プライドの高い主人公の頭を踏みつけてイジメてみた「改造予」

02 赤城陽光

　僕の目の前に倒れてる人間。

　そいつの名前は、赤城陽光。
　絵に描いたような高慢な人間だ。

　人に頭を下げるのが嫌いだし、誰かに命令されるのも嫌い。
　典型的な、プライドの高い人間の見本だ。

　けれど、高慢で鼻持ちならない人間は好きだよ。

　いいね、大好物だ。

　そういう人間こそが、好きなんだよ。

　今まで豪華なソファーに背中を預けてふんぞり返っていた人間を、地べたの上にはいつくばらせて泥まみれ、埃まみれにしてやるのは最高の良い。

　でも、それだけの奴はつまらないな。

　ちょっといたぶってやるとすぐ「金ならやるから」「何が望みだ」とか言って、命乞いしてくるんだから。