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12月21日(木)〈啓輔〉
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朝8:00。
いつもならそろそろ現れるはずの見慣れた姿が今日は中々やって来ず、不安になる。
寝坊でもしたかな、それとも毎日ココア買って金欠になったとか。どう見ても学生だもんな、そりゃよっぽどの金持ちでも無い限り金が底をつきるのも無理はない。
俺と彼はただの店員と客という関係で、彼がこの店に来るのをやめてしまえば簡単に接点が無くなってしまうのだ、と改めて実感する。
くそ、こんな事ならもっと積極的にアピールするんだった、と後悔していると彼が店の中に入って来るのが見え心底ホッとした。
嬉しさのあまり気づくのが少し遅れたが、見慣れた顔の上に乗っているニット帽はいつもと違う見慣れないものだった。
耳あて付きで、耳あてからは三つ編みのおさげが伸びている。
やばい、めちゃくちゃ可愛い。
いつものニット帽も良く似合っているが、今日のニット帽は新しい萌えという感情を呼び起こすようなものだった。
高鳴る鼓動を抑えようと目の前の仕事に没頭していると、急いで来たのか少し息が切れている彼が今日もカウンターの前に立った。
「ココアに…その…マシュマロ付きで」
今日も少し彼が照れくさそうに注文を頼む。
注文を受け、よし積極的にアピールするチャンスだ、とマシュマロの分の値段は足さずにレジを打つ。すると、彼も気づいたのか少し戸惑った顔で此方を伺った。
「あの、値段一緒なんですか…?」
「うん、俺がオススメしたしおまけ。」
「でも…」
「いつも来てもらってるしさ」
「…じゃあ、ありがとうございます。」
彼が俺の目を見てはにかみながら答えた。笑った時に現れる三日月型のとろける様な瞳に吸い込まれそうになる。
時間を忘れるほど彼の瞳に見入っていると、脇を誰かに突つかれ仕事中である事を思い出す。
突つかれた方を振り返ると、そこにはカップを持ちながら少し呆れた顔をした小野が立っていた。分かってるよ、名も知らない客の一人にこんなにハマってるのが側から見れば哀れだって事くらい。
だから今日こそはもう少し積極的になるって決めたんだ、と意気込みペンを手に取る。
カップには、"今日のニット帽可愛いね"と書いた。今日彼が来た時からずっと考えていたことを思わず書いてしまった。
男同士でも帽子褒めたりするくらい変に思われないよな?それが店員と客であれば話は別かもしれないけれど、と不安になりながらも彼にカップを渡す。
彼の反応を恐る恐る待つと、カップを受け取った彼は、え、あ、うと言葉にならない声を出しながら顔を真っ赤にして固まってしまった。
まさかこれ程までの反応を貰えるとは思わなかった為正直驚いたが、それと同時にもしかして、と胸の底から期待と嬉しさが込み上げてくる。
これは、本当に脈ありなんじゃないか?
大きな期待を胸に何か声を掛けようと思ったが、彼はありがとうございます、とだけ告げその場から逃げる様に店を出て行ってしまい機会を逃してしまった。
少し残念に思ったが、これで明日はもっと積極的にいけるという自信が持てたため結果オーライと思うことにした。とりあえず、昨日背中を押してくれた小野に心の中で感謝した。
いつもならそろそろ現れるはずの見慣れた姿が今日は中々やって来ず、不安になる。
寝坊でもしたかな、それとも毎日ココア買って金欠になったとか。どう見ても学生だもんな、そりゃよっぽどの金持ちでも無い限り金が底をつきるのも無理はない。
俺と彼はただの店員と客という関係で、彼がこの店に来るのをやめてしまえば簡単に接点が無くなってしまうのだ、と改めて実感する。
くそ、こんな事ならもっと積極的にアピールするんだった、と後悔していると彼が店の中に入って来るのが見え心底ホッとした。
嬉しさのあまり気づくのが少し遅れたが、見慣れた顔の上に乗っているニット帽はいつもと違う見慣れないものだった。
耳あて付きで、耳あてからは三つ編みのおさげが伸びている。
やばい、めちゃくちゃ可愛い。
いつものニット帽も良く似合っているが、今日のニット帽は新しい萌えという感情を呼び起こすようなものだった。
高鳴る鼓動を抑えようと目の前の仕事に没頭していると、急いで来たのか少し息が切れている彼が今日もカウンターの前に立った。
「ココアに…その…マシュマロ付きで」
今日も少し彼が照れくさそうに注文を頼む。
注文を受け、よし積極的にアピールするチャンスだ、とマシュマロの分の値段は足さずにレジを打つ。すると、彼も気づいたのか少し戸惑った顔で此方を伺った。
「あの、値段一緒なんですか…?」
「うん、俺がオススメしたしおまけ。」
「でも…」
「いつも来てもらってるしさ」
「…じゃあ、ありがとうございます。」
彼が俺の目を見てはにかみながら答えた。笑った時に現れる三日月型のとろける様な瞳に吸い込まれそうになる。
時間を忘れるほど彼の瞳に見入っていると、脇を誰かに突つかれ仕事中である事を思い出す。
突つかれた方を振り返ると、そこにはカップを持ちながら少し呆れた顔をした小野が立っていた。分かってるよ、名も知らない客の一人にこんなにハマってるのが側から見れば哀れだって事くらい。
だから今日こそはもう少し積極的になるって決めたんだ、と意気込みペンを手に取る。
カップには、"今日のニット帽可愛いね"と書いた。今日彼が来た時からずっと考えていたことを思わず書いてしまった。
男同士でも帽子褒めたりするくらい変に思われないよな?それが店員と客であれば話は別かもしれないけれど、と不安になりながらも彼にカップを渡す。
彼の反応を恐る恐る待つと、カップを受け取った彼は、え、あ、うと言葉にならない声を出しながら顔を真っ赤にして固まってしまった。
まさかこれ程までの反応を貰えるとは思わなかった為正直驚いたが、それと同時にもしかして、と胸の底から期待と嬉しさが込み上げてくる。
これは、本当に脈ありなんじゃないか?
大きな期待を胸に何か声を掛けようと思ったが、彼はありがとうございます、とだけ告げその場から逃げる様に店を出て行ってしまい機会を逃してしまった。
少し残念に思ったが、これで明日はもっと積極的にいけるという自信が持てたため結果オーライと思うことにした。とりあえず、昨日背中を押してくれた小野に心の中で感謝した。
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