短編集 ドラマチックアニマルシリーズ

透けてるブランディシュカ

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第3話 ドラマチックなハムハムデイズ ~時間は有限なのだぜ~

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 おいらはむすたー。

 まわるぜまわるぜ。

 世界がまわるぜ。

 目も回るぜ。

 おいらはせかせか。

 いつも動き回るのが、おいらたちハムスター

 人生ってのは短いもんだからな。

 あっという間に過ぎていっちまうもんだからな。

 おいらたちは、急いでせかせかしながら、やりたい事を超特急でやっているのさ。

 食べる時もせかせか。

 たくさん頬袋につめていくぜ。

 そんなに急いで疲れないのか?

 大丈夫なのだぜ。

 おいらたちは、そういう生き方が性に合ってるからな。

 だから今日もおいらたちは、せかせか生きるのだぜ。

 回って回って、ぐるぐる回って。

 食べて食べて、せっせか食べる。

 こんな生き方、人間にはできないだろう。

 素晴らしいだろう?

 超濃密、超思い出たっぷり。

 とりわけ俺は、ハムの中のハムだろう。
 
 おいらたちハムスターは、せかせか一生懸命、自分の人生がドラマチックになるように、やりたい事を超特急でやってるのだぜ。

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