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小走りで駐まってくれていたバスに戻ると朝陽が一番後ろの席に座っていた。
その横にパパを降ろし、ふうっと一息つく。
「なにを話してたの?」
「……べつに。ただお礼を言っただけだ」
「ふうん」
朝陽は不思議そうにパパの背中を撫でていた。
俺達以外客がいないバスが走りだすと窓の向こうから声が聞こえた。
それは木下さんの声だった。どうやら今日も近くのスーパーで演説をしているらしい。
内容を聞いて俺達は驚いた。
『猫神様は本当にいました! そしてこの町を守ってくれたんです! 我々町民も猫神様を更に敬い! 尊ぶべきだと確信しました! 私が当選しましたら、まずは神社の改修費用に予算を充てたいと思います! それから――』
バスが町から離れていった為、それ以上は聞き取れなかった。
俺はまさかこうなるとはと苦笑していると、朝陽も同じような顔をしていた。
「でも、仕方のない結末なのかもね」
朝陽は窓の外を見つめながらどこか納得していた。
そう言われるとそんな気もしてくる。
どちらにせよ、人はそう簡単には変われない。きっと町もそうなのだろう。
バスはゆっくりと町を離れていき、しばらくするとトンネルの中に入って行った。
その横にパパを降ろし、ふうっと一息つく。
「なにを話してたの?」
「……べつに。ただお礼を言っただけだ」
「ふうん」
朝陽は不思議そうにパパの背中を撫でていた。
俺達以外客がいないバスが走りだすと窓の向こうから声が聞こえた。
それは木下さんの声だった。どうやら今日も近くのスーパーで演説をしているらしい。
内容を聞いて俺達は驚いた。
『猫神様は本当にいました! そしてこの町を守ってくれたんです! 我々町民も猫神様を更に敬い! 尊ぶべきだと確信しました! 私が当選しましたら、まずは神社の改修費用に予算を充てたいと思います! それから――』
バスが町から離れていった為、それ以上は聞き取れなかった。
俺はまさかこうなるとはと苦笑していると、朝陽も同じような顔をしていた。
「でも、仕方のない結末なのかもね」
朝陽は窓の外を見つめながらどこか納得していた。
そう言われるとそんな気もしてくる。
どちらにせよ、人はそう簡単には変われない。きっと町もそうなのだろう。
バスはゆっくりと町を離れていき、しばらくするとトンネルの中に入って行った。
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