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エピローグ
しおりを挟むマルスと国の破滅の未来は回避されたが、その事実はまだしばらく本人たち以外にはわからない。
そのため、王と王妃はマルスの様子に気を配り、必要な教育を選んで身長に施していった。
しかし、闇落ちの気配はなく、国の様子も傾く気配がなかったので、占いははずれる事もあるだろうという結論に至った。
十年後。
王になったマルスが、獣者の近くを歩いていると、見かけない顔がいた。
その人物は不慣れな様子で、獣の世話を四苦八苦しながらこなしている。
その様子を見たマルスは彼に声を掛けることにした。
過去の時代でサークルと名乗っていたはずのその人物の本名は、コハクというその国ではありふれた名前だった。
不思議に思ったマルスは、もし偽名を名乗るのだとしたら何にするのかと聞いた。
するとコハクは「サークル」にすると言う。
自分が獣の世話をできるようになったのは、マルス王のおかげだから、その名前を頂戴して少しだけいじるだろうと。
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