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城へ向う街
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ガタガタと揺れる荷台の中、バハルはやっとのことで体勢を変えていた。海を出たばかりの頃は大丈夫かもとか思っていたのだが、生き物である以上同じ体勢で居続けることが辛く、小さな荷台では中々改善も難しく嫌になってきている。
しかも陸の風景や見たことのない魔物も最初は楽しめたが、ずっとなにもない平凡な道を進むばかりで飽きてもいた。
「なー、おっさん」
「どうした。水が必要か?」
「いや、なんか転移魔法とかないの?」
色んな魔法が使えるならそういったものもないのだろうか。相変わらず景色は土の道と平原でとても城など見えてこない。
「もう少しで大きな街につく。そこに転移魔法を使える者が常駐している」
「ほんとか! いやー助かったー」
「ふむ。やはり人魚に陸路は辛いか……。もう少しだけ我慢してくれ」
ローガンいわくその街はこの辺りの視察などを目的として作られたものらしい。そのような街がマチリーク王国にはいくつかあり、そのすべてに転移魔法を使える魔法師が常駐しているそうだ。
「もう少しくらいならなんとか我慢するよ。荷台が狭くて身動きとれないのが辛くてさ。水も座った状態で腰下くらいまでしかないし」
「すまないな。城へは伝令がいっているのでもっとましな環境が用意されているはずだ」
「それは助かる」
道中に川でもあればよかったのだが。まあ、なにはともあれ転移で一気に移動できるなら楽である。
まだもう少し街に到着するまで時間があるので暇なバハルは雑談でもすることにした。
「なぁ、王様が住む城っていうくらいだからやっぱり食事は豪華なのか?」
この食いしん坊な人魚が一番に興味があることといえばやはり食についてである。目をキラキラさせて問いかけるとローガンが意外そうな表情を浮かべた。
「人の食事に興味があるのか?」
「あるある。タラッタが作ってくれた料理はおいしかったし……」
「ほお。人の食事を取れるのか、それは新しい発見だ」
「まあね。それで、どうなの?」
「ふむ。城の料理人は皆腕が立つものばかりで実に美味だ。陛下は甘いものがお好きだからデザートも充実しておる」
ローガンの話に思わず身を乗り出して聞き入る。ステーキからスープ、サラダにいたるまで事細かに教えてくれた。
デザートに関してもケーキには色んな種類があること、プリンやゼリーなどもあることなどを話してくれる。どうやら食べ物は前世とそう変わりないようだ。
唯一違う点といえば魔物を調理したものもあるらしいということである。その辺は異世界味を感じる。
「いいなぁ。食べたいなぁ。なあ、国王の病気が治ったらご褒美に食べ放題とかしてくれない?」
「陛下のご病気のことまで知っているとは……。海賊の娘か」
「あ、やべ……」
つい調子に乗って口が滑った。情報漏洩はまずいんしゃないかと思ったが、どうやらローガンは流してくれるようだ。
「本当に治せたのなら褒賞は十分にいただけるだろう」
「それはいいなぁ。……まぁ、自分の血肉を差し出す気はないんだけど」
「ん? なにか言ったかな」
ボソリと呟いた声は聞こえなかったらしくローガンが不思議そうに首を傾げている。
バハルはニコニコと笑顔を貼りつけて彼の意識を逸らした。
「おっさんって幻を見せるみたいな魔法は使えるのか?」
「急な質問だな。そういった類の魔法は使えるよ。ただ少々制約があるがね。そう簡単には使えない」
「そうなのかー」
「随分と残念そうだな」
やりたいことがあったのだが難しそうだ。バハルの夢を実現する方法を見つけたと思ったのだが。
そんなこんなで食や魔法について話しているとやがて大きな街が見えてきた。ローガンの魔法によって雨を降らせてもらいながら身を乗り出す。
「おー、ヨーロッパみたい!」
「ヨー?」
「なんでもない! あの街から転移で城に行けるんだな?」
「ああ、そうだ。街の中心地には川が流れている」
「え、本当か? なら少し泳ぎたいんだけど。正直けっこう移動がきつくてさ」
一度思いっきり体を伸ばしたい。
まあ、先ほどからすれ違う人間たちがぎょっとして綺麗な二度見をしまくっているので、街の中心で泳いだらパニックが起こるかもしれないが。
「ふむ。いいだろう」
「いいのか!?」
「大事な人魚が弱っては困るからな」
「パニックにならない?」
「はっはっは。街に入った時点でパニックだから問題あるまい」
いや、それは問題しかなくないか? という言葉は軽快に笑うローガンを前に消えていった。
バハルとしては人間がパニックになろうがどうでもいいが、驚いて攻撃などされたら困る。少し心配になりつつも人魚を連れた魔法師一行は街へと到着した。
「みてー! すごい!」
「本当に人魚じゃねぇか!」
「わぁ! ローガン様、凄い!」
街の入口に人だかりができていて到着したバハルたちに歓声をあげた。攻撃されるかもという心配などは杞憂だったらしい。
どうやら道中ですれ違った者たちが街人に伝え噂が一気に広まっていたようだ。好奇心を含んだ数多くの視線が突き刺さり、ちょっぴり水族館の魚になった気分になる。
それからものすごい人数の人間に見られながらも、ローガンは約束通り街の中心に流れる川まで連れて行ってくれた。バハルは荷台から降り川の中へ潜る。久しぶりに思いっきり尾びれまで伸ばせて凝り固まった体が解れていく。
「それにしても……」
ざばっと水面から顔を出すと歓声が上がる。川岸から橋の上まで人でいっぱいだ。すべて人魚を見に来た者たちである。
なんとも居心地が悪くブクブクと口元で泡を立てると、これまた歓声が上がった。もはややることなすことすべてが面白いらしい。
「見世物ってやだなー」
人々の視線から逃れるように深く潜る。川の中には魚も海魔もおらず、ただ静かに藻が水の流れに合わせて揺れていた。
川底に寝そべってしばし休憩をとっていると、ポチャンとなにかが投げ込まれる。
「石?」
小さな石がゆらゆらとバハルの近くに沈んでくる。それを目で追っていると続けてポチャンポチャンとまた石が投げ込まれた。
「あー、これは出てこいってことだよなぁ」
見物にきた人間たちが姿を見せないバハルに業を煮やして石を投げているのだろう。
「別に魚じゃあるまいし。びっくりして姿を現すわけないだろ」
不快になりつつも無視することにする。
すると今度は投げ入れられるものが石から食べ物へと変わった。
「うわ、パンとかベチャベチャじゃん。それに川が汚れるだろ」
食べ物を粗末にするのは許せない。あと人魚は動物ではないのだ。食べ物でホイホイ寄っていくわけはない。
「おいこら! 食べ物くれるなら直接くれ!」
……いや、これは決してホイホイされたわけではない。食べ物が粗末にされるのを阻止しただけである。
「おー! しゃっべったぞ!」
「ほら、これ食えーー!」
「これも! これも!」
「そんふぁたべれないふぁろ!」
次々に投げ込まれる食べ物を口に放り込み、両手で抱えながら抗議するとなぜかどっと笑われた。
「バハル、もうそろそろ転移の準備が整うのだが」
「んあ? わふぁった。じゅうふん、やふめたふら」
「……それ食べ終わってからでいい」
頬をパンパンにしたまま喋るバハルにローガンが呆れたようにため息をついた。国の偉い魔法師がいる前では人々もさすがにおとなしくなるのか、さっきと打って変わって静かに見守っている。
むしゃむしゃと投げ渡されたパンだの魚のフライだのを食べきると、お腹がパンパンになった。心なしか腹も出ている気がする。
「あ、懐かしい。こんな感じに少し腹が出てきたなーと思ったら次第にズボンが苦しくなって、終いにはベルトもできなくなったな」
体重三桁まで育てた前世を思い出して遠い目をする。いや、今は人魚だ。そう簡単に太らないだろう。腹筋は割れてるし。
「もういいのか?」
「あ、うん。お腹も満たされたしさっさと城へ行こう」
「ではまたこれに乗ってくれ」
「はいはい」
荷台へ乗り込むと歓声と共に拍手が起こった。
いやだから芸とかじゃないから。などと不満を漏らしつつもおとなしく荷台に収まる。馬に繋がれて荷台がガタガタと動き出し、広場のような場所にまでやってきた。
「あのゲートを潜ると城へと繋がっている」
「ほえー、ファンタジーだなぁ」
大きな白い石でできた枠がでんと置かれており、枠の中が中心に向かって渦巻く光で満たされている。ゲートの両隣にはローブを目深にかぶった魔法師らしき人物が二人いた。
顔を隠しているのは城への移転を使える人物をバレないようにするためらしい。
「少し浮遊感などがあるから気持ち悪くなるかもしれん」
「あいよー」
「ではいくぞ!」
馬に引かれたまま荷台ごとワープゲートを潜る。眩しい光に目を瞑るとローガンの言う通り浮遊感とぐんとなにかに引っ張られるような感覚に襲われた。
口をへの字に引き結んでそれに耐えると数秒の後、それらがすべて消える。
「着いた、のか?」
パチパチと何度か瞬きをすると先ほどまでいた街とはまったく違う場所にいた。
目の前には整えられた芝生が広がり、手入れのされた生け垣や綺麗な花を咲かせる木々が見える。それと綺麗に整列した鎧をきた人間たちも見えた。
「無事に到着したな。ここがマチリーク王国の国王陛下が住まうグランラルジュ城だ」
荷台の隣に並んだローガンが後方を指をさしたので振り返ると、それはそれは立派な城がそびえ立っていた。
「すげぇな」
「バハル、体調の方はどうだ?」
「ああ、問題ないよ」
「それはよかった」
「……ローガン様、少々お話がございます」
「……うむ、分かった」
道中では見かけなかった魔法師らしき人物が近づいてきて、ローガンを少し離れた場所に連れて行く。
それを遠目でボーと見ていると突然、鎧をきた騎士たちに周りを取り囲まれた。
しかも陸の風景や見たことのない魔物も最初は楽しめたが、ずっとなにもない平凡な道を進むばかりで飽きてもいた。
「なー、おっさん」
「どうした。水が必要か?」
「いや、なんか転移魔法とかないの?」
色んな魔法が使えるならそういったものもないのだろうか。相変わらず景色は土の道と平原でとても城など見えてこない。
「もう少しで大きな街につく。そこに転移魔法を使える者が常駐している」
「ほんとか! いやー助かったー」
「ふむ。やはり人魚に陸路は辛いか……。もう少しだけ我慢してくれ」
ローガンいわくその街はこの辺りの視察などを目的として作られたものらしい。そのような街がマチリーク王国にはいくつかあり、そのすべてに転移魔法を使える魔法師が常駐しているそうだ。
「もう少しくらいならなんとか我慢するよ。荷台が狭くて身動きとれないのが辛くてさ。水も座った状態で腰下くらいまでしかないし」
「すまないな。城へは伝令がいっているのでもっとましな環境が用意されているはずだ」
「それは助かる」
道中に川でもあればよかったのだが。まあ、なにはともあれ転移で一気に移動できるなら楽である。
まだもう少し街に到着するまで時間があるので暇なバハルは雑談でもすることにした。
「なぁ、王様が住む城っていうくらいだからやっぱり食事は豪華なのか?」
この食いしん坊な人魚が一番に興味があることといえばやはり食についてである。目をキラキラさせて問いかけるとローガンが意外そうな表情を浮かべた。
「人の食事に興味があるのか?」
「あるある。タラッタが作ってくれた料理はおいしかったし……」
「ほお。人の食事を取れるのか、それは新しい発見だ」
「まあね。それで、どうなの?」
「ふむ。城の料理人は皆腕が立つものばかりで実に美味だ。陛下は甘いものがお好きだからデザートも充実しておる」
ローガンの話に思わず身を乗り出して聞き入る。ステーキからスープ、サラダにいたるまで事細かに教えてくれた。
デザートに関してもケーキには色んな種類があること、プリンやゼリーなどもあることなどを話してくれる。どうやら食べ物は前世とそう変わりないようだ。
唯一違う点といえば魔物を調理したものもあるらしいということである。その辺は異世界味を感じる。
「いいなぁ。食べたいなぁ。なあ、国王の病気が治ったらご褒美に食べ放題とかしてくれない?」
「陛下のご病気のことまで知っているとは……。海賊の娘か」
「あ、やべ……」
つい調子に乗って口が滑った。情報漏洩はまずいんしゃないかと思ったが、どうやらローガンは流してくれるようだ。
「本当に治せたのなら褒賞は十分にいただけるだろう」
「それはいいなぁ。……まぁ、自分の血肉を差し出す気はないんだけど」
「ん? なにか言ったかな」
ボソリと呟いた声は聞こえなかったらしくローガンが不思議そうに首を傾げている。
バハルはニコニコと笑顔を貼りつけて彼の意識を逸らした。
「おっさんって幻を見せるみたいな魔法は使えるのか?」
「急な質問だな。そういった類の魔法は使えるよ。ただ少々制約があるがね。そう簡単には使えない」
「そうなのかー」
「随分と残念そうだな」
やりたいことがあったのだが難しそうだ。バハルの夢を実現する方法を見つけたと思ったのだが。
そんなこんなで食や魔法について話しているとやがて大きな街が見えてきた。ローガンの魔法によって雨を降らせてもらいながら身を乗り出す。
「おー、ヨーロッパみたい!」
「ヨー?」
「なんでもない! あの街から転移で城に行けるんだな?」
「ああ、そうだ。街の中心地には川が流れている」
「え、本当か? なら少し泳ぎたいんだけど。正直けっこう移動がきつくてさ」
一度思いっきり体を伸ばしたい。
まあ、先ほどからすれ違う人間たちがぎょっとして綺麗な二度見をしまくっているので、街の中心で泳いだらパニックが起こるかもしれないが。
「ふむ。いいだろう」
「いいのか!?」
「大事な人魚が弱っては困るからな」
「パニックにならない?」
「はっはっは。街に入った時点でパニックだから問題あるまい」
いや、それは問題しかなくないか? という言葉は軽快に笑うローガンを前に消えていった。
バハルとしては人間がパニックになろうがどうでもいいが、驚いて攻撃などされたら困る。少し心配になりつつも人魚を連れた魔法師一行は街へと到着した。
「みてー! すごい!」
「本当に人魚じゃねぇか!」
「わぁ! ローガン様、凄い!」
街の入口に人だかりができていて到着したバハルたちに歓声をあげた。攻撃されるかもという心配などは杞憂だったらしい。
どうやら道中ですれ違った者たちが街人に伝え噂が一気に広まっていたようだ。好奇心を含んだ数多くの視線が突き刺さり、ちょっぴり水族館の魚になった気分になる。
それからものすごい人数の人間に見られながらも、ローガンは約束通り街の中心に流れる川まで連れて行ってくれた。バハルは荷台から降り川の中へ潜る。久しぶりに思いっきり尾びれまで伸ばせて凝り固まった体が解れていく。
「それにしても……」
ざばっと水面から顔を出すと歓声が上がる。川岸から橋の上まで人でいっぱいだ。すべて人魚を見に来た者たちである。
なんとも居心地が悪くブクブクと口元で泡を立てると、これまた歓声が上がった。もはややることなすことすべてが面白いらしい。
「見世物ってやだなー」
人々の視線から逃れるように深く潜る。川の中には魚も海魔もおらず、ただ静かに藻が水の流れに合わせて揺れていた。
川底に寝そべってしばし休憩をとっていると、ポチャンとなにかが投げ込まれる。
「石?」
小さな石がゆらゆらとバハルの近くに沈んでくる。それを目で追っていると続けてポチャンポチャンとまた石が投げ込まれた。
「あー、これは出てこいってことだよなぁ」
見物にきた人間たちが姿を見せないバハルに業を煮やして石を投げているのだろう。
「別に魚じゃあるまいし。びっくりして姿を現すわけないだろ」
不快になりつつも無視することにする。
すると今度は投げ入れられるものが石から食べ物へと変わった。
「うわ、パンとかベチャベチャじゃん。それに川が汚れるだろ」
食べ物を粗末にするのは許せない。あと人魚は動物ではないのだ。食べ物でホイホイ寄っていくわけはない。
「おいこら! 食べ物くれるなら直接くれ!」
……いや、これは決してホイホイされたわけではない。食べ物が粗末にされるのを阻止しただけである。
「おー! しゃっべったぞ!」
「ほら、これ食えーー!」
「これも! これも!」
「そんふぁたべれないふぁろ!」
次々に投げ込まれる食べ物を口に放り込み、両手で抱えながら抗議するとなぜかどっと笑われた。
「バハル、もうそろそろ転移の準備が整うのだが」
「んあ? わふぁった。じゅうふん、やふめたふら」
「……それ食べ終わってからでいい」
頬をパンパンにしたまま喋るバハルにローガンが呆れたようにため息をついた。国の偉い魔法師がいる前では人々もさすがにおとなしくなるのか、さっきと打って変わって静かに見守っている。
むしゃむしゃと投げ渡されたパンだの魚のフライだのを食べきると、お腹がパンパンになった。心なしか腹も出ている気がする。
「あ、懐かしい。こんな感じに少し腹が出てきたなーと思ったら次第にズボンが苦しくなって、終いにはベルトもできなくなったな」
体重三桁まで育てた前世を思い出して遠い目をする。いや、今は人魚だ。そう簡単に太らないだろう。腹筋は割れてるし。
「もういいのか?」
「あ、うん。お腹も満たされたしさっさと城へ行こう」
「ではまたこれに乗ってくれ」
「はいはい」
荷台へ乗り込むと歓声と共に拍手が起こった。
いやだから芸とかじゃないから。などと不満を漏らしつつもおとなしく荷台に収まる。馬に繋がれて荷台がガタガタと動き出し、広場のような場所にまでやってきた。
「あのゲートを潜ると城へと繋がっている」
「ほえー、ファンタジーだなぁ」
大きな白い石でできた枠がでんと置かれており、枠の中が中心に向かって渦巻く光で満たされている。ゲートの両隣にはローブを目深にかぶった魔法師らしき人物が二人いた。
顔を隠しているのは城への移転を使える人物をバレないようにするためらしい。
「少し浮遊感などがあるから気持ち悪くなるかもしれん」
「あいよー」
「ではいくぞ!」
馬に引かれたまま荷台ごとワープゲートを潜る。眩しい光に目を瞑るとローガンの言う通り浮遊感とぐんとなにかに引っ張られるような感覚に襲われた。
口をへの字に引き結んでそれに耐えると数秒の後、それらがすべて消える。
「着いた、のか?」
パチパチと何度か瞬きをすると先ほどまでいた街とはまったく違う場所にいた。
目の前には整えられた芝生が広がり、手入れのされた生け垣や綺麗な花を咲かせる木々が見える。それと綺麗に整列した鎧をきた人間たちも見えた。
「無事に到着したな。ここがマチリーク王国の国王陛下が住まうグランラルジュ城だ」
荷台の隣に並んだローガンが後方を指をさしたので振り返ると、それはそれは立派な城がそびえ立っていた。
「すげぇな」
「バハル、体調の方はどうだ?」
「ああ、問題ないよ」
「それはよかった」
「……ローガン様、少々お話がございます」
「……うむ、分かった」
道中では見かけなかった魔法師らしき人物が近づいてきて、ローガンを少し離れた場所に連れて行く。
それを遠目でボーと見ていると突然、鎧をきた騎士たちに周りを取り囲まれた。
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