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初恋の君 4/5
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【Side リュカ】
「叔父上!!」
ミラを膝に抱えたまま慌てて振り向けば、騎士服をキッチリ着こなし、胸に沢山の勲章を煌めかせたその人が、悠々と歩いてくる姿が見えた。
「父様っっ!!」
「あっ、ミラっ」
今の今までピッタリと私にくっついていたミラは、ガバリと体を起こし、もの凄い早技でその人に駆け寄って行く。
「ミラ。……いい子にしていたか? 兄様たちは?」
「ミラ、いい子してた! にぃたちは、ラールといっちゃった!」
「そうか」
「ミラ、父様大すきぃっ! ミラね、けっこんは、父様とするのよ!!」
「はははっ。ありがとう。父様もミラが大好きだよ」
きゃーっと嬉しそうに笑うミラと、軽々と片腕で抱き上げその頭を撫でる、私の叔父上こと、ガルシア大公。
(……全く、……悉く敵わないな……)
きっと今のミラの頭の中は、一瞬で、誰よりも大好きな自分の父親の事で一杯となり、私の存在などポンッと弾き飛ばされているのだろう。
「アレク、お仕事は?」
いつの間にかマリーも席から離れ、叔父上の側に立っている。
「ああ、今日は早く出たからオスカーと交代だ。……君を迎えに来たよ」
「あら。ふふふっ。嫌だわアレク。私だけでも子どもたちを連れてちゃんと帰れるわよ?」
そう言いながらもクスクスと嬉しそうに笑うマリーと、「そういう問題じゃない」とすこし呆れた顔で言う叔父上。その、優しく彼女の赤い頬を撫でる姿は、嫉妬心すら湧かない程にマリーとお似合いである。
「母上、お久しぶりです」
「……アレク。貴方が来ると全て持っていってしまうから嫌ね」
「持っていってしまうって……。母上は何を仰るのか。マリもミラも、最初から私のですよ」
ミラを片腕で抱え、もう片方の腕でマリーの腰を引き寄せて、ジト目の祖母を前にして叔父上は平然とそう言い切る。
「すみませんが、いい時間ですし、そろそろ引き上げさせてもらいますよ。アルマンとテオも回収しますので、フェランはラウルに頼みますが宜しいですか?」
「ええ、ええ。可愛い孫や嫁との触れ合いは、また貴方がいない所でするからいいわよ」
「……まったく。私がいないからと、変な話はしないでくださいよ。あと、きちんと歳を考えた上で酒も飲んでください」
「……わかったわよぅ」
叔父上の注意に拗ねたように口を尖らせる祖母。
その様子に叔父上は軽くタメ息を吐くと、諦めたように今度は私へと視線を向けた。
「リュカ、今日はマリとミラが世話になった。ありがとう」
「い、いいえっ」
「今日はもう私たちは帰らせてもらうが、いいか?」
「はいっ、もちろんです」
慌てて立ち上がって答えれば、フッとその人が笑う。
(……嗚呼、なんて高い壁だろうか……)
――立ち上がったところで、目線は相手の方が遥かに高い。
その風格に気圧されないよう腹に力を入れて、その美しいグレーの瞳を見上げながらそう思う。
今の私には持てないものを全部、この人は持っているのだ。
この人がいれば全てが大丈夫だと思わせるような安心感と包容力。
纏う空気からですらまざまざと感じるその強さ。
護りたい人を護りきる力も。己が望む人をしかと自分に惹きつける男としての魅力も。人としても、男としても、今の私では、到底この人には敵わない。
そしてそれは、もしかしたら、あと十程早く生まれていたとしても……。
(タメ息が出そうだ……)
その女性を引き留めることもできない私が唯一許されるのは、その手の甲に軽く口付ける事だけで。
(……ここまでくると、いっそ清々しいな)
バイバイと手を振るミラに手を振り返しながらそう思う。
「……我が息子ながら、憎らしい程にいい男ね」
笑い合いながら帰ってゆく三人の後ろ姿を見ていれば、またもやお婆様がボソリと呟いた。
「……お爺様もあんな感じでしたか?」
「ほほっ。……まぁ、ね」
祖母の声が少し寂しげなのは、叔父上たちが帰ってしまったからだけではないだろう。彼らの背中を見送る目に、どこか遠くを見ている雰囲気が感じられた。
(酔いも醒められてしまったようだな……)
冷たさを孕み始めた秋の風が吹けば、漂う哀愁に拍車がかかる。
祖母の横顔を見ながら、これ以上なんと声をかければ良いだろうかと思案していれば、不意に祖母が私に顔を向け、視線をピタリと合わされた。
「それにしても。……リュカ」
「はい」
「私ね、さっき言ったことは本気のつもりよ」
「え?」
「ミラの事。家柄と容姿は文句なし、マリアンヌの娘となれば教養もバッチリな娘に育つでしょうね。子息を持つ他国の貴族の中にはね、既に動き出しているところもあるの。……貴方かフェランが本気を出すなら、私が後押しをするから。早めに考えておきなさい」
「……はい」
「あと、ちなみにだけどね。明日のダンス、恐らくマリアンヌは来ないわよ」
「は? え? 何故ですか?」
「ふふふっ。……大人の勘ってところかしら」
「はぁ」
「……あのね、リュカ。貴方もそろそろ諦めなさいな。見ていれば分かるでしょう? あのコは絶対に手には入らない」
「……っ」
「初恋なんてものはね、叶うほうが珍しいの。やはり何かしらの縁がないと、普通は叶わないわよ」
「縁、ですか……」
「そうよ。運命の糸、とでも言えばいいかしら」
「……運命の、糸……」
確かに叔父上とマリーは、ただの夫婦以上の、そう、まさに運命的なもので結ばれているかのような雰囲気がある。
(私とは決して繋がることはない、糸……)
「……リュカ、初恋でなくても素敵な恋はできるものよ。だから、そんなに落ち込まないの。……ほほっ。それとも、昔のようにお婆ちゃまの胸で泣くかい?」
「えっ、いや、さすがにそれは……」
「なんだい。すっかりツレなくなってしまったわね。……ラウルだって寂しがっているんだよ? あんなに肩車をせがんでいたのにって」
「ふっ、はははっ」
それはもう昔の事だ。恋という言葉すら知らない頃の。
背の高いラウルに肩車されると世界が広く見渡せて、私の知らないもので溢れた世界に、ただただ瞳を輝かせていれば良かった頃の話。
(今はもう、肩車をされなくとも見られるようになった)
夢のように美しい世界も。
いくら望んでも、どうしても諦めなければならないものがあるという現実も。
今度は私が、あの日のあの二人のように、あの中心で、あのシャンデリアの下で誰かと踊る番であるという事も。
(私も、あんな風に踊れる相手を早く見つけねばな……)
あんな風に見つめ合い、愛を確かめるように踊れる相手を。
そう、次こそは私だけの相手を見つけねばなるまい。
(でも、それはきっと……)
「……お婆様には申し訳ないですが、やはりミラは妹以上には見れないですね」
「おや、そうかい? とびっきりの美人になるだろうに。……後悔しても知らないよ?」
「ははっ、それはそうなんですが、……正直なところ、重ねて見てしまいそうな気がするんです。そしてそれは、あまりにもミラに失礼だ。……まぁ、後悔して泣きたくなったら、すみませんが、その時はお婆様の胸を貸してください」
何度もその胸に抱かれて泣いた、懐かしい、幼き日の思い出。
それを思い出しながらそう言えば、「長生きしてあげるから、いつでも言いなさい」と、笑いながら言われてしまった。
「お。帰ってきましたね」
二人で顔を見合わせ笑っていれば、遠くから、フェランが叫ぶ声がした。
「あれはまた大きいなぁ」
「ほほほ。本当ね」
両手に沢山のお菓子を持ったフェランと、その後ろを歩くラウル。ラウルのその手には、鮮やかなオレンジ色をした立派なカボチャが持たれている。
「明日はカボチャのパイですね」
「ええ。……ふふ。それも毎年恒例だわね」
そういえばそうですねと、私たちは顔を見合わせると、再び笑い合ったのだった。
「叔父上!!」
ミラを膝に抱えたまま慌てて振り向けば、騎士服をキッチリ着こなし、胸に沢山の勲章を煌めかせたその人が、悠々と歩いてくる姿が見えた。
「父様っっ!!」
「あっ、ミラっ」
今の今までピッタリと私にくっついていたミラは、ガバリと体を起こし、もの凄い早技でその人に駆け寄って行く。
「ミラ。……いい子にしていたか? 兄様たちは?」
「ミラ、いい子してた! にぃたちは、ラールといっちゃった!」
「そうか」
「ミラ、父様大すきぃっ! ミラね、けっこんは、父様とするのよ!!」
「はははっ。ありがとう。父様もミラが大好きだよ」
きゃーっと嬉しそうに笑うミラと、軽々と片腕で抱き上げその頭を撫でる、私の叔父上こと、ガルシア大公。
(……全く、……悉く敵わないな……)
きっと今のミラの頭の中は、一瞬で、誰よりも大好きな自分の父親の事で一杯となり、私の存在などポンッと弾き飛ばされているのだろう。
「アレク、お仕事は?」
いつの間にかマリーも席から離れ、叔父上の側に立っている。
「ああ、今日は早く出たからオスカーと交代だ。……君を迎えに来たよ」
「あら。ふふふっ。嫌だわアレク。私だけでも子どもたちを連れてちゃんと帰れるわよ?」
そう言いながらもクスクスと嬉しそうに笑うマリーと、「そういう問題じゃない」とすこし呆れた顔で言う叔父上。その、優しく彼女の赤い頬を撫でる姿は、嫉妬心すら湧かない程にマリーとお似合いである。
「母上、お久しぶりです」
「……アレク。貴方が来ると全て持っていってしまうから嫌ね」
「持っていってしまうって……。母上は何を仰るのか。マリもミラも、最初から私のですよ」
ミラを片腕で抱え、もう片方の腕でマリーの腰を引き寄せて、ジト目の祖母を前にして叔父上は平然とそう言い切る。
「すみませんが、いい時間ですし、そろそろ引き上げさせてもらいますよ。アルマンとテオも回収しますので、フェランはラウルに頼みますが宜しいですか?」
「ええ、ええ。可愛い孫や嫁との触れ合いは、また貴方がいない所でするからいいわよ」
「……まったく。私がいないからと、変な話はしないでくださいよ。あと、きちんと歳を考えた上で酒も飲んでください」
「……わかったわよぅ」
叔父上の注意に拗ねたように口を尖らせる祖母。
その様子に叔父上は軽くタメ息を吐くと、諦めたように今度は私へと視線を向けた。
「リュカ、今日はマリとミラが世話になった。ありがとう」
「い、いいえっ」
「今日はもう私たちは帰らせてもらうが、いいか?」
「はいっ、もちろんです」
慌てて立ち上がって答えれば、フッとその人が笑う。
(……嗚呼、なんて高い壁だろうか……)
――立ち上がったところで、目線は相手の方が遥かに高い。
その風格に気圧されないよう腹に力を入れて、その美しいグレーの瞳を見上げながらそう思う。
今の私には持てないものを全部、この人は持っているのだ。
この人がいれば全てが大丈夫だと思わせるような安心感と包容力。
纏う空気からですらまざまざと感じるその強さ。
護りたい人を護りきる力も。己が望む人をしかと自分に惹きつける男としての魅力も。人としても、男としても、今の私では、到底この人には敵わない。
そしてそれは、もしかしたら、あと十程早く生まれていたとしても……。
(タメ息が出そうだ……)
その女性を引き留めることもできない私が唯一許されるのは、その手の甲に軽く口付ける事だけで。
(……ここまでくると、いっそ清々しいな)
バイバイと手を振るミラに手を振り返しながらそう思う。
「……我が息子ながら、憎らしい程にいい男ね」
笑い合いながら帰ってゆく三人の後ろ姿を見ていれば、またもやお婆様がボソリと呟いた。
「……お爺様もあんな感じでしたか?」
「ほほっ。……まぁ、ね」
祖母の声が少し寂しげなのは、叔父上たちが帰ってしまったからだけではないだろう。彼らの背中を見送る目に、どこか遠くを見ている雰囲気が感じられた。
(酔いも醒められてしまったようだな……)
冷たさを孕み始めた秋の風が吹けば、漂う哀愁に拍車がかかる。
祖母の横顔を見ながら、これ以上なんと声をかければ良いだろうかと思案していれば、不意に祖母が私に顔を向け、視線をピタリと合わされた。
「それにしても。……リュカ」
「はい」
「私ね、さっき言ったことは本気のつもりよ」
「え?」
「ミラの事。家柄と容姿は文句なし、マリアンヌの娘となれば教養もバッチリな娘に育つでしょうね。子息を持つ他国の貴族の中にはね、既に動き出しているところもあるの。……貴方かフェランが本気を出すなら、私が後押しをするから。早めに考えておきなさい」
「……はい」
「あと、ちなみにだけどね。明日のダンス、恐らくマリアンヌは来ないわよ」
「は? え? 何故ですか?」
「ふふふっ。……大人の勘ってところかしら」
「はぁ」
「……あのね、リュカ。貴方もそろそろ諦めなさいな。見ていれば分かるでしょう? あのコは絶対に手には入らない」
「……っ」
「初恋なんてものはね、叶うほうが珍しいの。やはり何かしらの縁がないと、普通は叶わないわよ」
「縁、ですか……」
「そうよ。運命の糸、とでも言えばいいかしら」
「……運命の、糸……」
確かに叔父上とマリーは、ただの夫婦以上の、そう、まさに運命的なもので結ばれているかのような雰囲気がある。
(私とは決して繋がることはない、糸……)
「……リュカ、初恋でなくても素敵な恋はできるものよ。だから、そんなに落ち込まないの。……ほほっ。それとも、昔のようにお婆ちゃまの胸で泣くかい?」
「えっ、いや、さすがにそれは……」
「なんだい。すっかりツレなくなってしまったわね。……ラウルだって寂しがっているんだよ? あんなに肩車をせがんでいたのにって」
「ふっ、はははっ」
それはもう昔の事だ。恋という言葉すら知らない頃の。
背の高いラウルに肩車されると世界が広く見渡せて、私の知らないもので溢れた世界に、ただただ瞳を輝かせていれば良かった頃の話。
(今はもう、肩車をされなくとも見られるようになった)
夢のように美しい世界も。
いくら望んでも、どうしても諦めなければならないものがあるという現実も。
今度は私が、あの日のあの二人のように、あの中心で、あのシャンデリアの下で誰かと踊る番であるという事も。
(私も、あんな風に踊れる相手を早く見つけねばな……)
あんな風に見つめ合い、愛を確かめるように踊れる相手を。
そう、次こそは私だけの相手を見つけねばなるまい。
(でも、それはきっと……)
「……お婆様には申し訳ないですが、やはりミラは妹以上には見れないですね」
「おや、そうかい? とびっきりの美人になるだろうに。……後悔しても知らないよ?」
「ははっ、それはそうなんですが、……正直なところ、重ねて見てしまいそうな気がするんです。そしてそれは、あまりにもミラに失礼だ。……まぁ、後悔して泣きたくなったら、すみませんが、その時はお婆様の胸を貸してください」
何度もその胸に抱かれて泣いた、懐かしい、幼き日の思い出。
それを思い出しながらそう言えば、「長生きしてあげるから、いつでも言いなさい」と、笑いながら言われてしまった。
「お。帰ってきましたね」
二人で顔を見合わせ笑っていれば、遠くから、フェランが叫ぶ声がした。
「あれはまた大きいなぁ」
「ほほほ。本当ね」
両手に沢山のお菓子を持ったフェランと、その後ろを歩くラウル。ラウルのその手には、鮮やかなオレンジ色をした立派なカボチャが持たれている。
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