」

(ッッ、……この人は、まったく……っ)

 人の努力と我慢を知ってか知らずか。繋がったまま交わすキスの合間にそんな風に言われてしまえば、……欲が集まるのも仕方ない事で。

「ア、アレク?」

 再び自身の雄が硬さを取り戻すのと同時、瞳を潤ませた彼女が戸惑いの声を上げた。

「……ん? なに?」

 彼女と間近で目線を合わせたまま、うっそりと微笑み素知らぬ顔でゆっくりと抽送を始める。

「だって、アレク、……っ、もう?!」

「……ああ。……マリが求めてくれるからね。嬉しくて」

「え?! ……んぁ、ッ……んん?! 私が……っ?」

「は、っ、……キスの間、ずっと締め付けて、熱く絡みついてくるから、ぁ、……求めてくれてるんだと、思ったんだけど。……違った? ……ッ……ほら、今も……」

 一度抽送を止めて彼女の耳を舐めながらそう囁けば、彼女の体がビクビクと震え、中もキュウキュウと締め付けてくる。

 体とは裏腹。そんなこと、と、慌て戸惑う彼女の言葉は、

「なっ、ぃあっ! ん、ああっ! ひっ、や……ッッ」

 再開した抽送により嬌声となって、言い切る前に掻き消えた。



 *



「……あぁ、……あっ、んんっ、ふ、ぁ、……ん、気持ちぃ……」


 胡座あぐらをかいてその上にまたがらせ、向かい合う形で座らせれば、彼女が私の首に腕を回して肌を寄せてきた。
 互いに一糸いっしまとわぬ姿となり繋がりあって、体を密着させながら腰を掴んで揺すれば、彼女自ら快感を求めて体を揺らしだす。

 目を閉じて、味わうという表現がぴったりくる程、ゆっくりと、じっくりと。私が教えたとおりにソコが擦れるよう動く彼女のその姿は、ひどく私の心を煽りながらも、ずっと見ていたいと思わせるものだった。

「……気持ちいい?」

「ぅんっ、気持ち、いい……ッ」

 口ではそう言いつつも、切なそうに眉を寄せるマリ。
 伺っていれば、さらに口を開いた。

「あっ、いぃ、……けど……っ」

「……けど?」

「……足りな、ぃ、の」

「足りない?」

「ん。……アレクが、もっと欲しい……っ。」

 その言葉と共に首に回された腕が解かれ、体を押された。気付いた時にはシーツの感触を背中に感じ、そして、共に倒れてきたマリの、私の鎖骨辺りに置かれていた手が動く。
 それが私の体をなぞるように下へと滑っていくのに合わせ、ゆっくりと、彼女が体を起こした。

 月が移動したのか、先ほどより明るく照らされたその体は白く、私の痕が花びらのように散っている。

 ゆるゆると揺れながら私を見下ろし、汗で頬に張り付く髪を耳にかけて。そして少し首を傾げてトロリと微笑むその姿は、ひどく淫靡で、息を飲むほどに美しかった。

「だから、…………アレクも、して? ……いっぱいくれるんでしょう?」

「ッッ」

 ――確かに、彼女に対して「求めて欲しい」と言ったのは私で。

 暴走して、彼女を泣かせてしまって。
 それでもなんとか繋ぎ止めたくて吐露した告白の応えが。

(……まさか、ここまで……)

 強烈だとは――。

 私の上にまたがり、すこし眉を寄せつつ甘く微笑みながら、雄を誘うために自ら腰を振るその姿は余りにも卑猥で。
 部屋に漂う房事ぼうじ独特の汗と、雄と雌の香り。彼女が揺れるたびに響くいやらしい水音、そして、気持ち良さそうに漏れる甘い声と甘い吐息。それら全てが私の全てを侵し、本能が引きずり出される。

 無意識に伸ばした手。

 呑まれて言葉も発せないまま、私は彼女の腰を掴み、揺すり、下から突き上げた。

「あっあっああっ! はっ、……ッ! あああ! ああっ!」

 彼女のナカは熱く絡みつき、どこまでも柔らかく。雄の精を搾り取る為だけに蠢き締め付け、皮膚に食い込む彼女の爪の痛みさえ快感へと変えて。

「っ、ああ! マリっ! ……来い!!」

 彼女の手を引き、倒れ込んできた彼女の頭を掴んで口内を貪れば、視覚、聴覚、嗅覚、味覚に触覚、その五感全てが彼女に侵され、満たされた。

「アレクっ! ……んぁあ! も、ッ、イき、そぅ……っ!」

「私も、はッ! 限界だ……! 一緒に……!」

「ん、んんっ! ん゛ん゛! ふ、ッ……ん、ん゛んーーーー~~……!!!」

 瞳の奥に散る閃光せんこう
 体の奥、抑えきれない奔流ほんりゅうは渦巻き駆け抜けて。

 唾液も、声も、吐息さえ逃さないように唇を塞ぎ、私は今出せる全てを彼女の最奥へと再びぶち撒けた。

「んぁあ……はぁ、は、ぁ、ふ、ぅぅ……」

 果てた余韻で体を僅かに跳ねさせながら、彼女の体が弛緩して体重がかけられる。

(…………エロすぎだろ……)

 彼女の体温と重みを感じながら髪を撫で、そんな事を思いながら息が落ち着くのを待つ。しばらくして、彼女がノロノロと顔を上げたのだが、その顔にはまたもや戸惑いが浮かんでいた。

「…………アレク、イッたわよね?」

「……ああ。三回目だったけど、いっぱい出たの……ナカに感じただろ?」

「じゃ、なんで……?」

「なんで? ……何が?」

「…………言わせないで……」

「ははっ。いいじゃないか。……何がどうしたの? マリ」

「……もう。……なんでまだ、そんなに大き、ぃ、ッ……?!」

「うわ。マリに言われると興奮するな。……気付いた?」

「……貴方、たまに、ホント意地悪ね……」

 恥じらいに頬と耳を染め、拗ねたように眉を寄せた彼女に宥めるようにキスをするが、愉しくて、口角が上がるのを誤魔化しきれない。

「だって、……甘いだけじゃダメなんだろ? ……それにしても、私でも信じられないよ。……まだ君が足りないなんて」

「まさか、……本当に? ……ああっ。や、ぁん……!」

 収まらない熱は、未だ硬さを保ったまま彼女の中でその存在を主張して。

「もっとと、いっぱいちょうだいと言ったのはマリだよ。……君だって、こんなにたくさん中に出してあげたのに、まだ欲しがってるじゃないか」

 私の言葉に反応して収縮を繰り返すナカに、再び誘われる。

「アレクッ、えっ、待……ッッ」

 彼女を降ろしてうつ伏せにし腰を掬えば、蜜と白濁が零れ伝う秘裂が見えた。

(……まるで獣だな)

 ペニスを突き入れれば雌は鳴き。
 雄は本能に任せ、己の雌を求めて犯す。

「……君が体力がある女性で良かったよ」

 そんなことを呟きながら、彼女の白いうなじに歯を立てて。

(マリが気を失うのが早いか、私が尽きるのが早いか……。どちらにせよ、時間はまだある)

 汗を舐め取りながらそう思った。


 ――今宵は満月。

 その月が堕ちるまで、人が獣になることを許された夜だから。

感想 16

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