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10.前世の記憶《2》
しおりを挟む日々朝から仕事に終われ、帰るのは終電間際…
やっとご飯にありつけるのは1時ごろ…
ビールとつまみをちまちまと食べ、大好きな小説を見る。
それが平日の楽しみだった。
今回読んでいるのはありきたりな悪役の義姉達がざまぁされて、ヒロインが王子様と幸せになる話だ。
この小説、姉妹どっちとも王子様に出会えずそのまま始末されて本当に気の毒だけどさ、、
小説の中の悪役って本当に典型的に悪すぎるってか、今どきそんなのやってたら児童相談所から連絡来るわ!
と、夢のない話を考えながらメッセージアプリを開き友達に連絡。
(今回も秒速で読み終えたので新作教えて…、っと。)
代わり映えのない日々。
週末は飲んだくれて二日酔いで潰れる休日。
なんかおもろい事ないかなぁ…
ーそこで梨花としての記憶は途絶えた。
ーーーーーーーーー
…ここで梨花、もといミリーは思った。
(ちょっとまて、異世界転生ってそーとーな何か特質的な特技があってそれを元に色々快挙なしとげて幸せになれるんじゃないのかよおおお!!!)
圧倒的に前世の知識が足りないままの転生となってしまった。
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