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もふって新人生!
◆もふって習得!
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「っんー……くぁぁ………」
朝。目を覚まし、何時も通り伸びをする舞。
「やっぱり、こっちの方がよく眠れるわ……」
昨日、ギルドを後にした舞達は一昨日訪れた街の宿を再び訪ねた。空き部屋は残り2部屋で、一人部屋と二人部屋が一室づつだったので、一人部屋に舞、二人部屋に千明と涼華で部屋を借りた。
「ま、流石に年頃の女の子と一緒に寝るってのは御免だな。一人のがよく眠れるしな」
体は既に女の子のそれであるのに、何故かいっしょに寝たり、お風呂に入ったりはしたくないようだ。
「んっし、今日は魔法を覚えに行きませう!」
寝転がっていたベッドから飛び降りて、お出掛けの準備を始める。それが終わるとすぐに隣の部屋へと飛んでいって千明と涼華を起こす。
「さぁ!国立魔法図書館へとレッツゴーだよ!さっ!起きた起きたぁ!!」
「……んんぅ……?……もう行くの……?」
「……はやいよぉ……」
「もちろん。ほら!早起きは三文の得って言うでしょ!動こう!」
「いやだ……」
「やぁ………」
朝に弱い二人を無理やり布団から引っ剥がして外出の準備をさせる。
「はーやーくー!!」
二人を急かす。さて、どうしてこんなに舞が張り切っているのか。
今日行く予定の国立魔法図書館には、どうやら沢山の魔法に関しての蔵書があるようで、ステータス最弱な舞は今日如何に魔法を覚えられるかが、今後の冒険の鍵となるのだ。
これからの自分の人生を左右する事になるである日に少しでも遅れた行動は取れないとはり張り切っているのだ。
やがて、準備が終わり荷物と鍵を確認して宿を出る。朝食は前日に余った銅貨2枚でなんとかする。
「よっし!じゃあ!しゅっぱーつ!!!」
軽快な声が、街中の隅から隅へと駆け巡っていった。
■
どこか不思議な感覚に陥る場所。それが幾千、幾万もの魔法が往来する国立魔法図書館である。
「ほぇー!!こりゃすごいぜぇー!」
興奮した様子で魔導書に喰らいつく舞。現世での夢はファンタジー世界で、魔導書を読み漁ることだったらしい。
そんなお楽しみ中の舞を止めるのも可哀想なので、各自自由行動を取る。流石に逸れたりはしないが、各々の好きな本を呼んでいたら、当初の予定の時間になってしまったようだ。
「あー…もう、こんな時間なのー?…まだ読みたいけど……しょうがないか、千明と涼華が予定の場所で待ってるはず……」
何冊もの本を山のように重ねて持っていった舞は、千明と涼華に怒られたようだった。
「舞!なんだよこの量!!多すぎ!」
「お姉ちゃん!!出来ないことはちゃんと出来ないって認めないとダメだよ!」
駄目だしされた舞は少しむくれながらも、渋々本を戻す。
「これくらいなら……いいでしょ?」
「うーん…しょうがないなあ…でも今日はこれだけね」
「わかったー!」
そう言ってまず舞が表紙を開いたのは、魔法学入門~初級編~だった。ページを捲っていくと、魔法の使い方が載っていた。
「えっと……なになに?まず、魔力を掌に溜める練習……目を閉じて、意識を手に向けて……手がほんのり暖かくなったら成功…よっし、幸先いいスタートだ!」
魔法を扱う基本中の基本、魔力制御の練習から始める三人は、次から次へとページを捲っていく。
気づいたときにはもう既に魔法学入門の~初級編~どころか、~上級編~にまで手が伸びていた。
「次だよ!次はねー、えっと、実際に使えた火魔法の威力を更にあげよう!……だって」
そのページには、火魔法の威力をあげるには、明確な火のイメージが必要と記されていた。
そこで日本生まれ日本育ちのエリート知識人な舞は明確な火を、酸素が燃えるところをイメージして、火に酸素を送り込む。
すると、先程までまともで真っ赤に燃えたいた炎が蒼白く、より強い炎を灯していた。
「よーし、成功成功っと!」
まだ試し撃ちはしていないが、恐らく地面に本気でぶつければ地面が溶け、ガラス化するであろう。
しかし、これは火の上級魔法ではなく間違いなく火の初級魔法であった。威力だけで言えば、上級魔法にも引けを取らない程の威力だった。
「よーし、大体わかったぞー!次は水魔法かなー!」
水魔法は、初級では最大火力でも精々ハイドロポンプがいいところだ。だがしかし、舞である。
もちろん、そんなに生温い物を生み出すわけではない。手のひらの上で水を玉のように圧縮する。
その上部に小さい穴を開けたらどうなるだろうか。
答えは、細く早い水の柱が噴出される、だ。それは、現代科学で言うとあのダイヤモンドをも切り裂くと言うウォーターカッターである。
「よっしゃ、無敵の切断能力ぅ!」
などと無邪気に喜んでいるが、実はこれは果てしなく難しいことで、尚かつありえない程器用でなければ出来ない、恐ろしい軍事兵器だ。
だが、生憎にもこの三人の中で、舞をとめるものは一人たりともいなかった。
まだまだ足りないとでも言わんばかりに次の魔法の習得へと移行する。
次は土魔法だ。土魔法は主に土を使って発動させる魔法なのだが、舞の場合少しおかしくアレンジされてしまう。
「土……土…地圧……石…鉱石……これだっ!」
いきなり掌の上に現れる金鉱石。まだ不純物を取り除いてもいないのにその純度は優に四十%を超えそうな程光を放っていた。
「やっぱりなー……鍛冶も覚えよっかな……」
攻撃魔法を覚えるために来たはずだったが、土魔法はこの場で使うのは危険と判断して鉱石を作って土魔法の練習を終える。
そして、ついに風魔法だ。舞は前々から異世界に来たら空を飛びたいと思っていた。そんな舞に風魔法を与えたらすることは一つである。
「風に足を乗っけたら空飛べるんじゃないかな!!」
そんな目論見が成功する訳がなく頭から地面に着地する。
「いっ………たー…………なんでー………?」
涙を浮かべながら頭を擦る。まぁ、これは後々習得していけばいいや、と攻撃魔法の習得に移る。
「風って言ったら、やっぱ斬る魔法だよねー」
舞が思い浮かべたのは簡単なチェーンソーだった。魔力を掌に集めて刀身を作る。
安定してきたら、すぐに刀身に風を纏わせて回転させる。
試しにさっき作った金鉱石を切ったら砕け散ってしまい、相当に威力が高いことがこの場で実証された。
そして、最後に取り掛かったのが、空魔法。五大元素の属性外魔法で、主に探索魔法や生活魔法はこの空魔法によって作られている。
「とりあえず、時間がないから急いで四大元素の分は習得したけど、空魔法は何を習得すれば………とりあえず、魔術書を読めばオススメ魔法くらい載ってるでしょ!」
そう言って舞がめくったページには
【空魔法のオススメ!空のイチカラジュウ!】
という見出しが大きく書いてあった。
「ん?どれどれ………ふむ。」
一ページ一ページの行を丁寧に指でなぞりながら読んでいく中、遂に舞のお眼鏡に叶う魔法を二つ同時に見つけることができた。
「空間移動と異空間収納か……面白そう……って言うか便利そうだなー………よし、覚えておくか」
覚えておいて損は無いだろうと早速練習を始める。まずはゲートからだ。
今回は魔力を掌に集めるのではなく、目の前に自分が通れるくらいの大きさの穴をイメージしてそこに魔力を注いでいく。
次に行きたい場所のイメージをする。まずは、この図書館内のさっき行った場所に。
「……おお、これが空間移動の力……!!凄いな!!移動滅茶苦茶楽じゃないですかー!」
習得難易度としては普通以上には高い魔法を一発で、しかもなんとなくで完成させてしまった。
「うん。よし、やっぱり僕は魔法の才能があるんだな!だったらこの、異空間収納もすぐに…!!」
異空間収納は、初級の冒険者でも簡単に覚えられる初級の空魔法で、初期最大値に誤差はあるが、その後の伸びは一緒でlvが一つあがると最大値が十あがる。
無論、舞がそんな魔法を覚えられない筈もなく、あっという間に習得してしまった。
「…ふぅ……粗方覚え終わったし、そろそろ帰ろうかな」
吸収するものはしたので帰ろうと二人を探す。
割と近くにいたので十分と掛からずに見つけることができた。その帰り道。
「二人共、今日は付き合ってもらっちゃって悪かったね。ありがとう!」
沢山の魔法を覚えられて舞は二人に向き直ってお礼を言う。
「なんだよ、それくらい」
「そーだよ、水臭いよ!お姉ちゃん!!」
二人の優しい、受け入れてくれる様な返答を聴いた舞はとても嬉しそうに笑った。
そうして、三人は国立魔法図書館を後にするのだった。
朝。目を覚まし、何時も通り伸びをする舞。
「やっぱり、こっちの方がよく眠れるわ……」
昨日、ギルドを後にした舞達は一昨日訪れた街の宿を再び訪ねた。空き部屋は残り2部屋で、一人部屋と二人部屋が一室づつだったので、一人部屋に舞、二人部屋に千明と涼華で部屋を借りた。
「ま、流石に年頃の女の子と一緒に寝るってのは御免だな。一人のがよく眠れるしな」
体は既に女の子のそれであるのに、何故かいっしょに寝たり、お風呂に入ったりはしたくないようだ。
「んっし、今日は魔法を覚えに行きませう!」
寝転がっていたベッドから飛び降りて、お出掛けの準備を始める。それが終わるとすぐに隣の部屋へと飛んでいって千明と涼華を起こす。
「さぁ!国立魔法図書館へとレッツゴーだよ!さっ!起きた起きたぁ!!」
「……んんぅ……?……もう行くの……?」
「……はやいよぉ……」
「もちろん。ほら!早起きは三文の得って言うでしょ!動こう!」
「いやだ……」
「やぁ………」
朝に弱い二人を無理やり布団から引っ剥がして外出の準備をさせる。
「はーやーくー!!」
二人を急かす。さて、どうしてこんなに舞が張り切っているのか。
今日行く予定の国立魔法図書館には、どうやら沢山の魔法に関しての蔵書があるようで、ステータス最弱な舞は今日如何に魔法を覚えられるかが、今後の冒険の鍵となるのだ。
これからの自分の人生を左右する事になるである日に少しでも遅れた行動は取れないとはり張り切っているのだ。
やがて、準備が終わり荷物と鍵を確認して宿を出る。朝食は前日に余った銅貨2枚でなんとかする。
「よっし!じゃあ!しゅっぱーつ!!!」
軽快な声が、街中の隅から隅へと駆け巡っていった。
■
どこか不思議な感覚に陥る場所。それが幾千、幾万もの魔法が往来する国立魔法図書館である。
「ほぇー!!こりゃすごいぜぇー!」
興奮した様子で魔導書に喰らいつく舞。現世での夢はファンタジー世界で、魔導書を読み漁ることだったらしい。
そんなお楽しみ中の舞を止めるのも可哀想なので、各自自由行動を取る。流石に逸れたりはしないが、各々の好きな本を呼んでいたら、当初の予定の時間になってしまったようだ。
「あー…もう、こんな時間なのー?…まだ読みたいけど……しょうがないか、千明と涼華が予定の場所で待ってるはず……」
何冊もの本を山のように重ねて持っていった舞は、千明と涼華に怒られたようだった。
「舞!なんだよこの量!!多すぎ!」
「お姉ちゃん!!出来ないことはちゃんと出来ないって認めないとダメだよ!」
駄目だしされた舞は少しむくれながらも、渋々本を戻す。
「これくらいなら……いいでしょ?」
「うーん…しょうがないなあ…でも今日はこれだけね」
「わかったー!」
そう言ってまず舞が表紙を開いたのは、魔法学入門~初級編~だった。ページを捲っていくと、魔法の使い方が載っていた。
「えっと……なになに?まず、魔力を掌に溜める練習……目を閉じて、意識を手に向けて……手がほんのり暖かくなったら成功…よっし、幸先いいスタートだ!」
魔法を扱う基本中の基本、魔力制御の練習から始める三人は、次から次へとページを捲っていく。
気づいたときにはもう既に魔法学入門の~初級編~どころか、~上級編~にまで手が伸びていた。
「次だよ!次はねー、えっと、実際に使えた火魔法の威力を更にあげよう!……だって」
そのページには、火魔法の威力をあげるには、明確な火のイメージが必要と記されていた。
そこで日本生まれ日本育ちのエリート知識人な舞は明確な火を、酸素が燃えるところをイメージして、火に酸素を送り込む。
すると、先程までまともで真っ赤に燃えたいた炎が蒼白く、より強い炎を灯していた。
「よーし、成功成功っと!」
まだ試し撃ちはしていないが、恐らく地面に本気でぶつければ地面が溶け、ガラス化するであろう。
しかし、これは火の上級魔法ではなく間違いなく火の初級魔法であった。威力だけで言えば、上級魔法にも引けを取らない程の威力だった。
「よーし、大体わかったぞー!次は水魔法かなー!」
水魔法は、初級では最大火力でも精々ハイドロポンプがいいところだ。だがしかし、舞である。
もちろん、そんなに生温い物を生み出すわけではない。手のひらの上で水を玉のように圧縮する。
その上部に小さい穴を開けたらどうなるだろうか。
答えは、細く早い水の柱が噴出される、だ。それは、現代科学で言うとあのダイヤモンドをも切り裂くと言うウォーターカッターである。
「よっしゃ、無敵の切断能力ぅ!」
などと無邪気に喜んでいるが、実はこれは果てしなく難しいことで、尚かつありえない程器用でなければ出来ない、恐ろしい軍事兵器だ。
だが、生憎にもこの三人の中で、舞をとめるものは一人たりともいなかった。
まだまだ足りないとでも言わんばかりに次の魔法の習得へと移行する。
次は土魔法だ。土魔法は主に土を使って発動させる魔法なのだが、舞の場合少しおかしくアレンジされてしまう。
「土……土…地圧……石…鉱石……これだっ!」
いきなり掌の上に現れる金鉱石。まだ不純物を取り除いてもいないのにその純度は優に四十%を超えそうな程光を放っていた。
「やっぱりなー……鍛冶も覚えよっかな……」
攻撃魔法を覚えるために来たはずだったが、土魔法はこの場で使うのは危険と判断して鉱石を作って土魔法の練習を終える。
そして、ついに風魔法だ。舞は前々から異世界に来たら空を飛びたいと思っていた。そんな舞に風魔法を与えたらすることは一つである。
「風に足を乗っけたら空飛べるんじゃないかな!!」
そんな目論見が成功する訳がなく頭から地面に着地する。
「いっ………たー…………なんでー………?」
涙を浮かべながら頭を擦る。まぁ、これは後々習得していけばいいや、と攻撃魔法の習得に移る。
「風って言ったら、やっぱ斬る魔法だよねー」
舞が思い浮かべたのは簡単なチェーンソーだった。魔力を掌に集めて刀身を作る。
安定してきたら、すぐに刀身に風を纏わせて回転させる。
試しにさっき作った金鉱石を切ったら砕け散ってしまい、相当に威力が高いことがこの場で実証された。
そして、最後に取り掛かったのが、空魔法。五大元素の属性外魔法で、主に探索魔法や生活魔法はこの空魔法によって作られている。
「とりあえず、時間がないから急いで四大元素の分は習得したけど、空魔法は何を習得すれば………とりあえず、魔術書を読めばオススメ魔法くらい載ってるでしょ!」
そう言って舞がめくったページには
【空魔法のオススメ!空のイチカラジュウ!】
という見出しが大きく書いてあった。
「ん?どれどれ………ふむ。」
一ページ一ページの行を丁寧に指でなぞりながら読んでいく中、遂に舞のお眼鏡に叶う魔法を二つ同時に見つけることができた。
「空間移動と異空間収納か……面白そう……って言うか便利そうだなー………よし、覚えておくか」
覚えておいて損は無いだろうと早速練習を始める。まずはゲートからだ。
今回は魔力を掌に集めるのではなく、目の前に自分が通れるくらいの大きさの穴をイメージしてそこに魔力を注いでいく。
次に行きたい場所のイメージをする。まずは、この図書館内のさっき行った場所に。
「……おお、これが空間移動の力……!!凄いな!!移動滅茶苦茶楽じゃないですかー!」
習得難易度としては普通以上には高い魔法を一発で、しかもなんとなくで完成させてしまった。
「うん。よし、やっぱり僕は魔法の才能があるんだな!だったらこの、異空間収納もすぐに…!!」
異空間収納は、初級の冒険者でも簡単に覚えられる初級の空魔法で、初期最大値に誤差はあるが、その後の伸びは一緒でlvが一つあがると最大値が十あがる。
無論、舞がそんな魔法を覚えられない筈もなく、あっという間に習得してしまった。
「…ふぅ……粗方覚え終わったし、そろそろ帰ろうかな」
吸収するものはしたので帰ろうと二人を探す。
割と近くにいたので十分と掛からずに見つけることができた。その帰り道。
「二人共、今日は付き合ってもらっちゃって悪かったね。ありがとう!」
沢山の魔法を覚えられて舞は二人に向き直ってお礼を言う。
「なんだよ、それくらい」
「そーだよ、水臭いよ!お姉ちゃん!!」
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そうして、三人は国立魔法図書館を後にするのだった。
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